2021/05/04 - 2021/05/14
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☆福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ねPart,97になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったり、
それらを強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”ですが、
今回も福島の春の山野草を中心にご紹介します。
政府は10都道府県に出されている緊急事態宣言を沖縄を除く9都道府県は、
期限となる20日解除し、このうち東京や大阪など7都道府県は、
来月11日までの期間まん延防止等重点措置に移行することなどを
決定しました。
でも・・・・
果たして多くの日本人は緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の違いが
分かるのだろうか?
恥ずかしながら私は明確な説明などできません。
何が許されて何がダメなのか、誰もが分かるようにしないと
どんな立派なお題目だとしても馬の耳に念仏状態になりかねません。
政府も行政も国民も、正直みなコロナ疲れかな。
たまには野の花でも眺めて一息ついてはいかがでしょうか?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆春の野の花巡り Map (※Google Earthに加筆)
貴重な山野草は具体的な自生地を公開すると盗掘されたり
知らず知らずに踏み荒らされたりする恐れがあるので
恐れ入りますが詳細な場所は非公開とさせていただきます。 -
☆春の野の花巡り~バイカオウレン(梅花黄蓮) (※5/4 撮影)
奥羽山脈の雪解けを待って
バイカオウレン(梅花黄蓮/キンポウゲ科オウレン属)を見に行ってみました。
バイカオウレンは福島県以南の本州と四国の主に山地や亜高山帯の針葉樹林の
林床や林縁に自生します。 -
☆春の野の花巡り~バイカオウレン(梅花黄蓮)
本州や四国の暖地では早春の花ですが
福島県の自生地は雪が多いので開花は雪解け後なので
5月上旬~5月下旬とかなり遅いのが特徴です。 -
☆春の野の花巡り~バイカオウレン(梅花黄蓮)
バイカオウレンはその名のとおり、ウメに似た形の白い花を咲かせる常緑の多年草です。
花の直径は1.5cmほどで、白い花弁に見える部分は萼片です。
花茎は3~10cmの花茎の先端に1輪咲きます。
白いハナビラ(花弁)に見えるのが萼片で
花弁(ハナビラ(は蜜腺に退化しており、黄色く目立ちます。 -
☆春の野の花巡り~バイカオウレン(梅花黄蓮)
黄色い部分がハナビラ(花弁)が蜜腺に変化したもの
雌しべの花柱は中心部の茶色い部分で
白く細長いオシベがたくさんあります。 -
☆春の野の花巡り~バイカオウレン(梅花黄蓮)
福島県にはバイカオウレンの仲間にはセリバオウレン、コセリバオウレン、
ミツバオウレンがありますが個人的にはバイカオウレンが
一番キレイだと思います。 -
☆春の野の花巡り~バイカオウレン(梅花黄蓮)
バイオウレンはミツバオウレン(写真下)と良く似ていますが
バイカオウレンの小葉は5枚、ミツバオウレンは名前のように
小葉は3枚なので間違うことはないでしょう。 -
☆吾妻連峰のミツバオウレン(三葉黄連) (※2014/6/24撮影)
ミツバオウレン(三葉黄連/キンポウゲ科オウレン属)は北海道と本州(中部地方以北)の高山や深山のやや湿り気のある草原や湿原に自生します。
海外ではアジア北東部や北米にも分布。
花茎は5~10cmくらい、花径は1cmほど。 -
☆春の野の花巡り~バイカオウレン(梅花黄蓮)
バイカオウレンは小葉が5枚あるので
ゴカヨウオウレン(五加葉黄蓮)とも呼ばれます。 -
☆春の野の花巡り~クルマバソウ(車葉草)
バイカオウレンを見た後は大滝川渓谷に山野草を撮りに立ち寄りました。
隣り村の渓流沿いでクルマバソウが見頃になってきました。
クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)は草丈は20~25cmほど、
葉っぱが車輪状なので見たまんま車葉草と呼ばれます。
全国に分布しますが北海道以外は高地のやや湿った林内に群生し
この渓流では良く似たオククルマムグラ(奥車葎/アカネ科クリマバソウ科)も
群生しますがクルマバソウはオククルマグルマより少し上流に多く群生します。 -
☆春の野の花巡り~クルマバソウ(車葉草)
-
☆春の野の花巡り~クルマバソウ(車葉草)
輪生する葉っぱは基本的にはオククルマグルマ(写真下)が6枚に対し
クルマバソウは8枚,十字型の白い小花は花径は5mmと
オククルマムグラより大きく
花の形はロート状で葉や茎にとげ状の毛はありません。
オククルマムグラの花もぱっと見はそっくりですが花の形が
ロート状にならず花ビラも外側にカールせず
葉っぱや茎は棘状の毛に覆われています。 -
☆春の野の花巡り~オククルマムグラ(奥車葎)
オククルマムグラ(奥車葎/アカネ科ヤエムグラ属)は全国に分布し
