2021/06/23 - 2021/07/21
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☆福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ねPart,98になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったり、
それらを強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”ですが、
今回は福島の夏の野の花を中心にご紹介します。
旅行記と言いながら貴重な山野草は具体的な自生地を公開すると盗掘されたり
知らず知らずに踏み荒らされたりする恐れがあるので
恐れ入りますが詳細な場所は非公開とさせていただきます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆福島県郡山市湖南町周辺地図。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ ルートマップ。
裏磐梯・雄国沼のニッコウキスゲの大群落を堪能した後は
郡山市湖南町の中野地区を流れる清水川に咲くバイカモ(梅花藻)を見に行きました。
清水川のバイカモは5/18に一度訪問していますが
渇水の影響でバイカモが例年より成長が遅く3分咲きだったので
今年2度目の訪問です。
行き方は郡山市湖南町中野集落を通る県道6号郡山湖南線沿いの中野郵便局を目指し、橋の対岸の細い堤防道を上流方面に曲がります。
とても細い道なので対向車が来ないことを確認して進んでください。
少し行くと河川敷に5,6台分の駐車場があり、
その先左手の細い小川がバイカモが自生する清水川です。
遊歩道はないので、清水川沿いの畑や民家脇など
草が下刈りされ見やすい場所で見学します。
個人の畑や庭先を通られせもらうのでくれぐれもマナーは守りましょう。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ&&アイガモ
清水川は中野集落の裏手を流れている小さな小川
川幅は狭い場所だと50cmほど、広い場所でも3mほど。
水深はおおむね10cm~15cm。
そんな狭小な小川をカルガモが2羽泳いでいました。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ&&アイガモ
カルガモはカモの仲間では最も広範囲に生息するので
珍しさはありませんが、普通の景色がほっこりした景色に見えてきます。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ&&アイガモ
バイカモを荒らさないようにしているのか、単に邪魔なのか
バイカモを避けて泳いでいます。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
バイカモの花は5/18訪問時よりはたくさん咲いていましたが
出だしの遅かった分例年よりは少な目かな。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科キンポウゲ属バイカモ亜属)は北海道~九州の
清流に自生する常緑の沈水植物でたえず清らかな冷水(約15℃くらい)が
流れていないと生育できないため
自生地が限られ千葉、長野、京都では絶滅し、
23都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
福島県でも自生地は限定的で
元々自生が確認されていない都府県もあるので
実質的には全国的な絶滅危惧種です。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
湖南町中野地区の人は以前はバイカモのことをキンギョモ(金魚藻)と
呼んでいました。
たしかに藻だけ見ているとキンギョモそのものですね。
金魚藻(キンギョモ)は主に日本に育成している水草で
特定の水草を指すわけではありません。
日本では古来より金魚を飼うことも多く、
金魚鉢などへ金魚と一緒に入れる水草のことを「金魚藻」と呼び、
地方によっても「金魚藻」が指す水草が異なります。
比較的多く分布するホザキノフサモやマツモなどが利用されています。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
バイカモは水深の深い川などでは水中で開花すること多いようですが
清水川は浅いの殆どは水上で開花します。
バイカモは水中でも水上でも花を咲かせますが、
その受粉の仕組みはまだ詳しく分かっていないようです。
受粉の仕組みには、虫を媒介とする虫媒花、鳥を媒介とする鳥媒花、
風を媒介とする風媒花、そして水を媒介とする水媒花があります。
研究者によってバイカモは虫媒花であるとか、
水媒花であるとか意見が分かれています。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
水草の一種でマツモやセキショウモといったものは花粉を水で散布する事が知られています。
ですが、そのほとんどは別の花の雌蕊に辿りつくことなく、
専ら自身に自家受粉するために利用されているようです。
バイカモは受粉しなても切れ藻や流れ藻で増殖することができるので
あまり受粉に拘らなくてもいいのかも。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
バイカモは沈水植物なので葉や茎や根は全て水中にあります。
新芽が伸びてきて水面から出そうになると
水面から出ないよう横に伸びてきます。
もし、水不足で茎や葉が水面から上に出ると乾燥してすぐ枯れてしまいます。
でもよほどの日照りでない限りは根は生き残っているので
水が復活すれば新芽が出てまた成長しだします。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ
