2014/12/27 - 2015/01/04
43位(同エリア9832件中)
関連タグ
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記377冊
- クチコミ2248件
- Q&A回答132件
- 2,000,565アクセス
- フォロワー343人
2014年の年末に家族と旅したロンドン。
ロンドンには興味深い場所が沢山ある。
中世に幽閉された女王の悲鳴が染みついていそうなロンドン塔、ハリー・ポッターの撮影スタジオ、王室の戴冠式が行われるウェストミンスター寺院にクリストファー・レンのセントポール大聖堂…。
24年ぶりの英国への旅を決めた時、どこへ行こうかと毎日ワクワクしながらガイドブックを眺めていた。
しかし、2014年の年末の為替はかつてないほどの円安。
日本の通貨【円】の価値は下降曲線を描き、年末には加速度がかかり急降下。
更にイギリス通貨【ポンド】は強気の英国政府の意向を受けて上昇曲線に…。
出発間際にして滞在費の確保に頭を悩ますことになってしまった。
でも、ピンチの時ほど頭は冴える。
ロンドンについて調べ始めていた頃に作っていたノートをひっぱり出してきて、お金がかからず楽しめそうなところ、面白そうなところを洗い出す。
初ロンドンな娘をメジャーな観光地に連れて行かないのはかわいそうかもしれないが、よくよく考えれば、我が家にメジャーな旅って似合わないかも。
それならば、我が家流のロンドンの醍醐味を味わえる旅にしよう!
それに、有名な観光地は娘が大人になり友と旅する時の楽しみにとって置いてあげたいしネ♪
そんな我が家のこの日のセレクトは、モザイク画が美しいカトリック教会、バッキンガム侯爵の館、博物館の世界最高峰、貴族の邸宅でのAfternoon Teaにミュージカル…。
春には高2となる娘。彼女が親と旅する時間も今までほどは取れなくなってくるだろう…。
家族で旅する英国。
ゆっくりと過ごせて、心に残る旅ができたらいいね…。
(表紙写真:ウェストミンスター・ブリッジからビッグ・ベンを臨む。逆光補正撮影のトリックで、車が動いている…様に見えるかも)
旅程 2014/12/27〜2015/1/4
□12/27 成田13:10 ― モスクワ(乗り継ぎ2時間) ― ロンドン(LHR)20:15
□12/28 ロンドン
■12/29 ロンドン
□12/30 オクスフォード
□12/31 コッツウォルズ (レンタカー)
□1/1 コッツウォルズ (レンタカー)
□1/2 ソールズベリ(レンタカー)→ ロンドン(LHR)22:30 ― モスクワへ
□1/3 モスクワ05:05/20:00 ― 成田へ
□1/4 成田11:40
☆★☆★☆★☆★☆ 家族と歩く真冬の英国 旅行記☆★☆★☆★☆★☆
【1】 24年前の君へ http://4travel.jp/travelogue/10969164
【2】 アフタヌーン・ティは貴族の館で召し上がれ♪ http://4travel.jp/travelogue/10973030
【3】 チェシャ猫が浮かぶ街 http://4travel.jp/travelogue/10975423
【4】 双貌のコッツウォルズ・ドライブ http://4travel.jp/travelogue/10976918
【5】 鶸茶色の砂漠〜フットパス〜には危険が潜む!? http://4travel.jp/travelogue/10979485
【6】 石の囁きに耳を澄まして… http://4travel.jp/travelogue/10985237
【7】 古代遺跡の謎を解く http://4travel.jp/travelogue/1098777
【番外編 1】 バナナも凍る世界へ行こう! http://4travel.jp/travelogue/10995510
【番外編 2】 ロシアビザ取得ついでに最高峰登山 http://4travel.jp/travelogue/109589147
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ロンドン3日目の朝。この日も朝から良いお天気だ。
イギリスの冬はどんより曇り空…って、誰が言っていたのだろうか。
でも、朝の気温は寒い。ホテルから一歩外に出た途端、耳がキーンとする。
ロンドンの街を歩いていて気が付いたこと。
それは、路上駐車(路肩駐車)の数が多い事。
この辺りは、ロンドンの中心部であるヴィクトリア駅の近く。
東京に当てはめたら、皇居周辺に当たるかな。
そんな場所でも路駐がOKらしい。
しかし、ロンドンは車で市内に入るたびに【渋滞税; 8ポンド(約1600円)/1日】を払わなければいけない車の所持者の懐には厳しい地域。
そんな場所で生活するためには、駐車場代も節約…という事なのだろうか。 -
街歩きをしていて気が付いたことは他にもある。
それは、建物の角に設置されている彫像。
特に宗教関連とは思えない普通のアパートメントの角には聖人の姿の彫像が設置されている。
地蔵尊のような感覚で設置されているのかもしれないが、その聖人の姿は建物により様々。
もしかすると彼らは役割の異なる聖人たちで、商売繁盛、火災予防、家内安全…などの意味があるのかもしれない。 -
建物のポーチ部分には可愛らしい天使の像が飾られていることも多いが、こちらの天使さんは半眼で、ちょっと怖めのお顔。
鬼瓦の様に魔よけのためだろうか。
久しぶりに歩くロンドンの住宅街。
24年前に歩いた時には気が付かなかったものが沢山見えてくる。 -
ロンドンの宿Blair Victoria & Tudor Innから歩いて15分。
本日の最初の目的地、Westminster Cathedoral(ウェストミンスター大聖堂)が見えてきた。
