2021/03/24 - 2021/04/05
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j-ryuさん
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☆福島の四季折々の花や自然風景を紹介している
“福島・四季・彩々”は回を重ねPart,93になりました。
単独ネタにするには写真が少なかったり
あまり脈絡がないネタだったり、
それらを強引につなぎ合わせたのが“福島・四季・彩々”で
福島県の自然のネタと言う事以外にはあまり共通点はありません。
共通は無いと言いながら今回は春の山野草を中心にご紹介します。
山野草は1か所でたくさんの種類を見られる場合もありますが
殆どは自生場所も見頃も違うのでその山野草ごとに見頃を予想し
それぞれの自生地に小まめに足を運ぶ必要があります。
一応過去のメモ書きと今年の気候を総合的に判断しますが
外れる事など日常茶飯事、すぐ近くなら出直しもありですが
往復1時間もかかる場所で予想が外れると
それはもう酷く落ち込みます。
でも一番輝きいている時の美しい山野草をご覧いただくには
そのくらいの落ち込みでメゲテいられません。
『いいね』を最大の励みに今日も明日も東奔西走あるのみです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆福島~春の野の花巡りMap
※google mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.25759,140.29852,4444m/data=!3m1!1e3
珍しい山野草の多くは絶滅危惧種や希少種に指定されいています。
具体的な自生場所を公開すると盗掘の恐れがあるので
残念ですが詳細は非公開とさせていただきます。
今回ご覧いただく山野草の半分ほどは
この地図内で撮影したものです。 -
☆福島~春の野の花巡りMap
※google mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.25759,140.29852,4444m/data=!3m1!1e3
貴重な山野草でも公園などで保護されている場合は
公園名くらいは公開しても大丈夫だと思いますが
国立公園でさえ盗掘被害が度々発生しているので
公園内とて詳細な自生場所は伏せさせていただきます。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
3/24 撮影
町郊外の里山でキクザキイチゲが見頃になりました。
平年よりは5日ほど早めで昨年とほぼ同じです。
キクザキイチゲは近畿以北~北海道の落葉樹林下や林縁に自生します。
やや湿り気のある土壌を好むので、
渓流沿いや谷間の斜面、河岸段丘下などで良く見られます。 -
☆福島~春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
キクザキイチゲはスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)の一つで
落葉広葉樹林などで春先に花を咲かせ、
夏まで葉をつけたあとは地上部は枯れ地下で過ごす草花の総称です。
「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、
「春の妖精」とも呼ばれています。 -
☆春の野の花巡り~アズマキイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
3/29 撮影
キクザキイチゲと良く似た花にアズマイチゲがあります。
この写真は3/29に撮ったものですがキクザキイチゲと見比べるために
先出ししました。
アズマイチゲは北海道・本州・四国・九州・樺太・朝鮮・ウスリーに分布します。
分布域は広範囲ですが石灰岩質土壌を好むせいか
自生地はキクザキイチゲより限定的です。
花の時期も草丈、花の大きさはどちらもほぼ同じですが
キクザキイチゲの葉は菊の葉のようにギザギザし、
アズマイチゲは丸みを帯び葉先が少ししな垂れています。
キクザキイチゲもアズマイチゲもハナビラに見えるのは
萼片(ガク)でハナビラはありません。
これはキンポウゲ科の花に多く見られる特徴です。 -
☆キクザキイチゲ vs アズマイチゲ
大きな違いは上記に記しましたが、
他に
アズマイチゲの花色(萼片)は白だけですが
キクザキイチゲは白がもっとも多く、豪雪地帯では青紫や薄紫色も見られます。
花の中心部はキクザキイチゲはほぼ白ですが
アズマイチゲはわずかに紫を帯びています。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
私の町は田舎ですが高い山は一つも無いなだらかな丘陵地帯で
宅地と農地ばかりです。
里山(雑木林)は少なく、この里山はわずかに残されたサンクチャリです。
面積は狭いのですが貴重な山野草がたくさん見ることができます。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
この自生地のすぐ横は道路ですが、運良く笹藪に遮られ直接は見えないせいか
貴重な山野草が細々と命を繋いできました。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆福島~春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