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☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ&モンシロチョウ
ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)は帰化植物ですが
実は日本にもわずかに自生しています。
日本の野性種は岐阜~四国の一部の石灰岩地に自生するそうで
なんと絶滅危惧種扱いです。
たしかに図鑑写真で見る限りそっくりですが -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ&モンシロチョウ
我が家の庭にも植えた覚えのないフウロソウが咲きますが
生まれ故郷はこの清水川ではないかと想像しています。
フウロソウの種は粘着質があり引っ付きやすいので
もしかしたら知らず知らずに私が種を我が家に
持ち込んだのかも知れません。
我が家のヒメフウロの花は終わってしまいましたが
根元に落ちた種が既に芽生えて来春の開花にそなえています。
-
☆郡山市湖南町中野 清水川のコウリンタンポポ
清水川沿いの空き地でコウリンタンポポが花盛りでした。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のコウリンタンポポ
コウリンタンポポ(紅輪蒲公英/キク科ヤナギタンポポ属)は欧州原産で明治期に観賞用として導入され、冷涼な気候を好むため北海道で盛んに繁殖帰化し所によってはジュウタンのように群生するそうです。
清水川は何度も訪れているのに見たのは初めてです。
まさか1年でこれほど群生するとは思えないので
コウリンタンポポと私が訪れた時期が少しズレていたのかも。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のコウリンタンポポ
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☆郡山市湖南町中野 清水川のコウリンタンポポ
福島県でも裏磐梯や一部の地域で繁殖している情報はありました我が町内でも10年前に初めて見つけました。
しかし気候が合わなかったのか今は消えてしまいました。
国として特定外来種の指定は受けていませんが北海道ではブルーリストでA2「生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種」に指定しているそうです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のコウリンタンポポ
この辺りは平坦地ですが標高は527mもあり
冷涼で冬は多雪地帯なのでコウリンタンポポには最高の条件なのでしょう。
確かに見た目は鮮やかで綺麗ですが全域に蔓延る前に
処分した方が賢明かも。 -
☆天栄村 涌井の清水のノリウツギ
清水川のバイカモを見た後は帰り道の途中で
定番の涌井の清水にも立ち寄ってみました。 -
☆天栄村 涌井の清水のノリウツギ
これといった珍しい花は咲いていませんでしたが
ノリウツギが咲きだしたところでした。
ノリウツギ(糊空木/アジサイ科アジサイ属)は全国の山野に広く分布し、
アジサイ属の中では樹高6mと最大の大きさです。
野生種の花はどの地域も白一色で、終盤に装飾花がやや赤みを帯びてきます。
装飾花を伴う小花が円錐状に咲くのが他のアジサイには見られない特徴です。
このノリウツギを基に園芸種のピラミッドアジサイが作られました。
樹皮から,和紙をすくときの糊を取ったので糊空木と呼ばれます。 -
☆天栄村 涌井の清水のノリウツギ
-
☆天栄村 涌井の清水のノリウツギ&ツマグロヒョウモン(♂)
ツマグロヒョウモンは本州から沖縄に生息し前翅の長さが4cm前後。
山野や公園などに広く生息し、都市部ではヒョウモンチョウの中で最も見る機会が多い蝶です。
雄雌の模様が明らかに違う蝶です。 -
☆天栄村 涌井の清水のノリウツギ
この季節、山々ではウツギの仲間が花盛りです。
でも名前に〇〇ウツギ(空木)と付いていてもその科や属は
ユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらないウツギもあるのでやっかいな名前の花たちです。 -
☆天栄村 涌井の清水のノアザミ&カラスアゲハ
涌井の清水脇の草原ではノアザミの花をカラスアゲハが
吸蜜していました。
もしかしたらカラスアゲハではなくミヤマカラスアゲハかも知れません。
この構図からでは素人の私に明快な判別は難しいです(^^;)。 -
☆天栄村 涌井の清水のノアザミ&カラスアゲハ
涌井の清水の標高は400mでミヤマカラスアゲハもカラスアゲハも生息する
地域です。
しかし標高270mの我が町まで降りてくるとさすがにミヤマカラスアゲハは
見られなくなります。
動物や昆虫は微妙な気温を感知する能力が高いのでしょうね。 -
☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
天栄村羽鳥湖高原の渓谷沿いでタマカワホトトギスが見頃を迎えました。
タマガワホトトギス(玉川杜鵑/ユリ科ホトトギス属)は本州、四国、九州. 山地の谷沿いや湿り気のある岩場や崖、林縁に自生します。
ホトトギスの仲間の多くは初秋に咲きますが
タマガワホトトギスは一番早く初夏に咲き始めます。 -
☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
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☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
和名の「ホトトギス」は、花にある斑点が鳥のホトトギスの
胸の斑点に似ているから。