ロンドンには、ウェストミンスターの冠がつく宗教施設は2つある。
ひとつはこのWestminster Cathedral(ウェストミンスター大聖堂)、もう一つはWestminster Abbey(ウェストミンスター寺院)だ。
この二つの施設、兄弟のように名前は似ているが全くの別物。
英国はちょっと複雑な歴史背景の国教を持つ国で、“ウェストミンスター寺院”は英国国教会が組織する教会で、“ウェストミンスター大聖堂”はローマ・カトリック系の教会だ。 -
ウェストミンスター大聖堂は、1893年に建てられたロンドンでは珍しいネオ・ビザンティン様式の建築物だ。
ファザードの円形のアーチ、ドーム、石目塗りの漆喰の外壁、煉瓦積みとモザイク装飾が施された外装は、重厚で存在感がある。ウェストミンスター大聖堂 寺院・教会
-
大聖堂正面のモザイクタイルで作られたキリストの絵はユダヤ正教の寺院に、小さな丸いドームを持つ姿はロシア正教やイスラムの寺院にも似ている気がする。
-
イチオシ
ウェストミンスター大聖堂の中へと入る。
入口には写真禁止の張り紙。でもよく見ると、ミサの時には…の注意書き。
この日は月曜日だったので、朝のミサは行っていない。
私たちが中に入った時、大聖堂の中は蝋燭の灯りと柱の小さなランプがついているだけで薄暗く、その内部の様子は、はっきりとは分からなかった。
薄暗い中をゆっくりと歩く。
暫くして、なんだか明るくなってきたと思い振り返ると、正面の窓から朝日が差し込み、大聖堂の中を照らしだした。
参拝者の影が床に長く伸びる。 -
差し込む朝日は天井から吊り下がる大きなキリストの十字架を抱くように包み込む。
神々しいキリストの姿。
悩みがある時にこんな光景を目にしてしまったら、神にでもすがりたくなってしまうかもしれない。
大聖堂の設計者は、そんな効果も計算しているのだろう。 -
大聖堂の正面に掲げられた十字架は縦の長さが10mとかなり大きなもの。
真下から見上げると、その大きさを実感する。 -
ウェストミンスター大聖堂は、EnglandとWalesで最大の大きさのカトリック教会で、その内部の装飾もかなり荘厳だ。
モザイクで飾られた宗教画、金箔を惜しげもなく用いた小部屋…。
様々な部屋があり、それぞれの小部屋には祭壇が設けられている。 -
壁絵には、正教会の発祥の地であるコンスタンティノープルの姿もある。
現在のトルコのイスタンブールとカトリックの正教会があった当時のコンスタンティノープル。
その二つの姿を重ね合わせて眺めることは今の私には難しいが、トルコを訪れ、自分の目でその光景を目にする時が来たとき、どんな思いが私の中に湧いてくるのか…、興味がある。 -
モザイクや金箔で彩られた様々な美しい宗教画があるウェストミンスター大聖堂。
どの小部屋も見応えがあったのだが、最後に見学したこの小部屋“Holy Souls Chapel”のインパクトが一番大きかった。
各小部屋には壁絵についての説明書きがあり、それを読みながら見学するのだが、ここの説明書きはカトリックにしてはちょっと異色な感じだった。
“Holy Souls Chapel”の説明を要約すると、この部屋は彷徨える魂に捧げる祈りの部屋であり、壁絵は生前に罪を犯した人々の魂が天に昇れずに冥界を彷徨い許しを請う煉獄を表しているという。
壁絵の1枚はアダムと蛇を表したモザイク画。
生命の木に絡み付く蛇の顔は髑髏。
その蛇はアダムにも巻きつき、アダムを誘惑している。 -
祭壇の上部の絵では、天使の下では炎が燃え、その足元には牙を剥く地獄の番犬ケルベロスの姿。
そして、炎の中には犯した罪に嘆き悲しみ、罪の許しを請う死者の姿…。
煉獄の図だ。
カトリックの教えでは、煉獄に落ちた霊魂は自分の力ではその苦しみから逃れ、昇天することが出来ない。
だから敬虔な信者の皆さん、彼らの魂のために祈りましょう…。
というのがこの小部屋のコンセプトらしい。
油絵で描かれる宗教画とは異なる独特の雰囲気だ。
此処の部屋以外は全て慈悲溢れるキリストの姿や聖者の姿の壁絵であったために、この部屋の凄惨な絵は見る者に強烈な印象を与える。
この絵を見ていて思い出したのが、歴史の授業で教えてもらった【免罪符】という言葉。
簡単に言ってしまえば、自分が現世で犯した罪は、教会に多額の寄付をすることでなかったことにしてしまいましょう〜♪というありがたいお札の事。
免罪符という悪習は中世の頃のお話なので、この大聖堂が建築された19世紀ころにはそんな考え方もなくなっていたとは思うが、昔から【地獄の沙汰も…】だったのだろう。
ウェストミンスター大聖堂の入場は無料。
罪を犯した人には厳しい教会も、旅人の懐にはとっても優しい…。 -
ウェストミンスター大聖堂で宗教画を堪能した私たちが次に向かったのは、Buckingham Palace(バッキンガム宮殿)。
この日は衛兵交代式が見られる日で、宮殿前の柵の前にはびっしりと観光客が張り付いていた。気候の良い季節だったら私たちも柵に張り付き衛兵交代式まで待っても良かったのだが、12月末の寒空の中、あと1時間以上待つのは辛すぎるので衛兵交代式はパス。
ここで見たかったのは宮殿そのものの姿。
現在は英国王室の所有物であるバッキンガム宮殿は、もともとはバッキンガム侯爵の私邸であった場所。
バッキンガム侯爵といえば、アレクサンドル・デュマの三銃士にも出てくるハンサムな男性でもあり、フランス王妃の寵愛を受けたとされる方。
そのお方のお屋敷がこのバッキンガム宮殿である…と思っていて、見てみたい!と考えていた。
(写真:イングランドの紋章;ライオン、スコットランド紋章;一角獣、アイルランド紋章;ハープ が描かれている連合王国大紋章だ。一角獣の首には何故か金色のクサリが…。その理由は口コミ↓にて!)
