琉球熱さんのクチコミ(114ページ)全3,995件

場所は非常にわかりにくい、というより、気付かずに通り過ぎてしまう佇まいと言った方が正確でしょう。

読谷村役場から運動広場へ向かう途中、フェンスで囲まれたテニスコートの角に建っています。
クルマだと視線よりも高い位置にあることも見逃しやすい原因でしょう。

この忠魂碑の異様なのは、碑文がほとんど削り取られ、一見した限りではただのコンクリートの塊であることです。
「忠魂碑」は、国のため、天皇のために死んだ軍人・軍属の“忠義”を顕彰するためのものであることから、この趣旨に反発する人が事に及んだものと思われます。

今では近寄れないように、周囲をフェンスで囲っています。

波平集落をチビチリガマよりもさらに先に進み、途中の脇道を右に入ります。
看板が出ているので、クルマで行ってもわかります。
　　※逆に、看板なしでは辿り着くのは難しいでしょう。そのくらい奥まった場所にあります。

道路から小上がりの園地、広くはないものの芝生が張られていてきれいです。
敷地内にはこの歌ができるきっかけ、背景などが刻まれた碑があり、特徴ある形の歌碑がそばに建ちます。

メインの歌碑は右手前のボタンを押すと「さとうきび畑」が流れるようになっており、静かにその歌詞の意味を考えるには良い場所です。

ここで起こった“事件”は正に阿鼻叫喚の地獄絵図。
投稿を迫る米軍を前に、捕虜になるくらいなら死を選べという軍属の言葉に触発された住民たちが殺し合いを始め･･･

しかし、最近になってわかってきた「真実」は、これまで語られてきた「住民同士の殺し合い」によるものではなく、誰かが火をつけた布団の不完全燃焼による煙が壕内に立ち込め、多くの人が「窒息死」したというもの。

ただし、これは「死因」がこれまで語られてきたこととは異なると言うだけであり、集団自決が行われようとしたことは事実であり、ガスが充満するガマから脱出せずに「自死」を選んだ思想的背景は、同じ。

さらに、チビチリガマの悲劇は戦後も続き、「平和の像」が右翼によって破壊されました。

単なる“鎮魂”では済まされない、このガマで起こった出来事、そして遺族の想い･･･
それは平和の像の台座の中をのぞけばよく理解することができます。

じっくり、感じながら拝観してほしい場所です。

読谷村のイオンモールの脇を進んで行きます。観光地化されていない、地元の人が遊びに来るビーチです。
売店やシャワーはありませんが、トイレと東屋があります。入口が泊城公園で、「がんじゅーふぁーむ」というレストランが一軒。
のんびりするには良い場所です。
泊城公園には子供向けの遊具があるので、家族でも楽しめるのではないでしょうか？
公園の上には、米軍上陸の地碑があります。

戸塚駅から徒歩5分程度でしょうか。途中に交通量の多い交差点があるので、通り道以外では寄る気になれないでしょう。

東海圏を地盤とするユニーが運営する施設で、日常の買い物には便利。専門店も入居しており、文字通り「普段使い」の施設です。

ただ、ユニーがファミリーマートとの経営統合を決め、アピタなど約50店舗の閉店を決めました。戸塚店は今のところ大丈夫のようですが、今後はどうなるでしょうか？

ＪＲ横須賀線東戸塚駅に直結したショッピングモールです。
西武戸塚店とも言えるのでしょうが、実態はテナントビル。そのテナント群は御多聞に漏れず、どこにでもあるメガチェーンのアパレル系。
東戸塚駅と言う微妙な立地ゆえに、利用するのは地元の人たちだけでしょう。
ただ、横浜駅周辺にある店がここにあっても、と感じます。

鍋割山、塔ノ岳の玄関口となる「大倉」にあります。秦野戸川公園の敷地内に当たると思われますが、キレイで立派な建物です。
丹沢の中でも人気の高い上記2座だけでなく、エリア全体の情報が収集できるほか、丹沢の自然（植物・動物）がわかりやすく展示されています。
登山前の情報収集にももちろん、下山後のバスの待ち時間等に見学するのも楽しい場所です。

丹沢の表玄関ともいうべき「大倉」にある、広大な公園です。
敷地内を川が流れており、そこに大きな吊り橋がかかっています。
秦野駅からのバスは大倉行で終点まで。バス停の前が公園の入口、管理事務所の他にビジターセンターも設置されています。
登山前にビジターセンターで情報収集も良し、下山後に一息入れるのも良し。
非常に広い公園なので、家族連れなどは一日遊べそうです。

各地の慰霊碑が集中する米須霊域の端、鳥取県の「因伯の塔」の向かいにあります。
シンプルな慰霊碑ですが、辺りはとても静かで、霊域の雰囲気を醸し出しています。
私立開南中学校の職員4名と一期生から九期生までの274名を祀ってありますが、学徒たちの配属後の任務はよくわかっていないようです。
その意味でも、非常に痛ましい運命だった学徒たちを思うと、胸が詰まります。

