2022/08/16 - 2022/08/16
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j-ryuさん
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☆里は猛暑続きの送り盆の日(8/16)に郡山市西部の分水嶺
御霊櫃峠(920m)や周辺の山々で初秋の野の花を愛でてきました。
峠とは言え体感的にはまだまだ夏ですが
山野草は季節を先取りし既に初秋の花々が咲き出しました。
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)は5/24に初夏の花々を撮りに訪れたたので
3か月ぶりの訪問です。
この峠は標高はしれたものですが猪苗代湖側からの風の通り道になっていて
高木は生えず亜高山で見られる貴重な山野草がたくさん見られます。
峠の駐車場まで車で簡単に行けて多種多様な植物が見られるのですから
老人や幼児、障碍者はもとより私のような軟弱者にもぴったしの花の山です。
これからは紅葉も見頃になり初冬には樹霜も堪能できます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
◎福島県郡山市湖南町周辺地図。(※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
湖南町は名前のように猪苗代湖の南部の農村地帯で
明治以降幾つかの村が合併し湖南村になりその後郡山市に編入されました。
湖南地域は江戸時代から会津藩と二本松藩(郡山市)の藩境があり
複雑な藩境だったようですが湖南村になってからは郡山とのつながりが大きくなったようです。
分水嶺の西側にあり同じ郡山市街側とは天候がかなり違う日本海気候型で
冬は積雪の多い地域で植生も気温もかなり違います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヒカゲノカズラ(日陰蔓)
峠の駐車場脇の草地で
ヒカゲノカズラ(日陰蔓/ヒカゲノカズラ科ヒカゲカノズラ属)の
胞子のう穂が立ち上がっていました。
日本では沖縄以外の各地に広く分布し低地から高地まで自生するシダの仲間です。
国外では世界の北半球の温帯から熱帯域の高山にまで見られ分布は広い。
名前の由来は日影の葛(=蔓)
湿った日なたの傾斜地や林縁、草地に自生しますが
日陰より日向を好むような気がします。
珍しい植物ではありませんが写真映えする素材だと思います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヒカゲノカズラ(日陰蔓)
カズラという名ですが、つる状ながらも他の植物の上に這い上ることはなく、
地表を匍匐するように増えていきます。
茎には主茎と側枝の区別があり、主茎は細長くて硬く、
匍匐茎となって二又分枝しながら地表を這います。
所々から根を出し、茎を地上に固定。
表面には一面に線形の葉が密生しています。
側枝は短くて、数回枝分かれをし、その全体にも密に葉をつけています。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヒカゲノカズラ(日陰蔓)
夏頃に、胞子をつけます。
まず茎の所々から垂直に立ち上がる枝を出し、
この茎は緑色で、表面には鱗片状になった葉が密着する。
茎は高さ5-15cm、先端近くで数回分枝し、その先端に胞子のう穂をつける。
胞子のう穂は長さ2-10cm、円柱形。
胞子のうを抱えた鱗片状の胞子葉が密生したもので、直立し黄緑色。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠
御霊櫃峠駐車場(867m)から望んだ御霊櫃峠北ピーク(920m)
奥羽山脈で分断されている郡山市街地と郡山市湖南町を結ぶ峠の一つが
御霊櫃峠(867m)です。
やたら難しい漢字ですが『ごれいびつ』と読みます。
名前の由来は、前九年の役で源義家の東征に従った鎌倉権五郎景政が
近郷の賊徒を平定し、御霊の宮を造営し鎮護を祈ったが、災が続いたため
山中の霊石に神霊をうつして五穀豊穣を祈願したことが始まりだそうで
実際に峠の途中の山中に御霊櫃という大きな岩があります。
写真中央の砂利道は峠道ではなく登山道です。
現在の峠道(御霊櫃林道)は舗装道路でこの山の麓を走っています。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠
一見砂利を敷いたような登山道に見えますが
板状節理のような平たい岩盤が風化や凍結などで剥がれたり割れたりし、
登山道として人の往来が多いのでさらに崩壊が進み砂利状になったと
思われます。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~カワラナデシコ(河原撫子)
登山道脇の草むらでカワラナデシコ(河原撫子/ナデシコ科ナデシコ属)が
たくさん咲いていました。
カワラナデシコ(河原撫子/ナデシコ科ナデシコ属)
カワラナデシコは本州以南に広く分布し、
明るい河原や林縁、草地に自生します。
秋の七草の一つで、撫でたいほど可愛らしいので撫でし子と呼ばれます。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~カワラナデシコ(河原撫子)
カワラナデシコの近縁種にエゾカワラナデシコがあります。
エゾカワラナデシコは,カワラナデシコの基準変種で,
本州中部以北,北海道に分布します。
花がやや大きく,色が鮮やかな傾向がある程度で
遠目にはカワラナデシコとの識別は難しい。
カワラナデシコには3-4対ある苞が,
2対しかないのがエゾカワラナデシコの特徴。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ハクサンオミナエシ(白山女郎花)
ハクサンオミナエシ(白山女郎花/オミナエシ科オミナエシ属)は