この雑木林にはキクザキイチゲの他にもニリンソウ、レンプクソウ、
ユリワサビ、ユキザサ、カタクリ、ヒナスミレ、イワタバコ、シデシャジン、
ソバナ、アカショウマ、サイハイランなど様々な山野草が自生しています。
街のすぐそばでこれだけの山野草が見られるのはとても貴重です。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ところで、どうして花の裏側からの写真ばかりなの?と
疑問を持たれた方も多いかも知れませんね。
この自生地は北西向きの斜面なので花はほとんど西向きに咲いています。
ひまわりほど極端じゃなくても花の多くは太陽に向かって咲きます。
平地ならほぼ真上に向かって咲きますが
ここで一番陽当たりがいいのは西なので花は皆西向きに咲いています。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
私は花の透明感や優しさ表現するのに透過光を良く利用します。
透過光を一番得られるのは逆光なので
この自生地では西向きに咲いている花を花の裏側から撮らなければ
逆光になりません。
ゆえに透過光(逆光)で撮ったのでほとんど花の裏側から撮影した次第です。
わかったかな??(^^;)。 -
☆福島~春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆福島~春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
透過光の他に背景ボケ効果も狙っています。
西側は開けているので木々の隙間から光が射し
それが良い具合のボケ玉を生みます。 -
☆福島~春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
上記の写真を花の正面から順光でも撮ってみました。
ま、ごく普通の花の写真です。
順光と透過光(逆光)の違いが分かりましたか?
花の写真は必ずしも真正面から撮る必要は無いと思います。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
てな理由でまた背後から撮影します。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
キクザキイチゲには青花(青紫や薄紫など)もありますが、
当町で見られるキクザキイチゲは100%白花で、
青花は15kmほど離れた隣り村の奥羽山地まで行かなければ
見られません。
豪雪地帯ではありませが冬は根雪になる山間部です。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
当町でキクザキイチゲはこの自生地の他、3か所確認していますが
みな半径1km以内の狭い地域だけです。 -
☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~キクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
この辺りに渓流はありませんが
相当昔に釈迦堂川がこの直ぐ下を流れていて
今は河岸段丘になったのではないかと思います。
川沿いとか河岸段丘は上流からも種が運ばれやすいので
多様な植生が見られるのではないかと思います。 -
☆春の野の花巡り~カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
上記の雑木林では数は少ないもののカタクリも見頃を迎えていました。
カタクリ日本全土に分布、初夏~秋は日陰になる落葉広葉樹の下に自生し
春の妖精とも呼ばれるスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)の一つです。
所によっては一大群落地を形成し保護されていますが
この里山はパラパラ。
今や貴重な株になってしまいました。 -
☆春の野の花巡り~カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
朝晩はハナビラを閉じるカタクリは陽が昇ってくるとハナビラを
反り返るように開花します。
下から覗くとハナビラの内側にはまるでもう一つ花のような
模様があるのがよく分かります。
これは蜜標(みつひょう)と呼ばれ、虫たちに蜜のありかを教えるためのもののようです。
カタクリ自身がそれを花の模様と自覚しているのか
たまたま花に見えるのかはカタクリに聞かなければ分かりませんが
面白い形態ですよね(^^ゞ。 -
☆春の野の花巡り~カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
カタクリはご存知のように片栗粉の語源ですが、そのカタクリの名の由来は
葉の模様が鹿の子に似ているので「片葉鹿の子」。
これが「カタカゴ」になり、さらに転化して「カタクリ」になったとか
カタクリの種が栗のイガの中にある1つ1つの実に似ている事から
「片栗」と呼ばるようになったという説もあります。
-
☆夕映えの釈迦堂川桜並木 (4/2 撮影)
今年の冬は前半こそかなり寒くなりましたが
2月中旬からは一転暖冬になり桜も例年より10ほど早く
3/28に開花し3/30にはほぼ満開になってしまいました。
こんなに早い満開は私史上一番だと思います。
私が子供の頃、入学式頃に桜が咲いている東京が羨ましかったもんですが
それが今や入学式前に福島で桜が満開になるなんて信じられません。
これもやはり地球温暖化の影響?
