2021/04/15 - 2021/04/15
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j-ryuさん
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☆一向に収まる気配の無い新型コロナウィルス感染症。
全国が緊急事態宣言下で外出自粛要請中であるのに
私の旅行記の投稿頻度は例年通りです。
それは目的地があまり観光地化されていない山野ばかりで
他人に会うことが殆ど無い所ばかりだからです。
田舎には田舎ならではの不便さや医療の脆弱性などはありますが
そのマイナス点が3密とは殆ど無縁という利点になろうとは
想像もしていませんでした。
都会には都会の良さがありますが今回ばかりは裏目に出てしまったようです。
実は上記の文言は昨年UPした『花・花・花咲き乱れる白河・天狗』の
書き出しのコピペです。
あれから1年、昨年の文言が今年もそのまま使えるどころか
実態はそれ以上に悪化しているなんて
この1年間はいったい何をしてきたのでしょう?
ま、今更ボヤいても嘆いても詮無い事,覆水盆に返らずですね。
あとはワクチンが粛々と行き渡ることを願うのみ。
来年こそは海外旅行に行けるだろうか・・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆白河市表郷 天狗山ルートマップ (※国土地理院地図に加筆)
場所は少し分かりづらいので白河市表郷・番沢の表郷総合運動公園や
天狗山球場を目指すと天狗山への案内板があります。 -
☆白河市表郷番沢地区地図 (※Google Mapに加筆)
どこから天狗山に向かったとしても県道280号(中野番沢線)までは
そう迷うわないと思いますが番沢地区から天狗山へ向かう市道が
1車線しかない狭い道路で曲がり角もとても分かり辛いです。
一応小さな看板はありますが40kmくらいで走っていると
見落としてしまいそう(--〆)。
狭い市道に入ってしまえばほぼ道なりだし、
所々に案内板もあるので大丈夫だと思います。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山
☆天狗山登山道入り口
番沢地区から1車線の狭い道路を道なりに進むと
左側に天狗山登山道の駐車場(無料)が見えてきます。
登山が目的の人はこの駐車場がいいでしょう。
お花畑が目的なら終点の駐車場へ。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山
天狗山お花畑コース駐車場。
天狗山登山道の駐車場を左にやり過ごしさらに進んだ突き当りに
天狗山お花畑コース駐車場(無料)があります。
向こうの青い屋根の小屋は地元ボランティアの詰め所&休憩所。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山
天狗山お花畑コース駐車場
天狗山のお花シーズンに入りましたが
先客は車3台だけ。
コロナの心配はまったくいりませんが
一応、マスク着用して入山します。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山
☆白河市表郷 天狗山マップ (※現地案内板)
◎ベージュ色=お花畑コース
◎グレー=登山コース
カタクリやニリンソウやヤマブキソウなどの群落を見るなら
お花畑コースがいいと思います。
さほどアップダウンはきつくないので小学生以上なら全く問題ないコースです。
コースにはトイレや売店などはありません。
駐車場にある簡易トイレで済ませましょう。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
では早速、お花畑コースを歩いてみましょう。
まずは駐車場から坂下川に架かる橋を渡り道なりに進みます。
この段階の景色はようやく芽吹きが始まったばかりで
お花畑があるようには思えない景色です。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
上記の橋を渡って遊歩道を進むと坂下川の支流沿いに
緑がだんだん多くなってきます。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
この緑と白い花こそニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)の群落の一部です。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウの開花を予想して訪れましたが
実際に開花を確認できるまでは少々不安です。
通常は例年通りでいいのですが
今年は春の訪れが早く、特に桜(ソメイヨシノ)の開花&満開は
例年より1週間から10日も早かったので
ニリンソウもそれなりに早いだろうと思いましたが
桜と全く同じとは言えないので予想が難しいんです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウは名前からして基本的には1株に2つの花が咲きます。
でも2輪同時に開花するのでは無く、
1輪開花後に時差をおいて2輪目が開花します。
なので2輪開花した時点を満開だとすると
一見満開に見えますが2輪目はあまり咲いていないので
