2021/05/18 - 2021/05/25
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j-ryuさん
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☆猪苗代湖南部の郡山市湖南町周辺で
初夏の野の花を愛でてきました。
ところが林道の災害復旧工事の為に通行止め、
毎年楽しみにしていた御霊櫃峠のアズマギクが見られませんでした。
昨年も一部工事中でしたが東側から峠山頂までは行けたのに
今年は東側も西側も平日は通れませんでした。
仕方なく別の峠を迂回して猪苗代湖側に入ったものの
30分ほどタイムロス。
ま、このくらいのアクシデントなら許容範囲基だけど
内心は少しイラついていました(^^;)。
しかし猪苗代湖南部の野の花は今年も何事もなかったように
美しく咲き誇り少しイラついた未熟な心を穏やかにしてくれました。
やっぱ、自然はいいな~(^^♪。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆福島県郡山市湖南町周辺地図。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
湖南町は名前のように猪苗代湖の南部の農村地帯で
明治以降幾つかの村が合併し湖南村になりその後郡山市に編入されました。
湖南地域は江戸時代から会津藩と二本松藩(郡山市)の藩境があり
複雑な藩境だったようですが湖南村になってからは郡山とのつながりが大きくなったようです。
分水嶺の西側にあり同じ郡山市街側とは天候がかなり違う日本海気候型で
冬は積雪の多い地域で植生も気温もかなり違います。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク (※2020/5/26 撮影)
今回は残念ながら御霊櫃林道が通行止めでアズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)が
見られなかったので昨年の写真をご覧下さい。
奥羽山脈で分断されている郡山市街地と湖南町を結ぶ峠の一つが
御霊櫃峠(867m)です。
やたら難しい漢字ですが『ごれいびつ』と読みます。
名前の由来は、前九年の役で源義家の東征に従った鎌倉権五郎景政が
近郷の賊徒を平定し、御霊の宮を造営し鎮護を祈ったが、災が続いたため
山中の霊石に神霊をうつして五穀豊穣を祈願したことが始まりだそうで
実際に峠の途中の山中に御霊櫃という大きな岩があります。 -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク (※2020/5/26 撮影)
アズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)は中部以北の低山や
海岸の日当たりの良い乾きぎみの草地に生える日本固有の多年草で、
ハルジオンやヒメジョオンの仲間です。
東日本に多く生えることからアズマの名があり、
高さ15~30cmの花茎を伸ばし、
5月~6月頃、花径3-4?の淡紅紫色の花を咲かせます。
福島県では阿武隈山地の草地でも見られます -
☆御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギク (※2020/5/26 撮影)
御霊櫃峠は日本海と太平洋の分水嶺でもあり
見晴らしの良い峠からは西に猪苗代湖、東に安積平野(郡山盆地)を
望むことができます。
またこの峠は大竹しのぶ主演の映画『あゝ、野麦峠』のロケ地にもなりました。
実際の野麦峠は長野県の諏訪湖近くにありますが(乗鞍と御岳の間の峠)
御霊櫃峠から見下ろした猪苗代湖の風景が本家の野麦峠よりイメージに合ったので
ロケ地に選ばれたそうです。 -
☆郡山市湖南町鬼沼峠から見渡した猪苗代湖と磐梯山。
御霊櫃峠は通行止めだったので三森峠を越えて湖南町に入りました。
猪苗代南岸道路にある福島県道376号湖南湊線鬼沼峠はとても見晴らしが良く
写真右手の磐梯山(1817m)や左奥に残雪の飯豊連峰が望めます。 -
☆郡山市湖南町鬼沼峠から見渡した猪苗代湖と飯豊連峰
飯豊連峰は福島・山形・新潟の県境に連なる2000m級の山々で、
湖南町からはかなり遠いのですが、途中に遮る山が無いので
天気が良い日は良く見えます。
飯豊連峰の最高峰は大日岳で標高2,128m 、飯豊本山は2105m。
元々は福島県が大半を占めていましたが
明治の廃藩置県で新潟に編入されることになり
古くから信仰の山で飯豊山神社は福島との結びつきが深かったので
反対の声が大きくなりました。
その声に押され喜多方市から飯豊山本山の神社まで参道部分だけは
盲腸のように福島県管轄となりました。 -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
猪苗代湖南岸道路(福島県道376号湖南湊線)沿いでは
淡いピンク色のタニウツギが花盛りでした。 -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
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☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は北海道と本州の