山あいの湿り気のある山林内や渓流沿いなどに自生し草丈は15~25cm、
輪生する葉っぱは6枚,下部は8枚、十字型の白い小花の花径は2.5mm、
茎や葉にとげ状の毛があります。
ムグラ(葎)とは、密生し藪をつくる草のことだそうで
その通り渓流沿いのあちこちで群生しています。 -
☆春の野の花巡り~クルマバソウ(車葉草)
-
☆春の野の花巡り~クルマバソウ(車葉草)
クルマバソウの葉っぱに甘い香りの芳香成分であるクマリンが含まれ
ヨーロッパでは葉を乾燥させてワインやビールの香り付けに利用したり
衣類の防虫に使うそうです。
クマリンなど知らないと思うかもしれませんが、実は桜餅のあの香りです。
桜の葉(特に八重桜)にクマリンが多く含まれていて乾燥させたり塩漬けにするとあの独特の甘い桜の香りがします。 -
☆春の野の花巡り~クルマバソウ(車葉草)
-
☆春の野の花巡り~トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)
大滝川渓谷そばの林縁ではトリガタハンショウヅルも咲いていました。
トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓/キンポウゲ科センニンソウ属)は
主に関東以西~四国・北部九州のやや湿り気のある山地林縁林下などに自生しますが、福島県でもあちこちに隔離分布しています。
高知県の鳥形山で発見されたのでトリガタのようですが
その高知県では準絶滅危惧種に指定されています。 -
☆春の野の花巡り~トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)
例年なら阿武隈山地の渓流沿いの自生に撮影に行きますが
今年は奥羽山系の自生地です。
その間の里地や里山ではまだ見たことがありません。 -
☆春の野の花巡り~トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)
半鐘とは昔、火事の際鳴らされた鐘のことで花の形が似ているので付けられた名前です。
でも半鐘は釣瓶や自在鉤、五徳、煙管等々と共に
言葉だけがかろうじて残り、将来的には現物は消えてゆく物かもしれませね。
いや、すでに若者は言葉そのものを知らないかも(^_^;)。 -
☆春の野の花巡り~トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)
新緑の中でやや緑がかった白い花なので
よほど山野草に興味がないと新緑に同化し、
見つけるのは難しいかも知れません。 -
☆春の野の花巡り~ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
この春、すでに何度か紹介しましたが大滝川渓谷ぞいの草地では
ラショウモンカズラ(羅生門蔓/シソ科ラショウモンカズラ属)も花盛りでした。
ラショウモンカズラ本州~九州の山間部の少し湿った川沿いなどに自生し
草丈は30cmくらい花の大きさは3~4cmほど、
シソ科の中では最大級の花です。 -
☆春の野の花巡り~ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
名前の由来は、平安中期の頃、京都朱雀大路南端にあった羅生門に棲みついた鬼が夜な夜な悪さをし人々を困らせていたので源頼光(みなものよりみつ)の家臣の渡辺綱(わたなべのつな)がその腕を斬り落とし鬼を退治したそうな。
その鬼の腕に似た花というので羅生門蔓と名づけられたそうです。 -
☆春の野の花巡り~ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
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☆春の野の花巡り~ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
鬼の腕に似ているとはあんまりな例えですが、よ~く見てみると確かに唇弁には毛が密生し、ラッパ状の花の側面は筋肉のような筋模様があり筋肉隆々の鬼の腕に見えないこともないかも(^^ゞ。 -
☆春の野の花巡り~ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
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☆春の野の花巡り~ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
透明感のある花は背後から陽射しを浴びると
その花色が透過光でより際立ち美しく見えます。
たくさんある花の中でも木漏れ日が当たっている花が
撮影の狙い目です。 -
☆春の野の花巡り~ウラシマソウ(浦島草)
上記、ラショウモンカズラ咲く草地で嬉しいことに
ウラシマソウ(浦島草/サトイモ科テンナンショウ属)を見つけました。
今まで郡山市西部の里山で何度か見ましたが
大滝川渓谷では初めてです。
福島県ではあちこちに隔離分布していますが
そうそう目にする機会は無いので絶対数は少ないと思われます。
それにしても、この草地は毎年訪れているのに
どうして見つけられなかったんだろう?
