2022/05/24 - 2022/05/24
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j-ryuさん
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☆猪苗代湖の南部の湖南町周辺で初夏の野の花巡りをしてきました。
福島県の中央に位置する猪苗代湖は行政上は西部を会津若松市、
北東部は猪苗代町、東南部は郡山市に属しています。
猪苗代湖は全国で4番目、淡水湖としては3番目の大きさを誇り
標高は514mと全国でも有数の高地に位置する大きな湖で
別名・天鏡湖とも呼ばれています。
観光地としては猪苗代町側が有名で、
私が今回訪れた南部はあまり観光地化されておらず
素朴で静かな猪苗代湖を楽しめます。
さらに初夏は様々な山野草が咲き競い山野草好きや花好きには
知られざる穴場です。
新型コロナで人混みは避けたい人にも
夏休みの静かな避暑地としてもお薦めです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼
◎福島県郡山市湖南町周辺地図。(※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
湖南町は名前のように猪苗代湖の南部の農村地帯で
明治以降幾つかの村が合併し湖南村になりその後郡山市に編入されました。
湖南地域は江戸時代から会津藩と二本松藩(郡山市)の藩境があり
複雑な藩境だったようですが湖南村になってからは郡山とのつながりが大きくなったようです。
分水嶺の西側にあり同じ郡山市街側とは天候がかなり違う日本海気候型で
冬は積雪の多い地域で植生も気温もかなり違います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)のアズマギクを見るにあたって
林道の災害復旧工事の為に、
一昨年は一部工事中でしたが東側から峠山頂までは行けたのに
昨年は東側も西側も平日は通れませんでした。
仕方なく別の峠を迂回して猪苗代湖側に入ったものの
30分ほどタイムロス。
同じ轍を踏みたくなかったので郡山市役所の建設道路課に電話したら
御霊櫃峠を通る御霊櫃林道は市の管轄ではなく
農林水産省・森林管理局郡山森林事務所の所轄なので
一旦電話を切って郡山森林事務所から電話を待つよう案内されました。
折り返し直ぐ郡山森林事務所 から返答をいただき、
問題なく常時通行できる返事をいただきました。
スムーズな対応に感謝です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
御霊櫃林道を市街地側から登り始め標高500mほどになると
林道沿いでタニウツギが見頃を迎えていました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は北海道と本州の
主に日本海側に分布すると多くの資料に書かれていますが、
福島県では奥羽山地の分水嶺の東側太平洋水系の山にも多く自生します。
山の中でも沢や谷など湿気のある場所に多く生えるのでタニウツギと呼ばれます。
ピンク色が基本ですが白っぽい花や紅花もあります -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
この日は雲一つない素晴らしい青空でした(^^♪。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
湖南町周辺では赤系のウツギとしては
ベニバナツクバネウツギやタキネツクバネウツギなども自生しています。
この辺りの山に行けば当たりまのように咲いている花なので
気に留める人はあまりいませんが、とても可愛らしい花だと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
この季節、山々ではウツギの仲間が花盛りです。
でも名前に〇〇ウツギ(空木)と付いていてもその科や属は
ユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらないウツギもあるのでやっかいな名前の花たちです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)
御霊櫃峠駐車場(867m)から望んだ御霊櫃峠北ピーク(920m)
奥羽山脈で分断されている郡山市街地と郡山市湖南町を結ぶ峠の一つが
御霊櫃峠(867m)です。
やたら難しい漢字ですが『ごれいびつ』と読みます。
名前の由来は、前九年の役で源義家の東征に従った鎌倉権五郎景政が
近郷の賊徒を平定し、御霊の宮を造営し鎮護を祈ったが、災が続いたため
山中の霊石に神霊をうつして五穀豊穣を祈願したことが始まりだそうで
実際に峠の途中の山中に御霊櫃という大きな岩があります。
写真中央の砂利道は峠道ではなく登山道です。
現在の峠道は舗装道路で
この山の麓を走っています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)&駐車場
御霊櫃峠北ピーク(920m)と南ピーク(980m)の間にある御霊櫃峠駐車場。
御霊櫃林道は全線舗装道路ですが、1車線しかないので対向車には要注意です。
林道の最高地点(867m)に無料駐車場とトイレがあります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)
この峠は年中強い風が吹き抜けるので
標高は876mほどですが峠の山頂部には高木が生えていません。
標高はしれたものでもガレ場や明るい場所を好む亜高山植物の宝庫で
アズマギク、マツムシソウ、ヤマハハコ、ベンケイソウ、ウスユキソウなど
様々な山野草が見られます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠~安積平野
東側に霞んで見える向こうの山々は阿武隈山地
御霊櫃峠のあるこちら側は奥羽山脈。
その間の平坦な地域は正式には郡山盆地と呼ぶのだと思いますが
福島盆地のようなスリ鉢の底のような盆地ではなく
内陸でありながら平坦な土地なので以前は安積(あさか)平野と呼ばれていました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠~安積平野