日本海側に分布すると多くの資料に書かれていますが、
福島県では奥羽山地の分水嶺の東側太平洋水系の山にも多く自生します。
山の中でも沢や谷など湿気のある場所に多く生えるのでタニウツギと呼ばれます。
ピンク色が基本ですが白っぽい花も稀にあります -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
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☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
湖南町周辺では赤系のウツギとしては
ベニバナツクバネウツギやタキネツクバネウツギなども自生しています。
この辺りの山に行けば当たりまのように咲いている花なので
気に留める人はあまりいませんが、とても可愛らしい花だと思います。 -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
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☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
この季節、山々ではウツギの仲間が花盛りです。
でも名前に〇〇ウツギ(空木)と付いていてもその科や属は
ユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらないウツギもあるのでやっかいな名前の花たちです。 -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
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☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
当地の山ではありふれた花ですが
撮り様によってはけっこうフォトジェニックな花です。 -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
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☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
特に下垂している枝&花が狙い目です。
それも正面から順光で撮るんのではなく
木の内側に回り込み透過光を利用すると
より映えてきます。 -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
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☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギ
美しく撮れるであろう理屈は分かっていても
現実的には花盛りで下垂した枝があって、
枝の裏側に回り込めなければ撮ることができません。
やはり自然相手の写真は偶然とか巡り合わせも良く無ければ
中々良い写真は撮れませんね。 -
☆郡山市湖南町猪苗代湖南岸道路沿いのギンリョウソウ(銀竜草)
上記、タニウツギの写真を撮るために木の裏側に回り込んだら
足元にギンリョウソウが咲いていました。
ギンリョウソウ(銀竜草/イチヤクソウ科ギンリョウソウ属)は
樺太~日本~中国に分布する腐生植物で、
ユウレイタケ(幽霊茸)とも呼ばれます。
花なんだか、キノコなんだか、菌類なのかビミョウナ植物ですが、
れっきとしたイチヤクソウ科の花なんです(^^ゞ。
ベニタケ属の菌類に寄生して、
ベニタケ属菌類が共生する樹木が作り出している有機物を
ベニタケ属菌経由で得ているので光合成の必要がないそうです・・・・ -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ ルートマップ。
猪苗代湖南岸道路沿いのタニウツギを愛でた後は
同じ湖南町の中野地区を流れる清水川に咲くバイカモ(梅花藻)を見に行きました。
行き方は郡山市湖南町中野集落を通る県道6号郡山湖南線沿いの中野郵便局を目指し、橋の対岸の細い堤防道を上流方面に曲がります。
とても細い道なので対向車が来ないことを確認して進んでください。
少し行くと河川敷に5,6台分の駐車場があり、
その先左手の細い小川がバイカモが自生する清水川です。
遊歩道はないので、清水川沿いの畑や民家脇など
草が下刈りされ見やすい場所で見学します。
個人の畑や庭先を通られせもらうのでくれぐれもマナーは守りましょう。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のアヤメ(菖蒲)
中野地区を流れる清水川は下流側、上流側、どちらにも駐車場がありますが
下流側の方が多く駐車(6台)できるので下流側から散策しました。
下流駐車場脇を流れている大きな川は猪苗代に注ぐ舟津川。
その舟津川に注ぐこの小さな小川が清水川です。
清水川沿いではアヤメが花盛りでした。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
例年この頃に訪問していますが
今年はやけに花が少ない・・・・
なぜ??