中国では油点草と呼ばれ、葉っぱの表面の斑点を油の染みと見立て、
英名は「トード・リリィー」、トードは「ヒキガエル」の意味で
花の斑点をヒキガエルの斑点に見立てたそうです(--〆)。
同じ花でも国により見方、感じ方がこんなに違うんですね。 -
☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
タマガワと言うと東京西部の多摩川を思い浮かべる人が多いと思いますが
玉川杜鵑草の玉川は京都府南部の井手の玉川のことで
古来この地は黄色い山吹の名所だそうで
黄色⇒玉川ってことでタマガワホトギスなんだそうです。
なんか強引な命名ですね(ーー)〆。 -
☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
ホトトギスを漢字で表記すると
杜鵑・時鳥・子規・郭公・不如帰と
様々漢字な当てあられていてそれぞれに言われがあります。 -
☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
正岡子規の俳号、子規(シキ)はホトトギスが由来です。
明治11年(1878)正岡常規(子規)11歳のとき「ホトトギス」の詩を詠みました。
月下に鳴くホトトギス、その声を聞いて望郷の思いに枕を涙で濡らすという詩です。
正岡子規は、本名は常規、のちに升のぼると言いました。
俳号の子規は明治22年から用いられました。
その理由は、肺結核のため「ホトトギスのように血を吐いた」からです。
11歳の少年が詩「血に啼く」でホトトギスを詠い、
11年後に血を吐いて俳号を『子規』と名乗ったのはなんとも悲しい運命ですね。 -
☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
ホトトギスは茶花としても人気があります。
しかし一つの花は3日ほどしか咲かない儚い命です。
禅や詫び寂びにはその儚さも魅力なのかも知れませんね。 -
☆羽鳥湖高原のタマカワホトトギス
ホトトギス属は約19種類あり、どれも東アジアに生育していて
日本には12種が分布しているそうです。
その内10種は日本だけに自生する固有種なんですって。
-
☆羽鳥湖高原のクガイソウ(九蓋草)
タマカワホトトギスの近くでクガイソウも少し咲いていました。
クガイソウ(九蓋草、九階草/ オオバコ科クガイソウ属)は
近畿以北の高原や山地の明るく湿った草地あどに自生する多年草で
日本の固有種です。 -
☆羽鳥湖高原のクガイソウ(九蓋草)
草丈は50~100cm、
茎に輪生する葉が層になってつくので、九蓋草、九階草と呼ばれます。
現在はオオバコ科ですが以前はゴマノハグサ科に分類されていました。 -
☆羽鳥湖高原のクガイソウ(九蓋草)
ここのクガイソウの花序はしな垂れていますが
標高の高いところや高緯度では花序はまっすぐ立つ傾向があるようです。
陽当たりも影響しているのかも。 -
☆羽鳥湖高原のエゾアジサイ
羽鳥湖高原の沢筋ではエゾアジサイが見頃を向かえていました。
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花/アジサイ科アジサイ属)は主に北海道~本州の
主に日本海側(京都以北)に分布し湿気のある山の斜面や沢沿いに生えます。
福島県では会津地方など日本海水系の地域はもとより
隣り村のように奥羽山系の分水嶺を越えた太平洋水系の山々にも自生しています。
しかし何故か県中央を流れる阿武隈川を境に
阿武隈山系~太平洋側ではまだ見たことがありません。 -
☆羽鳥湖高原のエゾアジサイ
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☆羽鳥湖高原のエゾアジサイ
エゾアジサイは福島南部以西に自生するヤマアジサイ(山紫陽花)の
亜種(変種)とされ樹高は1~2mくらいとヤマアジサイより大きくなり
葉は全体に大きく丸みがありますが園芸種のようなな光沢はありません。
花色(装飾花)は爽やかな青系が多く、稀に薄紅色もあります。
福島県民はあまり知らないようですが
当地はエゾアジサイの他にもヤマアジサイ、コアジサイ、タマアジサイ、クサアジサイなど北限のアジサイ属の宝庫なんですよ。 -
☆羽鳥湖高原のエゾアジサイ
エゾアジサイも花に見える大きな花は装飾花で
実際の花は花の中心部に密集した小花です。 -
☆郡山市湖南町諏訪峠のエゾアジサイ
エゾアジサイの装飾花は青系が多いのですが
その青も個体差や地域差があり
コバルトブーもあれば淡い水色もあります。 -
☆須賀川市旧岩瀬村笠ヶ森山のエゾアジサイ
私的にはこのコバルトブルーのエゾアジサイが好みです。
当地のヤマアジサイでは見られない魅せられる深い青です。 -
☆郡山市湖南町中ノ入の白花エゾアジサイ
湖南町中ノ入の林道わきでエゾアジサイの白花を見たことがあります。
装飾花も小花も白で、全体が白花を見たのはこの時一度だけ。 -
☆須賀川市旧岩瀬村大滝川渓谷の薄紅エゾアジサイ
白花と同じく超珍しいのは紅花です。
西日本では薄紅色のヤマアジサイは多いようですが
ここは奥羽山系の山なのでヤマアジサイとは考えずらいし
花から遠い葉が大きいのでやはりエゾアジサイの色違い(変種)だと思います。 -
☆羽鳥湖高原のトリアシショウマ
羽鳥湖高原の林縁でトリアシショウマ(鳥脚升麻/ユキノシタ科チダケサシ属)が
見頃になってきました。
トリアシショウマは主に中部以北~北海道の
夏緑広葉樹林域の林縁・草原などに自生します。
芽出しの頃、芽が鳥の脚のような形をしているので付いた名前のようですが他の仲間も似たような芽出しなので、この形状だけで判別は難しいです。
「升麻(しょうま)」は元々葉が麻に似ているので付けられた中国の薬用名です。
チダケザシ属の仲間はどれも良く似ていて見極めが難しいです。 -
☆羽鳥湖高原のトリアシショウマ
よく似ているトリアシショウマ、アカショウマ、チダケサシ。
ではどうやって見分ければいいでしょう?