郡山市逢瀬町多田野周辺の眺め。
水田は田植えが終わったばかりです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠~猪苗代湖
西側には猪苗代湖を見下ろせます。
この谷間を年中強い風が吹き抜けるので
標高は876mほどですが峠の山頂部には高木が生えていません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のケルン
御霊櫃峠北ピーク(920m)にはガレ石を積み上げた大きなケルンがあります。
ケルンは本来はアイルランドでケアンと呼ばれる石積みの道標を指します。
ケルンは、登山ルートが正しいことを示す、道標です。
もともとは、高山帯でルートを示すために作られたものです。
標高の高いところでは木も無いので、
石を積み上げるのが唯一の目印だったのです。
その習慣が、どんどん一般的になって、現在のようになりました。
時にには登山などで亡くなった人の慰霊碑の場合もあり、
こちらがケルンと言うよりは
仏教的な仏塔、ストゥーパ、パゴダなどの意味があると思います。
左手奥に磐梯山(1816m)右奥に西大巓(1982m)西吾妻山(2035m)が
見えています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠~大将旗山
ケルンのある御霊櫃峠北ピーク(920m)から望んだ大将旗山(1056m)
大将旗山という名前は、その昔、八幡太郎義家が大旗をこの山に掲げたことに由来するといわれる。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠の風神雷神の石祠
ケルンのある御霊櫃峠北ピーク(920m)の東側には
風神雷神を祀った石祠があります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)
御霊櫃峠はヤマツツジの名所としても知られています。
ヤマツツジ(山躑躅/ツツジ科ツツジ属は
北海道南部、本州、四国、九州に分布し、低山地の疎林内、
林縁、日当たりのよい尾根筋、草原などに自生します。
日本の野生ツツジの代表種で、日本の野生ツツジでは分布域がもっとも広く
最も見る機会が多いポピュラーなツツジです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)&猪苗代湖
御霊櫃峠は日本海と太平洋の分水嶺でもあり
見晴らしの良い峠からは西に猪苗代湖、東に安積平野(郡山盆地)を望むことができます。
またこの峠は大竹しのぶ主演の映画『あゝ、野麦峠』のロケ地にもなりました。
実際の野麦峠は長野県の諏訪湖近くにありますが(乗鞍と御岳の間の峠)
御霊櫃峠から見下ろした猪苗代湖の風景が本家の野麦峠よりイメージに合ったので
ロケ地に選ばれたそうです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
この時期、御霊櫃峠の花と言えば『ヤマツツジ』の方が有名ですが
私のお気に入りはアヅマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)です。
ヤマツツジならあちこちで見られますが
アズマギクは限られた日当りの良い高原や草原でしか見られません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)&ヤマツツジ
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
アズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)は中部以北の低山や
海岸の日当たりの良い乾きぎみの草地に生える日本固有の多年草で、
ハルジオンやヒメジョオンの仲間です。
東日本に多く生えることからアズマの名があり、
高さ15~30cmの花茎を伸ばし、
5月~6月頃、花径3-4cmの淡紅紫色の花を咲かせます。
福島県では阿武隈山地の草地でも見られます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)は駐車場から御霊櫃峠北ピーク(920m)への
登山道が分水嶺で、アズマギクはなぜか東より西側に多く自生しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
御霊櫃峠の西側ではあちこちに咲いていています。
場所によっては群生もしていますが
全国的にはとても貴重な山野草で、
東京、埼玉、神奈川では野生では絶滅し
山形、群馬、栃木、茨城、千葉、静岡では絶滅危惧種1類に指定されています。
元々中部以北が分布地なので多くの都県が絶滅危惧種扱いをしています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
福島県では磐梯山中腹や阿武隈山地の草地でも見られますが
あまり数は多くなく御霊櫃峠が福島県最大級の自生地です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
アズマギクは真正面から順光で撮るより
少し逆光気味で下から仰ぐように撮ると
藤色のハナビラに透明感が出ます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
斜面上から斜面下を見下ろすように撮った構図です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~御霊櫃峠のアズマギク(東菊)
アズマギクと並んで左側に直立しているのは枯れたススキの茎です。
春は日陰になるような草木は少ないので
アズマギクは太陽を独り占めでき
真夏になればススキなど草丈の高いススキなどが伸び
適度な日陰になるのでアズマギクにとっては
理想的な条件です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~舟津港
御霊櫃峠でアズマギクを堪能した後は猪苗代湖湖畔の山野草を見るため、
猪苗代湖南部の舟津へ向かいました。
湖南港では猪苗代湖の南部を所轄する
郡山警察署が水難訓練をしていました。
(訓練と言うより、潜水練習かな?)