里地で見られるオミナエシ の高山種で、亜高山から高山に生える。
里地のオミナエシの草丈は1m~1.8mと大きいが
ハクサンオミナエシは20~40cm程とかなり小型です。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
期待通りピンクの個性的な花が咲いていました。
今回、御霊櫃峠を訪れた最大のお目当てがこのオオナンバンキセルです。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
オオナンバンキセル(大南蛮煙管/ハマウツボグサ科ナンバンキセル属)は
本州、四国、九州に分布し、深山の草地のイネ科植物に寄生して育つ
寄生植物です。
同属のナンバンギセルに似ますが、それより大型で、
花柄は茎径3~4mmとやや太く、長さは15~25cmcmになります。 -
☆御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)&駐車場 (※2022/5/24 撮影)
御霊櫃峠北ピーク(920m)と南ピーク(980m)の間にある御霊櫃峠駐車場。
御霊櫃林道は全線舗装道路ですが、1車線しかないので対向車には要注意です。
林道の最高地点(867m)に無料駐車場とトイレがあります。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~安積平野方面
東側眼下に霞んで見えるのは安積平野。
正式には郡山盆地と呼ぶのだと思いますが
福島盆地のようなスリ鉢の底のような盆地ではなく
内陸でありながら平坦な土地なので以前は安積(あさか)平野と呼ばれていました。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマユリ(山百合)
里地でヤマユリの見頃は7月中旬で既に散ってしいましたが
御霊櫃峠では1ヶ月遅れの見頃です。
里地でも高地でも見られる植物は
高地では春や夏の植物は里地より遅く開花し
秋の植物は里地より早く咲く傾向があります。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~猪苗代湖
御霊櫃峠北ピーク(920m)下から望んだ猪苗代湖。
御霊櫃峠は日本海と太平洋の分水嶺でもあり
見晴らしの良い峠からは西に猪苗代湖、
東に安積平野(郡山盆地)を望むことができます。
またこの峠は大竹しのぶ主演の映画『あゝ、野麦峠』のロケ地にもなりました。
実際の野麦峠は長野県の諏訪湖近くにありますが(乗鞍と御岳の間の峠)
御霊櫃峠から見下ろした猪苗代湖の風景が本家の野麦峠よりイメージに合ったので
ロケ地に選ばれたそうです。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ケルン&猪苗代湖
御霊櫃峠北ピーク(920m)にはガレ石を積み上げた大きなケルンがあります。
ケルンは本来はアイルランドでケアンと呼ばれる石積みの道標を指します。
ケルンは、登山ルートが正しいことを示す、道標です。
もともとは、高山帯でルートを示すために作られたものです。
標高の高いところでは木も無いので、
石を積み上げるのが唯一の目印だったのです。
その習慣が、どんどん一般的になって、現在のようになりました。
時にには登山などで亡くなった人の慰霊碑の場合もあり、
こちらがケルンと言うよりは
仏教的な仏塔、ストゥーパ、パゴダなどの意味があると思います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~奥羽山脈
吾妻連峰方面の山並みが水墨画のように霞んでいました。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマハハコ(山母子)
ヤマハハコ(山母子/キク科ハハコグサ属)は長野県および石川県以北の
山地の日当たりのよい草原などに自生します。
草丈は50~70cmほど、白いカサカサした花を咲かせますが
花びら状のものは総苞片で、実際の花は中心部の黄色い筒状花です。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマハハコ(山母子)
ヤマハハコの名前の由来は春の七草の一つハハコグサ(母子草/キク科ハハコグサ属)に似て山に咲くから山母子です。
そのハハコグサの由来は、毛が多い状態を古語で”ほほけ立つ”と言うそうでホホケグサ⇒ハハコグサに転じたと言われています -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマホタルブクロ
矮性のヤマホタルブクロ(山蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属)が咲いていました。
ホタルブクロ(蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属)は北海道西南部~
九州、東アジアに分布し、
変種のヤマホタルブクロ(山蛍袋)は東北地方南部~近畿地方東部に分布し
主に山野の林縁や土手など明るい場所に自生します。
ヤマホタルブクロはこの写真白丸のところにガクの付属体がありません。 -
☆白花ホタルブクロ
ホタルブクロのガクには外側に反り返るもう一つのガクがありますが
ヤマホタルブクロには反り返るガクが無いのでスッキリした印象がします。
当地ではホタルブクロが殆どでヤマホタルブクロは稀です。
花色は西日本では白花が多く、
東日本では紫系が多いのが特徴です。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オトギリソウ(弟切草)
◎オトギリソウ(弟切草/オトギリソウ科オトギリソウ属)
オトギリソウは草丈80cmほど、花は8mmと小ぶりで
花がかたまって密に咲きます。
オトギリソウは全国に分布する多年草で、
ススキ生える明るい草原や林縁などに自生します。
エゾオトギリ、エゾヤマオトギリなど様々な亜種がありますが