私の目が節穴だったってことか?(--〆)。 -
☆春の野の花巡り~ウラシマソウ(浦島草)
ウラシマソウは北海道南部から本州、九州の一部も分布する球根植物で、
主に山間の林床や人里近い林下に多く見られます。
苞の中から伸びた付属体の先端部が細く糸状に伸び、
その姿を、浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てて
浦島草と名付けられました。 -
☆春の野の花巡り~ウラシマソウ(浦島草)
地下にはサトイモに似た大きな球根があり、春にめを出し10枚前後の葉を
傘のように広げ、黒褐色の苞を開きます。
この苞は水芭蕉と同じように「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれます。 -
☆春の野の花巡り~ウラシマソウ(浦島草)
本来の花は、付属体の下につき、そのままの状態では見えません。
成長や栄養の状態によって、雄花から雌花に変化する性転換植物として
知られています。
雄花から雌花への花粉の受粉は虫媒でキノコバエの仲間よって行われます。
雄性の仏炎苞の開口部から進入したキノコバエは雄花群から出された花粉を身にまとい、仏炎苞下部にある隙間から脱出することができるが、
雌性の仏炎苞ではキノコバエが脱出できる隙間がなく、
開口部から進入したキノコバエは雌花群をうろつく間に授粉させられ、
最後は脱出できずに死んでしまう恐ろしい植物です(^^;)。 -
☆春の野の花巡り~ウラシマソウ(浦島草)
葉は秋までには落葉し、タネができた花茎は、
房状に赤く完熟した果実をつけて、そのまま晩秋のころまで残り、
冬には倒れて、球根の状態で休眠します。
秋に球根のわきに小さな球根をたくさんできて増えますが、
元の親球根は5年程度で枯れるようです。
この草地では10株ほど自生していました。
いったいどこからやって来たのだろう? -
☆春の野の花巡り~マムシグサ(蝮草)
こちらはウラシマソウの近くで咲いていた近縁種の
マムシグサ(蝮草/サトイモ科テンナンショウ属)。
オドロオドロした名前なので嫌われることもありますが
玄人好みのシックで美しい花だと思います。 -
☆春の野の花巡り~マムシグサ(蝮草)
テンナンショウ属はマムシグサとも呼ばれ、世界に150種、日本には30種ほどあるそうですが分類の仕方や呼び名が未だ確定していないようです。
ミミガタテンナンショウと一般的なマムシグサは外観は瓜二つですがミミガタテンナンショウの仏炎苞は葉より上にありマムシグサは同じくらいの高さです。 -
☆春の野の花巡り~マムシグサ(蝮草)
マムシグサはテンナンショウ(天南星)とも呼ばれ
「仏炎苞(ぶつえんほう)」は黒紫や赤茶色、黄緑と様々で
縦縞も特徴ですが黒系の場合縦縞は目立たないこともあります。 -
☆春の野の花巡り~ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)
福島県の南部、茨城県境周辺ではマムシグサの仲間の
ミミガタテンナンショウ(耳形天何星/サトイモ科テンナンショウ属)も自生しています。 -
☆春の野の花巡り~ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)
葉が展開する前に花=「仏炎苞(ぶつえんほう)」が展開するのが
大きな特徴です。
「仏炎苞(ぶつえんほう)」はエンジ色が多い感じです。 -
☆春の野の花巡り~左・ヒトツバテンナンショウ&右・ヒロハテンナンショウ
〇ヒトツバテンナンショウ(一葉天南星/サトイモ科テンナンショウ属)は
本州中部以北の湿り気のある山中の半日陰に自生。
大きな葉が1枚(小葉は7~9)で仏炎苞は白緑色。
内面の中央近くに八の字濃紫色の斑紋があるのが最大の特徴で仏炎苞の中の付属体は細い棒状で、先は斜め前に曲がっています。
〇ヒロハテンナンショウ(広葉天南星/サトイモ科テンナンショウ属)は
主に日本海側の湿り気のある落葉樹林下や川沿いなどに自生。
大きな葉が1枚でヒトツバテンナンショウに似ますが
小葉に柄がなく葉が広めです。
最大の違いは内面の中央近くに八の字濃紫色の斑紋がありません。
また仏炎苞の中の付属体はヒトツバテンナンショウよりは太く真っ直ぐです。 -
☆春の野の花巡り~カラスビシャク(烏柄杓/サトイモ科ハンゲ属)
カラスビシャクは北海道~九州まで広範囲に自生し稲作伝来の頃、東アジアから伝わった史前帰化植物の可能性が強いそうです。
形状はテンナンショウ属のウラシマソウに似ますが苞の中の柱状の花序がその背面で苞と癒合する点などが違うので別属になるようです。
珍妙な名前の由来は、花の形(仏炎苞)を柄杓に見立てて、人が使うには小さいのでカラスの名をあてて、カラスビシャクの名になったとか。
植物では役に立たないものやまがい物をイヌ〇〇〇と名付ける場合が多いですが、カラスも似たような意味合いの接頭語のようです。 -
☆春の野の花巡り~サワハコベ(沢繁縷)
大滝川渓谷ではサワハコベ(沢繁縷/ナデシコ科ハコベ属)も見頃でした。