猪苗代湖は大きな湖なので行政区分ごとに
所轄警察も別々で郡山署、猪苗代署、会津若松署それぞれが担当しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~舟津港
郡山市舟津の湖南港には湖の割にはかなり大きな桟橋がありますが
船舶が停泊しているのを見たことがありません。
中型観光船は会津若松市にある翁島港から発着します。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~磐梯山
舟津から湖岸道路を走り鬼沼峠にやってきました。
猪苗代湖沿岸にあって車で行ける一番標高の高い地点です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~磐梯山
対岸に見えているM型の山は磐梯山(1816m)
雲が無ければ山並みの左側に飯豊連峰が見えますが
その辺りだけ雲がありこの日は見えませんでした。 -
☆猪苗代湖~残雪の飯豊連峰 (※2018/5/28 撮影)
山並みが晴れていれば残雪の飯豊連峰がくっきり見えます。
飯豊連峰は福島・新潟・山形にまたがり
最高峰は、大日岳で標高2,128m 、飯豊本山は2105m。
元々は福島県が大半を占めていましたが
明治の廃藩置県で新潟に編入されることになり
古くから信仰の山で飯豊山神社は福島との結びつきが深かったので
反対の声が大きくなりました。
その声に押され喜多方市から飯豊山本山の神社まで参道部分だけは
盲腸のように福島県管轄となりました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~鬼沼
鬼沼峠を少し下ると鬼沼を見下ろせるView Pointがあります。
猪苗代湖はほぼ楕円形であまり複雑な湖岸線ではありませんが
1ヶ所だけ沼のような入り江があります。
その入り江を鬼沼と呼びます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~鬼沼小島
その鬼沼には鬼沼伝説があります。
弘法大師がこの地を通りかかったところ、
付近の村々では大蛇などの魔物がはびこり、疫病が流行していた。
そこで弘法大師はこれらの魔物退治のため、
鬼沼の入り口に一晩で橋をつくろうとした。
しかし、夜通し工事をして、あともう一息で完成という時、
天邪鬼が鶏の声を真似て「コケコッコー」と鳴いたため、
弘法大師は夜明けと勘違いし工事をやめてしまい
砂嘴の橋が完成しなかったという伝説があります。
その後、未完成の砂の橋(砂嘴)は「弘法橋」と呼ばれるようになったそうです。
猪苗代湖の水位が下がると砂の橋(砂嘴)が現れます。
鬼沼小島はその砂州の一部が常時露出している部分です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~ノダフジ
鬼沼の周囲にはノダフジが花盛りでした。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~ノダフジ
ノダフジ(野田藤/マメ科フジ属)
日本に自生するフジには本州~九州に分布するノダフジと
本州中部地方以西・四国・九州に分布するヤマフジがあり
一般的にフジと呼ばれているのはノダフジです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~ノダフジ
ノダフジは本州・四国・九州の温帯から暖帯に、低山地や平地の林に自生します。
低山地や平地の林縁、崖、林の中などに普通に見られ古くから観賞用として、
庭園などにも植栽されています。
ヤマフジより花序(房)が長く、蔓は右巻きなのが特徴です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~ノダフジ
ノダフジ(野田藤)の名前の由来は、摂津国野田村(現在の大阪市)の地名に由来する。野田村は「吉野の桜、高尾のもみじ、野田の藤」と言われるほど
フジの名所であったそうです。
ノダフジはヤマフジより花序(花房)が長いので見栄えが良く
園芸用に多く栽培されているものはノダフジが主流です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~猪苗代湖~鬼沼
鬼沼ビューポイントから鬼沼湖畔まで下りてきました(車で)
鬼沼のことを鬼沼ワンドとも呼ばれます。
ワンド(湾処、わんど)は、川や湖沼の本流と繋がっているが、
構造物などに囲まれて池のようになっている地形のことである。
魚類などの水生生物に安定した棲み処を与えるとともに、
様々な植生が繁殖する場ともなっています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