http://4travel.jp/overseas/area/europe/united_kingdom/london/kankospot/10007177/tips/11538675/ -
そして、実際にバッキンガム宮殿に足を運び、これがあのフランス王妃と…と感慨深かったのだが…帰国後にバッキンガム侯爵家の歴史を紐解いていて、大きな落とし穴を見つけてしまった。
史実的には、バッキンガム侯爵は15世紀にその爵位が叙爵され、その後、幾人もがその爵位を名乗っている。
フランス王妃と関係があった人物として描かれていたバッキンガム公はジョージ・ヴィリアーズ氏で、彼が生きていたのは17世紀前半頃。
しかし、現在のバッキンガム宮殿は18世紀に建てられている。
つまり、三銃士の頃のバッキンガム侯爵は、このお屋敷には住んでいなかった!ってことだ。
(写真:寒空の中、微動だにしない衛兵さん。定期的に運動をして体を温めていた)バッキンガム宮殿 城・宮殿
-
この日の午後はBritish Museum(大英博物館)へと向かう。
大英博物館は24年前の私の一番のお気に入りの場所。
ギリシア神殿を思わせる列柱を通り抜けて、館内に入ると目の前にあるのは大きな階段。
室内はかび臭く、館内を学芸員と思われる人たちが忙しなく動き回り、彼らの腕には大きな本が挟まれていた。
ギリシアやエジプトのコーナーでは薄暗い照明の下で、美大の学生さんがスケッチをしていて、私もその傍らに座り込み静かにスケッチを眺めた。
図書館に足を踏み入れると、古本の香りと見たこともないような図鑑の数々。
研究者の方々に混じり、邪魔にならないようにそっと図鑑をめくった。
そんな思い出の場所だ。 -
大英博物館正門の白亜の列柱を抜けて、館内に入る。
入った瞬間、ものすごい違和感を感じた。
館内に入ったのに、空の青が見える。
天井を見上げると、ガラス張りの明るい採光。
記憶の中の薄暗い・かび臭い博物館は消えてしまっていた。
そこにあったのは、モダンでスタイリッシュな博物館の姿。
大英博物館はこの24年間の間に大幅な化粧直しを行ったらしい。 -
大英博物館で、最初に見に行くのはロゼッタ・ストーン。
以前は、展示室の中に何気ない石碑のように置かれていたロゼッタ・ストーンだったが、現在はガラスケースの中に入れられていた。
エジプト文明が大好きな娘は、このロゼッタ・ストーンに会いたくてここに来たかった。
ヒエログリフ解読の鍵となった石碑であるロゼッタ・ストーン。
フランス軍の兵士が神殿跡地で見つけた石碑だということだが、その時にこの石碑の重要性に兵士が気づかず建築資材として壊されていたならば、シャンポリオンによるヒエログリフ【エジプト象形文字】の解読も無かったのだろう。 -
1階のエジプトゾーンには、エジプトから運んでこられた展示品が山ほどある。
多分、現在のカイロ博物館に展示されている所蔵品よりも状態の良いものもあるのだろう。
このアメンホテプ?世の顔の彫像(写真)もルクソールの博物館にあるモノよりも保存状態が良いかもしれない。
アメンホテプ?世はルクソール神殿を建てたファラオ。
整った顔立ちをしている。
私たちがエジプトを訪れたのは2007年の夏。まだアラブの春の気配も感じられなかった頃の話だ。
子供の頃、ハワード・カーター著の「ツタンカーメン王の秘密」を読んで以来、いつかは自分の目で見てみたいと思っていたエジプト。
そして、娘が生まれ、彼女もまたハワード・カーターに魅せられ、虜となったエジプト。
そのエジプトを家族と共に歩いた。
初めてのイスラム文化圏での旅に戸惑いながらも、楽しんだ旅。
娘の体長の急変で旅の継続が危ぶまれた旅。
そして行動を共にしたエジプト人のガイドが語るエジプトの歴史と現代の問題点。
エジプト室を歩いていると、当時の想い出が走馬灯のように頭の中に浮かび上がってくる。
2007年のエジプト旅行記:「いつか、きっと変わると信じている…」
http://4travel.jp/travelogue/10765178 -
エジプト室の中にあるのは彫像だけではない。
古代の神殿から切り取ってきた壁そのものも展示されている。
写真は偽扉(ぎひ)と呼ばれる魂のための扉。
ピラミッドで必ず見られるデザインだ。
夜になるとファラオの魂はこの扉を通り冥界へと行き、朝を迎える頃にミラミッドに戻る。というのが一般的な説だ。
この扉は石に刻まれた扉。
生身の人間がこの扉を開けることは出来ない。 -
生命の鍵であるアンクがヒエログリフ(古代象形文字)として彫り込まれた壁。
多分、この壁は紀元前数千年前の神殿の壁だろう。
風化せず、よくこの状態を現代まで保てたものだ…と感心する。 -
エジプト室にあるのはエジプト文明の展示だけではない。
当時の隣国アッシリアの遺跡からの出土品も多い。
アッシリアの地域は私も訪れてみたい場所の一つだが、いまだ政情が不安定な場所。
足を踏み入れるのはマダマダ先になりそうだ。
だから、その予習としてもこの地域の出土品には興味深々…。
この写真の像は、人面牡牛像。
この像は、アッシリアの宮殿の門を守る一対の人面有翼牡牛像(人面獣身像)の一つでラマッシュ(ラマッス)と呼ばれ、邪視から宮殿を守る精霊の像といわれている。
最強の鳥である鷲の翼、知性ある人間、最強の動物ライオンを組み合わせて作られたこの像はアッシリアの守り神であったという事だ。
現在もこれらの像はペルシア湾岸沿いの地域に残ってはいるが、その像の大半はイスラム教徒により目の部分を破壊され(イスラム教では視線には力があるとされている)、大英博物館ほど完璧な姿では残ってはいない。大英博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
アッシリア王の秘儀を描いているのが、有翼鷲頭精霊像のレリーフ(写真)。
この辺の歴史についてはほとんど知識がないので、訪れる前には沢山学習しなくてはならないだろう。 -
こちらはライオンの姿。
ライオンは権力・力の象徴だ。 -
権力・力の象徴であるライオンを狩る人の姿のレリーフもある。
レリーフは当時の習慣を知ることが出来る貴重なモノ。
そして、このレリーフからはアッシリア人の特徴を読み解くことが出来る。