本州~九州に分布し、山間の沢筋や湿った半日陰に自生します。
似たような環境にはミヤマハコベ(深山繁縷)も自生します。
一番の違いはサワハコベの花弁は深裂ではなく浅裂なので
白いサクラのような印象がします。
花の大きさはミヤマハコベと同じくらいです。 -
☆春のナデスコ科美人4姉妹
ナデシコと言うと秋の七草でピンク色の「カワラナデシコ」をイメージしますが
春は白い花の方が多いんですよ。
◇左・ヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草/ナデシコ科ワチガイソウ属)
◇中左・ミヤマハコベ(深山繁縷/ナデシコ科ハコベ属)
◇中右・サワハコベ(沢繁縷/ナデシコ科ハコベ属)
◇右・オヤマフスマ(大山衾/ナデシコ科オオヤマフスマ属) -
☆春の野の花巡り~サワハコベ(沢繁縷)
地味な花ですは日陰に咲く白い花は案外目立ちます。 -
☆春の野の花巡り~サワハコベ(沢繁縷)
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☆春の野の花巡り~ウリノキ(瓜の木)
大滝川渓谷ではウリノキ(瓜の木/ミズキ科ウリノキ属)が
ひっそりと花盛りでした。
ウリノキは北海道~西南諸島、東アジアに広く分布し
山あいの谷筋などに自生します。
一度見たら絶対忘れないような個性的な花ですが、
大きな葉っぱの下に隠れるように咲くので、
気付かず見過ごされやすい花です。 -
☆春の野の花巡り~ウリノキ(瓜の木)
ウリノキの葉です。
瓜に似ています??
花は葉の影に隠れるように咲いていますが
この写真は花が分かりやすいように撮影の時だけ
表に引き出しました。 -
☆春の野の花巡り~ウリノキ(瓜の木)
白いヒョヒョロしたもは落花後のメシベです。
やがてメシベの根元が膨らみ黒い実になります。 -
☆春の野の花巡り~ウリノキ(瓜の木)
細長い蕾が熟すと先端が6つに割れて
ハナビラとなりくるくるとカールしていきます。
黄色いのがオシベで細長いバネのようなものがメシベです。 -
☆春の野の花巡り~ウリノキ(瓜の木)
私の大好きな花の一つですが
見つけづらいせいかあまり注目されることの無い花です。 -
☆春の野の花巡り~ウリノキ(瓜の木)
-
☆春の野の花巡り~ウリノキ(瓜の木)
花は一斉に咲くことは無く、
一つの細い枝なら一輪ずつ開花します。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水 ルートマップ
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2871358,140.113621,10104m/data=!3m1!1e3
大滝川渓谷からの帰り道に天栄村の涌井の清水に立ち寄りました。
福島県天栄村の涌井の清水へは国道294号線が羽鳥湖方面と猪苗代湖方面に分岐する八十内集落の少し手前の京谷原集落を目指します。
京谷原集落に入ると防火用水のある分岐路に涌井の清水への看板があるので、それに従い500mくらい進むとダートの無料駐車場(約15台分)あがり、その右奥手が涌井の清水です。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
私の旅行記では定番中の定番で今年も満開のリュウキンカを紹介しました。
もちろんリュウキンカはとても美しいのですが
花は少なくても新緑の頃はリュウキンカに勝るとも劣らない美しさなので
大好きな季節です。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水~シモクレン(紫木蓮)
シモクレン(紫木蓮/モクレン科モクレン属)は元々は中国原産だそうですが
古い時代に渡来したそうで、ここの紫木蓮は自然に芽生えたのか誰かが植えたのかは分かりませんが回りの自然にうまく溶け込んでいます。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水~サワオグルマ(沢小車)
今年はサワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)が
何故か1株だけやけに早く咲いていました。
他の株は花茎さえ立ち上がっていません。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
涌井の清水の沼底のほとんどは落葉が土壌化し黒土のようになり
透明度は高いですが清水全体が黒っぽく見えます。
でもその黒さのせいで風が無い時は漆黒の水鏡が
新緑を映し込むのでとても美しいです。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
水深は深いところでも40cmほどですが
沼底が黒いので写真ではかなり深そうに見えます。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
写真右手の緑は山奥から流れてくる”せせらぎ”が流入する地点なので