ミヤマハタザオ(深山旗竿/アブラナ科ハタザオ属)は
北海道~中部地方にかけて分布し、
山地から高山にかけての砂礫地や岩場に自生し冷涼な気候を好みます。
花は白い十字型の4弁花なので似ていますが、
花径はわずか5mmほど
草丈はヒョロヒョロとたくさん枝分かれし、
倒れながら30cmくらいあります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
ヒョロヒョロとして、やや地味な印象なので
あまり注目されることはないかも。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
猪苗代湖南岸の他に下郷町の中山風穴にも自生しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ベニバナタニウツギ(紅花谷空木)
タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は基本的にピンク色ですが
猪苗代湖南岸には紅色のタニウツギもありました。
特に蕾の時の色が濃い紅色です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ベニバナタニウツギ(紅花谷空木)
開花すると蕾ほどではありませんが
やはり一般的なタニウツギ(写真下)より紅色をしています。
ベニバナニシキウツギと言う種もありますが花序が違うと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~タニウツギ(谷空木)
猪苗代湖南岸には一般的なピンク色のタニウツギも咲いています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ベニバナノツクバネウツギ(紅花衝羽根空木)
猪苗代湖南岸ではタニウツギやベニバナタニウツギの他にも
ベニバナノツクバネウツギ(紅花衝羽根空木/スイカズラ科タニウツギ属))も
咲いていました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ベニバナノツクバネウツギ(紅花衝羽根空木)
ベニバナノツクバネウツギは主に関東地方から中部地方の
山地に分布しています。
樹高は1.5~2mで枝はよく分枝します。
葉は広卵形から長楕円状卵形で粗い鋸歯があり、対生します。
5月から6月ごろ、枝先に濃紅色から淡紅色の花を咲かせます。
花冠は二唇形で、上唇は2裂、下唇は3裂し、
下唇の内側には橙色の網状紋があります。
ツクバネウツギの変種とされ萼片が5枚あるのが特徴です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~ベニバナノツクバネウツギ(紅花衝羽根空木)
名前にベニバナと付きますが、薄いピンクタイプも咲いていました。
福島県にはツクバネウツギの変種とされる
タキネツクバネウツギも自生しています。
違いは分かりづらいですが、タキネツクバネウツギの花の
ロート部分がベニバナノツクバネウツギより細長い感じがします。 -
☆福島県玉川村 タキネツクバネウツギ(滝根衝羽根空木/スイカズラ属ツクバネウツギ)
タキネツクバネウツギ(滝根衝羽根空木/スイカズラ属ツクバネウツギ)は
ツクバネウツギの変種で、
福島県の阿武隈山地の滝根町(現・田村市)で発見されました。
東北地方南東部から関東地方北東部の標高300-1,000mの山地に分布します。
よく分枝して樹高約1mになりますが、
地べたを這うようなタイプを多く見かけます。
葉は対生し、長さ3,4cmの広卵形または長楕円形で、先はやや尾状に尖り
縁には粗い鋸歯がある。5月から6月枝の先端に紅色の花を2個つけます。
花は2~2.5cmの筒状鐘形で、先端は浅く5裂し、
内側には黄赤色の網状紋があります。
花色は薄紅色が基本ですが白や薄黄色もあります。
似た花色にキバナウツギがありますが、ガク片が閉じているので区別できます。
母種のツクバネウツギ(衝羽根空木/スイカズラ属ツクバネウツギ)は
関東以西から州の山地、丘陵地帯に自生し、樹高は1~2m。
花色は白や薄い黄色が基本で内側に黄色い網状紋があります。
ツクバネウツギの名は、花冠が落ちたあとの5枚の萼(ガク)が
羽根つきの衝羽根(つくばね)に似ていることからついたものとされます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~マルバアオダモ(丸葉青梻 )
南岸の林縁でマルバアオダモの花も咲いていました。
日本、朝鮮半島に分布し北海道、本州、四国、九州地方の
低い山地に自生しています。庭木のほか、公園樹としても植栽されています。
葉っぱはどう見ても丸くないのに丸葉アオダモ?