彼らの特徴は、縮れた顎鬚や髪の毛。
お隣の国のエジプトの彫像とは人物の雰囲気が全く違う。
また、レリーフの図柄もデザイン画的なエジプトに比べ非常に写実的であるのも特徴的だ。 -
イチオシ
大英博物館2階のミイラ・エリアへと向かう。
以前は大きな部屋に、これでもか…という位ミイラを展示していたが、ミイラの展示体数は以前よりも絞り込んだようだ。
その分、説明書きも増え見やすくなっている。
女性(妃)の柩もある。
この方の棺で特徴的だったのは、そのお顔。まだ少女の面影が残っている顔立ちだ。
そして棺の形状が示すものは、多分この女性は赤ちゃんを宿している過程でその命を失ってしまったということ。
ファラオの棺の様に仰々しく飾り立てられてはいない棺。
彼女が生きていた頃に好んで着用していたであろうドレスの模様が柩の図柄となっている。 -
ミイラとして保存されているのは人間だけではなく、ワニ・魚・ネコのミイラもある。
そして、彼らの保存状態は多分エジプトの考古学博物館で保管されているものよりもかなり良い。
大英帝国が国の威信をかけて、エジプトから持ち帰ってきた古代エジプトの品々。
それを無料で公開している懐の広さ。
イギリスの財力があって初めて実現できる事だ。
それって、とても凄い事だと思う…。 -
頭ではそう理解できた。
でも、私の中にはモヤモヤとした気持ちが浮き上がっていた。
7年前に訪れたエジプト。
エジプトの遺跡の大半は壊され、保護できる部分はカイロの考古学博物館に移され、保存されていた。
しかし、エジプト考古学博物館の出土品とこの大英博物館の展示物を比較すると、大英博物館の方が明らかに保存状態の良いものが多い。
大英博物館での保存状態が良い理由。
それは、イギリスでの保存・管理が良かったから…なのだろう。
しかし、それ以前にもっと大きな理由があると思う。
それはエジプトが動乱を迎えていた時期に、英国・米国・仏蘭西が保存状態の良い貴重な遺跡の一部を力に任せて略奪してきたから…。
想像だが、彼らは価値のある壁画を見つけると、有無を言わせず建物を破壊し壁を引き剥がしたのだろう。
確かに、遺跡は文明の宝・地球の宝だ。
でも、他国の文明の遺産を破壊してまで自国に持ち帰る…と言う事は、許されることなのだろうか. -
一方で、もう一つの考えが頭をもたげてくる。
もし、欧州各国がエジプトの貴重な遺跡をあの時に略奪していなければ、これらの遺跡は現代まで残り、私たちがこの様な保存状態が良い状態で目にすることが出来たのだろうか…と。
その答えは、否…だろう。
エジプトやシリアにそのまま遺跡が残されていた場合、多分バーミアンの遺跡のような事になっていた可能性が高い。
チョッピリと苦い思いを抱いた大英博物館だった。
(写真:ファラオの石棺の装飾) -
大英博物館ではもう少し他の展示も見る予定だったのだが、年末の博物館は各国からのお客さんで激混み。
ヒトで疲れてしまったので、人が少ない場所へと移動する。
次なる目的地は貴族の館。
貴族の館…というと郊外の緑豊かな場所にありそうなのだが、私たちが訪れた貴族の館がある場所は、ロンドンの目抜き通りであるOxford Streetのすぐ近くにある。
地下鉄の駅Bond Streetで下車し、貴族の館へと向かう。
辿り着いた先は、The Wallace Collection(ウォレス・コレクション)。
(写真:The Wallace Collection外観;帰り際に撮影) -
ウォレス・コレクションはHeartford(ハートフォード)侯爵が暮らしていた邸宅を邸内の装飾は替えずに美術館とした館で、侯爵が収集した16〜20世紀の美術品・芸術品を展示している。
コレクションは1階と2階に展示されているので、まずは2階への階段を登る。 -
2階の展示品は、絵画や調度類。
豪華なシャンデリアが天井から吊られ、印象派の作品もある。
オランダの画家の作品、宗教画の数が多い印象を受けた。
とても素敵なコレクションなのだが、ここは日本ではまだあまり知られていない美術館。
訪れる人も少なく、ゆっくりと鑑賞できる。 -
さりげなく、光の魔術師の作品もあったりする。
-
17世紀のピアノ(もしかするとチェンバロかも)の展示もあり、その装飾がとっても綺麗。
私がこのピアノを気に入りその周りをクルクル回って観察していたら、解説員のオジサンが近づいてきて解説書を開いてピアノの云われを教えてくれた。
見学が無料のウォレス・コレクションだが、各部屋には解説員(監視員)が常駐している。展示品について質問がある時には、彼らに聞いてみると良いかも。ウォーレス コレクション 博物館・美術館・ギャラリー
-
1階は陶器や防具・武具のコレクション。
館内をゆっくり見て回るのならば、2時間は必要かな。 -
イチオシ
防具・武具にはオリエントの品も沢山あり、日本刀も含まれている。
様々な武器のコレクションの中で面白かったのは、兜のコレクション。
映画X-menに出てくるような兜もある。
馬の防具を見たのは今回が初めて。
頭に槍(棘)をつけた馬の防具はそれだけでかなりの重量がありそう。
この馬の防具は一見怖そうな防具なのだが…馬の鼻を守る辺りには何故か人の顔の模様…。
頭の槍で相手をひるませ、鼻の先の顔で笑わせて戦意を失わせようという魂胆か…。 -
館内をゆっくり見て回った後は、お茶の時間。
ウォレス・コレクションの館内にはカフェ・レストランもあり、ここのアフタヌーン・ティとクリーム・ティは本格的で美味しいと、密かに評判になっている。
15時過ぎにレストランへ。さっそく、アフタヌーン・ティをお願いする。
この日のこれからの予定は、夜のミュージカル鑑賞。
夕食は遅くなってしまうので15時のアフタヌーン・ティは、おやつにちょうど良い。
写真のアフタヌーン・ティのセットは2人分。
今回は3人の利用だが、ここのスコーンは結構ボリュームがあるという事だったので、アフタヌーン・ティは2人分お願いし、一人分はクリーム・ティとする。
一番下は、トラディッショナルなキュウリのサンドイッチ。
2段目目は、ふんわりしたスコーン。
スコーンは付け合せのクロテッド・クリームをつけて食べると最高に美味しい!
