2022/04/20 - 2022/04/20
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j-ryuさん
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☆『一向に収まる気配の無い新型コロナウィルス感染症。
全国が緊急事態宣言下で外出自粛要請中であるのに
私の旅行記の投稿頻度は例年通りです。
それは目的地があまり観光地化されていない山野ばかりで
他人に会うことが殆ど無い所ばかりだからです。
田舎には田舎ならではの不便さや医療の脆弱性などはありますが
そのマイナス点が3密とは殆ど無縁という利点になろうとは
想像もしていませんでした。
都会には都会の良さがありますが今回ばかりは裏目に出てしまったようです』
実は上記の文言は一昨年UPした『花・花・花咲き乱れる白河・天狗山』の
書き出しのコピペです。
新型コロナの世界的感染から既に3年、今は緊急事態宣言こそ出ていませんが
感染者は相対的に全然減っていません。
3度に渡るワクチン効果で死者も重症患者も減ってはいますが
社会全体の閉塞感は否めません。
それでも来年はどうにか海外旅行も再開できそうですが
いつまた新型のコロナが感染爆発するか分からないので
旅行計画や予約はいつしたら良いのか大変悩ましいです。
もう完全に以前のような自由な世界には戻れないのでしょうか・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
☆白河市表郷 天狗山ルートマップ (※国土地理院地図に加筆)
場所は少し分かりづらいので白河市表郷・番沢の表郷総合運動公園や
天狗山球場を目指すと天狗山への案内板があります。 -
白河市表郷番沢地区地図 (※Google Mapに加筆)
どこから天狗山に向かったとしても県道280号(中野番沢線)までは
そう迷うわないと思いますが番沢地区から天狗山へ向かう市道が
1車線しかない狭い道路で曲がり角もとても分かり辛いです。
一応小さな看板はありますが40kmくらいで走っていると
見落としてしまいそう(--〆)。
狭い市道に入ってしまえばほぼ道なりだし、
所々に案内板もあるので大丈夫だと思います。 -
☆天狗山登山道入り口
番沢地区から1車線の狭い道路を道なりに進むと
左側に天狗山登山道の駐車場(無料)が見えてきます。
登山が目的の人はこの駐車場がいいでしょう。
お花畑が目的なら終点の駐車場へ。 -
☆白河・天狗山の現地案内板
◎ベージュ色=お花畑コース
◎グレー=登山コース
カタクリやニリンソウやヤマブキソウなどの群落を見るなら
お花畑コースがいいと思います。
さほどアップダウンはきつくないので小学生以上なら全く問題ないコースです。
コースにはトイレや売店などはありません。
駐車場にある簡易トイレで済ませましょう。 -
☆天狗山お花畑コース駐車場。
天狗山登山道の駐車場を左にやり過ごしさらに進んだ突き当りに
天狗山お花畑コース駐車場(無料)があります。
向こうの青い屋根の小屋は地元ボランティアの詰め所&休憩所。
この写真は帰りがけに撮影したものですが
到着時の車は私の車を含めても僅か3台。
ヤマブキソウが見ごろになる日祝祭日などは
この駐車場がほぼ満杯になることもありますが
平日ならいつもこんもんです(^-^;。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
では早速、お花畑コースを歩いてみましょう。
まずは駐車場から坂下川に架かる橋を渡り道なりに進みます。
この段階の景色はようやく芽吹きが始まったばかりで
お花畑があるようには思えない寂しい景色です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
上記の橋を渡って遊歩道を進むと坂下川の支流沿いに
緑がだんだん多くなってきます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
上記の土管暗渠を過ぎると沢沿いに少しずつニリンソウが見えてきます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)の花数が
だいぶ増えてきました。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
坂下川には小さな支流(沢)が流れ込んでいますが
出会いの沢から流れてくる小川で唯一の小滝(名無し)です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
当然ニリンソウの見頃を予想して訪れましたが
実際に開花を確認できるまでは少々不安です。
通常は例年通りでいいのですが
今年は春の訪れが遅く、特に桜(ソメイヨシノ)の開花&満開は
昨年(3/31)より10日(4/10)も遅かったので
ニリンソウもそれなりに遅いいだろうと思いましたが
桜と開花のメカニズムが全く同じとは言えないので予想が難しいんです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)は名前のように
1株から2輪の花を咲かせますが、最初に1輪が開花し、
数日後に2輪目が開花します。