でも地球はそろそろ温暖期から寒冷期に向かうと言う説もあるし・・・
確かに人間的な物差し(短期的)からすれば温暖化は間違いないと思うけど
宇宙的な物差し(もの凄い長期的)で見れば寒冷期に向かっているのかも。
でも当座の温暖化は阻止しなくてはいけないってことなのかな?? -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
この釈迦堂川の桜並木は16年ほど前に町制40周年を記念して
植樹されたものなのでまだまだ若い桜ですが、
その分勢い良くハツラツとした桜並木です。
その上、コロナ禍など関係なくいつも花見などしている人たちを
見たことがありません。
ま、道路沿いってこともあるし大きな駐車場も無いので
せいぜい散歩やジョギングをする人くらい。
都会では考えられないような桜並木の独り占めです。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
この日は夕映えを狙って出かけました。
桜はいつ見たってキレイですが西日や朝日に照らされると
薄いピンクが赤みを増してきます。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
2019年の台風19号ではこの辺一帯は釈迦堂川が氾濫し
一面水浸しになりましたが桜並木には殆ど影響がありませんでした。
昨年から今年にかけ氾濫防止の為に
川底は浚渫され河川敷の灌木はみな伐採され
全般にとても広々になりました。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
こんな素晴らしい桜日和なのに誰もいません。
もちろん町内には他にも桜の名所があり
ライトアップやボンボリもあるのでそちらに向かうのでしょう。
ライトアップもキレイだけど西日や朝日のライトアップの方が
ナチュラルで私は好きです。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
-
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
夕映えのシルエットも雰囲気があり良い感じでした。 -
☆夕映えの釈迦堂川桜並木
釈迦堂川の桜並木は須賀川市や天栄村にもそれぞれありますが、
ここの桜並木は1.5kmほど。
丘の上から俯瞰できるのも素敵です。
霞んでいなければ那須連峰も良く見えます。 -
☆夕映えの釈迦堂川
川底の浚渫、河川敷の灌木の伐採が済み
広々になった釈迦堂川。
でもこの借宿橋から1kmほど上流には
白鳥の飛来地があるけれど環境が変わり
今度の冬はちゃんと飛来するのか心配です。 -
☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)(4/3 撮影)
夕映えの釈迦堂川桜並木を撮影しているとき
上記で紹介したキクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)も
西向きに咲いているので、もしかしたらこちらも夕映えがキレイかもと思い
翌日出かけてみました。 -
☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
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☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
予想通り夕映えにキクザキイチゲが浮かびとてもキレイです。
でも一つ大きな誤算が・・・ -
☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
山野草に詳しい人ならすぐわかるかも知れませんが、
私は知らなかったと言うよりは
うっかり失念していたって感じ。 -
☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
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☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
キクザキイチゲは天気が良くても夕方から朝までは
ハナビラ(萼片)が全開せず半開きになるのを忘れていたんです。
どうりで花が全開していないわけです。 -
☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
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☆春の野の花巡り~夕映えのキクザキイチゲ(菊咲一華)
ま、半開きでも夕映えに映え十分キレイなのがわかったので
来年もまた夕暮れ時に訪れてみたいと思います。 -
☆大風川渓谷ルートマップ。
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.121728/140.645943
大風川渓谷の遊歩道は東日本大震災や度重なる台風の被害で
現在通行止めです。
木道や橋の多くが流出しているので行きたい方は
胴長を着用し自己責任で入渓してください。
それとて古殿町側から入渓できるのは半分くらい。
犬戻しの滝などは危険なので引き返すのが無難です。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
いわき市に隣接した古殿町の大風川渓谷にハナネコノメを見に行ってきました。
ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)は京都~福島南部に分布し
福島県では主に浜通り地域の湿り気のある渓流沿いなどに自生します。
以前は会津や中通りには自生していなと思われていましたが
茨城県境にある棚倉町の久慈川源流にも自生しているのが確認できました。
確認したと言っても学術的に確認されたのでなく、