判別は極めて難しいです。
けして珍しい花ではありませんが名前の由来がとても印象的です。
「弟切草」は、鷹匠が秘伝の薬草の名前を他人に漏らしてしまった弟を
兄が切り殺した時の返り血が葉っぱの黒点になったと言う
ちょっと恐ろしくも悲しい云われがあります。
菜っ葉を透かしてみると、黒い点々が良く見えます。
現在でも傷薬や虫刺されの生薬(塗り薬)として根強い人気があります。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマハハコ(山母子)
ヤマハハコの群生もありました。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマハハコ(山母子)
-
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
またオオナンバンキセルが咲いていましたよ。
花が目立つように周囲の枯草をどけて撮影しました。
オオナンバンキセルはススキの根本などに
他の雑草に混じって咲いているので
人間の立っている目線では中々気づかないかも知れません。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
実際、画像検索で『御霊櫃峠のオオナンバンキセル』を検索しても
他のオオナンバンキセルはHitしますが
『御霊櫃峠のオオナンバンキセル』はHitしません。
それだけ人目に付きにくいのだと思います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ホツツジ(穂躑躅)
ホツツジ(穂躑躅/ツツジ科ホツツジ属)も咲いていました。
一般的なツツジのイメージからは程遠い花ですが
列記としたツツジ科で、北海道の南部、本州、四国、九州に分布し
山地に自生します。
晩夏から初秋にかけて花を咲かせますが、花は有毒なので注意が必要です。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマハハコ(山母子)
ヤマハハコの花じたいは渋い花ですが
全草が白い産毛で覆われいるので
緑の草地の中ではけっこう目立ちます。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ミヤマウツボグサ(深山靭草)
岩陰にポツンとミヤマウツボグサ(深山靭草/シソ科ウツボグサ属)が
咲いていました。
草丈10~20cmほどの多年草。
ウツボグサに比べると小型で、走出枝を出さない違いがありますが
ウツボグサの寒冷地や矮小型として区別しない場合もあります。
北海道~本州(中部地方以北)の低山や亜高山帯の草地や道端に自生。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~キリンソウ(麒麟草)
見頃を過ぎた名残りのキリンソウが咲いていました。
キリンソウ(麒麟草/イワベンケイソウ科キリンソウ属)は
北海道~九州の海岸の岩上や山地草原、林縁などに自生。
草丈は20~50cm。
冬場は地上部は枯れ、地際に越冬芽を形成する多年草。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~風神雷神の石祠
ケルンのある御霊櫃峠北ピーク(920m)の東側には
風神雷神を祀った石祠があります。 -
◆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼
御霊櫃峠で見られる初夏の花はこちらをご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11767480 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
また別の場所でオオナンバンキセルが咲いていました。
オオナンバンキセルは個性的で美しい花ですが
寄生植物の1年草なので、盗掘し自宅に植えても
翌年花を咲かせrることは無いので
必ず自生地で鑑賞しましょう。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
山野草店などでは人工栽培したナンバンキセルやオオナンバンキセルが
売られていることもありまが、
これらは栽培業者がイトススキやヤクシマススキなどの根本に
種を蒔いて一から育てたもので盗掘ではありません。 -
◆オオナンバンキセルの日本レッドデータ
日本レッドデータ検索システムより。
http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040344373
オオナンバンキセルは26都府県で絶滅危惧種に指定されています。
福島県では無指定ですが自生地は限定的で
見られる機会は少ないと思います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
山野草店などで咲いているオオナンバンキセルを買い求めても
その花は今年限りです。
種ができたら、その宿主(ススキ科)の根本に幡種し
上手くいけば来年も花が咲くかも知れません。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
-
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ススキ(薄、芒)
まだ8/16だと言うのにもうススキが咲いています。
夏になるのは遅く秋はかなり早く訪れます。
このたくさんのススキがオオナンバンキセルの宿主です。
このようなススキの薮状態なので
ぱっと見で見つけるのはけっこう難しいかも。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
でもオオナンバンキセルの特徴を知っていれば
花色は鮮やかなピンクなので見つけられないことは無いと思います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