アオダモには葉の全縁がギザギザしたミヤマアオダモがあり
それに比べこちらの葉はギザギザが無いので丸葉なんだそうな。
あまり馴染がない木かもしれませんが、
野球のバットの材料として知られています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~アイヅシモツケ(会津下野)
猪苗代湖南岸ではアイヅシモツケも花盛りです。
アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)も花盛りでした。
北海道、本州の中部地方以北に分布し、
山地の日当たりのよい崖地や岩場、林縁に自生します。
名前の由来は、福島県の会津地方で発見されたことによります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~アイヅシモツケ(会津下野)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~アイヅシモツケ(会津下野)
園芸植物のコデマリ(小手鞠/バラ科シモツケ属)と良く似ていますが
コデマリは中国(中南部)原産でシベの長さはアイヅシモツケの半分くらいです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~メギ(目木)
猪苗代湖南岸の森ではメギ(目木)も咲き始めていました。
とても可愛らしい花ですが、花は5mmほどしかなく
深緑の中ではあまり目立たないので見つけにくい花です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~メギ(目木)
メギは東北地方南部以南の本州、四国及び九州に自生する
メギ科メギ属の落葉低木。
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~メギ(目木)
名前の由来は、茎や根を煎じて洗眼薬に利用されていたので「目木」と呼ばれ。
枝に鋭い棘を多く生やし、鳥がとまれそうにないことから、
コトリトマラズの別名でも呼ばれています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~メギ(目木)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~メギ(目木)の実
果実は液果で、長さ7 - 10 mmの楕円形、
10 ~11月に鮮やかな赤色に熟す。
アルカロイドの1種のベルベリンを含み
冬になっても果実が残っています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~メギ(目木)
葉や茎を煎じて結膜炎の洗眼薬として利用されたり、
服用では殺菌,苦味健胃,食欲増進作用があるそうです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~メギ(目木)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜
猪苗代湖南岸の青松浜(せいしょうがはま)にやってきました。
「青松ヶ浜」は会津と二本松の藩領堺の起点となる立石があるところから、
昔は立石浜と呼ばれていたそうで、
対岸長浜に御用邸天鏡閣が誕生した明治41年(1908年)
湖上遊覧の皇太子(後の大正天皇)が福良浜に向われた際、
布引山を背景とした立石浜を見てその絶景に感嘆し
「青松ヶ浜」と命名されたということです。
でも陸側から見ると真正面の磐梯山の方が印象的かも(^^ゞ。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜
青松浜は名前の通りとても立派な赤松林が続いています。
いつの時代に植えられた松かわかりませんが
猪苗代湖は大きな湖で北西からの風が強いので
防風林として植栽されたのではないかと思われます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のクルマバソウ(車葉草)
青松浜の林床ではクルマバソウが見頃を迎えていました。
クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)も咲いていました。
私の地元よりずい分遅い見頃です。
草丈は20~25cmほど、
葉っぱが車輪状なので見たまんま車葉草と呼ばれます。
全国に分布しますが北海道以外は高地のやや湿った林内に群生します。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のクルマバソウ(車葉草)
クルマバソウ属の仲間にはオククルマムグラやキヌタソウ、ヤエムグラ、
カワラマツバ、クルマムグラ、ホソバヨツムグラなど良く似た花があります。
どの花もかなり小さいのですがクルマバソウはその中でも一番大きな花です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のクルマバソウ(車葉草)
自生地がかぶり良く似ているのがオククルマムグラです。
全国に分布し山あいの湿り気のある山林内や渓流沿いなどに自生し
草丈は15~25cm、輪生する葉っぱは6枚,下部は8枚、
十字型の白い小花の花径は2.5mm、
茎や葉にとげ状の毛があります。
ムグラ(葎)とは、密生し藪をつくる草のことだそうで
その通り渓流沿いのあちこちで群生しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のクルマバソウ(車葉草)
でもクルマバソウと決定的に違うのは
クルマバソウの花は朝顔のようなロート型ですが
オククルマムグラは平たい星型です。
葉っぱも
クルマバソウは放射状に8枚で葉の表面に毛は生えていません。
オククルマムグラの葉も放射状ですが6枚で
葉の表面には細かい毛が密に生えています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のクルマバソウ(車葉草)
クルマバソウの葉っぱに甘い香りの芳香成分であるクマリンが含まれ