全体としては7分咲き程度だと思います。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)は日本各地の主に山地の
湿潤な林床や川沿いに自生します。
そう珍しい花ではありませんが
その清楚で気品のある姿はいつ見ても心洗われる花です。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
福島県内でも浜通りから中通り、会津とどの地域でも万遍なく見られますが
谷全体を埋め尽くすような群落は
この白河天狗山の出会いの沢辺りが随一です。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウは咲き始めは1輪咲きで1週間後くらいに2輪目が咲き、
中には3輪咲きもあります。
花ビラに見えるのは萼片でキンポウゲ科の特徴の一つです。
萼片は基本5枚ですが中には6枚や7枚のもあります。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
☆イチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
(2019/5/6 玉川村で撮影)
ニリンソウはぱっと見や名前的には仲間のイチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属と似ますが
基本的にイチリンソウは1株から一輪、ニリンソウは二輪咲きます。
花は似ていても圧倒的に違うのは花の大きさです。
ニリンソウの花径が約2cmほどなのに対し、
イチリンソウは4cm近くもあります。
オシベ(約)の色はニリンソウは少し黄ばんだ白でイチリンソウは黄色なので良く目立ちます。
イチリンソウは遠くから見るとラッパスイセンかと思えるほどです。
ニリンソウは当地では山で普通に見られますがイチリンソウはめったに見られません。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
たまに他の撮影地で出逢った人に『イチリンソウはとても珍しいです』と
話すと、『〇〇で見ましたとよ』などと教えていただくので
後日行ってみてイチリンソウが咲いていたためしがありません。
そのイチリンソウ情報は100%ニリンソウのことでした。
おそらくその情報源の人は生のイチリンソウを見たことがないのだと思います。
それだけ福島県では希少だってことだと思います。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
スタート地点から10分ほどで
天狗山でヤマブキソウやニリンソウの大群落が見られる
『出会いの沢』にやって来ました。
幾つかの源流がここで合流することから名付けられたようです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
谷間の稜線に沿って咲き競うニリンソウ。
斜面一面に咲いてはいますがここでは何故か稜線の天辺が
花盛りです。
陽当たりのせい?? -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウは地方によっては山菜として食べるようですが
当地では食べる習慣は聞いたことがありません。
キンポウゲ科の植物は有毒なものが多いので
天ぷらなどで一つ二つ食べるならともかく
たくさんは食べない方が賢明かも。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウの葉はトリカブト(鳥兜/キンポウゲ科トリカブト属)の
芽だしと似ているので同じ場所に自生していると
誤食の可能性もあるので、食べるにしても絶対間違わないように
採取する必要があります。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
ニリンソウに混じってカタクリも咲いていました。
天狗山は様々な山野草が咲きますが
さすがに1度の訪問で全部を見るのは無理なので
少なくともカタクリ&ニリソウとヤマブキソウの花期の
2度訪れることをお勧めします。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
出会いの沢周辺では見渡す限りニリンソウが群生しています。
それは何故でしょう。
もちろんここがニリンソウにとって最適な生育環境だからですが
春一番に芽生えるの一番の理由です。
一見、ニリンソウが独占しているかのように見えますが
ニリンソウの花が終わる頃には様々な植物も芽生え始め
けっしてニリンソウがこの地を独占しているわけでは無いのが分かります。
つまり他の植物よりいち早く花を咲かせ受粉を独り占めする作戦なんだろうと
思います。
受粉が済み結実すれば一番の目的は達成できたわけなので
あとは他の植物に太陽を譲っても大丈夫なんです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&タチツボスミレ
日本のスミレ属ではおそらく一番多く見られるタチツボスミレが咲いていました。
珍しさは全くありませが群生すればやはりキレイです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のミヤマエンレイソウ
ミヤマエンレイソウ(深山延齢草/ユリ科エンレイソウ属)も咲き出していました。