近くにいた地元のおばちゃんに聞いてみたら
なんでも3,4月は雨が極端に少なく川の水位がかなり下がり
多くのバイカモも水がなくて枯れてしまい、
5月になりようやく水が増え何とか生き延びた地下茎から
蘇ったので花は元より藻そのものが少ないそうです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科キンポウゲ属バイカモ亜属)は北海道~九州の
清流に自生する常緑の沈水植物でたえず清らかな冷水(約15℃くらい)が
流れていないと生育できないため
自生地が限られ千葉、長野、京都では絶滅し、
23都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
福島県でも自生地は限定的で
元々自生が確認されていない都府県もあるので実質的には全国的な絶滅危惧種です。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のミヤコワスレ
清水川右手に咲いているのはミヤコワスレ。
この辺りも例年ならバイカモがたくさん咲いているのですが
今年はわずかに藻だけは見えるもの花は全く咲いていません。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ&ミヤコワスレ (2018/7/1撮影)
例年ならこのようにバイカモが咲き誇ります。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ(姫風露)
ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)は帰化植物ですが
実は日本にもわずかに自生しています。
日本の野性種は岐阜~四国の一部の石灰岩地に自生するそうで
なんと絶滅危惧種扱いです。
たしかに図鑑写真で見る限りそっくりですが -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
-
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒメフウロ(姫風露)
我が家の庭にも植えた覚えのないフウロソウが咲きますが
生まれ故郷はこの清水川ではないかと想像しています。
フウロソウの種は粘着質があり引っ付きやすいので
もしかしたら知らず知らずに私が種を我が家に
持ち込んだのかも知れません。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のヒレハリソウ(鰭玻璃草)
清水川のそばでは薄紫色のヒレハリソウ(鰭玻璃草)がたくさん咲いていました。
ヒレハリソウはヨーロッパ原産・ムラサキ科の多年草。
英名のコンフリーでも知られています。
昔、食用・薬用に栽培されたものが、その後有毒だと分かり
わざわざ栽培する人は少なくなりましたが、
あちこちの山野で野生化しています。
手前の黄色い花はクサノオウ。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
和名のヒレハリソウのヒレ(鰭)は茎にヒレがあるから、
ハリ(玻璃)とは古い時代の水晶玉や硝子玉を指すそうです。
写真の花は紫ですが白花もあるそうで、
それを硝子玉や水晶玉に見立てたみたいです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のオドリコソウ(踊子草)
川畔ではオドリコソウ(踊子草/シソ科オドリコソウ属)も咲いていました。
オドリコソウは,人里や草地の林縁に多い多年草ですが
山地の林床などにも自生します。
花の形を扇子を持って菅笠をかぶった踊り子に見立てた命名です。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のオドリコソウ(踊子草)
オドリコソウの花の色は紅色~白色と様々個体差がありますが
この写真のように2色混じりのオドリコソウは初めて見ました。
山中の日陰に自生するオドリコソウは白花が多いような気がします。
でも日向でも白花はあるので陽射しだけが白花の要因ではにようです。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
湖南町中野地区の人は以前はバイカモのことをキンギョモ(金魚藻)と
呼んでいました。
たしかに藻だけ見ているとキンギョモそのものですね。
金魚藻(キンギョモ)は主に日本に育成している水草で
特定の水草を指すわけではありません。
日本では古来より金魚を飼うことも多く、
金魚鉢などへ金魚と一緒に入れる水草のことを「金魚藻」と呼び、
地方によっても「金魚藻」が指す水草が異なります。
比較的多く分布するホザキノフサモやマツモなどが利用されています。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
また懲りずに水中カメラで半水面バイカモを狙ってみました。
水中カメラと言っても私のものは安価なコンデジなので
レンズがとても小さいく半水面にするのは
容易ではありません。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
普通、半水面写真を撮るときは撮影者が水に浸かり