そして一番上の段は、小さなケーキたち。
アフタヌーン・ティは17ポンド/1人、クリーム・ティは5ポンド(日本円概算で3400円、1000円)。
ホテル並みの質の良さでお値段は良心的。
ロンドンでのお気に入りの場所が、また一つ増えた。ザ ウォレス レストラン フレンチ
-
紅茶もポットで頂けるので、たっぷりカップ3杯分はある。
ここでちょっと驚いたのが紅茶のポットが南部鉄器だったという事。
保温性の良い南部鉄器はイギリスでも大活躍している。 -
イチオシ
気分(だけ)は貴族のお嬢様で、アフタヌーン・ティをゆっくりと愉しんでから美術館を後にする。
美術館の外に出ると、もう辺りは夜。
ウォレス・コレクションがあるのはSelfridges(セルフリッジ;庶民派のデパート)のすぐ傍。
セルフリッジは淡い紫色にライトアップされ、オクスフォード・ストリートには雪が降るかのような球形の電飾。
その通りを赤い二階建てバスが走り抜ける。
ロンドンらしい光景だ。セルフリッジズ 百貨店・デパート
-
劇場のあるピカデリー・サーカスへと移動する。
ピカデリー・サーカス駅の周辺には、お土産屋さんがいっぱい。
娘は此処でお友達用のお土産を探したのだが、ここら辺のお土産は他と比べて強気の値段設定の店が多い。ピカデリー サーカス 広場・公園
-
18時過ぎに劇場へと向かい、劇場の窓口でバウチャーをチケットに替える。
今晩の演目はThe Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)。
私がロンドンで初めて見たミュージカルだ。
劇場のチケットボックスの天井を見上げると24年前に見た時と同じ景色が広がった。
24年前、あの時はミュージカルの粗筋さえも知らず、まして英語の聞き取りも中途半端だった私。
でも、このミュージカルは私を虜にした。
初めて耳にするSarah Brightmanの天使のような歌声。
ファントム役の俳優さんの深いバリトンの歌声。
それまで、ミュージカルなんて…と思っていた私はその圧倒的な歌声と迫力に覆い尽くされ、言葉も出なかった。
24年前の終演後、私は劇場の売店へと走りミュージカルのテープを買った。
そして毎日の英会話学校への往復にそのテープを聞いた。
テープは帰国して5年もすると擦り切れて聞けなくなってしまったが、ほとんど全てのセリフを暗記するほど聞き込んだ。 -
4年前にロイヤル・アルバートでオペラ座の怪人の25周年記念ロンドン公演があると知った時、どんなに見に行きたかったことか…。
結局25周年公演は行けなかったが、その後に公開された25周年記念公演の映画は3回も映画館に足を運んだ。
そして、私が家事をしながらいつも聞いていたオペラ座の怪人の音楽。
その音楽は娘をも虜にした。
25周年記念のDVDを購入し、娘と一緒に観た。
英語の苦手な彼女が字幕なしでも内容を覚える程、セリフが口をついて出てくる程、二人で何回も何回もDVDを見た。
勿論、劇団四季の公演も見に行っている。
そして、この夜は彼女にとって初の本場でのミュージカルの鑑賞。
24年ぶりでワクワクしている私以上に娘は興奮していた。ハー マジェスティーズ シアター 劇場・ホール・ショー
-
18:30過ぎに、ようやく劇場の中へ入れる。
オペラ座の怪人の公演劇場Her Majesty’s Theatreは、比較的小規模な劇場だ。
チケットの価格は席により様々で正規料金では23〜95ポンド(4600円〜19000円)と幅がある。
今回の私たちの目的はミュージカルの全体像を見たい…と言う事。
その場合に一番最適なのは、2階席中央のロイヤル・サークルと呼ばれるシートだ。
でも、ロイヤル・サークルは特等席なので価格も最高級。
1階席も良いとは思うのだが、舞台が近すぎて全体を把握するには向いていない。
更に今回は家族3人での鑑賞なので、高いシートは予算的に無理がある。 -
そこで私が目を付けたのが3階席のグランドサークルと呼ばれるエリア。
このエリアの座席の価格は比較的お手頃なのだが、舞台から離れる3階なので場所によっては舞台が遠く見えにくい場合もある。でも、グランドサークルの座席にも例外がある。それは、3階席の一番前のシート。
グランドサークルの一番前は、特等席である2階席のロイヤル・サークルの真上にあたり、舞台全体を見渡すには絶好の場所となる。 -
劇場のチケットの入手方法には日本語でのサイトを経由する方法もあるが、その場合は席位置の指定はできない。
そこで私が利用したのは、LTDTICKETS.COMのサイト。
LTDTICKETS.COMのサイトでは、座席指定でのチケットが購入可能だ(手数料は2.5ポンド/1人)。
そして、出発の3か月前の9月、私は最高の座席を手に入れた。
チケットの入手方法とその後の手順は口コミ↓で。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/united_kingdom/london/kankospot/10265743/tips/11536970/ -
劇場のシートに着席し、天井を見上げる。
高い天井には絵画が描かれ、その様子は昔と全く変わっていない。
そして、続々とシートに着席する人達。
本場のロンドンでのミュージカルだから、オシャレをしてくる方が多いのかと思いきやそんなことはなく普段着っぽい方も多い。
そんなに気取らずに見られるミュージカル…と言うところがまた嬉しい。 -
イチオシ
グランドサークルの最前列なので、下を覗き込むとオーケストラ・ピットの様子が良くわかる。
音合わせをしたり、お隣さんと話したり…。
オーケストラの人達も楽しそう!
19:30、場内が暗くなり、その暗がりの中を役者さんたちがポジションに着く。
そして、静かに始まる幕開けの第一声…。
Sold. Your number, sir? Thank you.
Lot 663, then, ladies and gentleman : a poster for this house’s production of Hannibal by Chalumean…
オペラ座での舞踏会は始まったばかり…。
前の旅行記…24年前の君へ
http://4travel.jp/travelogue/10969164
次の旅行記…チェシャ猫が浮かぶ街
http://4travel.jp/travelogue/10975423
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
Girls Trip -街散歩-
-
前の旅行記
デザートはハニー・トラップ! Today’s Special “最高峰・タワー添え” 【家族と歩く真冬の英国...
2014/11/21~
三田・田町・芝浦
-
次の旅行記
サクっとロシア☆バナナも凍る零下のモスクワへ★トランジット時間で楽しもう♪【家族と歩く真冬の英国-番外編 1...