私個人が発見したと言うことです。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
花径は5mmほど、草丈は5cmくらいで地を這うように増えていきます。
白いハナビラに見えるのは蕚片で、マッチのような真紅のシベは全てオシベです。
しかしオシベが紅いのは開花後3,4日ですぐ中から黄色い花粉が噴出し
これも受粉すると取れてしまうので、
その後はやや地味な花に見えてきます(^^);。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
花は何の花でも見頃を予想するのが難しいですが
ハナネコノメは愛らしい赤いオシベが魅力なので
このオシベが赤い時に撮影しないと残念ながら平凡な花になってしまいます。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
でも、大風川渓谷は上流と下流ではかなり標高差があるので
下流で花が終わっていたとしても上流ではまだ見頃ってこともあるので
あきらめずに探した方いいと思います。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
ネコノメソウ属にはネコノメソウの他にニッコウネコノメソウやヨゴレネコノメ、
キバナネコノメ、ホクリクネコノメソウ、ムカゴネコノメソウなどたくさんの種類が
ありますが、その中でも可愛らしさNo.1がハナネコノメだと思います。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
似たような写真のオンパレードで恐縮ですが
可愛らしく大好きな花の一つなので
ボツにするのが忍びなくて・・・・ -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
このくらいまとまって咲いていればすぐ見つかると思いますが
花がとても小さいので小さな株がポツポツ咲いているだけだと
中々見つけづらいと思います。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
ハナネコノメは冬から春は日当たりが良く
夏は日陰になるような湿った場所にへばりつくように自生しています。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
とても小さな花なので撮影は難儀します。
カメラの多くには花撮影モードやマクロモードがあると思いますが、
200mmクラスの望遠レンズで撮影しています。
望遠レンズだと被写界深度が深くなり
背後が良い感じにボケるし、ボケ玉も作りやすくなります。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
オシベの赤い先端は葯(やく)と言い花粉を包み込んでいますが
成熟すると無くなってしまいます。
赤がパカっと割れて落ちてしまうのか、
赤い色が色落ち(変色)してしまうのか、
昆虫が赤い部分を先に取ってしまうのか、
妖精が魔法をかけているのか、
じっくり観察するほど見ていたことないので分からないので
誰か教えて下さいませ。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
3つの花のオシベはマッチのような赤い部分はなくなり
黄色い花粉が出ている状態です。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
受粉が済めば黄色い花粉もなくなり地味なハナビラ(萼片)だけになり
ご覧のようにかなり地味な印象の花になってしまいます。
ま、これはこれで渋くていいかも知れませんが
やはり可愛らしい時期を知っていると残念な花たちになっております。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷の
フタバアオイ(双葉葵/ウマノスズクサ科フタバアオイ属orカンアオイ属 )
福島県南部の久慈川渓谷でフタバアオイが見頃になりました。
フタバアオイ(双葉葵/ウマノスズクサ科カンアオイ属)は主に福島県~九州の
主に湿り気のある落葉樹林下に自生し地下茎でつながり群生を作ります。
名前のように葵のような葉が1株に2枚あり、
葉に隠れるように花を1個咲かせます。
そのままでは花がほとんど見えないので、葉っぱを持ち上げて撮影しました。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷の
フタバアオイ(双葉葵/ウマノスズクサ科フタバアオイ属orカンアオイ属 )
人間が立っている視線で見下ろせば葉っぱしか見えません。
なのでよほど山野草好じゃないと花が咲いていることに気付かないでしょう。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷の
フタバアオイ(双葉葵/ウマノスズクサ科フタバアオイ属orカンアオイ属 )
両側にある丸いものが蕾。
蕾が丸く成熟すると3つの筋がパカッと開き
ハナビラ(萼片)が外側に飛開いていきます。
でも3つに開いているのは1日ほど、
その後はさらに外側に反り返りお椀のような形になります。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷の
フタバアオイ(双葉葵/ウマノスズクサ科フタバアオイ属orカンアオイ属 )
ハナビラが反り返っている途中です。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷の
フタバアオイ(双葉葵/ウマノスズクサ科フタバアオイ属orカンアオイ属 )
ハナビラが完全に反り返る前が撮影の狙い時ですが
こんなキレイな形は中々見つかりません。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のフタバアオイ(双葉葵/ウマノスズクサ科フタバアオイ属orカンアオイ属 )とウスバサイシン(薄葉細辛/ウマノスズクサ科カンアオイ属)