2輪咲いて満開だとするとこの辺りはまだ5,6分咲き程度です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
スタート地点から徒歩10分ほどで
天狗山でヤマブキソウやニリンソウの大群落が見られる
『出会いの沢』にやって来ました。
幾つかの源流がここで合流することから名付けられたようです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
-
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)は日本各地の主に山地の
湿潤な林床や川沿いに自生します。
そう珍しい花ではありませんが
その清楚で気品のある姿はいつ見ても心洗われる花です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆イチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)(2019/5/6 玉川村で撮影)
ニリンソウはぱっと見や名前的には仲間のイチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属と似ますが
基本的にイチリンソウは1株から一輪、ニリンソウは二輪咲きます。
花は似ていても圧倒的に違うのは花の大きさです。
ニリンソウの花径が約2cmほどなのに対し、
イチリンソウは4cm近くもあります。
オシベ(約)の色はニリンソウは少し黄ばんだ白でイチリンソウは黄色なので
良く目立ちます。
イチリンソウは遠くから見るとラッパスイセンかと思えるほどです。
ニリンソウは当地では山で普通に見られますがイチリンソウはめったに見られません。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
たまに他の撮影地で出逢った人に『イチリンソウはとても珍しいです』と
話すと、『〇〇で見ましたとよ』などと教えていただくので
後日行ってみてイチリンソウが咲いていたためしがありません。
そのイチリンソウ情報は100%ニリンソウでした。
おそらくその情報源の人は生のイチリンソウを見たことがないのだと思います。
それだけ福島県では希少だってことです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
この出会いの沢周辺では見渡す限りニリンソウが群生しています。
それは何故でしょう。
もちろんここがニリンソウにとって最適な生育環境だからですが
他に先駆けて春一番に芽生えるの一番の理由だと思います。
一見、ニリンソウが独占しているかのように見えますが
ニリンソウの花が終わる頃には様々な植物も芽生え始め
けっしてニリンソウがこの地を独占しているわけでは無いのが分かります。
つまり他の植物よりいち早く花を咲かせ受粉を独り占めする作戦なんだろうと
思います。
受粉が済み結実すれば一番の目的は達成できたわけなので
あとは他の植物に太陽を譲っても大丈夫なんです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
数株ではあまり目立たない控えめなニリンソウですが
これだけ群生すると圧巻です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウは地域によっては山菜の一つとして食べるそうです。
当地では食べる人は殆どいないと思いますが
こんなに群生していたら食べきれないでしょうね(^^ゞ。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ただ、ニリンソウの芽出しと猛毒のトリカブトの芽出しは
良く似ているので、稀に誤食による食中毒がおきます。
食中毒で済むなら御の字で、トリカブトは猛毒なので
死に至る可能性もあります。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウの群生なら福島県内のあちこちで見られますが
なぜ白河・天狗山は群生ではなく、より規模の大きい群落なのかと言うと
おそらく手入れをするかしないかの差が大きいと思われます。
白河・天狗山の場合、地元有志の方々が秋に群生地の下刈りをするので
翌春はすっきりした状態の中から、まずニリンソウやカタクリが芽生えて
花を咲かせるので、これだけ大きな群生が見られます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
この白河・天狗山の出会いの沢にも昔からニリンソウは自生していましたが、
これほど大きな群落ではありませんでした。
でもたまたま自生のヤマブキソウを増やすために
適度な陽射しになるよう大木を調整したり
下草に覆われないよう下刈りしたりした結果、
目的のヤマブキソウも増えその副産物として
ニリンソウやカタクリ、ルイヨウボタンなども増えたと思われます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
以前は樹木がもっと多かったそうですが
適度に伐採したので、
冬から春は太陽が燦々と射し、
夏場は適度な日陰ができる程度の森にしたそうです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