2015/01/03~
モスクワ
-
笑う門には福来る☆赤福に招かれ、古の神が座す地・伊勢、レトロな蔵街・河崎へ
2014/11/16~
伊勢神宮
-
デザートはハニー・トラップ! Today’s Special “最高峰・タワー添え” 【家族と歩く真冬の英国...
2014/11/21~
三田・田町・芝浦
-
アフタヌーン・ティは美術館で召し上がれ☆気分は貴族のお嬢様 !? 【家族と歩く真冬の英国(ロンドン)-2】
2014/12/27~
ロンドン
-
サクっとロシア☆バナナも凍る零下のモスクワへ★トランジット時間で楽しもう♪【家族と歩く真冬の英国-番外編 1...
2015/01/03~
モスクワ
-
マリア様はSuper Girl☆カーリエのモザイクが紡ぐ聖母の真実…/母と旅するトルコ 最終章【イスタンブー...
2015/05/01~
イスタンブール
-
真夏の蜃気楼/ボアブディルが愛した紅の城【女子二人旅-3(コルドバ & グラナダ)】
2015/07/10~
コルドバ
-
≪特命指令≫ シロキ マチ ヲ コウリャク セヨ / 古き橋を巡る物語 【女子二人旅-7(ロンダ)】
2015/07/10~
ロンダ
-
怒れる魂≪ゲルニカ≫【女子二人旅 -11 最終章(マドリード)】
2015/07/10~
マドリード
-
ノスタルジー☆旅前さんぽ/江戸情緒あふれる異空間Worldへ【歩く礼文・登る利尻 番外編】
2016/07/07~
成田
-
Femme Fatale -運命の赤い糸-【ヘルンが愛した神々の国:セツの独白】
2016/09/02~
松江・松江しんじ湖温泉
-
妖怪は何処へ消えた【ヘルンが愛した神々の国:八雲の呟き】
2016/09/02~
境港
-
サンド・ベージュの古都へ☆着陸失敗にはドキドキしたけどね♪【神々の峯へ-7 (カトマンズ)】
2018/01/05~
カトマンズ
-
くるくる摩尼車が魅せる 素顔のカトマンズ☆融合神と かくれんぼ@裏道さんぽ【神々の峯へ-8 Epilogue...
2018/01/06~
カトマンズ
-
別腹 バザール紀行/追憶を偲び、生活を味わう【地獄の門へ-8(タシケント&おまけのソウル編】
2018/04/29~
タシケント
-
芸術の秋は 優雅にオトナ女子旅/摩訶不思議・幻想世界☆teamLab Borderless & アフタヌーン...
2018/10/03~
お台場
-
微睡みに浮かぶ村/青の絶景に瘴気の谷を見た【アダルト娘と旅するモロッコ-3(姉妹で歩く青の迷宮シャウエン)】
2018/12/27~
シャウエン
-
トワイライトの幻影;紅の飛翔/和イルミに誘われ Tokyo 空中散歩
2019/01/27~
水道橋
-
小江戸ロマンチカ☆水郷ノスタルジー佐原 そぞろ歩き/梅雨入り前のオトナ遠足20km -後編
2019/06/02~
香取・佐原
-
青のノクターンを感じて 大人シックな秋さんぽ/横浜山手西洋館
2019/10/30~
横浜
-
トゲ抜きモミジ☆秋の残香に癒され デトックス《旧古河庭園》
2019/12/01~
大塚・巣鴨・駒込
-
おとめ色に染まる イラン☆裏切りの黒い糸/75歳の母と歩くペルシア-5〔Day-2 Shiraz-ピンク・...
2019/12/28~
シラーズ
-
ふらり 寄り道 レトロ散歩☆歴史に揺蕩う京の風 美々津/高天原の物語-スピンオフ編
2020/02/21~
日向
-
焱華は 熱く 密やかに/夏空とBeerと人鳥と【浅草・ペンギン花火】
2020/08/22~
浅草
-
白日夢 - 令嬢 と エロス と 金魚
2020/09/26~
日本橋
-
東京で見つけた 倫敦 & 紐育
2020/12/10~
丸の内・大手町・八重洲
-
塩の街-ソドムとゴモラ 〔だから私は救われたい〕/角川武蔵野ミュージアム
2021/02/20~
所沢
-
蝶舞園/万華鏡の世界☆蜷川実花 瞬く光の庭
2022/07/24~
白金
-
百段怪談奇譚 -幽世(かくりよ)に漂う百鬼夜行
2023/08/05~
目黒
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (14)
-
- Amalfi-whiteさん 2018/04/05 10:21:21
- オペラ座の怪人!
- ウェンディさん こんにちは。
いつも楽しく旅行記を拝見させていただいております♪
今年の夏ロンドンへ行くのですが、そうとなったら やはりオペラ座の怪人!
ということで調べていると、ウェンディさんの口コミを発見!!
座席指定で悩んでいたところ、ウェンディさんの口コミが一番わかりやすく
納得できました。さすがです!!
先ほどチケット検索したところ、グランドサークルの一番前センターが
あいていたので、早速これから購入しようと思います。
どうしてもお礼をお伝えしたくてコメントさせていただきました。
とても参考になりました。
ありがとうございました。
Amalfi-white
- ウェンディさん からの返信 2018/04/05 23:48:01
- RE: オペラ座の怪人!
- Amalfi-whiteさん こんばんは。
夏のロンドン、楽しみですね。
私自身がオペラ座の怪人のミュージカルが大好きで英語版ならばセリフを暗記するほどDVDやCDを聞きまくっていたので、その面白さや魅力を共感できる方からのメッセージは本当に嬉しいです。
Her Majesty's Theatreは小さめの劇場なので、三階席中央前列ならば、上から舞台全体を見下ろす感じで楽しめると思います。
Amalfi-whiteさんも今回が初見ではないですよね?
それならば、グランドサークルのセンターはけっこうお勧めです。
メインキャストの3人の動きを目で追いつつも、脇役の方たちの動きなどもよくわかる座席なので、本筋以外にも楽しみどころが沢山あるのではないかな…と思います。
オーケストラピットの様子も良く見えますし、日本の四季版とは異なる楽しみがいっぱい有ります。
素敵なロンドン旅になりますように♪
ウェンディ
-
- hiroさん 2015/04/14 12:58:16
- はじめまして(^^)
- こんにちは。
hiroと申します。
先日は室生芸術の森公園に投票していただきありがとうございました!