フタバアオイの隣りに偶然ウスバサイシンも生えていました。
良く似た葉っぱですが大きい葉がウスバサイシンです。
ウスバサイシン(薄葉細辛/ウマノスズクサ科カンアオイ属)は
同種のカンアオイ類などと比べ、葉が薄いこと、
味が辛いことから薄葉細辛と呼ばれます。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のウスバサイシン(薄葉細辛/ウマノスズクサ科カンアオイ属)
葉っぱの影に隠れるように地味目な花も見頃でした。
カンアオイ類は常緑ですがウスバサイシンは冬場は葉は枯れます。
ウスバサイシン葉はフタバアオイに似ますが成熟したフタバアオイの葉は艶があり網状脈がくっきり浮き出ています。
葉は似ますが花は全然違うので見ればすぐ分かります。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のウスバサイシン(薄葉細辛/ウマノスズクサ科カンアオイ属)
ウマノスズクサ科カンアオイ属はみな地味と言うか渋い花ばかり。
山野草好きの中でもさらにマニアックな人好みの花かも。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
久慈川渓谷の谷間ではヒトリシズカも見頃になってきました。
ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)は日本各地の山野に自生し、
その姿を源義経の愛した静御前の舞う姿にたとえて
ヒトリシズカと名づけられた優美な花です。
糸状の一つ一つが花で咲き始め花序が葉っぱに包まれた頃が
一番が初々しく可憐で開花が進むと間延びし
あまり見栄えがしなくなります(^^); -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
ヒトリシズカの仲間にフタリシズカ(二人静/センリョウ科チャラン属)があり(写真下)
こちらの由来もやはり源義経が愛した『静御前』が名前が由来となっていて
江戸時代の「和漢三才図会」によれば、2本の花穂を静御前とその亡霊が
二人で舞う姿に重ね合わせたと、あるそうなので花穂の数からすると
命名はフタリシズカが先なのかも知れませんね。
花期の草丈はヒトリシズカは5cm~10cm、
フタリシズカの花期は6月で草丈は30cm~50cmと大きさが全然違います。
でもヒトリシズカも花後は草丈25cmくらいまで成長します。
フタリシズカは名前は二人ですが、花穂は2本が多いですが2本とは限りません。
ヒトリシズカも1本とは限りません。 -
☆町内の里山で咲くフタリシズカ(二人静/センリョウ科チャラン属)
フタリシズカの花期は6月上旬頃。
花期の草丈はヒトリシズカは5cm~10cm、
フタリシズカの花期は6月で草丈は30cm~50cmと大きさが全然違います。
でもヒトリシズカも花後は草丈25cmくらいまで成長します。
フタリシズカは名前は二人ですが、花穂は2本が多いですが2本とは限りません。
ヒトリシズカも1本とは限りません。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
-
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
ヒトリシズカのオシベ&メシベは数ある花の中でも
かなり難解な構造です。
白い糸状のものがオシベで
その根元にある黄色ポチっとしたものが花粉の入っている葯。
メシベは肉眼ではほとんど見えず、わずかに黄緑色のポチっとしたものが
子房です。
ハナビラやガクはありません。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のハルトラノオ(春虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
久慈川渓谷ではハルトラノオ(春虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)も咲き始めていました。
阿武隈山地では良く似たアブクマトラノオもあります。
ハルトラノオ(春虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)の花柄は1~2mmと短いですが
アブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)の花柄は3~5mmと長く葉っぱはハルトラノオはクサビ型ですが
アブクマトラノオは多くの葉に葉と柄との付け根部分がハート型のくぼみがあります。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のハルトラノオ(春虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
本州~九州に分布し,山地の湿りけある林下に生育する多年草。
草丈は3~15cmで,短い穂の先に総状に花をつける。
花期は4~5月で,花色は白色。
ハナビラはなく,ハナビラ状に見えるのはがく片。花の大きさは2~3mmでがく片は深く5裂する。 雄しべがガクより長く外に突き出ます。 -
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のハルトラノオ(春虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
-
☆春の野の花巡り~久慈川渓谷のハルトラノオ(春虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
ハルトラノオも上記で紹介したハナネコノメと同じように
開花したばかりの時、オシベの先端(葯)が赤いですが
受粉すると取れてしまいます。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のアブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