カメラを半水面まで沈めファインダーで構図を確認しながら
シャッターを押します。
でも水深の浅い清水川では川に身体を沈めるわけにはいかないので
川畔からカメラだけ川に入れ半水面になるよう当てずっぽうで
シャッターを押します。
モニターで確認はしますがモニター通りにはほぼ写りません(^^;)。
-
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
清水川は水深が浅くバイカモの花はほとんど水面上で咲いています。
水中花も少しはありますが流れが強い場所に咲いていたりして
これまた撮影を難しくします。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
水中カメラと言うくらいですから
100%水中で撮影した方が楽にキレイに撮れますが
バイカモの花は花の中では珍しく水中でも水面上でも咲くので
あえて難しい課題にトライしましたが
今年もあえな撃沈です(^^;)。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
バイカモは水深の深い川などでは水中で開花すること多いようですが
清水川は浅いの殆どは水上で開花します。
バイカモは水中でも水上でも花を咲かせますが、
その受粉の仕組みはまだ詳しく分かっていないようです。
受粉の仕組みには、虫を媒介とする虫媒花、鳥を媒介とする鳥媒花、
風を媒介とする風媒花、そして水を媒介とする水媒花があります。
研究者によってバイカモは虫媒花であるとか、
水媒花であるとか意見が分かれています。
水草の一種でマツモやセキショウモといったものは花粉を水で散布する事が知られています。
ですが、そのほとんどは別の花の雌蕊に辿りつくことなく、
専ら自身に自家受粉するために利用されているようです。
バイカモは受粉しなても切れ藻や流れ藻で増殖することができるので
あまり受粉に拘らなくてもいいのかも。 -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
日本でバイカモは北海道から近畿地方の清流に生育しています。
近畿地方(主に兵庫県、京都府、滋賀県)が南限とされており、
この地域では種々の理由で絶滅の恐れがあることで積極的な保全活動がおこなわれています。
いくつかの生態調査によれば、水温15度付近、水深30~50cm、
平均流速毎秒0.2~0.3mの湧水清流があり、
河床には砂礫が数センチ堆積している環境がもっとも好適地となっているようです。
茎葉の成長は旺盛で茎は側枝とともに匍匐茎となり
節からは不定根が砂礫の中に食い込んで茎葉部を支える。
匍匐型は砂礫の移動堆積によって砂礫中に埋没されて
地下茎のようになる場合もある。
多年生で、春先に地下にある根、匍匐茎、側枝などから新芽が発芽し
茎葉体形成がはじまり、夏には個体群を形成するようになる。
茎葉部は切れやすく、いわゆる「切れ藻」となって下流に流れ、
砂礫や既存の茎葉体にその他に引っかかり、
発根、定着することが実際の繁殖の主な姿と推定されるが、
種子による繁殖も個体群の中では見られるようです。
(※日本植物生理学会より) -
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
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☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ (梅花藻)
バイカモは沈水植物なので葉や茎や根は全て水中にあります。
新芽が伸びてきて水面から出そうになると
水面から出ないよう横に伸びてきます。
もし、水不足で茎や葉が水面から上に出ると乾燥してすぐ枯れてしまいます。
でもよほどの日照りでない限りは根は生き残っているので
水が復活すれば新芽が出てまた成長しだします。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生 拡大ルートMap
(※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
湖南町の馬入新田へは国道294号から福島県道235号羽鳥福良線に入り
馬入峠&羽鳥湖方面に道なりに進み、馬入新田集落を過ぎて間もなく
左手に見えてきます。
案内板や大きな駐車場があるのですぐ分かると思います。
馬入新田水芭蕉群生地は駐車場料も環境整備金なども要らず
年中一切無料で見学できます。
駐車場に無料の簡易トイレがあります。
なお、福島県道235号羽鳥福良線の馬入峠周辺は冬期間通行止めです。
毎年GW前くらいに再開通しますが、4/13はまだ通行止めだったので
天栄村の羽鳥湖高原からはアクセスできません。
ただ馬入新田から馬入峠麓の隠岐津島神社や菅滝までは行けます。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
馬入新田の満開の水芭蕉群落を訪れたのが4/13,
それから40日余り5/25には水芭蕉の群落はサワオグルマの群落に
バトンタッチ、白い絨毯から黄色い絨毯に様変わりしました。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
サワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)は本州~九州に分布し
日当たりのよい山野の湿地や休耕田、田の畦などに群生します
草丈は50~90cmほど、茎頂にキク状の黄色い花を多数咲かせます。
乾燥ぎみの土手や草地に自生し、見た目がそっくりなオカオグルマ(丘小車)に対し
湿地や沢などのジメ地に咲くのでサワオグルマと呼ばれます。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
水芭蕉の時も私の他に誰もいませんでしたが
今回もまた誰も見に来ていません。
世の中、コロナ禍で厳しい局面に見舞われていると言うのに
ここはまるで別世界。
人間一人で生きていけないのは事実ですが
一人になりたい時にも
人混みで生きて行かなければならないのも辛いものですね。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
サワオグルマは福島県内中通りでも少しは見られますが
これほどの群生はたぶん無いと思います。
裏磐梯の湖沼沿いや清流沿いにも自生しますが
やはりこれほどの群生ではありません。
おそらく福島県で一番大きな群生地だと思います。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
真中の遊歩道を挟んでサワオグルマは左手西側の湿地に群生しています。
水芭蕉は西側にも東側にも群生しますがサワオグルマ西側湿地だけ。
東側はハンノキの深い森に覆われ青葉の時期になると
極端に陽当たりが悪くなるのでサワオグルマには厳しい条件なのでしょう。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田の青葉の水芭蕉
東側の湿地は青葉になった水芭蕉に覆いつくされ
サワオグルマどころか他の山野草もほとんど見られません。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田の水芭蕉群生 (※2021/4/13 撮影)
馬入新田の水芭蕉群生地は30年以上前までは東側の湿原林だけで
西側は水田だったような記憶があります。
一帯を保護地として大規模に整備したときに西側水田も
湿原林に戻した(復活させた)ような気がします(うろ覚え) -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
サワオグルマに似た名前の山野草にオグルマ(小車)がありますが
サワオグルマやオカオグルマはキオン属で
オグルマやホソバオグルマ、カセンソウなどはオグルマ属。
同じキク科なので花そのものはよく似ていますが
素人には明確な分類基準がよう分かりません(^_^;)。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生&ウスバシロチョウ
サワオグルマにはよくウスバシロチョウが飛来します。
ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)はアゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウ。名前にシロチョウとあるが、シロチョウ科ではありません。
北日本でよく見られる北方系の蝶です。
翅は透明感ある白ですが背景の色を投影するので
サワオグルマのそばでは黄色い翅に見えます。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
裏磐梯にも沼や湿地がたくさんあるので
サワオグルマはあちこちで見られますが
点在してい自生地ばかりで
なぜか馬入新田クラスの群生は見たことがありません。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
湖南町では休耕田に群生している場所もあります。
サワオグルマにとって条件が良ければ比較的簡単に増殖しますが
気に入らないと大きな群生にはならないようです。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
サワオグルマを増やすには株分けするか
実生から栽培するかです。
実生の場合は種を蒔いてから2年くらいで
花を咲かせます。
多年草なのでその株が数年花を咲かせますが
同じ株が何十年も花を咲かせることは無いので
上手く世代交代しないと数を減らす恐れがあります。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
こんなに美しく咲き誇っているのに入園料も駐車料金も
環境整備協力金もとらず、
立地だって県道沿いなので超ラクチンなのに
見に来てきるのは私だけってどう言う事? -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
コロナ禍の中、交通費や入園料まで払い
人混みに気を付けながら見学しなくてはならない
花の名所の何と多いことか。
本当はこういう場所こそ訪れるべきだと思うのですが
知名度が無いからなのか、熊が出そうで怖いからなのか
まさに穴場中の穴場です。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