子連れ大賛成というのがとてもうれしく、コメントさせていただきました。
イギリスでアフタヌーンティをいただくのは私の夢で、いつか行きたいと思っています。
その時は参考にさせていただきますね。
今は下の子がややこしく、とても長時間のフライトは難しです(*_*)
また子連れの旅行記楽しみにしております。
- ウェンディさん からの返信 2015/04/14 21:38:31
- RE: はじめまして(^^)
- hiroさん こんばんは。
日本っぽくないオブジェと和の植物のコラボした芸術の森公園、不思議な空間ですね。
私も行ってみたくなりました。
我が家の子連れ海外旅の始まりは、娘が7か月の時のカウアイ島。
初めての子連れ海外でドキドキでしたが、娘は飛行機の中でもご機嫌で、親子で楽しく過ごしてきました。(勿論、彼女にはハワイの記憶は残っていません)
幼い頃は野生動物がいる地(オーストラリア、アフリカ、カナダ、アメリカの国立公園)を中心に旅し、中学生になってからは母娘でモロッコ女子旅も、そして美術館めぐりも楽しめる高校生になりイギリス・デビューとなりました。
そしてやっと、大人旅が出来るようになった…と思ったら、娘の興味は親との旅よりも学校の部活やお友達との遊び。
親子で旅を出来る時期って、私が考えていたよりもずっと短かったです。
子供が旅先で見せる表情や行動は、日常見ているその姿からは想像もつかないほど成長を感じる時がありますよね。
子連れ旅は、公共交通機関の中では周りの方の迷惑にならない様に親が気を付けなくてはならないことも多くあり、大変なことは間違いないのですが、それでも苦労以上に得るモノがいっぱいあると思います。
お子さんと旅を出来る貴重な時期、いっぱい旅をして想い出を作って下さいね。
- hiroさん からの返信 2015/04/17 10:28:04
- ありがとうございます(*^^*)
- なんだかとてもぐっとくる返信をいただきありがとうございました。
親子で旅をできるのは、ほんとうは短い間なのかもしれませんね。
今年は行くとことをあきらめかけてましたが、
行きたいスイッチが入ってしまいました(笑)
娘と二人の女子旅、素敵ですね。
夢がまたひとつできました。
これから、計画を練りながら、妄想旅行を楽しみたいと思います。
- ウェンディさん からの返信 2015/04/17 21:47:52
- RE: ありがとうございます(*^^*)
- 行かなくて後悔するくらいならば、行ってしまえ!旅先で得るモノの方が多いはず。
行きたいと思ったその時が、自分にとってのベストシーズン。
これが私の旅のモットーです。
子供と一緒の旅も無理な日程にさえしなければ、親子でタップリと楽しめると思います。
沢山計画を練って、素敵な旅を♪
-
- jiuさん 2015/01/30 01:55:32
- ロンドンはいろいろ変わりましたね〜
- ウェンディさん、こんばんは。
思い入れたっぷりのロンドン訪問の描写がとても印象的でした。
ミレニアムやオリンピックを経て、ロンドンはずいぶん変わりましたね〜。
大英博物館には素朴さ・重厚さを継続して欲しいと思う一方、時代とともに建物や展示方法を変えていくことも必要なのでしょう。
22年前の12月に訪れた時のロンドンは、どんよりとした曇り空が一週間続きました。ロンドンを訪れたのは1回きりなので、評判どおりのロンドンの冬=曇り空が定着しました。冬のロンドンでも晴れることがあるんですね、と羨ましく思いました。
当時、ウエスト・エンドのミュージカルをいくつか観ましたが、一番インパクトがあったのがオペラ座の怪人でした。タイトルどおり「怪しさ」に持っていかれました。レミゼラブルとともにいつまでも続いて欲しい作品です。
jiu
- ウェンディさん からの返信 2015/01/30 21:13:38
- RE: ロンドンはいろいろ変わりましたね〜
- jiuさん こんばんは。
22年前のロンドン…。ちょうど同じような時期にロンドンを旅していたのですね。
私が24年前に滞在していたのは3月でした。
天気は、ほぼ毎日曇りでお日様が少しでも顔を出すと、とっても嬉しかったのを覚えています。
だから、今回のロンドンの2日間の晴れ間には驚きました。
イギリスの冬…と言えばイメージは曇り空に雨…ですよね。
ロンドンは20年前と比べて変わってしまったか…と問われればその答えはYESであり、Noでもあります。
昔ながらの場所(ピカデリー界隈はあまり変わっていません)もあれば、テムズ川の対岸側は再開発が進み、橋も何本も新しく架けられ、オシャレなスポットとなっていました。
変わらなければ、先は無い…のかも知れませんが、大英博物館に関してだけは、変わって欲しくなかった…と言うのが本音です。
今は何でもガラスのケースの中に入れられ、展示品がヨソユキの顔をしているように感じました。ロゼッタ・ストーンが無造作に置いてあった、以前のあの環境の方が好きです。
ロンドンはミュージカルを見るには最高の場所でした。
24年前の私は1か月の滞在にも関わらず、オペラ座の怪人を皮切りに、キャッツ、王様と私(松本幸四郎主演)を見てきました。一押しは、やはりPhantomですよね。
あの時、レ・ミゼを見なかったのが今でも心残りです。
ファントムもレ・ミゼも25周年公演のDVDを購入し、愉しんでいます。
次回、ロンドン(NYでもいいかな?)に行く機会があるならば、レ・ミゼを見たいと思っています。
ウェンディ
-
- きなこさん 2015/01/19 17:20:00
- アフタヌーンティーとミュージカル
- こんにちは〜
濃い一日ですねぇ
アフタヌーンティに南部鉄器が使われているなんて なんか感激です
そしてオーケストラピットが写されていて これも感激!