まず、同じ地域なら開花時期が少し違います。
基本的にアカショウマは里山~低山に自生し一番早く開花します。
トリアシショウマは低山~亜高山に自生し、アカショウマより半月以上開花が遅いです。
チダケサシは里地~低山のやや湿った場所に自生し全体にスリムな姿で開花はトリアシショウマと同じ頃です。
ただ同じ山にアカショウマもトリアシショウマも自生する場合があるのでその時は開花時期の他に花や葉の様子をクローズUPして見る必要があります。 -
☆羽鳥湖高原のトリアシショウマ
トリアシショウマ、アカショウマ、チダケサシはユキノシタ科チダケサシ属ですが
よく似ているヤマブキショウマ(山吹升麻)はバラ科ヤマブキショウマ属なので
まったく別物です。 -
☆羽鳥湖高原のトリアシショウマ
葉の付き方はトリアシショウマもアカショウマも基本的には3回3出葉ですが
アカショウマの葉先が細くなると言う見分け方も紹介されていますが
トリアシショウマも細くなるのでこの説はやや怪しいです。
また、アカショウマの葉はクサビ形でトリアシショウマは心形という説もありますがこれも完璧には当てはまらない気がします。 -
☆羽鳥湖高原のトリアシショウマ
一番分かりやすいのは総状花序だと思います。
アカショウマは1本の花茎から何本かが枝分かれ、その枝に花を咲かせますがトリアシは1本の花茎が何本かに枝分かれし、その枝がまた小さく枝分かれして花を咲かせます。
アカショウマも枝の枝が少し枝分かれすることもありますが
トリアシショウマのように細かく枝分かれすることはありません。
なので遠目の印象だとトリアシショウマの総状花序の方が少しゴチャゴチャに見えます。
ま、あまり興味がなければどうでもいいですね(^^;)。 -
☆羽鳥湖高原のクサボタン(草牡丹/雌株)
羽鳥湖高原ではクサボタン(草牡丹/キンポウゲ科センインソウ属)も
花盛りでした。 -
☆羽鳥湖高原のクサボタン(草牡丹/雄株)
クサボタン(草牡丹/キンポウゲ科センニンソウ属)は本州の山地の林縁や草原に自生し当地では標高500mくらいから見ることができます。
名前は葉がボタン(牡丹)の葉に似るところによります。
でも、キンポウゲ科はボタンの葉に似ているものが多いし、
草牡丹はクサと言いながら草では無く半低木です(^_^;)。 -
☆羽鳥湖高原のクサボタン(草牡丹/雄株)
クサボタンはボタンズルやセンニンソウ、カザグルマ、テッセン、クレマチスなどと同じセンニンソウ属ですが、他はみな蔓性ですがクサボタンだけは蔓になりません。
ハナビラに見えるのはガクで他のセンニンソウ属と同じです。 -
☆羽鳥湖高原のクサボタン(雌株)
クサボタンは雌雄別株で雌・雄株共に、雄しべ・雌しべがありますが
雄株の雌しべの葯は貧弱で外観からは見えなく結実もしません。
雌株にも雄しべはありますが貧弱です。 -
☆羽鳥湖高原のクサボタン(草牡丹の雌株&雄株)
花の時は雄株か雌株か見分けが難しいですが
花後を見れば一目瞭然です。
雌株には綿毛のような種ができますが雄株には種はできません。 -
☆ママコナ(飯子菜/ゴマノハグサ科ママコナ属)
町郊外の里山の林縁でママコナが見頃になってきました。
ママコナは全国各地の林縁や林床に自生し
イネ科やカヤツリグサ科などの植物の根から栄養を横取りする半寄生植物です。
名前の由来は花ビラ下唇の白斑を米粒に見立てた説や若い種子が米粒に似るからと言う説があります。 -
☆ママコナ(飯子菜/ゴマノハグサ科ママコナ属)
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☆ママコナ(飯子菜/ゴマノハグサ科ママコナ属)
ママコナの名の由来となった下唇のご飯粒はポリネーター(花粉媒介者)であるハチを誘き寄せる目印です。
受粉すると白かった突起は地色の赤になりハチを誘引しなくなるそうです。 -
☆ママコナ(飯子菜/ゴマノハグサ科ママコナ属)
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☆ママコナ(飯子菜/ゴマノハグサ科ママコナ属)
ママコナは多年草なので一度自生地を見つければ
毎年同じ場所で見ることができます。 -
☆ママコナ(飯子菜/ゴマノハグサ科ママコナ属)
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☆白花ママコナ(白花飯子菜/ゴマノハグサ科ママコナ属)
ママコナは99%赤紫色ですが一度だけ
町内の里山の林縁で白花を見つけたことがあります。
その後は訪れていないので今も咲いているのか不明です。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
里山に隣接する田んぼの土手でイヌトラノオの群生が花盛りでした。
山野草好きの人なら、あれ?これってオカトラノオじゃないの?と、
いぶかられるかも知れませんが、
イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)はオカトラノオとヌマトラノオの交雑種で両方の特徴を持ち合わせています。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
以前は私もこの手の花で沼地以外で咲いているのはみなオカトラノオだと思い込んでいたのですが、
交雑種のイヌトラノオの存在を知ってからはオカかヌマかイヌかじっつくり観察するようになりました。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
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☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
