琉球熱さんのクチコミ(111ページ)全3,995件

黒部川にかかるダムで、トロッコ電車に乗って最初に現れるダです。
併設された宇奈月発電所には、資料館の「大夢来館（だむこんかん）」という施設もあり、宇奈月ダムの概要や仕組みなどがわかりやすく展示されています。
散歩がてら宇奈月駅から歩いて行ってみましたが、車窓から眺めるより迫力があります。ダム周辺の湧き水の豊富な水量には驚きました。

職員のみが使える点検作業の通路「監査廊」は、事前の申し込みで見学可能なようです。対岸の絶壁に張り付くような道を、見学者と思しきグループがヘルメットをかぶって歩いていました。

欅平の駅舎を出るとすぐ。
欅平周辺は、猿飛峡、名剣温泉、祖母谷温泉などなど見所が満載です。それらの情報、特に山道の状態については最新情報を仕入れることができます。
黒部峡谷の自然についてもパネル等で紹介されていますので、まずはここに寄ってみるとよいでしょう。
私たちは水平歩道の入口まで行こうと、ここで状況を確認。所要時間について、職員から（壮年女性）から30分と聞きましたが、実際は60分の行程です。何を間違ったのか、未だに謎ではありますが、危うく帰りの電車に乗り遅れる所でした(笑)

黒部峡谷トロッコ電車の終点、ここまでは起点の宇奈月から1時間20分ほど。
駅舎の中には喫茶・そばのスタンド、2階には食堂があります。
この周辺は、猿飛峡谷峡、河原展望台、奥鐘橋、名剣温泉、祖母谷渓谷、祖母谷温泉、パノラマ展望台など見所が非常に多いので、時間はたっぷり取った方が良いでしょう。

黒部峡谷トロッコ電車で欅平に向かう途中、鐘釣駅の少し手前に架かる鐘釣橋があります。ここから見る紅葉は沿線随一と言われ、その名も「錦繍関」と称されるほど美しいことで知られています。
ただ、残念なことに、電車からは本当に一瞬しか見えません。鉄橋の前後がトンネルになっているためで、鐘釣駅で降りても果たして道があるのか不明。
なかなか手に入らない景色、と言えるかもしれません。「絶景」と言われる所以もこの辺にあるのかもしれません。

黒部峡谷にかかる赤い鉄橋、トロッコ電車で宇奈月を出て最初に渡る橋です。
当然、車窓からは見えません。
この橋をきれいに見るためには、対面の「山彦橋」からがビューポイントです。

深淵の黒部峡谷と赤い橋、オレンジのトロッコ電車の組み合わせはとても絵になります。

宇奈月温泉街の端、黒部川にかかる想影橋の袂に、周囲の風景を切り裂くような前衛的なオブジェが目を引きます。
断崖から張り出すようにして設けられた形の展望台です。

温泉街や黒部川を包む峡谷美が楽しめるポイントで、斬新なオブジェはスペインの建築家ミラーレス氏によるものだそうです。
大空に鳥が飛び立つ雄姿を造形したそうですが、どう見えるでしょうか？

夏は川面を渡る涼風が気持ちよさそうです。（私が行ったのは初秋の夕方、肌寒かった･･･）

トロッコ電車の猫又駅周辺に来たら、対岸を注意して見てみましょう。

高さ200mと言われる大岩壁がそそり立っています。その姿はまさに威圧感があり壮観です。
猫に追われたねずみも登れないほど切り立っている、というのが名前の由来だそうです。
そんな岩壁でも、紅葉シーズンでは、ごつごつとした岩肌と紅葉の絶妙な調和を見せてくれるから不思議です。

トロッコ電車の黒薙駅を過ぎると、黒薙川に架かる鉄橋を渡るのですが、この谷の深さが何と60ｍ！
峡谷の中で一番峻険な谷だそうで、高さ60m、長さ64m。

かつて山に入る者があまりの谷の深さに後ろに引き下がった、これが名前の由来とのことです。
この橋を渡るトロッコ電車は、黒部峡谷のポスターやガイドブックでよく使われています。
黒薙駅から徒歩20分の場所には、宇奈月温泉の源泉・黒薙温泉があります。

山彦橋を渡ると左手にもう一つの吊り橋。そこを渡りきるといきなり山道のような細い遊歩道。
川沿いに右手に進むと、Ｖ字谷の壁に張り付くような細い道が続き、今は使われていない立派な石造りのアーチ橋が現れます。
遊歩道はここで終わっており、この橋の両端に道はなく、何のために架けられたのか不思議です。水路橋の形態は取っていないので、謎は深まるばかり。
紅葉はそれなりですが、あまりに人気がしないので、一人では行かない方が良いかもしれません。

宇奈月駅の裏手から山彦橋を渡って続く遊歩道。
山彦橋からは新山彦橋を渡るトロッコ電車を眺め、ひんやりとした洞門をくぐり、冬季歩道はちょっと怖いので外から眺めるだけにし、宇奈月ダムを間近に見て、線路脇からトロッコ電車の乗客に手を振り(笑)、いろいろ楽しめます。
とちの湯まで行けますが、私たちはダムで引き返してきました。
のんびり風景を眺めながらだと、往復で1時間以上かかります。