ヨーロッパでは葉を乾燥させてワインやビールの香り付けに利用したり
衣類の防虫に使うそうです。
クマリンの匂いなど知らないと思うかもしれませんが、実は桜餅のあの香りです。
桜の葉(特に八重桜)にクマリンが多く含まれていて乾燥させたり塩漬けにするとあの独特の甘い桜の香りがします。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のクルマバソウ(車葉草)
つまり我々が一般的に桜の香りだと思っているのは
クマリンの匂いで桜の花じたいは生ではあまり香りはしません。
以前、私も試しにクルマバソウの葉を少し採ってきて
乾燥させ匂いを嗅いだら正に
桜餅のような甘く美味しそうな香りがしました。
ちなみにクルマバソウは宿根草なので少々刈り取っても
来年また芽吹くので大丈夫です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
青松浜近くでキリ(桐)キリ(桐/シソ目のキリ科キリ属)の花が花盛りでした。
一般的にシソ科は草ですが、キリは落葉広葉樹なので
とても紫蘇と同じ仲間には見えませんね。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
中国の揚子江流域、韓国の鬱陵島、日本では大分・宮崎県境の山岳地帯に自生地があり、中国が原産との説もりますが、不明だそうです。
日本では特に東北地方、関東北部、新潟県などにおいて植栽されています。
中でも福島県の会津桐や青森県と岩手県の南部桐などが有名です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
日本名の由来はは、一説には木材となる木の栽培技術である「台切り」を行って育てられるから、キリの名が生まれたといわれます。
台切りとは、材を取るための栽培技法のひとつで、
キリの苗木を植えてから肥料を十分に与えて幹を太らせたら、
一度根元で切って、切り株から再び勢いのある芽を出させて、
その部分を木材用の幹として無節で育てることです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
キリは日本国内でとれる木材としては最も軽い(比重0.27~0.30)。
また光沢が出て[、材質は広葉樹や針葉樹の繊維構造とは異なる
独立気泡構造をなし、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴から
日本の建具、家具、箪笥や楽器の材料とされてきました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
林野庁によると、福島県産の桐材生産は日本一で
全国の桐材のおよそ4割が福島県という圧倒的なシェアを誇っています。
福島県内で桐材生産が盛んなのは、主に、会津地方の三島町、柳津町、金山町です。
歴史的には会津藩初代藩主の保科正之が、藩産業振興策として
桐の生産を奨励したことが始まりだとされています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
かつては、娘が生まれると桐を植えるという習わしがありました。
この桐を、娘とともに大切に育て、嫁入りの際にはその桐で箪笥を作り、
嫁入り道具としたそうです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~青松浜のキリ(桐)の花
日本には桐をもとに意匠化された紋章がいくつもあります。
それらを総称して桐紋とか桐花紋と言います。
中でも五七の桐と五三の桐と呼ばれる紋が代表的であり
十大家紋に挙げられるほど多く見られるそうです。
桐は菊ともに皇室の紋章で、キクは正紋、キリは副紋とされます。
嵯峨天皇の頃から天皇の衣類の刺繍や染め抜きに用いられるなど、
「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた。
また中世以降は天下人たる武家が望んだ家紋でもあり、
足利尊氏や豊臣秀吉などもこれを天皇から賜っている。
このため五七の桐は「政権担当者の紋章」という認識が定着しました。 -
☆郡山市湖南町 馬入新田周辺Map (※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
青松浜の次は同じ湖南町の馬入新田に向かいました。
湖南町の馬入新田へは国道294号から福島県道235号羽鳥福良線に入り
馬入峠&羽鳥湖方面に道なりに進み、馬入新田集落を過ぎて間もなく
左手に見えてきます。
案内板や大きな駐車場があるのですぐ分かると思います。
馬入新田水芭蕉群生地は駐車場料も環境整備金なども要らず
年中一切無料で見学できます。
駐車場に無料の簡易トイレがあります。
なお、福島県道235号羽鳥福良線の馬入峠周辺は冬期間通行止めです。
毎年GW前くらいに再開通しますが、4/13はまだ通行止めだったので
天栄村の羽鳥湖高原からはアクセスできません。
ただ馬入新田から馬入峠麓の隠岐津島神社や菅滝までは行けます。 -
◆湿原林の白き貴婦人~馬入新田の水芭蕉 (※2021/4/13 撮影)
馬入新田と言うと水芭蕉の群生が有名ですが
サワオグルマの群生もまた見ごたえがあります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
馬入新田の水芭蕉群生は遊歩道を挟んで山側(東)と西側の2か所あり、
サワオグルマの群生は西側にあります。
緑色の大きな葉は花後のミズバショウの葉です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
馬入新田の水芭蕉群落の見頃は4月中旬ころ、
それから40日余り後には水芭蕉の群落はサワオグルマの群落に
バトンタッチ、白い絨毯から黄色い絨毯に様変わりします。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
サワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)は本州~九州に分布し