土砂が堆積し浅くなっています。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水~名残りのリュキンカ(立金花)
リュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)も殆ど葉っぱだけですが
わずかに花も残っています。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水~名残りのハルリンドウ(春竜胆)
ハルリンドウはほぼ終わりですたが痩せた2株だけ咲いていました。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
涌井の清水とは(案内板より)
涌井の清水は、湧水量毎分2,200L、面積約500㎡と言われ、
水底から途切れることなく砂が浮き上がる様子は神秘的で、
日照りで降雨の少ない気候でも水量に変わりなく、魚も生息し、
昔から魚を獲ったり、池をかき回すと洪水となって襲ってくると言い伝えられ、
人々から恐れられていました。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
また、その昔、成務天皇のころ(4世紀半ば?)、この沼に住む大蛇が水を湯の如く熱し人々に害を与えるので、
この池を治めた石背国造初代の建美依米命がこれを憂え、
沸湯御前神社を祀り、人々の平和を願ったといわれています。
江戸時代には、この沼が雨乞いの霊地として領主の白河藩主の耳にも入り、
慶安元年(1648年)の大早魃のときに藩主榊原忠次の命により、
また、宝永元年(1704年)の旱魃には
藩主松平基知らが領民を救済するために、大祈祷を行わせた記録があります。
(案内板より) -
☆新緑の天栄村・涌井の清水~名残りのミズバショウ(水芭蕉)
ミズバショウも殆ど終わっているのに
この株だけまだ見頃を保っています。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
清水の向こうの森のは入口に沸湯御前神社がありますが
近年は手入れする人がいないのか
残念ながらかなり痛んできています、 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
涌井の清水周辺では早春から夏にかけて様々な山野草が咲きます。
これから夏に向かってコオニユリやギボウシ、ハンゴンソウ、オタカラコウなどが
順繰り咲いてきます。 -
☆新緑の天栄村・涌井の清水
清水では沼底の至るところからブクブクと湧水しています。
沼底が白っぽい部分は特に湧水量が多いポイントで
頻繁に気泡が湧き上がり水面に波紋が広がります。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
我が家の庭に今年も勝手にヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)が
咲きだしました。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
庭どろかコンクリートの隙間とか
別の植物の鉢とか
植物が生きていけそうな場所なら所構わずって感じ。
可愛い花なのでついつい甘やかせしまいます(^^;)。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
ヒメフウロは帰化植物ですが
実は日本にもわずかに自生しています。
日本の野性種は岐阜~四国の一部の石灰岩地に自生するそうで
なんと絶滅危惧種扱いです。
たしかに写真で見る限りそっくりですが
外来種のヒメフウロとどう違うのか気になります。
科学が進んだ現代なんですからDNAを調べれば
関係性がある程度分かると思うのですが。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
我が家のヒメフウロは私が植えたり種を蒔いたりしたものではなく
勝手に芽生えて咲いたものです。
越年草で今年の種がこぼれると秋までには発芽し
翌春から再び成長し始め花を咲かせまた枯れてしまいます。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ (※2020/5/27撮影)
我が家のヒメフウロはおそらく猪苗代近くの
湖南町中野の清水川から私が長靴などの泥と共に種が付着し
知らず知らずのうちに持ち帰り芽生えたのではないかと想像します。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
ヒメフウロは全草に臭気があり、白毛がまばらにあります。
茎は基部で分枝して、高さ30~60cm、葉は互生し長さ3cm、
幅5センチほどで、深く3全裂し小葉はさらに羽状に深裂する。
茎の上部の葉は羽状葉状になります。
葉腋から長い花序を伸ばして、直径1.5cmほどの淡紅色の花を
1~2個つけます。