別名でシロバナエンレイソウとも呼ばれます。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のミヤマエンレイソウ
ミヤマエンレイソウ(深山延齢草/ユリ科エンレイソウ属)
福島県では数少ないミヤマエンレイソウも天狗山ではたくさん咲いています。
別名・シロバナエンレイソウ。
葉の中心から短い花柄が伸び、3枚の外花被片と3枚の白い花弁状の内花被片からなります。
深山とありますが仲間のエンレイソウより必ずしも深山に自生するわけではなく、
当地ではエンレイソウに比べ絶対数が格段に少ない希少種です。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のミヤマエンレイソウ
ミヤマエンレイソウの別名はシロバナエンレイソウ。
一般的なエンジ色のエンレイソウ(写真下)の白花だと思っている人が
多いと思いますが近似種ではあるものの別の種です。
ミヤマエンレイソウの葉の中心から短い花柄が伸び、3枚の外花被片と3枚の白い花弁状の内花被片からなります。
深山とありますが仲間のエンレイソウより必ずしも深山に自生するわけではなく、
当地ではエンレイソウに比べ絶対数が格段に少ない希少種です。 -
☆エンレイソウ(延齢草/ユリ科エンレイソウ属)
エンレイソウはエンジ色の3枚の外花被片しかありません。
当地では里山から深山までごく普通に見られるエンレイソウですが
愛知、和歌山、徳島では絶滅危惧種1指定。
ところ変わればですね。 -
☆白河・天狗山 ピンク色のミヤマエンレイソウ(2019/5/7撮影)
ピンク色のミヤマエンレイをムラサキエンレイソウと呼ぶこともありますが、
おそらく白花が時間の経過とともにピンク色になったものだと思います。
ただ時間が経過してもピンク色にならずベージュ色になるタイプもあり
個体差があるようです。
ただこの出会いの沢では当地で普通に見られるエンジ色のエンレイソウは
見かけませんでした。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウの群生なら福島県内のあちこちで見られますが
なぜ白河・天狗山は群生ではなく、より規模の大きい群落なのかと言うと
おそらく手入れをするかしないかの差が大きいと思われます。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
この白河・天狗山の出会いの沢にも昔からニリンソウは自生していましたが、
これほど大きな群落ではありませんでした。
でもたまたま自生のヤマブキソウを増やすために
適度な陽射しになるよう大木を調整したり
下草に覆われないよう下刈りしたりした結果、
目的のヤマブキソウも増えその副産物としてニリンソウも大群落になったと
思われます。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
以前は樹木がもっと多かったそうですが
冬から春は太陽が燦々と射し、
夏場は適度な日陰ができる程度の森にしたそうです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
手入れした結果、春明るく、夏木漏れ日射す程度の森になり
さらに灌木(背の低い雑木)を伐採し、
生い茂る雑草を下刈りしたのでスッキリした草地になりました。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
そんな特にこのような環境を好むニリンソウ、カタクリ、ヤマブキソウ、
ミヤマエンレイソウ、キクザキイチゲなどがたくさん見られるようになったわけです。
つまりこれらの植物は人間と密接な関係にある里地里山型の植物とも言えます。 -
☆白河・天狗山のヤマブキソウの群落。 (2019/5/7撮影)
出会いの沢では約半月後にニリンソウが終わりかけると
待っていましたとばかりにヤマブキソウが咲き始めます。
見事な主役交代です。 -
☆白河・天狗山のヤマブキソウの群落 (2019/5/7撮影)
ヤマブキソウは本州、四国、九州に分布し、
山地のやや湿った林床や林縁に自生する多年草で
葉の形状によりヤマブキソウ、ホソバヤマブキソウ、セリバヤマブキソウがあります。 -
☆白河・天狗山のヤマブキソウの群落 (2019/5/7撮影)
ヤマブキソウは全国26都府県で絶滅危惧種に指定されている
とても貴重な山野草ですが、白河市表郷の天狗山は番沢地区の保護活動もあり、
全国有数の大群落が見られます。
見渡す限りヤマブソウの大群落を目の当たりにすると
本当にこの花が絶滅危惧種?と思えるほどです。
福島県南部の山々でも点々と自生地はありますが
それでもこんなに群生している場所はありません。
天狗山(天狗の森)のヤマブキソウ群落はまだ全国的には知られていませんが
山野草ファンには垂涎のヤマブキソウの楽園です。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
出会いの沢にはカタクリもたくさん自生しています。
カタクリだけの群落やニリンソウだけの群落はそれぞれ
あちこちで見られますが仲良く混在している群落はそう多くありません。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)は日本全土に分布し
春に太陽が燦燦と射す落葉広葉樹林の林床で花を咲かせます。