日当たりのよい山野の湿地や休耕田、田の畦などに群生します。
草丈は50~90cmほど、茎頂にキク状の黄色い花を多数咲かせます。
乾燥ぎみの土手や草地に自生し、見た目がそっくりなオカオグルマ(丘小車)に対し
湿地や沢などのジメ地に咲くのでサワオグルマと呼ばれます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
サワオグルマにはよくウスバシロチョウが飛来します。
ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)は
アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウ。
名前にシロチョウとあるが、シロチョウ科ではありません。
北日本でよく見られる北方系の蝶です。
翅は透明感ある白ですが背景の色を投影するので
サワオグルマのそばでは黄色い翅に見えます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
馬入新田のサワオグルマ群生地に飛来する蝶の多くがなぜかウスバシロチョウで
他にはセセリチョウを見るくらいです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
サワオグルマは中通りでも少しは見られますが
これほどの群生はたぶん無いと思います。
裏磐梯の湖沼沿いや清流沿いにも自生しますが
やはりこれほどの群生ではありません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
ウスバシロチョウの翅は半透明なので背後の黄色を反映したり、
周囲の黄色を反射するので黄色みがかって見えます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
サワオグルマと似た名前の山野草にオグルマ(小車)がありますが
サワオグルマやオカオグルマはキオン属で
オグルマやホソバオグルマ、カセンソウなどはオグルマ属。
同じキク科なので花そのものはよく似ていますが
素人には明確な分類基準がよう分かりません(^_^;)。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
湿原林にすっくと林立しているのはハンノキ。
ハンノキ(榛の木/カバノキ科ハンノキ属)は湿地や沼地など
一般的な樹木が育ちにくい場所に自生する落葉高木です。
湿原や湿地で真っすぐ育つ落葉樹を見たら
おそらく8割方はハンノキではないかと思われるほど
水辺にとても強い木です。
ただ、この木は残念ながら美しく紅葉も黄葉もせす落葉します。
もしこのハンノキも紅葉すれば日本の湖沼地帯の紅葉は
もっと美しかっただろうと思われます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
馬入新田は水芭蕉の群生地としては良く知られていますが
水芭蕉が終わった後にサワオグルマの群生が見事なことは
あまり知られていません。
私は毎年のように撮影に訪れていますが
平日とは言えいつも私以外に誰もいません(^-^;。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
県道沿いなので交通の便はいいし、無料だし
広い駐車場もトイレもあるのに
なぜかいつも静かな馬入新田の湿原林です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
-
☆郡山市湖南町中野 清水川のバイカモ ルートマップ。
馬入新田のサワオグルマを愛でた後は
同じ湖南町の中野地区を流れる清水川に咲くバイカモ(梅花藻)を見に行きました。
行き方は郡山市湖南町中野集落を通る県道6号郡山湖南線沿いの中野郵便局を目指し、橋の対岸の細い堤防道を上流方面に曲がります。
とても細い道なので対向車が来ないことを確認して進んでください。
少し行くと河川敷に5,6台分の駐車場があり、
その先左手の細い小川がバイカモが自生する清水川です。
遊歩道はないので、清水川沿いの畑や民家脇など
草が下刈りされ見やすい場所で見学します。
個人の畑や庭先を通られせもらうのでくれぐれもマナーは守りましょう。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
バイカモ(梅花藻/キンポウゲ科キンポウゲ属バイカモ亜属)は
北海道~九州の清流に自生する常緑の沈水植物で
たえず清らかな冷水(約15℃くらい)が流れていないと生育できないため
自生地が限られ千葉、長野、京都では絶滅し、
23都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
福島県でも自生地は限定的で
元々自生が確認されていない都府県もあるので実質的には
全国的な絶滅危惧種です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒレハリソウ(鰭玻璃草)
清水川のそばではヒレハリソウ(鰭玻璃草/ムラサキ科ヒレハリソウ属))が
たくさん咲いていました。
ヒレハリソウはヨーロッパ原産・ムラサキ科の多年草。
英名のコンフリーでも知られています。
昔、食用・薬用に栽培されたものが、その後有毒だと分かり
わざわざ栽培する人は少なくなりましたが、
あちこちの山野で野生化しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
バイカモは沈水植物なので葉や茎や根は全て水中にあります。
新芽が伸びてきて水面から出そうになると
水面から出ないよう横に伸びてきます。
もし、水不足で茎や葉が水面から上に出ると乾燥してすぐ枯れてしまいます。
でもよほどの日照りでない限りは根は生き残っているので
水が復活すれば新芽が出てまた成長しだします。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)&ヒメフウロ
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)&ヒメフウロ