オオナンバンキセルやナンバンキセルの花色は基本的にはピンクですが
極まれに白花もあるようです。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマユリ(山百合)
御霊櫃峠は高山ではありませんが
風が強く高木は育たず秋の花と夏の花が
同時期に見られるのも特徴的です。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ウスユキソウ(薄雪草)
◎ウスユキソウ(薄雪草/キク科ウスユキソウ属)
ウスユキソウは北海道から九州にかけての低山帯から亜高山帯にかけて分布し、
ミネウスユキソウは本州中部の高山に分布している。
両者は同一種であるが、分布域の高度の違いと
それに伴う環境の違いから呼び分けられている(同一種内の変種として区別される場合もある)。
どちらの型も日本のウスユキソウ属の中でもっとも分布域が広く、数も多い -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマユリ(山百合)
-
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~キキョウ(桔梗)
キキョウ(桔梗/キキョウ科キキョウ属)も咲いていました。
キキョウは古来より日本人に愛され万葉集の中で
「朝貌の花」と表記されているのは
桔梗とする説が最も有力なんだそうで
秋の七草の1つです。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~キキョウ(桔梗)
キキョウは品種改良された園芸種がたくさん出回り、
庭植えで見ることも多いと思いますが
野生種は花数が少なく楚々とした印象です。 -
☆キキョウの日本レッドデータ。
※日本レッドデータ検索システムより
http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040434623
キキョウは47都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
中国地方の兵庫、岡山、広島はなぜか無指定です。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ヤマホタルブクロ
こちらもヤマホタルブクロですが上記で紹介した個体より
花色の赤身が少し濃い感じです。
草丈は25cmくらいしかなく里地のホタルブクロよりかなり小さめです。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ハバヤマボクチ(葉場山火口)
ハバヤマボクチもたくさん自生していますが、
みな蕾でした。
花は咲いていなくてもイガイガの個性的な蕾なので
見ればすぐ分かります。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ハバヤマボクチ(葉場山火口)
◎ハバヤマボクチ(葉場山火口/キク科ヤマボクチ属)
オヤマボクチは北海道南部,中部地方以東の本州 と
四国山地の草原などに生える多年草で
「火口(ほくち)」というのは昔の人が火をつけるときに用いた綿毛のことだそうです。
かつては葉の裏側に密生する綿毛を乾燥させて「火口」に用いたという。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ハバヤマボクチ(葉場山火口)
蕾を見ればハバマボクチだと分かりますが
ただ近縁種のオヤマボクチも同じ蕾なので
両方が自生している地域は葉っぱの形状で見分けます。
ハバヤマボクチは福島以南の本州、四国、九州及び朝鮮半島に自生する
キク科の植物で、オヤマボクチによく似ています。
オヤマボクチの葉はゆるい三角形で全体が丸みを帯びていて、
ハバヤマボクチは三角形のほこ形であらい鋸歯(ギザギザ)があります。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~ハバマボクチ(葉場山火口) (※2018/10/23 撮影)
花は黒紫で一見かなり不気味な花ですが蕾の頃や咲き始めはトゲトゲした総苞が個性的だし花色も太陽に透かして見ると赤紫のシックな美しい花です。
花粉が大量に噴出しているので少し白っぽく見えています。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
真夏ですが既にアキノキリンソウも既に見頃を迎えていました。
アキノキリンソウ(秋麒麟草/キク科アキノキリンソウ属)は
北海道~九州、朝鮮に分布し
草丈は70~80cm程度、8~11月に総状の黄色い花を多数つける。
葉は互生し、茎の下部では先端がとがる楕円形、上部では披針形になっている。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
アキノキリンソウの高山型はミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)と言い
草丈が小ぶりで花が茎の先端に集まって咲きます。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
マツムシソウ(松虫草/マツムシソウ科マツムシソウ属)は北海道から九州に分布する越年草で主に山地草原に自生します、
草丈は50~90cmほど。花は多くの花が集まった頭状花で中心部の花は筒状で花冠の先端は5の裂片つに分かれ周辺の花は3つの裂片が装飾花のように大きく外側に伸びています。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
-
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
福島県のレッドデータでは絶滅危惧種1類ですが