下刈りの結果、このような環境を好むニリンソウ、カタクリ、ヤマブキソウ、
ミヤマエンレイソウ、キクザキイチゲなどが
たくさん見られるようになったわけです。
つまりこれらの植物は人間と密接な関係にある里地里山型の植物とも言えます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
ニリンソウに混じってカタクリも咲いていました。
カタクリに混じって少し草丈の高い山野草も芽生えています。
これらはルイヨウボタン(類葉牡丹/メギ科ルイヨウボタン属)で
ヤマブキソウが咲くころに花が咲きます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
天狗山は様々な山野草が咲きますが
さすがに1度の訪問で全種類を見るのは無理なので
少なくともカタクリ&ニリソウとヤマブキソウの花期の
2度訪れることをお勧めします。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
カタクリじたいの群生なら天狗山から車で15分ほどの
白河関の森の方が見事ですが
ニリンソウとのコラボなら天狗山の方が見事です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
まるで牧草地にニリンソウの種を蒔いて栽培したかのようですが
下刈り以外は人間は一切手を加えていません。
条件がそろえばこれだけ見事な群生になるんですね。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
天狗山はヤマブキソウの見事な群生で
少しずつ知名度もあがり人気が出てきましたが
ニリンソウも見事なことはあまり知られておらず
ひっそり咲き誇っています。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
出会いの沢には歩きやすい遊歩道の他に
沢の中を登りながら見学する「沢登りコース」があります。
自生地より一段低い沢の中から見るので
ニリンソウの花と同じレベル目線で見る頃ができます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
もちろん「沢登りコース」は長靴がお薦めです。
水量の多い沢ではありませんが、
運動靴では濡れる心配があります。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
出会いの沢にはカタクリもたくさん自生しています。
カタクリだけの群落やニリンソウだけの群落はそれぞれ
あちこちで見られますが仲良く混在している群落はそう多くありません。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキ
落葉低木のヤマブキ(山吹/バラ科ヤマブキ属)もあちこちに咲いていました。
白ばかりのニリンソウ花畑に黄色いアクセントが目立ちます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマエンレイソウ
ミヤマエンレイソウ(深山延齢草/ユリ科エンレイソウ属)も咲き出していました。
別名でシロバナエンレイソウとも呼ばれます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマエンレイソウ
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマエンレイソウ
◎ミヤマエンレイソウ(深山延齢草/ユリ科エンレイソウ属)
福島県では数少ないミヤマエンレイソウも天狗山ではたくさん咲いています。
別名・シロバナエンレイソウ。
葉の中心から短い花柄が伸び、3枚の外花被片と3枚の白い花弁状の内花被片からなります。
深山とありますが仲間のエンレイソウより必ずしも深山に自生するわけではなく、
当地ではエンレイソウに比べ絶対数が格段に少ない希少種です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマエンレイソウ
ミヤマエンレイソウの別名はシロバナエンレイソウ。
一般的なエンジ色のエンレイソウ(写真下)の白花だと思っている人が
多いと思いますが近似種ではあるものの別の種です。
ミヤマエンレイソウの葉の中心から短い花柄が伸び、3枚の外花被片と3枚の白い花弁状の内花被片からなります。
深山とありますが仲間のエンレイソウより必ずしも深山に自生するわけではなく、
当地ではエンレイソウに比べ絶対数が格段に少ない希少種です。 -
☆エンレイソウ(延齢草/ユリ科エンレイソウ属)
近縁種のエンレイソウはエンジ色の3枚の外花被片しかありません。
当地では里山から深山までごく普通に見られるエンレイソウですが
愛知、和歌山、徳島では絶滅危惧種1指定。
ところ変わればですね。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマエンレイソウ
ピンク色のミヤマエンレイソウ(2019/5/7撮影)
ピンク色のミヤマエンレイをムラサキエンレイソウと呼ぶこともありますが、
おそらく白花が時間の経過とともにピンク色になったものだと思います。
ただ時間が経過してもピンク色にならずベージュ色になるタイプもあり
個体差があるようです。