清水川の岸辺に群生しているのはヒメフウロヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒメフウロ(姫風露)
外来種で可愛い花に似合わず丈夫で繁殖力旺盛。
コンクリートの隙間だろうが、他の植木鉢だろうと
どこでも生きてい行けます。
こぼれ種が発芽し冬を越し翌春開花します(越年草)
また、春に芽生えた芽は夏以降に開花します(一年草)
いずれにせよ芽生えたら開花し手間いらずです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒメフウロ(姫風露)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒメフウロ(姫風露)
ヒメフウロは全草に臭気があり、白毛がまばらにあります。
茎は基部で分枝して、高さ30~60cm、葉は互生し長さ3cm、
幅5センチほどで、深く3全裂し小葉はさらに羽状に深裂する。
茎の上部の葉は羽状葉状になります。
葉腋から長い花序を伸ばして、直径1.5cmほどの淡紅色の花を
1~2個つけます。
萼片には開出毛と腺毛があり、
花弁には2本、濃色の筋がある。
果実はゲンノショウコに似て長さ2cmほどの嘴状とななり
熟すと弾けて種を遠くに飛ばします。
古くなった葉や、結実期に入った全草は赤く染まることが多い。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒメフウロ(姫風露)
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☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒメフウロ(姫風露)
ヒメフウロは帰化植物ですが
実は日本にもわずかに自生しています。
日本の野性種は岐阜~四国の一部の石灰岩地に自生するそうで
なんと絶滅危惧種扱いです。
たしかに写真で見る限りそっくりですが
外来種のヒメフウロとどう違うのか気になります。
科学が進んだ現代なんですからDNAを調べれば
関係性がある程度分かると思うのですが。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒメフウロ(姫風露)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のヒメフウロ(姫風露)
日本に元々自生していたものは絶滅危惧種の指定をされている一方
絶滅危惧I類 - 徳島県
絶滅危惧II類 - 岐阜県、三重県、高知県
外来種が北海道と本州で帰化して北海道でブルーリストの指定を受けています。
果たして自生種と外来種の見分けがつくのだろうか? -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
土管を利用した眼鏡橋(?)もあります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
清水川のバイカモ群生地で川幅が一番狭い所です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
清水川は水深が浅いのでバイカモはあまり上に伸びることができず
ほとんどが真横に成長します。
すると藻が密になり絡み合うように水面を埋め尽くしてしまいます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
バイカモは沈水植物で水中でも開花しますが
殆どの花は受粉するために水上に出て開花します。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
水中で開花しているバイカモ。
水深の深い川などでは水中で開花すること多いようですが
清水川は浅いの殆どは水上で開花します。
バイカモは水中でも水上でも花を咲かせますが、
その受粉の仕組みはまだ詳しく分かっていないようです。
受粉の仕組みには、虫を媒介とする虫媒花、鳥を媒介とする鳥媒花、風を媒介とする風媒花、そして水を媒介とする水媒花があります。
研究者によってバイカモは虫媒花であるとか、
水媒花であるとか意見が分かれています。
水草の一種でマツモやセキショウモといったものは花粉を水で散布する事が知られています。
ですが、そのほとんどは別の花の雌蕊に辿りつくことなく、専ら自身に自家受粉するために利用されているようです。
バイカモは受粉しなても切れ藻や流れ藻で増殖することができるので
あまり受粉に拘らなくてもいいのかも。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼~清水川のバイカモ(梅花藻)
これで◆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡礼はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
全国規模で新型コロナのオミクロンba5による感染爆発が凄まじいですね。
新型コロナが横浜のクルーズ船で見つかった頃は
未知の感染だったので感染対策も手探り状態でしたが
あれから3年も経ちワクチンも治療薬も出来たと言うのに
相も変わらず医療がひっ迫状態になりつつあるとは・・・・
日本の医療は世界TOPクラスなのに、なぜもっと効率的に連携させ
その能力を最大限に発揮できないのか、
素人ながらもどかしい限りです。
現在「2類相当」の新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、
入院勧告などが必要ない「5類」(季節性インフルエンザなど)に
引き下げる見直し論も必要なのかも。
ただPCR検査やワクチン&治療費の自己負担分は新型コロナが落ち着くまで
国がある程度負担した方が良いような気がします。
ではまた。 j-ryu
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