裏磐梯で写真愛好家に人気のあるサワオグルマ咲く川は
近年マナーの悪いカメラマンに踏み荒らされ
サワオグルマが年々減り続けていると言われています。
カメラマンが知らず知らずにサワオグルマの新芽などを
踏んでしまうことはあるとは思いますが
サワオグルマが減ったのは恐らくカメラマンのせいでは無く
森が深くなってきたからでは無いかと想像します。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
サワオグルマは明るい湿地や沼畔、川畔などを好むので
木々が成長し枝葉で陽当たりが悪くなるとなると世代交代が進まなくなります。
サワオグルマは多年草ではあります未来永劫に生き続けるわけでは無く
人間と同じく年老いたら親株は枯れてしまいます。
自生地の条件が良ければ種が自然に芽生えて世代交代しますが
陽当たりが悪いと種が発芽しなかったり、発芽しても大きく成長できず
枯れてしまいます。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
サワオグルマが好むような自然環境であり続ければ問題ありませんが
自然界とて自然淘汰が当たり前の厳しい世界。
人間が関与せずともその厳しいい自然淘汰の中を生き抜いていかないと
やがては消滅してしまう恐れがあります。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
馬入新田のような保護地は下刈りや枝打ちなどで
人間がある程度関与してくれるのでサワオグルマや水芭蕉も
群生を維持できていますが、
自然任せだと衰退する可能性もあります。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田のサワオグルマ群生
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☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
矢吹町の三十三観音史跡公園の谷地でカザグルマが見頃になりました。
カザグルマ(風車/キンポウゲ科センニンソウ属)は本州~九州北部の
木漏れ日さす森や林縁などやや湿った場所に自生します。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
今でこそ三十三観音史跡公園として整備されていますが
カザグルマが自生する場所は
以前は里山の中にある谷地で藪に覆われるような場所でした。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
町が史跡公園として整備する際
カザグルマが自生する藪状態の谷地を地元の人たちが整備し
カザグルマが生育しやすい環境に保護しました。
そのお陰で藪に埋もれていたカザグルマが勢いを取り戻したのです。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
私が子供の頃は里山でごくふつうに見られたのですが
里山の減少や盗掘などで急激にその数を減らし
なんと33都府県で絶滅危惧種に指定されています。
我が福島県でも残念ながら絶滅危惧種になっています。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
ハナビラに見えるのはガクでキンポウゲ科に多き見られる特徴です。
テッセンやクレマチスと混同されますが
テッセンは中国原産でハナビラ(ガク)は6枚ですが
カザグルマは8枚です。
カザグルマやテッセンが欧州に渡り品種改良された園芸種を
クレマチスと呼びます。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
カザグルマを下から見上げるように撮ってみました。
森の木漏れ日がボケ玉となって正面から見下ろすのとはまた違った
魅力があります。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
カザグルマの花色(ガク)は西日本では薄紫が多いようですが
東日本では白が多く当地では100%白花です。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
普通カザグルマは背の低い灌木の上を這うように蔓を伸ばしますが
三十三観音史跡公園で灌木の代りに竹を立てて支柱にしているので
自然のままより背の高い位置まで蔓を伸ばして花を咲かせています。 -
☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~矢吹三十三観音史跡公園のカザグルマ
園芸種のクレマチスの多くは江戸末期にシーボルトなどが
日本のカザグルマや中国のテッセンを欧州に持ち帰り
交配や品種改良で現在の華やかなクレマチスが生まれました。
欧州には小型のハンショウズルの仲間は自生していましたが
カザグルマの花の大きさにはきっと驚いたことでしょう。 -
☆カザグルマ・レットデータ
※日本レットデータ検索より
http://jpnrdb.com/search.php?mode=kind&q=06
カザグルマは35都府県で絶滅危惧種に指定されています。