春の妖精とも呼ばれるスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)の一つで、晩秋に葉が枯れてしまいます。
ニリンソウやヤマブキソウ、キクザキイチゲ、ヤマエンゴサクなども
スプリング・エフェメラルの仲間で『春の儚い命』とも呼ばれます。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)は
朝晩はハナビラを閉じる陽が昇ってくるとハナビラを反り返るように開花します。
下から覗くとハナビラの内側にはまるでもう一つ花のような模様があるのがよく分かります。
これは蜜標(みつひょう)と呼ばれ、虫たちに蜜のありかを教えるためのもののようです。
カタクリ自身がそれを花の模様と自覚しているのかたまたま花に見えるのかはカタクリに聞かなければ分かりませんが面白い形態ですよね(^^ゞ。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)はご存知のように片栗粉の語源ですが、
そのカタクリの名の由来は葉の模様が鹿の子に似ているので「片葉鹿の子」。
これが「カタカゴ」になり、さらに転化して「カタクリ」になったとか
カタクリの種が栗のイガの中にある1つ1つの実に似ている事から
「片栗」と呼ばるようになったという説もあります。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
カタクリは北海道~九州の主に落葉樹林下に自生し、
日本ではピンク色と雑種の白花だけですが、世界では約25種あるそうです。
観光花園で北米産の黄色いカタクリを植えているを見ますが
街中の花壇や公園ならともかく自然を謳う野草園なら海外の山野草を日本の在来種と一緒に植えないで欲しいものです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
カタクリやヤマブキソウの実(種)やには蟻を誘引する物質
エライオソーム(オレイン酸などの脂肪酸やグルタミン酸などのアミノ酸、ショ糖などの糖)を含んだ付属体があり、
蟻はエライオーソム付きの種をせっせと巣に運び、
エライソーソムだけを食べ実際の種は巣の中のゴミ捨て場に捨てたり
巣の外に放り出します。
その種が条件の良い場所だと発芽する仕組みです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
つまり種は発芽能力を失うことなく、花が咲いていた場所より
遠くに運ばれることになります。
蟻にとっても、栄養あるエライオソームを獲得できるので、
双方が利益を得ることになり、蟻とカタクリは双利共生の関係にあリ
このような手段で、種を遠くに散布する植物をアリ散布植物と呼びます。
日本におけるアリ散布植物としては、スミレ属、イチリンソウ属、
フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、
エンレイソウ属、カタクリ属などに200種類くらいはあると言われています。
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ようするに下刈りなどして環境さえ整えてあげれば
蟻が種を運んでくれ勝手に増殖していくわけです。
でもその発芽しやすい環境がなければ広大な群生地にはなりません。
おそらくこの天狗山はカタクリやヤマブキソウにとって生育&増殖しやすい
環境ってことです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&タチツボスミレ
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
坂下川の支流に当たる沢沿いの緑は90%くらいがニリンソウです。
同じ出会い沢のニリンソウでも咲く時期が微妙に違うので
ソメイヨシノのように同じ地区なら一斉に開花するよなことはありません。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
坂下川の支流にそってVの字型斜面になっていて
ニリンソウは斜面の下側に多く群生します。
おそらくこれは水分は低い方に流れるので
乾燥し易い斜面の上より、湿潤な斜面下がニリンソウに最適な
条件だからでしょう。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキソウ
白河・天狗山はニリンソウの群落よりヤマブキソウの群落の方が
有名だし人気もあります。
今、一面のニリンソウですが半月後は嘘のように
ヤマブキソウにとって代わります。
なのでこの時期はノッケからヤマブキソウの花は期待していないのですが
何を血迷ったのか1輪だけ開花していました。
昨年も似たようなケースがありました。
それはヤマブキソウではなく灌木のヤマブキが臥せたように咲いていたので
遠目ではヤマブキソウに見えたからです。
でも今回は間違いなくヤマブキソウです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
今年のニリンソウは出会いの沢上部にある
シシオドシ周辺が一番花付きが見事でした。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