萼片には開出毛と腺毛があり、
花弁には2本、濃色の筋がある。
果実はゲンノショウコに似て長さ2cmほどの嘴状とななり
熟すと弾けて種を遠くに飛ばします。
古くなった葉や、結実期に入った全草は赤く染まることが多い。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
ヒメフウロは特定外来種には指定されていませんが
可愛い顔をしていてかなり強かです。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
日本に元々自生していたものは絶滅危惧種の指定をされている一方
絶滅危惧I類 - 徳島県
絶滅危惧II類 - 岐阜県、三重県、高知県
外来種が北海道と本州で帰化して北海道でブルーリストの指定を受けています。
果たして自生種と外来種の見分けがつくのだろうか? -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
-
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
キレイな外来種植物と言えば最近ニュースにもなった
千葉県印旛沼や手賀沼のオオバナミズキンバイがありますたよね。
ま、同じ外来種でもオオバナミズキンバイは特定外来種の指定された
強靭で悪辣な植物です。
美しい花が咲く水草として導入されたものが移出したり
捨てられたりして異常繁殖し生態系に大きな影響を及ぼしています。
水草としてはホテイアオイやボタンウキクサ、コカナダなど
捨てられたり移出したものです。
可愛いい植物だからと捨ててしまうのは日本在来の植物を
危機に追い込む可能性があるので注意したいですね。 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
私も含めてですが、知らず知らずに育てたり
捨てたり、逃がしたりすることがあります。
もしかしたらそれは侵略的特定外来種生物かも知れませんよ。
◎日本の侵略的外来種生物ワースト100
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BE%B5%E7%95%A5%E7%9A%84%E5%A4%96%E6%9D%A5%E7%A8%AE%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88100 -
☆春の野の花巡り~ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
-
☆ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
ヒメフウロは日本にも自生種があるので
今のところは北海道以外はお咎めなしですが
裏事情は知っておいた方がいいかも。 -
☆春の野の花巡り~セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草/キンポウゲ科オオヒエンソウ属)
外来種と言えば3、4年前、隣り村の林縁で初めて見つけたセリバヒエンソウが
かなり増えていました。
初めて見た時見慣れぬ小さな花で
当地に自生する在来種ならだいたい分かっているつもりですが
この花は見たことがありませんでした。
花の形はデルフィニューム(飛燕草)に似ていますが
花は小さいし、葉っぱの形も全然違います。
写真だけ撮って帰宅後にNetの画像検索で飛燕草(ヒエンソウ)と入力したら意外にも簡単に見つかりました。
想像通りやはり外来種でセリバヒエンソウと言うようです。 -
☆春の野の花巡り~セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草/キンポウゲ科オオヒエンソウ属)
セリバヒエンソウは中国原産で
明治時代に渡来し近年関東を中心に野生化し
見かけによらず繁殖力が強いそうで
外側の花弁のように見えるのは5枚の萼片で一番上の萼片には長さ約1cmの距があり内側にシベを包み込むように花弁があります。
草丈は30cm、花の大きさは2cmほどの一年草。
優しげな花ですが全草に毒があるそうなので注意が必要とのこと。 -
☆春の野の花巡り~セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草/キンポウゲ科オオヒエンソウ属)
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☆春の野の花巡り~デルフィニウム(キンポウゲ科デルフィニウム属)
上記の帰化植物が芹葉飛燕草なら
こちらは大飛燕草。
大飛燕草?
はい、花屋さんの切り花として良くみかける
デルフィニウムの和名です。
学名のDelphiniumは、ギリシア語でイルカを意味するDelphisから。
これは、つぼみの形がイルカに似ていることに由来する。
西洋人はイルカに見立て日本人は燕に見立てたわけですが
貴方はどちらに似ていると思いますか?