灰色=絶滅
赤=絶滅危惧種1類
オレンジ=絶滅危惧種2類
黄=準絶滅危惧種
白=自生せず、その他 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ
こちらは同じカザグルマでも玉川村の里山の林縁に咲いている花です。
三十三観音史跡公園のカザグルマのハナビラ(萼片)の1枚1枚が
細いの特徴です。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ
この自生地も花がたくさん見られるので
毎年楽しみにしていますが
花数は毎年当たり外れがあります。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ
当たり外れがあるのは、ここは道路沿いの林縁なので
年1回くらい下刈りされてしまうからです。
カザグルマは旧枝咲きなので昨年の伸びた枝に花を咲かせ、
基本的には1年に1回しか開花しないので
下刈りで枝を切り詰められると花が咲かないことになります。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ&ニッコウキスゲ
ニッコウクズゲもポツポツ咲いていました。
ニッコウキスゲは山地の湿地や湿った斜面に群生するイメージですが
里地の川沿いなどにもポツポツと自生しています。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ&ニッコウキスゲ
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ&ニッコウキスゲ
ここのニッコウキスゲは増えることも消えることもなく
毎年細々と花を咲かせています。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁のカザグルマ
華やかなクレマチスが全盛の世の中ですが
その原種が今でもこうして自然の中で見られるのは
素晴らしいことだと思います。
玉川村も矢吹町の三十三観音史跡公園を見習って
大切に保護してもらいたいものです。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
カザグルマ咲く玉川村の川沿いで北限のハナウド(花独活/セリ科ハナウド属)が花盛りになりました。
ハナウドは主に福島県以南~九州に自生し、
名前こそウドですが山菜のウド(独活)とはまったく別ものです。
福島県の植物誌ではいわき市周辺が北限と記されていますが
宮城県南部でも自生しているそうです。
地球温暖化とともに植物も北上しているのかも。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
ハナウドに良く似たオオハナウド(大花独活/セリ科ハナウド属)という種もあり
近畿(高い山)以北~北海道に自生し花は瓜二つ(独活二つ?)ですが名前のようにハナウドより草丈が大きく育ちます。
でも個体差があるので草丈だけは判別できません。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
ハナウドの花色は白ですが、個体によってはメシベの基部(子房)が
ピンク色の株もあり純白よりは少し華やかです。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
ハナウドの蕾。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド&イチモンジチョウ
イチモンジチョウは黒地の翅の白斑が一筋に並んでいることから
一文字蝶と呼ばれます。
幼虫の食草はスイカズラ科のスイカズラやタニウツギですが
成虫はハナウドの蜜が好きなのか一番見かける蝶です。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
川沿いでは群生している場所もあります。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
関東以西では恐らくそう珍しい植物ではないと思いますが
以前は分布地は関東以西と言われていたくらいですから
福島県ではやたら見られる花ではありません。
でもこれだけ群生していると珍しさは無くなるかも。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のハナウド
-
☆ハナウド&オオハナウドの葉
ハナウドとオオハナウドは姿形も花もそっくりなので
遠目で見分けるのは難しいと思います。
ハナウドは分布が暖地系でオオハナウドより草丈が少し小形で、
基部の葉は5小葉が多い。
オオハナウドは北方&高山系に分布し基本的には3小葉です。
どちらも草丈は個体差があるのであまり参考にはならないで、
小葉の数で見分けるのが一番分かりやすいと思います。 -
☆初夏の野の花紀行~天栄村/羽鳥湖高原のオオハナウド(大花独活)
上記のハナウドは福島県中通り南部に自生していますが
同じ福島県でも奥羽山系や会津に自生しているのはオオハナウドです。
全部確かめたわけでは無いのでハナウドは全く自生していないかどうかは
確証できませんが、おそらく全部オオハナウドであろうと思います。 -