あの狭い場所にところ狭しと色々な楽器が置いてあって もうそれだけで昂ってきます
お嬢様の頃から生のオーケストラでミュージカルを鑑賞するチャンスがあって 本当に羨ましいです
きなこ
- ウェンディさん からの返信 2015/01/20 21:02:18
- RE: アフタヌーンティーとミュージカル
- きなこさん こんばんは〜。
きなこさんも最近ミュージカルに行かれたのですよね♪
ミュージカルを見てしまうとその後1週間くらいは音楽が頭の中をクルクル回っていませんか…?
私はいまだに(というか24年前から)頭の中で音楽が回っています。
今回ロンドンで見たミュージカルは、オペラ座の怪人。そしてその座席は、オーケストラピットを真上から覗ける場所を選びました。
比較的安価の席でしたが、我ながら良い選択で舞台もピットも両方とも楽しめましたよ〜。
舞台が始まるまでは、ピットの中に入ってくる演奏者が楽器を準備する様子をじっくりと眺め、舞台が始まってからもピットの中をチラチラ…と。
指揮者と舞台の役者さんとの息がぴったりと合った舞台は、もう最高!の一言。
旅もミュージカルも心の栄養ですね。
ウェンディ
-
- aoitomoさん 2015/01/19 15:13:15
- さすがの観光地チョイス!
- ウェンディさん
年末年始は御家族3人でヨーロッパだったのですね。
しかし、ウェンディさんらしい観光チョイスにはいつも興味津々です。
『ウェストミンスター大聖堂』
ウェンディさんの解説でウェストミンスター寺院とウェストミンスター大聖堂の違いが分かりました。
ここは入場無料なのもおいしいです。
大聖堂内部も外からの光を上手く計算して造られているのでしょうね。
逆光の大聖堂内部も幻想的です。
『煉獄の図』
インパクトありますね。
私は日本で地獄と極楽の絵(熊野観心十界曼荼羅)を見せて解説して浄財を得る昔の女性の僧侶(熊野比丘尼)を思い出しましたよ。これも『地獄の沙汰も…』ですから。
『大英博物館』
24年前にも行かれているのですね。
古代エジプトの品々がここで美しい状態で見れることが凄いことです。
しかし、それには色々な経緯があるのですね。
ウェンディさんのコメントに納得するばかりですが、たしかに考えさせられます。
『貴族の館』
ここも穴場ですね。
色々調べてますね。
私も混むところはやや苦手なのでこんな所で楽しみたいです。
防具・武具のコレクションも楽しそう〜
こういうの好きです。(笑)
『ミュージカル』
ウェンディさんの思い入れが凄いな〜
だから、皆憧れるんですよね〜
DVDだけでも見たくなりましたよ。
娘も英語勉強しているからちょうどいいかも。
本当に真剣に思ってますよ。
オペラ座の怪人のブルーレイディスクあれば買ってしまうかも。
チケットと座席の取り方もお見事です。
たっぷり満喫したことでしょうね〜
aoitomo
- ウェンディさん からの返信 2015/01/20 20:47:53
- RE: さすがの観光地チョイス!
- aoitomoさん こんばんは。
久々の欧州の旅を堪能してきました。
旅の始まりはロンドンから…。
24年前の記憶を辿りつつも、新しいロンドンの見所に目がクリクリに…なっていました。
円安・ポンド高のお蔭で、見どころを絞り込んでのロンドン遊びとなりましたが、禍転じて何とやら…。定番ではないロンドンを堪能することが出来ました。
美術館ウォレス・コレクションはお勧めの場所です。
ロンドンの中心部にありながら、静かで落ち着いた環境。
美術品の展示には多少の趣味の偏りはありますが、その内容は充実していました。
そして、オープンテラスの中庭でのアフタヌーン・ティはゆったりとした雰囲気で、ロンドン市街の年末の喧騒がよその世界の出来事のような感じでした。
あっちこっちの観光地を梯子するよりものんびりできて良かったです。
ミュージカルのオペラ座の怪人は、ミュージカルなんてどこが面白いのだろうか…?との私の思い込みを180度ひっくり返した作品です。
音楽の素晴らしさと役者さんの歌の美しさは、初演から25年を経た今でも変わらないと思います。
もしご覧になるのであれば最初に見るのは舞台版ではなく、映画版(ジェラルド・バトラー主演)の方がストーリー展開が分かりやすいかもしれません。
今回の旅行記は、私にしては珍しい都市部の旅行記となりました。
後半は田舎編となる予定です。
ウェンディ
-
- satさん 2015/01/18 09:52:42
- モザイクはやっぱり本物をじっくり味わいたいです
- ウエンディさん おはようございます。
“Holy Souls Chapel”と“免罪符”のところ興味深く拝見しました。
モザイクマニアの私としては、この小部屋に入ると、モザイクそのものに見入ってしまい、とても祈るどころの話ではありません〜。
手っ取り早く「地獄の沙汰も…しだい」の見本になりそうです。
海外で南部鉄器が評判だと、出張のお土産に預け荷物に入れて持っていき、現地で移動したので、先に到着地のホテルにフェデックスで送ったことを思い出しました。
南部鉄器の保温性♪ポットカバーよりおしゃれですよね。
ロンドンの中心地に近いのもすごくいいし、ぜひとも優雅な時を過ごしてみたいです。
sat
- ウェンディさん からの返信 2015/01/18 16:06:55
- RE: モザイクはやっぱり本物をじっくり味わいたいです
- satさん こんにちは♪
教会のモザイク壁画はやっぱり見応えがありますね。
昨年にヨルダンで見たユダヤ正教のモザイク、そして今回のカトリックのモザイク、大雑把に分ければ同じキリスト教ですが、表現の仕方には差がありました。
モザイクタイルを見ていると、モザイクを埋め込む職人さんたちの様子が浮かんできます。
全体像をイメージしながら、小さな色タイルをひとつひとつ埋め込んでいく。
気の遠くなるような作業ですが、楽しそうですよね〜。
美術館のレストランで南部鉄器の急須(ポット)を見た時には、こんな使い方が…と目が真ん丸に。
日本の良いものが海外でどんどん使われていったら、嬉しいですね。
satさんはお仕事でロンドンへと行かれる機会もありそうですので、是非 The Wallace Collection に立ち寄ってみてくださいね。
ウェンディ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ Girls Trip -街散歩-
14
47