阿武隈山地の草原や郡山市西部の峠、羽鳥湖高原で見たことはあります。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
-
☆マツムシソウの日本レッドデータ
※日本レッドデータ検索システムより
http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040424501
ほぼ全国に分布し、図鑑などにも秋を代表する山野草として紹介される著名な花ですが、32都府県で絶滅危惧種に指定され中々野生で見る機会が少ない花です。
中でも秋田、京都、大阪、福岡では絶滅したとされています。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
名前の由来は花の咲く8月以降の夏から秋にかけてで、
ちょうどマツムシが鳴く頃であることから
「マツムシソウ」という名前が付いたといわれている。
または、花が咲き終わったあとの紡錘形のような形の果実が、
松虫鉦(まつむしがね)と呼ばれる、
巡礼が持つ鐘と似ていることにちなんで名付けられたという説もあります。。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)&オミナエシ
-
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
マツムシソウの実が鐘の『松虫鉦』に似てる説もありますが
マツムシソウの蕾や実は下記で紹介する
ナベナと良く似ていて『マツガネムシ』には似てないと思います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
-
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~マツムシソウ(松虫草)
マツムシソウの高山型にタカネマツムシソウ(高嶺松虫草)があり
日本の中部以北の高山に自生し、草丈が30cmほどと小型ですが
ここのマツムシソウの草丈は50cmほどあるので
一般的なマツムシソウだと思います。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
ここにもオオナンバンキセルが咲いていました。
探すとけっこうたくさん自生しています。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
オオナンバンキセルは小型のナンバンキセルに似ますが
大きさは個体差があるので明確な区別にはならないかも。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~オオナンバンキセル(大南蛮煙管)
一番見分けやすいのはナンバンキセルの萼片には筋模様がありますが
オオナンバンキセルはほぼ白色で、
オオナンバンキセルの花冠縁には細かいギザギザがありますが
ナンバンキセルにはありません。 -
◆初秋の風吹く御霊櫃峠~コバギボウシ(小葉擬宝珠)
なぜか1本だけ孤高のコバギボウシが咲いていました。
御霊櫃峠ではお目当てのオオナンバンキセルをたくさん見られて
大満足でした。
次は御霊櫃峠を一旦猪苗代湖側に下り
少し南にある県道67号・須賀川中野線の諏訪峠を越えて
大滝川渓谷へ、マツムシソウの近縁にあたるナベナ(鍋菜)を見に行きます。 -
☆須賀川市(旧岩瀬村)大滝川渓谷エリアMap
※国土地理院地図に加筆
https://maps.gsi.go.jp/#15/37.319424/140.197992/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1 -
☆郡山市湖南町諏訪峠~クサギ(臭木)の花
諏訪峠の道沿いでクサギ(臭木/シソ科クサギ属)が花盛りでした。
クサギは日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木。
葉に悪臭がある事からこの名があります。
日本全国のほか朝鮮、中国に分布する。以前はクマツヅラ科に入れられてきたが、現在はシソ科に移されています。
あまりシソ科には見えませんが、遺伝子検査でもしたんでしょうかね。 -
☆ゲンペイカズラ(シソ科・クレロデンドルム)
日本のクサギの良く似た花に西アフリカ原産のゲンペイカズラガあります。
こちらも以前はクマツヅラ科ですが現在はシソ科です。
日本でも園芸植物として売られています。
萼片を源氏の白、花を平家の赤に見立てた名前ですが
原産地が西アフリカですからね~。
日本のクサギの方が源平ぽいかも(^-^;。 -
☆郡山市湖南町諏訪峠~クサギ(臭木)の花
花は白花ですが萼が赤みを帯びているので
花が赤っぽく見えます。
北海道~沖縄、朝鮮・中国に分布します。
樹高は5m~8mほどになり、山を切り開いたときいち早く進出する先駆植物(パイオニア)なので道路脇で咲いているのを見る機会が多い花です。 -
☆郡山市湖南町諏訪峠~クサギ(臭木)の花
名前そのまんまに葉っぱや茎を切るとかなり臭いですが
花そのものは甘くいい香りがします。
私は食べたことはありませんが、
地方によっては新芽を山菜として食べるようです。
臭くないんでしょうかね(^_^);。 -
☆天栄村涌井の清水~白花クサギ(白花臭木)の花 (※2021/8/3 撮影)
一般的なクサギは蕾の頃、花を包む萼が緑色ですが
花が咲くころの萼は次第に赤みを帯びてきます。
ところがこのクサギは花が開花しても萼が赤みを帯びないので
花全体が白花に見えます。 -
☆郡山市湖南町諏訪峠~タマアジサイ(玉紫陽花)
諏訪峠の谷筋斜面にタマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)が
群生していました。
既に◆夏の羽鳥湖高原~北限のタマアジサイ咲く明神滝&立矢川の滝
https://4travel.jp/travelogue/1177948で
で紹介済みですが、当地で野生種アジサイでは一番多く見られます。 -