ハナネコノメ咲く大風川渓谷ではアブクマトラノオも咲き始めていました。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のアブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
以前はハルトラノオと紹介されていましたが、
現在は阿武隈山系の固有種とされています。
でも阿武隈山系南部にはハルトラノオも自生しているので
近づいて確認しないと判別が難しいです。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のアブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のアブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
アブクマトラノオはハルトラノオと比べ花柄が長く
葉っぱの付け根がハート型なのが違いです。
ハルトラノオは花柄はとても短く葉っぱの付け根はクサビ形です。 -
☆春の野の花巡り~大風川渓谷のアブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
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☆春の野の花巡り~大風川渓谷のアブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)
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☆北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属) 3/29 撮影
隣りのまた隣り村の棚田や里山の土手でアマナの大きな群生を見つけました。
アナマ(甘菜/ユリ科アマナ属)は東北地方南部以南~九州に分布し、
川沿いや田の土手などの草地や明るい落葉広葉樹林の林縁部などに自生します。
鱗茎(球根)や葉が、食べると甘いので甘菜と呼ばれます。 -
☆北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
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☆隣り村のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
昨年までは隣り村の川沿いの土手に見に行っていたのですが、
今年は河川工事の影響で花はほんの少ししか咲きませんでした。
元々花数は多くない自生地でしたがまさか河川工事で
荒らされるとは想像もしていませんでした。 -
☆アマナの日本レッドデータ
※日本レッドデータ検索より
http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06050095417
22都県で絶滅危惧種にしていされています。
福島県での指定はされていませんが
自生地はかなり限定的です。 -
☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
隣り村の自生地が荒らされ意気消沈していたのですが
隣りのまた隣り村で私史上最大の群生地を新た見つけたのですから
人生って不思議ですね。 -
☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
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☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
アマナの花色は正面から見るとほんの少しピンクを帯びた白ですが
後ろから見ると美しい赤い筋模様があります。 -
☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
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☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
アマナは正面から見るより背後や横から見た方が
赤い筋模様が見えて可愛らしいと思います。 -
☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
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☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
この群生している土手の下は畑です。
おそらくその畑の地主さんはこの土手にアマナが咲くことは
もちろん知ってはいると思いますが、
子供の頃から当たり前に見ていると珍しいとは思わないのかも。 -
☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
地主さんが、どれだけアマナを認識しているかは分かりませんが
地主さんが土手を定期的に下刈りしているからこそ
アマナは明るい土手て群生できたのだと思います。 -
☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
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☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
河川工事で荒らされた土手のアマナは自生数の割には花付きは
良くありませんでしたが、この土手のアマナは花付きが良いです。 -
☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
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☆春の野の花巡り~北限のアマナ(甘菜/ユリ科アマナ属)