貴重な山野草の場合、自生地が特定できないような写真しか公開しませんが、
イヌトラノオなら大丈夫ってことで広角の写真をご覧ください。
農道脇の土手一面に群生しています。
ふつう農家は雑草がある程度繁茂すると下刈りするのですが
ここの地主さんはイヌトラノオの花が終わるまで下刈りしません。
イヌトラノオを知っていての事か、たまたまなのかは分かりませんが
山野草好きの私にとってはありがたい事です。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
-
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
それにしても犬の尾なの?虎の尾なの?
答えは虎の尾です。
犬はマガイ物とか、偽物とか、役に立たないもの、劣るものを
意味する枕詞のようなもので
オカトラノオの偽物、マガイ物と言う意味です。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
イヌ〇〇と言うのは
植物名ではよく使われる言葉で、
イヌツゲ、イヌタデ、イヌマキ、イヌガヤ、イヌツゲ、イヌコリヤナギ、イヌエンジュ、オオイヌノフグリ、などなどなんと100種以上もあるそうです。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
それだけ植物には似たものが多いってことですが
マガイ物とか、偽物とか、役に立たないもの、劣るものの例えが
犬だとは犬に対して失礼ですよね。
犬は縄文時代から人間のもとで飼われていたと思われますが
ネズミを捕ってくれる猫ほどは有難みがなく、
それどころか野犬は危険で邪魔な存在だったのでしょう。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
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☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
イヌトラノオは植物学的にはまだ独立した種とはされていないようです。
でもオカトラノオでも無いしヌマトラノオでもないのだから
交雑種ですがすでに固定されいるので独立種として登録した方がいいよう思います。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
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☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)&ウラギンヒョウモン
昨年は蝶々がたくさん舞っていましたが今年はウラギン1頭と
イチモンジセセリくらい。
花の見ごろは今年の方がいいのになぜ少ないのか不思議。
山野草以上に蝶の生態は謎だらけ。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
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☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ属)
イヌトラノオ群生する土手のそばでは仲間のクサレダマも少し咲いていました。
同属と言う割には色も形もあまり似ていませんね。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ属)
クサレダマは漢字では草連玉ですが響きは『腐れ玉』に聞こえてしまう。
なぜこんな名前にしたのだろう?(--〆)。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
-
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
イヌトラノオの群生とイヌトラノオの群生の間に咲いているのは
帰化植物のムラサキツメクサ(紫詰草/マメ科シャクジョウソウ属)
「詰草」というのは、江戸時代に西洋から輸入された箱の中にクローバーが緩衝材として詰められていたためについた名前です。現在はビニールや紙が取って代わりましたが、当時はクローバーが安価で有効なクッション材だったのです。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
-
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
この土手はなだらかな棚田の土手です。
平野や平地の田んぼには畦道はあってもほとんど土手はありませんが
なだらかな棚田は田んぼと田んぼの間が土手(斜面)になっていて
里地型植物の宝庫なんです。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
田んぼという性質上、水分は保証されているし肥しも豊富で
太陽も燦サンと当たるので陽当たりが好きな植物にとっては
最高の立地なんです。
ただ豆な農家の土手は頻繁に下刈りされる可能性もあるので
けして安泰な土地とも言い難いです。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
つまり土手で生き続けられる植物の多くは多年草や宿根草で
下刈りに強いタイプがほとんどです。
例え一度や二度下刈りにあっても孫生え、彦生えが生えてきて
花を咲かせます。