☆郡山市湖南町諏訪峠~タマアジサイ(玉紫陽花)
◎タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
タマアジサイの自生地は主に福島~岐阜県と四国・九州の一部に限られて、
山あいの川筋など湿度の高い所に自生しアジサイ科の中では唯一、
蕾が玉状なので自生していれば開花前にタマアジサイだとすぐ分かります。
この周辺のタマアジサイはほぼ北限の群生地でとても貴重なんですが、
山あいに行けば良く見られるアジサイなので地元の殆どの人は
その貴重さを知らないようです。 -
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)
諏訪峠を越えて郡山市湖南町から須賀川市岩瀬(旧岩瀬村)の
大滝川渓谷にやってきました。
お目当てはナベナ(鍋菜/マツムシソウ科ナベナ属)の個性的なまん丸い花です。 -
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)
ナベナ(鍋菜/マツムシソウ科ナベナ属)
ナベナは本州・四国・ 九州、朝鮮・中国に分布する越年性の1年草。
山地の広葉樹林域の渓谷沿いなどやや湿った明るい草原に分布自生します。 -
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)&アキアカネ
-
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)&アキアカネ
ナベナはこう見えても御霊櫃峠で見たマツムシソウの仲間で
草丈は1.8mにもなり、
茎には細かい棘がたくさん生えています。
この姿のどこが鍋なのか分かりませんが
若葉の頃はオトコエシの別名ナベシに似ているので
ナベナとなったという説もあるようです。
しかし多くの文献で由来は不明とされています。 -
☆ナベナの日本レッドデータ
※日本レッドデータ検索システムより
http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040424500
ナベナは24都府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)の開花推移
ナベナは開花前の蕾と花が散ったあとの実が似ているので
近づいて確認しないと蕾なんだか実なんだか見分けにくいです。 -
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)
-
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)
ナベナは近隣では羽鳥湖高原の川沿いや郡山市湖南町でも
見たことがありますが、越年草なので同じ場所で来年も必ず見られる
保障はありません。
花後の種がこぼれたり、川に流されたりして年内に発芽し
翌年大きく成長し花を咲かせます。
つまり種がどこで発芽するかが問題で
今咲いている株の傍で発芽すれば来年も見られる可能性が高くなりますが
翌年も同じ自生地に行ってみないと分かりません。 -
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ナベナ(鍋菜)
日本には多種多様な山野草が自生していますが
これほどまん丸い花は殆どありません。 -
☆タニワタリノキ(左)&ヒゴタイ(右)
日本の山野草でまん丸い(球形)の花は少なく
タニワタリノキやヒゴタイくらいしか思い浮かびません。
※タニワタリノキ(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%83%AF%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%8E%E3%82%AD
※ヒゴタイ(wikiより)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%B4%E3%82%BF%E3%82%A4 -
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ウワミズザクラ(上溝桜)の果実
赤と黒の果実(実)が印象的な高木がありました。
ウワミズザクラ(上溝桜/バラ科サクラ属)の果実です。
花の全部が結実して残るわけではないですが
それでもたわわに実を付けます。
-
☆須賀川市旧岩瀬村~大滝川渓谷~ウワミズザクラ(上水桜)の果実
果実は緑色から次第に赤みを増し黒くなって完熟します。
甘酸っぱく食べられますが果樹酒に利用されるくらいです。
古代には、裏に溝を彫った鹿の肩甲骨や亀の甲羅を、ウワミズザクラの木を燃やして焼き、割れた形で占いをしたそうです。
そのことから上溝桜(ウワミズザクラ)は、
本来は占(裏)溝桜だったそうで、
次第に本来の由来が忘れられ上溝桜になったようです。 -
☆ウワミズザクラ(上溝桜/バラ科サクラ属)
樹高が10m近くもある大きな木に
ブラシジ状の真っ白な花がたわわに咲いていますが
この花が桜の仲間だと知っている人はあまり多くありません。
白は白なりに素敵ですが他の桜と同じように
薄紅色だったらもっと多くの人に知られていたことでしょう。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
旧岩瀬村の大滝川渓谷のナベナを見た後は
お隣天栄村の奥山(深山)にアケボノシュスラン(曙繻子蘭)を
見に行きました。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
13年前だったか、偶然見つけた福島県でも最大級(?)の貴重な群生地で
うす暗い森の中を流れる小さな小川沿いに足の踏み場もないほど群生しています。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
◎アケボノシュスラン(曙繻子蘭/ラン科シュスラン属)
アケボノシュスランは北海道~奄美大島まで広く分布し、