同じ谷の斜面でも谷の上の方にニリンソウは全く自生していません。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
まるで定規で線を引いたかのように
斜面の中ほどで植生が違います。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
根を地中深く張れる樹木なら谷間の上も下もさほど影響は無いと思いますが
根が浅いニリンソウのような植物は水分のある無しが
生命線になります。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
この写真撮影は4/15。
咲いているのはニンソウだけで、他の花が咲く気配など一切ありません。
ところが僅か半月後にはニリンソウからヤマブキソウに
見事にバトンタッチされています。
他の植物なら15日後に花が満開になるとしたら
15日前には蕾はでき始めているのが一般的ですが、
ぱっと見ではヤマブキソウの芽出しさえ感じられません。 -
◆白河・天狗山のヤマブキソウ群落 (※2021/4/30撮影)
それがわずか15日後に白い絨毯が黄色い絨毯に激変するのですから
まるでマジックのようです。
ヤマブキソウは芽出しから花が満開までの期間が異様に短いです。
生長が早いことで知られる赤い根菜のラデッシュは日本名を『二十日大根』と呼ばれ、種を蒔いてから赤い蕪になって収穫できるまでが
おおよそ20日なので『二十日大根』と名付けられました。
(実際の収穫は1か月ほど必要』
その二十日大根でさえ花が咲くのはもっともっと先のことです。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
この白い絨毯が15日後は黄色い絨毯になるなんて
信じられますか? -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
私はニリンソウが終わればヤマブキソウのお花畑になるのを
しっているので、この段階でヤマブキソウはどのくらい成長しているのか
一応見てはみましたが、全くと言っていいくらい気配さえ感じませんでした。
いかにヤマブキソウが芽出しから開花まで早いか分かります。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
普段は水が少ししか流れていない沢ですが
大地を大きくえぐるように蛇行しています。
おそらく一旦大雨になると両岸を穿つような濁流と化すのでしょう。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウは花後結実し6月頃には地上葉はほとんど枯れてなくなりますが、
株は夏場は地下で休眠しています。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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◆春の白き妖精~白河・天狗山のヒトリシズカ
この時期は群生するニリンソウばかりに目が行きまが
ようく見れば他の山野草もポツポツ咲き始めています。
ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)は日本各地の山野に自生し、
その姿を源義経の愛した静御前の舞う姿にたとえて
ヒトリシズカと名づけられた優美な花です。
糸状の一つ一つが花で咲き始め花序が葉っぱに包まれた頃が
一番が初々しく可憐で開花が進むと間延びし
あまり見栄えがしなくなります(^^); -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
駐車場には地元ボランティアの方の車以外には
観光客とみられる車が3台ほどありましたが
遊歩道はご覧の通り誰もいません。
コロナ禍ということもあり
とりあえずマスク着用で入山しましたが
その心配はまったく要りませんでした。
それにしても私が行くところ行くところ
ほんと人が少なく世界中がコロナ禍だなんて
まったく感じられません。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のエイザンスミレ
エイザンスミレ(叡山菫/スミレ科スミレ属)は本州~九州の
山地の木陰に生える無茎のスミレで葉は3裂し、
その両外側は少し先で深く2裂し、鳥足状になるが最大の特徴です。
花色は薄紅色~白まで様々ですが、薄紅タイプが一番多く見られます。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ここは出会いの沢の最奥の沢筋です。
遊歩道はこの手前で左に大きく曲がり
山を登っていきます。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
当地でニリンソウを山菜として食べる習慣は無いと書きましたが
一応食べ方としては 塩をひとつまみ入れた熱湯でさっと茹で、冷水に10~15分ほどさらしてアクを抜いてから調理。
おひたし、煮物、汁の実、ごま和え、酢味噌和え、天ぷらなどが美味しいようです。
いくら山菜として食べられるとしても
こんなに群生していたら有難みがないかもね。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
またヤマブキソウ?