本来多年草ですが原産地が冷涼な気候を好むので
関東以南で毎年植えっぱなしで開花させるのは難しいそうです。 -
☆セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草/キンポウゲ科オオヒエンソウ属)
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☆セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草/キンポウゲ科オオヒエンソウ属)
外来種や帰化植物は強靭とか相当繁殖力が強かったり、
または可愛らしさがあると過酷な生存競争の中でも生き残れる可能性があります。
セリバヒエンソウも可愛い花なので駆除されずに生き残るのではないかと思います。
生まれながらに可愛いって理不尽なことでしょうかね?(^^;)。 -
☆ホウノキ(朴の木/モクレン科モクレン属)の花
町郊外の里山でホウノキ(朴の木/モクレン科モクレン属)の花が咲いていました。
ホウノキ(朴の木)は樹高は大きくなると30mにもなり
花は枝の先端に上を向いて咲くため写真に収めづらい花です。 -
☆ホウノキ(朴の木/モクレン科モクレン属)の花
ホウノキは日本全土の山林に分布し、
葉っぱは最大で40cm、花も15cmと樹木では日本最大です。
英名ではJapanese umbrella tree と言うそうです。
花はもちろん美しいですが香も良く
芽出しの頃の赤い若葉も美しく目立ちます。 -
☆ホウノキ(朴の木/モクレン科モクレン属)の花
大きな葉っぱはホウバ(朴葉)と言って
香りもいいので朴葉味噌や朴葉ずし、朴葉にぎりなどに使いますよね。
古代には食物を盛る葉に用いられたそうです。
南インドやバリ島では今でもバナナの葉っぱに食べ物を盛ったり
包んだりすることがあります。
これは貧しくて食器が買えないというより、宗教上(ヒンズー教)
他人が使ったものは不浄とされるからです。
日本でも家庭ではお茶わんや箸などは自分の物が決まっていますよね。
これも不浄思想からきたもので、欧米や中国、朝鮮にも無い
世界的にも珍しい習慣だそうですよ。 -
☆ホウノキ(朴の木/モクレン科モクレン属)の花
花の中を覗いてみました。
日本の花と言うよりまるで情熱的な南国の花のようですね。
ホウノキの花は大木の枝先に上向きに咲くので
下から見上げるようにしか撮れませんが
垂れ下がるような低い枝に咲く場合もあるのでそんな花が狙い目です。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
ホウノキの花が咲く里山の草地では
ヒメハギヒメハギ(姫萩/ヒメハギ科ヒメハギ属)が花盛りです。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
ヒメハギはハギの名が付いていますが、
秋に咲くマメ科の萩の仲間ではなくヒメハギ科ヒメハギ属。
草丈はわずか10~15cm、茎は地を這い花茎が少し立ち上がり
枝先に小鳥が飛んでいるような7~8mmの可愛い花を咲かせます。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
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☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
写真はクローズアップで撮っているのでヒメハギだと分かりますが
草地に伏せるように咲いていると咲いていることさえ気付かないかも。
気付いたとしてもスミレと見間違ってしまうほどです。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
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☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
ヒメハギの花は構造が複雑なので簡単に説明すると
左右に一番大きく開いているのはガク片で
中央に3つの花ビラがあり、真ん中が舟型で左右が羽のように開いています。
舟形の先に薄紫のフリルのような付属体があり、昆虫がそれに乗ると
シーソーの原理で舟型が開き中から黄色いシベが現れます。
オシベ8本がメシベ1本を取り囲み下部が癒着しているので1つに見えます。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
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☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
ヒメハギは北海道~九州まで広範囲に分布しますが数は多くないようです。
里山や草地の明るくやや乾いた斜面などに自生し
年1回は下刈りされないと藪に埋もれて消えてしまう
典型的な里地里山型の植物です。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
-
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
ヒメハギ科にはヒメハギの他には
カキノハグサ (柿の葉草/ヒメハギ科ヒメハギ属)しかありません。
マメ科のような花で葉っぱが柿の葉に似ているので
柿の葉草と呼ばれています。
分布地は中部地方西部、近畿、静岡県とかなり限定的なので
もちろん私は実物は見たことがありません。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)
-
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)・白花
ヒメハギの花色は紫色だけですが
稀に写真のような白花も自生しています。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)・白花
白花といっても株全部が白花ではなく
何故か下部の方の花が白く上部は紫の場合が殆どです。 -
☆春の野の花巡り~ヒメハギ(姫萩)・白花
おそらく色素異変でアントシアニン系の色素が抜けているのだろうと
想像します。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
ヒメハギ咲く里山の草地や明るい林床ではキンランが見頃を迎えていました。
キンランは北海道以外の本州、四国、九州、朝鮮、中国東部に分布し
山や丘陵のやや渇いた草地や林下に自生します。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
草丈30-70cmの茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の
明るく鮮やかな黄色の花を総状につけます。
花は全開しないものも多く、晴天にならないと半開き状態のままです。
花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がありますが、
赤くない唇弁もあります。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
これらの株は下の花はなんとか開いていますが
おそらく上部の花は全開しないで散れてしまうと思います。 -
☆キンランのレッドデータ
※日本レッドデータ検索システムより