山あいの湿った林床、特に空中湿度が高い所に自生しますが
その特殊性もあり自生地は限られています。
私も県内ではまだ3か所くらいでしか確認していません。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
アケボノシュスランは北海道?奄美大島まで広く分布し、
山あいの湿った林床、特に空中湿度が高い所に自生しますが
その特殊性もあり自生地は限られています。
福島県を含む19都府県で絶滅危惧種に指定され
中でも茨城、千葉、埼玉、東京、和歌山、香川、徳島、長崎では
もっとも存続が危ぶまれる絶滅危惧種1類に指定されています。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
-
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
この森には湧水から流れ出た沢が流れていて
2年前訪れた時は移流霧が出て神秘的でまるで精霊の森です。
せせらぎの水源が湧き水なので常に冷たい水が流れています。
夏の蒸し暑い日は冷たい水で暖かい大気が冷やされ
移流霧が発生します。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン咲く奥山のアキノタムラソウ(秋の田村草)
アケボノシュスランの傍で見たことが無い草丈20cmほどの
シソ科の花が咲いていました。
この群生地には毎年訪れていますが、この花は初めて見ました。
私の全知識を総動員して頭の中でグルグルと様々な特徴を
当てはめてみましたが中々ピッタシくるシソ科の花が思い浮かびません(--〆)。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン咲く奥山のアキノタムラソウ(秋の田村草)
花で見分けが付かない時は葉っぱも確認してみます。
草丈は20cmから25cmほど、
根本中心に葉が対生しています。
この姿に当てはまるのが何種か思い浮かびましたが
これだと言う確証のもてる植物はありません。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン咲く奥山のアキノタムラソウ(秋の田村草)
可能性としてアキノタムラソウ(秋の田村草)の矮小タイプが
一番近いかも知れません。
一般的にアキノタムラソウは明るい草地に自生し草丈は花序を含め
1mから1.3mほどありかなり大きなシソ科の植物ですが
ここの群生は1/3から1/4くらいしかありません。 -
☆福島県鏡石町 アキノタムラソウ(秋田村草/シソ科/アキギリ属)
こちらが一般的に良く見られるアキノタムラソウです。
◎キノタムラソウ(秋田村草/シソ科アキギリ属)
名前に秋が付くのでいかにも秋の花のようですが、
実際は7月~10月くらいまで咲き続ける花期の長い花です。
名前の言われは坂上田村麻呂の鬼退治に由来するそうです。
そう言えば春にUPしたラショウモンカズラも
鬼退治に由来した名でした。
同じシソ科の青い花ですが、偶然の一致でしょうかね?
ちなみにアキノタムラソウの学名は
日本のサルビア(Salvia japonica)だそうです。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン咲く奥山のアキノタムラソウ(秋の田村草)
で、様々なポイントを熟慮した結果、
この植物はアキノタムラソウ(秋田村草/シソ科アキギリ属)の
矮小タイプだろうと言う結果になりました。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン咲く奥山のアキノタムラソウ(秋の田村草)
アキノタムラソウ(秋田村草/シソ科アキギリ属)の矮小タイプといっても
通常タイプより生育条件の違いで大きくなれずに
矮小のまま花が咲いたのだと思います。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン咲く奥山のアキノタムラソウ(秋の田村草)
この矮小タイプがここだけでなく、あちこちに自生するなら
アキノタムラソウの亜種になる可能性もありますが
他では見たことが無いので新種とされることは無いと思います。
アキノタムラソウにとってここは最適な生育環境ではありませんが
アキノタムラソウなりに相当頑張って花を咲かせ
子孫を残そうとしているのでしょう。
そう思うと儚く健気で愛おしくなってきます。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
-
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
深い森の中を清らかな小川が流れています。
年中空中湿度が高いので倒木はシノブゴケで覆われていて
モノノケ姫のコダマの森のようです。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
ただ森が深すぎて木漏れ日が射さないようでも
アケボノシュスランは元気良く育ちません。
湿度を好むとは言え雨が多い年は花付きは悪くなる印象がします。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
-
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
生育条件が良いと茎が這うよに伸びていき
群生を作ります。 -
☆アケボノシュスランの日本レッドデータ
※日本レッドデータ検索システムより
http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06050326711
福島県を含む21都府県で絶滅危惧種に指定され
特に東京、千葉、埼玉、和歌山、香川、長崎ではもっとも危険度の高い
絶滅危惧種1類です。
21都府県 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