ただこの出会いの沢では当地で普通に見られるエンジ色のエンレイソウは
見かけませんでした。 -
☆オオバナエンレイソウ
我が家のオオバナノエンレイソウ(大花延齢草/シュロソウ科エンレイソウ属)
※2022/4/1 撮影
オオバナノエンレイソウは低地~亜高山帯の湿地や林内などに生え、
茎の高さは30~70センチ。茎頂に直径5~7センチの
白色の花を1個つける。
外側に緑色の萼(外花被片)、内側に白い花弁(内花被片)がそれぞれ3個
ある。葉は茎頂に3個輪生し、菱形状広卵形で、先がとがる。
シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)に似ますがが、
本種の内花被片方が断然大きく、上~斜め上向きに咲く。
内花被片は外花被片よりも長く、大きく飛び出している。
内花被片は広卵型で先端はあまりとがらない。
雄しべは雌しべよりも長い。葯の長さは花糸の約3倍あります。
オオバナノエンレイソウは福島県には自生していないので
Netメルカリで¥1250で買いました。
北海道ではそう珍しい山野草ではないようですが
とても人気があり盗掘が絶えないようです。
この販売者は西日本の方でご自宅で増やしたものを出品したそうです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキ
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&タチツボスミレ
日本のスミレ属ではおそらく一番多く見られるタチツボスミレが咲いていました。
珍しさは全くありませが群生すればやはりキレイです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&タチツボスミレ
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキ
遠くから見たら一瞬もうヤマブキソウが咲いていると思ったら
花木のヤマブキ(山吹/バラ科ヤマブキ属)でした。
細い枝が地面近くまでしな垂れて花を咲かせたので
ヤマブキソウに見えてしまいます(^-^;。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキソウ
またヤマブキか?と思いつつよく見れば
本物のヤマブキソウではありませんか!
なぜか1輪だけ勇み足だったようです(^^ゞ。 -
☆白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキソウ (※2021/04/15撮影)
ニリンソウが見ごろの頃、ヤマブキソウの気配は殆ど無いのですが
そのわずか2週間後にはニリンソウにとって代わってヤマブキソウが満開になります。
わずかにニリンソウの名残り花もありますが
白い絨毯が黄色い絨毯に激変するのですから
まるで魔法にかけられたかのようです。 -
☆白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキソウ (※2021/04/15撮影)
ヤマブキソウは本州、四国、九州に分布し、
山地のやや湿った林床や林縁に自生する多年草で
葉の形状によりヤマブキソウ、ホソバヤマブキソウ、セリバヤマブキソウがあります。 -
☆白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキソウ (※2021/04/15撮影)
ヤマブキソウは全国26都府県で絶滅危惧種に指定されている
とても貴重な山野草ですが、白河市表郷の天狗山は番沢地区の保護活動もあり、
全国有数の大群落が見られます。
見渡す限りヤマブソウの大群落を目の当たりにすると
本当にこの花が絶滅危惧種?と思えるほどです。
福島県南部の山々でも点々と自生地はありますが
それでもこんなに群生している場所はありません。
天狗山(天狗の森)のヤマブキソウ群落はまだ全国的には知られていませんが
山野草ファンには垂涎のヤマブキソウの楽園です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
湧き水からパイプで導水しシシオドシが作られています。
静かな山にけっこう大きな音が響き渡ります。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマブキ
ここにもヤマブキが咲いていました。
遠目で見るとヤマブキソウその物に見えてしまいます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
ニリンソウは水分を好むので斜面の上の方には自生していません。
やはり水は低きに流れるもの。
ニリンソウの分布は土壌水分量を如実に反映しています。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
出会いの沢、最奥のニリンソウ群生。
出会いの沢入口から少しずつ標高が上がってるせいか
この辺りはまだ3分咲き程度でした。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
出会いの沢の最奥近くで遊歩道は大きく左にカーブし、
沢と別れを告げ登り山道になります。