http://jpnrdb.com/search.php?mode=kind&q=06&t=&cd=&subn=%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3
キンランは当町でもあまり見られない貴重種ですが
全国的にみても45都府県で
絶滅危惧種に指定され,
秋田、山形、岩手、群馬、長野、埼玉、東京、山梨、長崎では
絶滅危惧種1類です。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
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☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
数が少ないのは里山の減少・荒廃・盗掘など様々な要因がありますが
キンランそのものが菌根性樹木&菌根菌に頼っているため
自生地からキンランを移植しても、ほとんどが数年以内に枯死し、
栽培が非常に困難なのも大きな要因のようです。
保護するにはキンランだけではなく
自生地そのものを保護地にしなくてはなりません。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
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☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
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☆春の野の花巡り~ササバキンラン(笹葉銀蘭)
同じ里山ではギンランやササバギンランも咲いていました。
これはササバギンラン(笹葉銀蘭/ラン科キンラン属)
ササバギンランの葉はその名のように細長い笹型で
花と同じ高さまでスーっと伸びていますが、
仲間のギンラン(写真下)の葉は、完全に花の下なのが
見極めのポイントです。
ササバギンランは20都府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(銀蘭)
ギンラン(銀蘭/ラン科キンラン属)の草丈は10~20cmと
キンランやササバギンランより小型で
花もあまり全開しません。 -
☆ギンランのレッドデータ
※日本レッドデータ検索システムより
http://jpnrdb.com/search.php?mode=kind&q=06&t=&cd=&subn=%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3
ギンランは39都府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
キンランは数が少ないので見つけるのはそう簡単ではありませんが
宿根草なので一度見つければ数年は同じ場所で花を咲かせるので
2度目以降はすぐ見つかります。
ただ目印になるような物も覚えていないと
探すのに時間がかかります。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
-
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
今年のキンランはこれでも良く開いて咲いているほうです。
開花時期に気温が低かったり、雨や曇天が続くと
全開しないまま蕾状態で落花してしまいます。 -
☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
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☆春の野の花巡り~キンラン(金蘭)
背後ボケの紫色はカラスノエンドウ。 -
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
キンラン咲く里山ではタツナミソウ(立浪草/シソ科タツナミソウ属)も
見頃をむかえました。
タツナミソウは主に福島県以南に広く分布するシソ科の多年草で
海沿いから山間部まで広く見られます。
同じ方向に向いた花を打ち寄せる波に見立てた粋な名前です(^^♪。 -
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
-
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
近隣では他にもイガタツナミソウ(伊賀立草)や
オカタツナミソウ(丘立浪草)も見られます。
他にもヤマジノタツナミソウ、トウゴクシソバタツナミソウ、ホナガタツナミソウ
シソバタツナミソウ、等々たくさん種類があって素人には中々判別が難しい花です(^^;)。 -
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
-
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
タツナミソウを真横から見ると正に荒立つ波が立つような形です。
なんとなく葛飾北斎の富嶽百景の『神奈川沖裏波』のようでもあります。
実際の波を描くのはとても難しいと思いますが
波を抽象化してタツナミソウのように描けば
『神奈川沖裏波』のような波が描けるかも。 -
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
葛飾北斎が波を描くに際し、参考にしたのはタツナミソウではなく
江戸時代中期の彫刻家、初代「波の伊八」こと、武志伊八郎信由1752年(宝暦2年)の作品ではないかと言われています。
伊八は現在の鴨川市打墨で生まれ 子どもの頃から手先が器用であったようで、
彫刻師である嶋村貞亮に弟子入りをし、腕を磨き、
安房・上総をはじめ、江戸や相模など、南関東を中心に
50点余りの見事な彫刻を残しています。
別名「波の伊八」と呼ばれるように、大小に関わらず多くの波を彫っています。 彼の彫る彫刻は、立体感や奥行きがあり非常に優れていて、
特に波は躍動感に満ちてとても高い評価を得ているようです。 -
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
伊八の彫刻の中でも千葉県いすみ市の行元寺の
波の伊八欄間彫刻 『波に宝珠』が『神奈川沖裏波』にインスピレーションを
与えたのではいかとも言われています。
真実は不明ですが確かに良く似ています。
詳しくは、いすみ市観光ポータルサイトをご覧下さい。
※http://www.isumi-kankou.com/isumi-kanko-tousyu/gyouganji.html -
☆春の野の花巡り~タツナミソウ(立浪草)
これで◆福島・四季・彩々/ Part97~春の野の花巡り⑤(晩春の候)はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
野の花シリーズもようやく晩春の花が登場してきましたが
春ネタ写真はまだまだ売るほどあります(^^;)。
雨が全然降らないわけじゃありませんが
私の休日はずっといい天気に恵まれているので
毎週どかに出かけているので写真が貯まり続けています。
まん延防止等重点措置が出されている道府県の人からすれば
コロナを気にすることなく出かけられるのは羨ましいことでしょう。
でも平常時なら飛行機の海外便どころか日本国内便でも大阪と札幌しかない
不便な福島なので、自然ネタだけが数少ない取柄なんです(^^;)。
そんな福島に移住してみたいと思います??
ではまた。 j-ryu
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