トロッコ電車で新柳河原発電所を過ぎてほどなく、黒部川が二俣に分かれる場所にかかる猿専用の橋。
宇奈月湖上15mに架かるかなりスリリングな橋ですが、猿には関係ないのでしょう。
橋の上で寛ぐ親子を見かけました。遭遇率はそこそこあるようです。

それにしても、このような橋をなぜ造ったのか？
調べてみると、ダムができたことで対岸に渡れなくなったことへの対策、もっと言えば、対岸に渡れず餌場を失った猿が下流の人里に出没するのを防ぐためだったようです。

宇奈月ダムを過ぎて間もなく、古城のような円筒形の建物が現れます。
これが新柳河原発電所ですが、独特の姿は湖上に浮かぶ城をイメージして造られているそうです。確かに、欧州の湖畔に建つ城のようです。

トロッコ電車でのみアクセス可能で、かつ基本的に関係者以外立ち入り禁止です。

黒部峡谷と黒部川をバックに立つ姿は絵になりますが、電車から見える時間はそれほど長くないので、宇奈月ダムが見えたらカメラの準備しておいた方が良いでしょう。

峻険な谷間、黒部川の清冽な流れ、絵になる風景が延々と続きます。
トロッコ電車に乗らなければ見ることができない風景です。
宇奈月から欅平まで、3つのダムを抱え温泉もあり、見所は満載です。
四季を通じ、様々な景観を見せてくれるエリアです。

宇奈月駅の裏手から「やまびこ遊歩道」が伸びており、黒部川に架かる橋が「山彦橋」です。
電車が走る「新山彦橋」と並行に位置しているため、峡谷をバックに橋を渡るトロッコ電車を撮影するには絶好・格好の場所です。
電車を待つ間、川の上（＝吹きさらし）なので、秋ともなればかなり冷えます。寒さ対策を忘れずに。

トロッコ電車に乗って宇奈月を出ると2つ目に現れるダムです。
1つ目の宇奈月ダムはクルマでも徒歩でも行けますが、このダムはクルマでは行けません。
また、ダム湖の堆砂を排出する「排砂ゲート」を備えた日本最初のダムとのことで、ダムマニアの間ではそこそこ有名だそうです。
クルマでは行けず、トロッコ電車に乗って車窓から見える数十秒が勝負、、、ということもあり、それなりにレア感があるようです。

そんな薀蓄は素人はわかりません(笑)。でも4本の送水管(?)を備えた姿は印象的です。

宇奈月温泉駅を降りて線路を渡り、こじんまりした商店街の入口にある和菓子店です。
古風な佇まいが、宇奈月温泉郷のイメージに合っています。
オーソドックスに饅頭や羊羹などが店頭に並びます。味も価格もオーソドックス。特段美味しいとかこれぞ名物というものがあるわけではありませんが、逆にそれが長続きの秘訣かもしれません。

宇奈月温泉街の入口にある手焼き煎餅の店です。
駅を降り、線路を渡ると小さな商店街があり、その入り口にあるのですぐわかります。
試食をさせてくれるので、たいていの人が煎餅をほおばりながら店から出てきます(笑)
手焼きらしい素朴な煎餅なので、万人うけするのでは？
「山びこせんべい」というのが名物のようですが、迂闊にもチェックを忘れました。

宇奈月から欅平まで、所要時間70～80分。運賃は終点欅平まで片道1710円。
黒部川沿いにゴトゴト走るトロッコ電車の車窓からは、黒部峡谷のダイナミックな景観を楽しめます。
天気が良ければ窓無し車両でも十分ですが、寒い時期は窓ありのリラックス客車・特別客車が助かります。（座席配置も違います。別途料金必要）
往路は右側に席を取った方が景色がよく見えます。道中、車内アナウンスで沿線の解説が流れますが、ナレーションは女優の室井滋さんです。
とにかく天気が良ければ最高の景観を堪能できるでしょう。

注意したいのは乗車券。混雑時は前売り（ネット、代理店等）を利用するのも手です。
当日券は6:50から販売開始ですが、シーズン中は早々に売り切れることもあるようです。
実際、私も紅葉シーズンに7時に駅まで行きましたが、ちょうど良い時間帯はほぼ売り切れていました。
また、季節によって運行時間が変わるので、事前のチェックは必須です。

黒部峡谷トロッコ電車の始発駅です。
富山地鉄電車の宇奈月温泉駅とは徒歩3分ほど。
駅舎の前には記念撮影のスタンドがあり、駅舎の２階はレストランとなっています。
観光客で大変賑わう観光鉄道ですが、黒部川上流にはいくつかのダムがあり、そこへ通う職員や工事関係者もこの電車を利用します。始発はこのような人たちでいっぱい。ちょっと面白い光景です。

富山地鉄電車の終点です。
駅舎を出ると温泉の噴水があり、「温泉街に来たなぁ」という気持ちにさせてくれます。
駅前広場のベンチは電車をモチーフにしたもの。
有名な黒部峡谷トロッコ電車の「宇奈月」駅は徒歩3分ほどですが、線路側でつながっており、ホームからトロッコ電車が見えます。