たとえその年に運が悪く花を咲かせられなくても
翌年もちゃんと芽生えてくる力強さがあります。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
-
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
また棚田の土手は植物ばかりでなく、昆虫や小動物の棲家にもなり
田んぼや周辺の森と合わせて里地里山型の豊かな生態系を形成しています。 -
☆イヌトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
-
☆ヌマトラノオ(沼虎ノ尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
こちらはヌマトラノオ(沼虎ノ尾/サクラソウ科オカトラノオ属)。
イヌトラノオやオカトラノオ(写真下)のように花穂がしな垂れることはなく
真っすぐピンと立っています。
以前は上記イヌトラノオの群生地から100mくらいしか離れていない
谷地に群生していたのですが6,7年前に埋め立てられて
残念ながら今は見られなくなってしまいました。
絶滅危惧種のような希少種なら保護されることもありますが
ふつうの山野草は土地利用者からすればたんなる雑草。
でも気付いてみたらそのふつうの山野草が知らぬ間に
絶滅の危機にさらされている場合がけっこうあります。
キキョウなどはその典型でしょうか。 -
☆オカトラノオ(犬虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)
イヌトラノオの群生から直線距離で500mほど南に位置する
田んぼ脇の土手ではオカトラノオ(丘虎の尾/サクラソウ科オカトラノオ属)も
見頃を迎えていました。 -
☆オカトラノオ(犬虎の尾/オカトラノオ属)
ヌマトラノオやイヌトラノオは湿地や谷地など水分の多い土地を好みますが
オカトラノオは北海道~九州に広く分布し
乾燥にも湿り気にも対応できる丈夫な植物なので
明るい林縁や野原、土手などで普通に見られます。 -
☆オカトラノオ&ヌマトラノオ&イヌトラノオの見極め方
オカ、ヌマ、イヌの見極め方として分布地はオカは全国、
ヌマは本州以南、イヌは資料不足。なので分布地はあまり当てになりません。
自生地はヌマは明らかに湿地、沼地や田んぼの畦、沢などで
オカは山、森、林縁、たんぼの土手、畦など広範囲に自生。
イヌは私が見てきた限り沼地、ジメ地に隣接した場所に自生しています。
花穂(花序)の違いが一番の見極めのポイントです。
オカは花穂の先がしな垂れ曲線を描き、ヌマはピンと真っ直ぐ立っています。
イヌは両方タイプがあります、オカほどしな垂れませんが
少ししなだれていたり、真っ直ぐだったりが混在します。 -
☆オカトラノオ&ヌマトラノオ&イヌトラノオの見極め方
ハナビラにも違いがあります。
オカはハナビラがやや細長く先がやや尖っていて
ヌマは丸みを帯びハナビラの間に少し隙間があります。
イヌはヌマに近い丸みがありますが隙間はあまりありません。
イヌは交雑種なので一様ではありません。
開花時期はイヌ、オカ、ヌマの順番に開花します。
これらはあくまで私の観察で、学術的見解ではありませんのでご承知願います。
機会があればぜひ見比べてみてください。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ属)
我が家は街中ですが小さな町なので
車で5分も走ればご覧のような田園地帯です。
そんな街に隣接した田んぼの土手でクサレダマの群生が見頃になりました。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
クサレダマは上記イヌトラノオの時に少し紹介しましたが
『腐れ玉』ではありませんよ、『草連玉』です。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
クサレダマは主に北海道~九州の冷涼な湿地やジメ地に自生します。
羽鳥湖は標高700mほどですが標高280mほどの当町の田んぼ沿いの土手などでもけっこう見られます。
しかし関東以西に行くほど山間の湿地に行かないと見られないようで
首都圏や西日本では絶滅危惧種にしている都府県も多いようです。 -
☆クサレダマ 日本レッドデータ
※日本レッドデータ検索システムより
http://jpnrdb.com/search.php?mode=kind&q=06&t=&cd=&subn=%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%AC%E3%83%80%E3%83%9E
クサレダマは西日本を中心に16都府県で絶滅危惧種に指定されています。
灰色(絶滅)、赤(絶滅危惧種1塁)、オレンジ(絶滅危惧種2類)
黄色(準絶滅危惧種)、水色(その他)
白は無指定か元々自生報告がない県。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
-
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
クサレダマの名前の由来は
地中海原産のマメ科の植物でエニシダに似たレダマというのがあり
それに似ていると言うので付けられた名ですが
花色が黄色というだけで全然似ていません(-"-)。
何も発音が『腐れ玉』に聞こえる変な名前にしなくてもね~。
それともウケ狙い?(^^;)。 -
☆イタリア・レバント駅から眺めた野生レダマの群生(※2019 6/20 撮影)
一昨年の北イタリア絶景紀行で世界遺産『チンクエテッレ』への