アマナ属はチューリップ属に含められたことがありますが
花茎の途中に苞がある点などが異なり、別属として扱われることが多くなりました。
ただ同じ地域ならチューリップと花期が殆ど同じです。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属) 3/29 撮影
上記のアマナは運良く偶然見つけたものですが
唐突に訪れたわけではありません。
それはこのアズマイチゲの群生を見るために訪れ
その際、ついでに周辺を散策した時に見つけたんです。
つまり、このアズマイチゲがここに群生していなかったら
アマナの群生地を見つけることも無かったでしょう。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)は北海道~九州の主に落葉樹林の明るい林下や林縁に自生し土壌は石灰岩質を好みます。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
キキザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)と良く似ているので
もう一度復習してみましょう。
☆キクザキイチゲ vs アズマイチゲ
キクザキイチゲの葉がギザギザと切れ込んでいるのに対しアズマイチゲの葉は3小葉に分かれ丸みがあって少し垂れ下がっています。
アズマイチゲの花色(萼片)は白だけですが
キクザキイチゲは白がもっとも多く、豪雪地帯では青紫や薄紫色も見られます。
花の中心部はキクザキイチゲはほぼ白ですが
アズマイチゲはわずかに紫を帯びています。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
キクザキイチゲは近畿以北~北海道の落葉樹林下や林縁、
やや湿り気のある土壌を好むので、
渓流沿いや谷間の斜面、河岸段丘下などで良く見られます。
それに対しアズマイチゲはの分布域は北海道~九州とキクザキイチゲより
広いのですが自生地はアズマイチゲの方が少ないようです。
それはキクザキイチゲは地質をさほど選ばないのに対し
アズマイチゲは石灰岩土壌を好むからです。
引いて言えばアズマイチゲはアルカリ性土壌を好むってことのようです。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
福島県でキクザキイチゲは阿武隈山系から奥羽山系、会津まで広範囲に自生していますが、私が今まで見つけたアズマイチゲの多くは阿武隈山系で稀に
中通りの里山林縁など見つけました。
会津の山にはあまり行く機会が無いので正確には分かりませんが
奥羽山系ではまだ見たことがありません。
(※画像検索すれば出て来るので少しは自生しているようです) -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
一般的にアズマイチゲの葉は緑色ですが
ここの葉は黒紫色した葉がたくさん見られます。
陽当たりが良いと緑色がしだいに黒紫色に日焼け(?)するのではないかと思います。
アズマイチゲの葉もキクザキイチゲの葉も日当たりが良い所では
緑色の葉が少し黒ずんできますが、
これほど黒紫色の葉は初めて見ました。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
この群生地は中通りの里山に隣接した畑や棚田の土手で、
これほどの群生は私が見つけた中では最大です。
ただここは里山であって石灰岩質の土壌なのかどうかは分かりません。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
花の写真は一般的には真正面から撮ると思いますが
ハナビラが薄く透明感ある場合、そして晴れている時は
私はよく透過光を利用します。
透過光は陽射しが被写体を抜けて反対側にまで届く状態を指します。
つまり基本的には太陽を正面に置き逆光気味に撮影するってことです。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
透過光を利用するとハナビラがやや透けて見えるような写真が撮れます。
モミジの紅葉撮影などでも利用するスキルです。
ただ、被写体をズームアップ気味に撮らないと
写真全体が逆光に負けて白飛び状態やハレーションを起こしやすいので
注意が必要です。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
太陽と被写体(この場合はアズマイチゲ)と自分の位置関係が
直列じゃないと撮れないので、そのシチュエーションが取れることが
最低条件です。
なので必ずしも、いつでもどこでも使えるスキルではありません。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
背景が暗めだと被写体のコントラストがつくので
より被写体(アズマイチゲ)が浮かぶように撮れます。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
これだけたくさん咲いているからこそ
透過光や背景ボケが生きてきます。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
陽が翳ると普通の写真になり
ハナビラの透明感は無くなり、ハナビラの色はベタっとした白に写ります。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
アズマイチゲもキキザキイチゲもハナビラに見えるのは萼片で
キンポウゲ科の特徴です。
でも素人にはハナビラと萼片の違いや見分けは、
かなり難しいと思います。
そう言う私もアズマイチゲやキキザキイチゲは
ハナビラに見えるのは萼片だと覚えているので
偉そうなことを語っていますが
私にもハナビラと萼片の見極めはできません(^^;)。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ハナビラ(萼片)の数は個体差があるものの