その道中の山桜はちょうど満開を迎えていました。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
ヤマザクラ(山桜/バラ科サクラ属)日本の野生の桜の代表的な種で
サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木古木になります。
ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。
多くの場合葉芽と花が同時に展開するのがソメイヨシノとの大きな違いです。
日本、台湾、韓国、北朝鮮に分布。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
ヤマザクラに混じって新緑も初々しいです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
ウグイスの谷渡りもこだまし、まさに早到来です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
ヤマザクラはソメイヨシノや河津桜などに比べ
葉の展開が早く花数が少なくぱっと見はやや地味ですが
ソメイヨシノに主役を譲り見頃は遅く謙虚で控えめだし
一番日本人らしい桜だと思います。
そもそもソメイヨシノが江戸時代に作り出される前は
桜と言えばヤマザクラだったわけで
歴史の重みも風格も違います。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
ソメイヨシノは1本の木から接ぎ木や挿し木などで増やした
いわるゆクローンなので全国どこで見ても同じ花ですが
ヤマザクラは同一地域の個体群内でも個体変異が多く、
開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、
樹の形など様々な変異がああります。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヤマザクラ
植物学的にはヤマザクラのように多様性があった方が
病気や害虫などで全滅するリスクを減らすことができます。
でもクローンのソメイヨシノはどの木も同じ性質なので
同じ病気や害虫で全滅する恐れがあります。
また、ソメイヨシノは自然増殖しないので
人間が定期的に増やさないとやがて消滅してしまいます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&カタクリ
出会いの沢から山道を登ってくると展望台『出会いの鐘』があり、
それを過ぎるとまたカタクリの群生地があります。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヒゲネワチガイソウ
上記のカタクリ群生地から下りの沢は『夢の沢』と呼ばれ
沢を下りきると可憐なヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草/ナデシコ科ワチガイソウ属)も咲いていました。
ヒゲネワチガイソウは中部地方~福島県の山中に分布しますが
とても小さな花なので見つけるのがけっこう難しいです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ヒゲネワチガイソウ
草丈は10cm~15cmくらい、花径は1cmほど。
ハナビラは5~7枚、オシベの葯は開花時は紅色ですが花粉の噴出後は地味なオシベになってしまいます。
多くは単独でパラパラと自生していますが、10株くらいかたまっているのもあります。
名前の由来は近似種のワチガイソウの根より髭根が多いからだそうで、
そもそも、そのワチガイとは名前が分からないこの草を整理上、
「輪違い」という印を付けて置いておいたところ
いつの間にかその印が名前になったのだとか(ーー);。
ほんとかな~・・・・。 -
春のナデスコ科美人4姉妹
ナデシコと言うと秋の七草でピンク色の「カワラナデシコ」をイメージしますが
春は白い花の方が多いんですよ。
天狗山ではオオヤマフスマ以外が見られます。
◇ヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草/ナデシコ科ワチガイソウ属)
◇ミヤマハコベ(深山繁縷/ナデシコ科ハコベ属)
◇サワハコベ(沢繁縷/ナデシコ科ハコベ属)
◇オヤマフスマ(大山衾/ナデシコ科オオヤマフスマ属) -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマキケマン
夢の沢を下りきいると希望の道に合流します。
天狗山山頂へは右へ、
スタート地点の駐車場へは左に進みます。
希望の道を下りきると再び坂下川にぶつかります。
その坂下川沿いではミヤマキケマンも見頃を迎えていました。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマキケマン
ミヤマキケマン(深山黄華鬘/ケシ科キケマン属)は近畿以北の
日当たりの良い山地の崩壊地,谷川の礫地,林の縁などに生え越年草で
関東以南でよく見られるキケマン(黄華鬘)に似ていますが
全体に小ぶりで寒冷地適応型です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマキケマン
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマキケマン
葉っぱはセリ科の植物のようすでが
ケシ科特有のアルカロイド・プロトピンを含み有毒なので
誤食すると嘔吐・酩酊・心臓麻痺などを起こすので注意が必要です。
花が咲いていればまず山菜のセリと間違う人はいないと思いますが
やはり芽出しの頃は要注意です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマキケマン
ミヤマキケマンは越年草なので
いくらキレイだからと言って採って自宅に植えても
この株は今年で枯れてしまいます。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマキケマン
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&ミヤマキケマン
ミヤキケマンは種が周辺に落ち秋に発芽して
翌春に花を咲かせます。
基本的には翌春もこの場所周辺で見られますが
川原などの場合は川が増水し種が流されることもあるので
翌春も必ず同じ場所に咲いている保証はありません。 -
☆当地で見られるキケマン属
当地ではミヤマキケマンの他にケシ科キケマン属(orケマンソウ科)の仲間は
ヤマエンゴサク(山延胡索)、ムラサキケマン(紫華鬘)シロヤブケマン(白藪華鬘)
などがあり花期はどれも春ですがナガミノツルキケマン(長実蔓黄華鬘/ケシ科キケマン属)(写真下)だけは初秋の頃咲きます。 -
☆ナガミノツルキケマン(長実蔓黄華鬘/ケシ科キケマン属)
名前にツル(蔓)と付きますが、実際は蔓ではなく
全草が細長く華奢なので自身では自立できず
他の植物によりかかるように成長します。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&リュウキンカ
坂下川に流れ込む沢沿いでリュウキンカが見頃になっていました。
リュウキンカ((立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)は本州~九州の山あいの
湿地や沼地に自生し、
光沢のある黄色い花はまさに金のごとく華やかで
山野草の中でも一際存在感のある花です。
ハナビラに見えるのは萼片(がくへん)で、これはキンポウゲ科の花に
多くみられる特徴です。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&リュウキンカ
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☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&リュウキンカ
天狗山周辺で今のところリュウキンカはここにある5株くらいしか見つけていないので、もしかしたらこのリュウキンカは誰かが移植したものかも知れません。
山で見つけたからと言って必ず自生したものとは限らず
とくに里地里山は人間が関わる場合が多いので
希少種を発見したからといって糠喜びできないこともあります。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&リュウキンカ
我が家なんぞ植えた覚えのない山野草がいつの間にか生えていることがあるます。
おそらく私が気遣いうちに長靴に付着した泥に種が混じっていたり、
引っ付き虫(動物にとり付きやすい種)を持ち込んだ可能性もあります。
ガラパゴスなどで上陸する際は靴を念入りに掃除したり消毒するのは
他所から種や菌などを持ち込まないためです。 -
☆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落&リュウキンカ
今年も天狗山のニリンソウなど早春の野の花を
十分堪能したのでこの日はこれで撤収しますが、
10日後にはおそらくヤマブキソウが見頃を迎えると思うので
天気状況を見て再訪したいと思います。 -
☆菜の花の油田計画?
我が家へ帰宅途中で町内の満開の菜の花畑を撮影しました。
当町では農地の耕作放棄地の解消と未然防止、
新たな産品の創出に向け対策として 「菜の花油田計画」 を策定。
肥培管理に手間がかからないことや景観も美しく、
町民の健康づくりを目的になたね・エゴマ油として搾油し活用しています。 -
☆菜の花の油田計画?
現在八人の生産者が7haの菜の花を栽培し搾った油を食用として
学校給食に使用している外、 まちの駅かんかんてらすで販売しています。
なたね油の主成分オレイン酸はオリーブオイルの主成分でもあり、 健康効果としてコレステロール値を下げ、 生活習慣病の予防や改善に期待ができるそうです。
これで◆春の儚き白き妖精~白河・天狗山のニリンソウ群落はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
某・知事の『ゼレンスキー』発言。
ことば尻だけを捉えた揚げ足取りはしたくありませんが
ご自身を立場を良く考えて発言して欲しいものです。
陳謝はしましたが、もし自分がネタにされた方の立場だったら
どう感じるでしょう?
残念ながら思いやりや想像力の欠如としか思えません。
ではまた。 j-ryu
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