かと一瞬思いましたが
よく見たら灌木のヤマブキでした。
そもそもヤマブキソウはケシ科でハナビラは4枚。
ヤマブキはバラ科でハナビラは5枚なので
よく観察すれば見間違うことはありません。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウはトリカブトの芽出しと似ているので
絶対間違ってはいけない植物ですが
山にはトリカブトの他にもエンレイソウとかハシリドコロとかバイケイソウとか
有毒植物がたくさん自生しています。
どの種も芽出しの頃は見極めが難しいので
素人は安易に手を出さない方が無難です。 -
◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
☆白河・天狗山のヒゲネワチガイソウ
白河・天狗山ではヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草/ナデシコ科ワチガイソウ属)も
咲いていました。
ヒゲネワチガイソウは中部地方~福島県の山中に分布します。 -
☆白河・天狗山のヒゲネワチガイソウ
草丈は10cm~15cmくらい、花径は1cmほど。
ハナビラは5~7枚、オシベの葯は開花時は紅色ですが花粉の噴出後は地味なオシベになってしまいます。
多くは単独でパラパラと自生していますが、10株くらいかたまっているのもあります。 -
☆白河・天狗山のヒゲネワチガイソウ
名前の由来は近似種のワチガイソウの根より髭根が多いからだそうで、
そもそも、そのワチガイとは名前が分からないこの草を整理上、
「輪違い」という印を付けて置いておいたところ
いつの間にかその印が名前になったのだとか(ーー);。
ほんとかな~・・・・。 -
☆春のナデスコ科美人4姉妹
ナデシコと言うと秋の七草でピンク色の「カワラナデシコ」をイメージしますが
春は白い花の方が多いんですよ。
天狗山ではオオヤマフスマ以外が見られます。
◇ヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草/ナデシコ科ワチガイソウ属)
◇ミヤマハコベ(深山繁縷/ナデシコ科ハコベ属)
◇サワハコベ(沢繁縷/ナデシコ科ハコベ属)
◇オヤマフスマ(大山衾/ナデシコ科オオヤマフスマ属) -
☆白河・天狗山のヤマザクラ
出会いの沢から展望台『出会いの鐘』に向かう途中の遊歩道からは
ちょうど見頃になったたくさんのヤマザクラが迎えてくれました。 -
☆白河・天狗山のヤマザクラ
ヤマザクラ(山桜/バラ科サクラ属)日本の野生の桜の代表的な種で
サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木古木になります。
ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。
多くの場合葉芽と花が同時に展開するのがソメイヨシノとの大きな違いです。
日本、台湾、韓国、北朝鮮に分布。 -
☆白河・天狗山のヤマザクラ
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☆白河・天狗山のヤマザクラ
ヤマザクラはソメイヨシノや河津桜などに比べ
花数が少なくぱっと見はやや地味ですが
ソメイヨシノに主役を譲り見頃は遅く謙虚で控えめだし
一番日本人らしい桜だと思います。
そもそもソメイヨシノが江戸時代に作り出される前は
桜と言えばヤマザクラだったわけで
歴史の重みも風格も違います。 -
☆白河・天狗山のヤマザクラ
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☆白河・天狗山のヤマザクラ
ソメイヨシノは1本の木から接ぎ木や挿し木などで増やした
いわるゆクローンなので全国どこで見ても同じ花ですが
ヤマザクラは同一地域の個体群内でも個体変異が多く、
開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、
樹の形など様々な変異がああります。 -
☆白河・天狗山のヤマザクラ