各県の慰霊碑が集まる米須霊域から少々離れた場所に鎮座する、鳥取県の慰霊碑です。
「因伯」とは鳥取の旧国名「因幡」と「伯耆（ほうき）」から取ったものだそうです。

敷地のデザインが凝っていて、雰囲気がとても良く、戦没者を静かに慰霊するには最適な場所に思えます。
正面に「開南健児の塔」もありますから、併せて見学するのがオススメです。

米須霊域の一番端にポツンとあります。
アプローチは最も長いのでは？と思われるほど、眺めの階段の先にかなり広い敷地をぜいたくに使って慰霊碑が建っています。
東京だからこそ、他府県と同じエリアに同じ程度の規模（広さ）で設置してほしかった、と思うのは勝手でしょうか？
これほどまでに離れていると、ちょっと奇異な感じを受けます。

米須霊域の中にある、沖縄戦・南方戦線で戦没した北海道出身者の慰霊碑です。その数、40,850柱。

沖縄戦では、北海道出身者が沖縄を除く全都道府県で最も多い犠牲者を出しています（10,850人）。
また、そのような背景もあったのか、この塔は全都道府県で最初に建立された塔でもあります。

沖縄戦のほか、南方戦線の戦没者も合祀する奈良県の慰霊碑です。
その数、15,871柱。

塔のデザインは、郷土ゆかりの百万塔を象っています。百万塔とは、奈良時代に考謙上皇が戦乱平定を祈願して造立させたものです。「大和の塔」内部には、御遺族によって作成された戦没者名簿が安置されています。
また、吉野川産出の玉石を用い、その石一つ一つに戦没者氏名が記されているそうです。

戦後、大分県の遺族代表が沖縄に巡拝した際、「ふるさとの 山河も泣かむこの島に 散りたる若き御霊祭れば」と記した県産檜の白木の柱を建てて、沖縄に散華した県出身 900余柱の慰霊を行ったことが発端となりました。（最終的に1430）
その後、大分県耶馬渓産の霊石を用いて、本格的な慰霊碑となる「大分の塔」を建立したのです。

沖縄及び南方諸地域での広島県出身戦没者34,635柱が合祀されています。
うち沖縄戦での戦没者は1,331名。
全体を「ヒンプン」をモチーフにしたデザインにし、中央の3本柱は死者を意味し、副体の「こどもたちと鳥」のデザインは子供達が太陽に向かって永遠の平和を祈り、死者の霊が金色の鳥となって天に上がる情景を示しています。
塔本体は郷土広島県に向けられています。

908柱の島根県出身沖縄戦没者を祀る慰霊碑です。
同じ島根県の慰霊碑としては、宜野湾市の嘉数高台公園にも「島根の兵奮戦之地」碑があります。
ドーム型の塔は、出雲地方の民家の茅葺き屋根を模したものです。
碑文には「美しく花開くためにはそのかくれた根のたえまない営みがあるように、私達の平和で心静かな日々には、この地に散ったあなた達の深い悲しみと苦しみが　そのいしずえとなっていることを思い、ここに深い祈りを捧げます」とあります。

沖縄県及び中国大陸、南方諸地域で散華された香川県出身戦没者、およそ32,000余を合祀している慰霊塔です。
変わった名前ですが、この由来は、香川県に古くから伝わる民話「奉公さん」にちなんで「讃岐の奉公塔」と命名されたそうです。

魂魄の塔に代表される米須霊域にある、和歌山県出身者の沖縄戦戦没者慰霊碑です。
正確には、沖縄戦だけでなく、ラバウルなどの南方戦線の戦没者も合祀しています。
その数はおよそ19,000柱。
広々とした敷地に鎮座しています。
現在の形は昭和57年4月に改修。

魂魄の塔の脇に胸像があることを、今まで気づきませんでした。
住民発露の遺骨収集、納骨堂・慰霊碑建立という背景は知っていましたが、発起人で自ら奔走した人物が、この胸像のモデルである金城和信氏です。
米須地区に放置された遺骨を、敵味方・軍民分け隔てなく収集し、慰霊碑(魂魄の塔)を建立しただけでなく、娘二人を学徒隊で失っていることから「ひめゆりの塔」建立にも尽力、さらに「健児の塔」建立にも尽力された人物です。

終戦直後の非常に厳しい状況下（米軍の監視下）でのこと。これは驚異的な「偉業」と言っても良いでしょう。
胸像の隣には東大名誉教授の、氏の功績を讃える碑がありますが、もっと評価されてしかるべきだと思います。

戦後最も早く、住民によって遺骨収集が行われた場所です。
現在は都道府県別に慰霊碑が建てられ、なおかつ多くは摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑（平和祈念公園）に移設されてしまいましたが、ここに残る慰霊碑群は、「分骨」という形でそもそもの遺骨収集地であるこの地に残っています。

魂魄の塔発起人である金城氏は、軍民・人種を問わず丁重に埋葬しました。
個人名の墓碑や個別の部隊の忠魂碑が散見される中、金城氏の精神こそ、我々が真摯に見習わねばならないものでしょう。