キクザキイチゲよりアズマイチゲの方が若干多いようです。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
この土手周辺では長さ100mくらいの間に点々と塊になって咲いています。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
キクザキイチゲの花色(萼片)は白の他に青紫や藤色など青系の色もありますが、
アズマイチゲはおそらく白だけだと思います。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
上記の群生は畑脇の土手の群生でしたが
ここはそこから少し離れた棚田の群生地です。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
なだらかな斜面の棚田の土手一面にアズマイチゲが群生しています。
私が今まで見つけた群生の中では断トツの一位です。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
この群生地も棚田の地主さんだけは知っていると思いますが
これだけの群生が人知れず咲いているなんて素晴らしいと思います。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
アズマイチゲもキキザキイチゲもスプリング・エフェメラルの仲間です。
スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)は、落葉広葉樹林などで春先に花を咲かせ、
夏まで葉をつけたあとは地上部は枯れ地下で過ごす草花の総称です。
Spring ephemeralは「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、
「春の妖精」とも呼ばれています。
先に紹介したカタクリやアマナもスプリング・エフェメラルです。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
このアズマイチゲ群生する土手は下刈りが行き届き
よく整備されています。
地主さんがアズマイチゲの事を思いやってキレイに下刈りしているかどうかは
分かりませんが、手入れが悪いと次第に灌木なども生えてきますが
立ち枯れた草1本無いんですから、とても几帳面であるのは確かです。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
スプリング・エフェメラル植物は林下であれ土手であれ
冬から春先は十分に日光が当たるのが理想です。
日陰が多ければ多いほどスプリング・エフェメラル植物は勢いがなくなり
やがて消えてしまいます。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
もし地主さんがスプリング・エフェメラル植物の事を知っていて
キレイに下刈りしているとしたら素晴らしいことだと思います。
知らないとしても結果これだけの群生になっているのですから
拍手喝采です。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ただ下刈りすればいいってもんじゃありません。
花が終わり、葉が十分に光合成をおこない根に栄養を蓄えてからじゃないと
来年の花は咲かない可能性もあります。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
チューリップやスイセンは今でこそ園芸種ですが
原種はスプリング・エフェメラル植物なので
花が終わって葉っぱだけでは見苦しいからと
葉っぱを刈り取ってしまったら、やはり球根に栄養が貯めらずに
来春の花は咲かないかも知れません。 -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
この時期はアズマイチゲの花が独占している土手ですが
おそらく春本番になれば様々な植物が繁茂し
初夏を迎える頃には他の植物に埋もれてしまうことでしょう。
春一番に土手を独占する作戦が見事ですが
当地の春はまだまだ寒い日もあるので
昆虫の動きはまだ活発ではありません。
でもアズマイチゲは風媒花ではなく虫媒花です。
どんな昆虫が受粉を助けるのでしょう? -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
暖地なら気温が上がれば越冬する蝶などが活躍しますが
寒冷地は越冬蝶も少ないので気温が低くても活動できる
ハエやアブが受粉の助けをするそうです。
花木なら野鳥が手助けをするそうですが
当地で寒い時期に活動しているのはヒヨドリくらい。
ヒヨドリは花ごと食いちぎるイメージがあるけれど
本当に受粉に役立っているんだろうか? -
☆春の野の花巡り~アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
これで◆福島・四季・彩々・Part93~春の野の花巡りはお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
世の中は一般的にGW真っ最中ですが
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言やまん延防止等重点措置やらで
お出かけもままならずストレスがお溜まりのことでしょう。
私は不幸中にも田舎住まいだし、ネタ先は大自然なので
あまりコロナの影響は受けずに動き回っていますが、
仕事だけはそうはいきません。
もろコロナ禍の影響を受けています。
でも私一人がジタバタしても事態が好転するわけでもないので
開き直っています。
ワクチンが行き渡るまであと半年ほどの辛抱でしょうかね。
それまでお互い十分気を付けましょう。
ではまた。 j-ryu
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