植物学的にはヤマザクラのように多様性があった方が
病気や害虫などで全滅するリスクを減らすことができます。
でもクローンのソメイヨシノはどの木も同じ性質なので
同じ病気や害虫で全滅する恐れがあります。
また、ソメイヨシノは自然増殖しないので
人間が定期的に増やさないとやがて消滅してしまいます。 -
☆白河・天狗山のアケボノスミレ
アケボノスミレ(曙菫/スミレ科スミレ属)は北海道南部~九州の太平洋側内陸部に多く見られ、西日本では少ないようです。
スミレサイシンの仲間で花色こそ違え、葉が出るより先に花が咲いたりもしくは葉っぱが落ち葉に隠れて見えなかったりとスミレサイシンの特徴と良く似ます。
紫色したスミレにサクラスミレがありますが
花色からすればこちらの方がサクラスミレらしいかも(^^;)。 -
☆白河・天狗山のミヤマキケマン
お花畑を1周すると再び坂下川に出ます。
その坂下川の川原のあちこちでミヤマキケマン(深山黄華鬘/ケシ科キケマン属)が
花盛りでした。 -
☆白河・天狗山のミヤマキケマン
ミヤマキケマン(深山黄華鬘/ケシ科キケマン属)は近畿以北の
日当たりの良い山地の崩壊地,谷川の礫地,林の縁などに生え越年草で
関東以南でよく見られるキケマン(黄華鬘)に似ていますが
全体に小ぶりで寒冷地適応型です。 -
☆白河・天狗山のミヤマキケマン
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☆白河・天狗山のミヤマキケマン
葉っぱはセリ科の植物のようすでが
ケシ科特有のアルカロイド・プロトピンを含み有毒なので
誤食すると嘔吐・酩酊・心臓麻痺などを起こすので注意が必要です。
花が咲いていればまず山菜のセリと間違う人はいないと思いますが
やはり芽出しの頃は要注意です。 -
☆白河・天狗山のミヤマキケマン
ミヤマキケマンは越年草なので
いくらキレイだからと言って採って自宅に植えても
この株は今年で枯れてしまいます。 -
☆白河・天狗山のミヤマキケマン
ミヤキケマンは種が周辺に落ち秋に発芽して
翌春に花を咲かせます。
基本的には翌春もこの場所周辺で見られますが
川原などの場合は川が増水し種が流されることもあるので
翌春も必ず同じ場所に咲いている保証はありません。 -
☆当地で見られるキケマン属
当地ではミヤマキケマンの他にケシ科キケマン属(orケマンソウ科)の仲間は
ヤマエンゴサク(山延胡索)、ムラサキケマン(紫華鬘)シロヤブケマン(白藪華鬘)
などがあり花期はどれも春ですがナガミノツルキケマン(長実蔓黄華鬘/ケシ科キケマン属)(写真下)だけは初秋の頃咲きます。 -
☆ナガミノツルキケマン(長実蔓黄華鬘/ケシ科キケマン属)
名前にツル(蔓)と付きますが、実際は蔓ではなく
全草が細長く華奢なので自身では自立できず
他の植物によりかかるように成長します。 -
☆白河・天狗山のリュウキンカ
坂下川に流れ込む沢沿いでリュウキンカが見頃になっていました。
リュウキンカ((立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)は本州~九州の山あいの
湿地や沼地に自生し、
光沢のある黄色い花はまさに金のごとく華やかで山野草の中でも一際存在感のある花です。
ハナビラに見えるのは萼片(がくへん)で、これはキンポウゲ科の花に
多くみられる特徴です。 -
☆白河・天狗山のリュウキンカ
-
☆白河・天狗山のリュウキンカ
天狗山周辺で今のところリュウキンカはここにある5株くらいしか見つけていないので、もしかしたらこのリュウキンカは誰かが移植したものかも知れません。
山で見つけたからと言って必ず自生したものとは限らず
とくに里地里山は人間が関わる場合が多いので
希少種を発見したからといって糠喜びできないこともあります。 -
☆白河・天狗山のリュウキンカ
-
☆白河・天狗山のリュウキンカ
我が家なんぞ植えた覚えのない山野草がいつの間にか生えていることがあるます。
おそらく私が気遣いうちに長靴に付着した泥に種が混じっていたり、
引っ付き虫(動物にとり付きやすい種)を持ち込んだ可能性もあります。
ガラパゴスなどで上陸する際は靴を念入りに掃除したり消毒するのは