乗車駅レバント駅から見た野生のレダマの群生です。
この辺り地中海沿岸のいたるところの山肌でレダマが花盛りでした。
残念ながら花をUPで撮るのを忘れました。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
レダマは明治期に日本にも伝わりましたが高温多湿の日本の気候には
合わないようでほとんど普及しませんでした。
現在も一部の植物園で見られるくらいで普段見る機会は無いと思いますが
比較的見る機会のあるエニシダに似ています。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
-
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
右側に2本だけ咲いている白い花はクサレダマの仲間のオカトラノオ。
ここではクサレダマが圧倒的優位です。
おそらく土壌水分がクサレダマ向きなのでしょう。
それにしても同属の花とは思えない姿です。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
-
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
上記で紹介したイヌトラノオの自生地も棚田の土手、
このクサレダマ咲く場所も棚田の土手。
これまたいつ下刈りされても可笑しくありませんが
毎年花が見られるのは農家がわざわざ下刈りを
控えているのか偶然なのか分かりませんが
もしわざわざ下刈りしないのだとしたら
中々の風流人ですね。 -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
-
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
福島県では比較的普通に見られるクサレダマですが
富山県ではなんと絶滅危惧種1類。
富山といえば立山にあり、ラムサール条約にも登録されている
世界的な高層湿原『弥陀ヶ原』があるのに
絶滅危惧種1類ということは弥陀ヶ原にクサレダマは自生していないのかな? -
☆クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ)
当地では標高700mの羽鳥湖湖畔にたくさん自生していますが
標高270mほどの里地で簡単に見られるのはありがたいことです。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
こちらも町郊外の棚田の土手でノカンゾウが見頃を迎えました。
ノカンゾウ( 野萓草/ユリ科ワスレグサ属)は本州以南の
やや湿り気のある野原や土手などに自生します。
ワスレグサ属の他にキスゲ属、ヘメロカリス属という括りもあり
ニッコウキスゲやユウスゲ、ヤブカンゾウなどの仲間で
一つの花は一日で萎んでしまう一日花です。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
ぱっと見はニッコウキスゲのオレンジ色タイプって感じです。
以前はユリ科でしたが今はツルボラン科とされています。
ツルボランてどんな花?? -
☆ヤブカンゾウ( 藪萓草/ユリ科ワスレグサ属)
ノカンゾウが日本原産なのに対しヤブカンゾウ(藪萓草/ユリ科ワスレグサ属)は
中国原産で古い時代に渡来しました。(史前帰化植物)
今や場所によっては殆どがヤブカンゾウという有様
なぜか生きるのが不器用なノカンゾウは16府県では
絶滅危惧種に指定されていて
特に石川、佐賀、熊本、では絶滅危惧種Ⅰ類で風前の灯状態です。
植物に罪はないのですが世界も尖閣諸島や南沙諸島の領土問題と同じように
チャイナパワーの凄まじさは止めようがないのかも(ーー);。 -
☆ヤブカンゾウ( 藪萓草/ユリ科ワスレグサ属)
ノカンゾウとヤブカンゾウの大きな違いは
ノカンゾウの花は一重咲きで
ヤブカンゾウは八重咲きなので
近くで見れば一目瞭然です。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
しかし、離れてみるとほとんど見分けがつきません。
花色は個体差があるので見分けの基準にはなりません。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
-
☆ノカンゾウ(野萱草)
ノカンゾウもヤブカンゾウも芽出しの頃は山菜として食べることができます。
酢味噌和えなどにするとネギヌタのような少しぬめりのある触感で
クセも少なく美味しい山菜です。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
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☆ノカンゾウ(野萱草)
この自生地も田んぼ脇の土手なので
下刈りされてしまうとその年は花が見られないことも多いです。
でもこう言う環境に自生する植物は
下刈りされたくらいではヘコタレズ
多くは翌年また芽生えて花を咲かせます。
里地里山型の植物は良くも悪くも人間と共生関係にあるものが多いです。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
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☆ノカンゾウ(野萱草)
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☆ノカンゾウ(野萱草)
なぜノカンゾウはヤブカンゾウに追いやられたのでしょう?