☆初夏の野の花紀行~天栄村/羽鳥湖高原のオオハナウド(大花独活)
このオオハナウドは鶴沼川沿いに群生していますが、
遠目では上記で紹介した玉川村のハナウドの群生と見分けがつきません。
ま、よほどの山野草好きでもなければどうでもいい情報かも(^^;)。 -
☆ウドetc
ハナウドは名前にウドと付きますが
『独活の大木』のウドはウコギ科タラノキ属ですがハナウドはセリ科です。
ハナウドに良く似たオオハナウド(大花独活/セリ科ハナウド属)という種もあり
近畿(高い山)以北~北海道に自生し
花は瓜二つ(独活二つ?)ですが名前のようにハナウドより草丈が大きく育ちます。
でも大きさは個体差があるので草丈だけは判別できません。
オオハナウドのように大きくなるシシウド(猪独活/セリ科 シシウド属)もありますが,花期は初秋~秋で花の一つ一つはハナウドやオオハナウドに比べるととても小さいの見極めは容易です。
山菜のウドの花は咲き方が他とは違うのですぐ分かります。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
上記紹介したカザグルマやハナウド咲く林縁では北限のヤマアジサイも
咲き始めていました。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
アジサイに詳しい人ならお気づきでしょうが、
本当はこの段階ではヤマアジサイは開花とは言わず蕾です。
ぱっと見、花に見えているのは装飾花で
実際の花は中心部のプチプチした小さい粒状のものが
ヤマジサイの花の蕾です。
なので、この粒粒した蕾が開いてようやく開花と言います。
これは園芸種のアジサイも同じです。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
ヤマアジサイ(山紫陽花/アジサイ科orユキノシタ科アジサイ属)は主に福島県以西、
本州・四国・九州に分布する落葉低木で落葉広葉樹林の谷筋など
湿度の高い場所に自生しサワアジサイとも呼ばれます。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
昔の図鑑や資料ではヤマアジサイは関東以西に分布すると
書かれていましたが最近の図鑑ではようやく福島以西と
書かれていることが多くなりました。
福島県は北限植物の宝庫で
関東以西に分布と書かれていても実際は福島県にも
自生する植物がかなり多いです。
ただ一度関東以西と発表されるとみな調べもしないで
右習いしていのるのが現実です。
素人が間違うのは仕方ないですが図鑑などは間違いに気付いたら
早めに改正してもらいたいです。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
こちらが本当のヤマジサイの開花です。
上記の蕾とは明らかに違うのが分かると思います。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
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☆福島の野生アジサイetc。
福島県の奥羽山系ではこれから鮮やかな青のアジサイが咲き出します。
これはヤマアジサイの亜種エゾアジサイで日本海側に多く自生分布します。
また福島県ではヤマアジサイの他コアジサイ、タマアジサイ、クサアジサイなど
北限のアジサイの宝庫です。
他にはツルアジサイやイワガラミもアジサイの仲間です。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
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☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
玉川村のこのヤマアジサイ咲く林縁は山野草の宝庫で
絶滅危惧種のカザグルマを始め北限のハナウド、コアジサイ、
キクザキイチゲ、ヤマエンゴサク、セリバオウレン、アブクマトリカブト、
コンロンソウ、ニッコウキスゲ、イカリソウ、アオヤギソウ、アカショウマ、
エンレイソウ、タニギキョウetcと様々な山野草が次々と咲きます。
里地林縁1か所でこれだけの花が見られるのはとても貴重なのに
玉川村は知ってか知らずかほったらかし。
無くなってからでは手遅れです。
いち早く保護地区にして欲しいなと思います。 -
☆初夏の野の花紀行~玉川村/里山林縁の北限のヤマアジサイ(山紫陽花)
これで◆猪苗代湖南部~初夏の野の花紀行はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
首都圏は何と4度目の緊急事態宣言。
まるで『オオカミが来た少年』状態で殆ど効き目が無いあり様(--〆)。
ま、野党にせよオリンピック反対派にせよ
政府に変わる名案や特効薬があるとは思えません。
文句を言いたくなるのも分かりますが
何より大事なのは一致協力し一日でも早くコロナを鎮静化させる事だと思います。
おそらくあと半年の頑張りでトンネルの出口は見えてくるはず。
来年こそ海外旅行に行けますように。
ではまた。 j-ryu
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