他所から種や菌などを持ち込まないためです。 -
-
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイのルートマップ
下記の一連の写真だけを見て、
私が何を撮影したのか分かる人は
おそらく旧・表郷村の人くらいしか分からないだろうと思います。
実は日本で唯一表郷の不動清水にしかない
カヤツリグサ科ビャッコイを撮影したものです。
場所は天狗山から車で12,3分。
表郷小を目標に行けば案内板があるので分かると思いますが
残念ながらそばに駐車場はないので
迷惑にならないような場所を見つけて駐車して下さい。 -
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイ
ビャッコイはカヤツリクサ科ビャッコイ属の新種として明治37年に発表され
国内では唯一、白河市表郷の金山に自生しています。
明治33年(1900)頃、鈴木貞次郎が採取し、福島師範学校(現福島大学教育学部)教諭を経て植物学者牧野富太郎に渡り「ビャッコイ」と命名され、
明治37年に学会で発表された。
会津の戸ノ口原(会津若松市)付近の採取品と紛れたため、
白虎隊の古戦場にちなんで命名されたという。
私は子供の頃、ビャッコイのことを知り
てっきり冷たい清水に自生しているから
ビャッコイだと思い込んでいました(^^;)。
因みに福島の方言で冷たいことを『冷っこい』(ヒャッコイ)と言います。 -
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイ
正直言って4トラベルで紹介するにはかなりマニアックで地味な植物ですが、
日本ではこの不動清水にしか自生していないって言うのが
最大のセールスポイントなんです。 -
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイ
日本ではここだけ?
近縁種のビャッコイはオーストラリア、インドネシア、パプアニューギニア、ニュージーランドの標高700~3900mの山地の湿地や水辺に分布し、生育の環境はそれぞれ異なり、北半球での存在は表郷だけだそうです。 -
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイ
でも何万キロも離れたそれも南半球にしか仲間が自生していないのに
白河の表郷だけに自生しているのでしょう?
もちろん正しい答えは不明ですが
素人の考えではやはり渡り鳥説が一番説得があるような気がしますが
それにしたって日本どころか北半球ではここだけって言うのが
どう想像しても不思議です。 -
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイ
ビャッコイは清らかな冷たい清水の湧く泉に自生する多年草で、通年10~12℃の水温を保つ湧泉の小流や小池沼などに限って生育し、砂質の土壌に根を張る性質がある。
全体は淡緑色で長さ10~50cmに及ぶものもある。
また、生育地の水深の変化に伴いその形態にも著しい相違がみられる。
花は大きさ数mm程度で灰緑色を帯び、8~9月にかけて長さ5~15cmの花茎から茎頭に穂状に開くそうです。 -
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイ
一説には氷河期の名残を留める植物で、平成16年(2004)に岡山理科大学の星野卓二教授によるDNA鑑定の結果、オーストラリア産ビャッコイと近縁種であることが判明したそうです。 -
☆白河市表郷地区金山 不動清水のビャッコイ
とても貴重な植物ですが山野草な好きな私でさえ訪問は今回で2度目。
もうしばらくは訪れること無いでしょう(^^;)。
ま、ビャッコイにしてもそっとしてもらった方が幸せかもね。
これで◆春の白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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