私が想像するに
その理由の一つはヤブカンゾウは3倍体なので種ではなく
分裂(株分け)で増殖してきました。
ノカンゾウは種で子孫を残してきましたが
生存競争の激しい自然では分裂の方が効率よく子孫(クローン)を残せたからではないかと思われます。
ヤブカンゾウは田んぼの土手や畦に多く自生するので
人間が田起こしをすることによって
知らず知らずに株分けされてきたのでしょう。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
-
☆ノカンゾウ(野萱草)
増殖しやすい三倍体ですが
天下無敵ではなく弱点もあります。
三倍体で増えたクローンは親とまったく同じ遺伝子を持ち
性質も生態も同じです。
種で増える2倍体は風や虫、鳥などを媒介して他の株の花粉を受粉するので
親とは違った性質をもった子孫が生まれます。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
親と同じ性質生態を持つと言うことは
兄弟姉妹もみな同じ性質生態です。
もし病気や害虫に遭った場合、
同じ性質生態だと皆同じ障害や被害にあい
最悪全滅してしまう可能性があります。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
でも2倍体は様々多様な遺伝子により様々な性質の子孫が生まれるので
病気や害虫から逃れられる可能性が大きくなります。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
-
☆ノカンゾウ(野萱草)
◎2倍体と3倍体
植物体は母方由来と父方由来の染色体セットの2種の染色体セットをもっています(そのため2倍体と言います)。
成長の基本である細胞分裂では、2セットの染色体が倍加し、
それらが正確に2等分されますので、
娘細胞の染色体セットの数は2と変わりません。
しかし、自然の条件でも頻度は少ないのですが、
発生の初期に倍加した染色体セットが2等分されないで4セットの染色体をもった細胞ができ、これが植物体になることがあります。
4倍体となりますが植物種としては同一です。
4倍体植物は正常な減数分裂をし、受精、種子形成をして次世代は4倍体を保ったままとなります。
2倍体植物と4倍体植物とが交配すると2倍体植物の卵子・精子(1倍体)と4倍体植物の精子・卵子(2倍体)とが融合するので3倍体となります。
普通の細胞分裂には支障がありませんから3倍体の植物体は正常につくられ、
花も咲きます。植物種としても同一ですから種子植物です。
ところが3倍体では卵子・精子形成のときにおこる減数分裂が正常に行われないので、正常な配偶子ができません。
そのため種子形成の前提である受精・胚発生が起きないので正常な種子ができないことになります。
3倍体に種子ができないということは植物種の問題ではなく、
減数分裂がうまくいかないだけなので
種子植物であることには変わりはありません。 -
☆ノカンゾウ(野萱草)
-
☆ノカンゾウ(野萱草)
ノカンゾウは日本と朝鮮半島に自生し
ヤブカンゾウは中国から渡来したと言われますが
その中国にも野生のヤブカンゾウは無いという情報がありました。
ということはヤブカンゾウは中国で人工的に作られたってこと? -
☆ノカンゾウ(野萱草) (※2017/7/31 撮影)
こちらは同じ町内ですが別の田んぼ土手に咲いている
ノカンゾウです。
上記で紹介したノカンゾウより赤みが強いタイプです。
植物学的には同じ種ですが
園芸的にはベニカンゾウと呼ばれることもあります。 -
☆ノカンゾウ(野萱草) (※2017/7/31 撮影)
これで◆福島・四季・彩々. Part98~盛夏の候はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。 -
☆ノカンゾウ(野萱草) (※2017/7/31 撮影)
今日、菅総理が突然、総裁選に出馬しないと明言されました。
つまり菅総理は新しい自民党総裁が決まればお辞めになると言うこと。
様々なご意見や不平不満があるのは当然だと思いますが
このコロナ禍の難局をそれなりに頑張ったと思います。
労いの言葉もかけず罵詈雑言を浴びせる野党党首もいますが、
世界中で感染爆発を抑えたのはアーダーン首相率いるニュージーランドだけ。
でも日本が果たしてニュージーランドと同じ強硬な対策がとれたでしょうか?
ニュージーランドではデルタ株感染者がたった一人出ただけでロックダウンするほど、徹底した対策をとったから感染爆発せずに済みましたが
日本では絶対取れない対策だと思います。
野党だったらどんな対策ができたと言うのでしょう。
こんな危機的状況のときこそ、揚げ足取りに終始しないで
団結して解決に当たって欲しいものです。
K国じゃあるまいし
「水に落ちた犬は打つ」ばかりでは人心は離れてしまいますよ。
ではまた。 j-ryu
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