アケボノシュランはラン科では珍しく茎が蔦のように地を這い
節々で根を張り所々に草丈5~10cm弱の常緑の茎葉を出し群生します。
茎葉と同じくらいの長さの花茎を伸ばし
8mmほどの小さな花を10個くらい咲かせます。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
花はもちもん可憐で美しいですが
せせらぎ流れるコダマの森が心癒してくれます。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
-
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
名前の由来は朱鷺色した花を明け方の空の色(曙)に例え
葉の光沢を織物の繻子(シュス、サテン)に見立てた命名だそうで
花はほんのわずかしか開きません。
同じラン科にトキ草があり、絶滅危惧種の朱鷺の羽色に似ていることや
舞う姿ににているので朱鷺草と名付けられましたが
花色的にはこちらのアケボノシュスランやシュスランの方が朱鷺色に近いかも。 -
☆天栄村のアケボノシュスラン(曙繻子蘭)
-
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の花 (※2022/8/16 撮影)
彦生えのキササゲが樹高1mほどで花を咲かせていました。
キササゲの成木は10mほどの高さになり花の写真は撮りづらいのですが
芽生えて間もないような幼木でも花を咲かせるているのは初めて見ました。
※ヒコバエとは
一度切られた木や草の株から再び新芽が育つこと。 -
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の花
◎キササゲ(木大角豆/ノウゼンカズラ科キササゲ属)
中国原産の落葉高木で古い時代に薬用として渡来したものが
日本の風土に合い各地で野性化したんだそうです。
花が終わると急速に果実が生長し、長さ30cmほどのひも状になり
これをササゲにたとえ、木ササゲと名付けられました。
果実は利尿薬として使われるそうですよ。 -
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の花とシュレーゲルアオガエル
キササゲの花を撮影したら葉茎にシュレーゲルアオガエルがいるのに
気付きました。 -
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の花とシュレーゲルアオガエル
シュレーゲルなどと名前がついていると外来種っぽいですが
れっきとした日本固有のカエルです。
シュレーゲルアオガエルは本州~九州の山間部に棲み
体長5~6センチメートルで背面はすべて緑で
本土で最も美しいカエルとも言われます。
成体は森に生息し、産卵は田んぼや沼池など。
都市部ではもう見られないカエルだそうです。 -
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の花とシュレーゲルアオガエル
シュレーゲルの名は、シーボルトが日本で収集した両生類・爬虫類を研究し
オランダ・ライデン博物館の館長だった学者H. Schlegelにちなんだ命名です。
とても穏やかでのんびり屋さんのカエルで
人間が近づいても泰然自若としています。 -
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の花とシュレーゲルアオガエル
ニホンアマガエルと似ていますが
シュレーゲルアオガエルとの一番大きな違いは
ニホンアマガエルは目の両脇に黒い筋があり
体長も成体ならシュレーゲルアオガエルより少し小振りです。
シュレーゲルアオガエルは目が鮮やかな金色の虹彩ですが
ニホンアマガエルは鈍い金色の虹彩です。 -
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の花とシュレーゲルアオガエル
キササゲの花は一般的にあまり注目されることはありませんが
花の形も花色も中々個性的で美しい花だと思います。 -
☆天栄村 里山のキササゲ(木大角豆)の実 (※2022/9/13 撮影)
後日、再び立ち寄り実を撮影しました。
ちょっと不気味な姿の実です(^-^;。
キササゲは木になるササゲのようだから付いた名前ですが、
ササゲの語源は莢(サヤ)が上を向いてつき
物をささげる手つきに似ているからという説と
莢を牙に見立てて「細々牙」と言ったという説、
豆の端が少々角張っていることからついたという説など諸説あるようです。
これで◆初秋の風吹く御霊櫃峠と岩瀬の野の花巡礼はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。 -
◎追記『全国旅行支援』について
◆Go To Travel~秋霖の上高地・乗鞍高原・千畳敷カール (1)
(2020/10/04 - 2020/10/06 撮影)
10/20(木)から上高地・飛騨高山・御岳山・付知峡などを巡るツアーに
行ってきます。
予約したのは『全国旅行支援』が決まる前の8月下旬で、
『全国旅行支援』は基本的には10/11からなので
支援が決まる前に予約した件はどうなるのか気になっていました。
基本方針では10/11以前の予約でも旅行が10/11以降なら
割引&クーポン対象になるようですが
私の利用する阪急交通は『あとから割』を適用してくれ
返金手続きをすれば割引分を口座などに払い戻してくれます。
一部の代理店では10/11以前の予約は一旦キャンセルし再予約が必要で
その際のキャンセル料が発生する場合があるとかで苦情が出ていましたが
阪急交通は良心的で安心しました。
ま、それにしても『全国旅行支援』はありがたいけど
政府のやることがドタバタし過ぎで関連業者さんがお気の毒です。
ではまた。 j-ryu
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