2023/03/28 - 2023/03/28
490位(同エリア845件中)
kirinbxxさん
- kirinbxxさんTOP
- 旅行記298冊
- クチコミ111件
- Q&A回答55件
- 191,871アクセス
- フォロワー30人
私たち夫婦は揃って大の温泉好き。鹿児島に来たなら当然宿は温泉宿!今回は霧島温泉郷と呼ばれている地域に宿泊することにしました。
日本の国立公園制度は昭和9年に始まりましたが、最初に選ばれたのが「霧島国立公園」でした。現在は「霧島錦江湾国立公園」になっています。
今回は9つの温泉があるなかから「丸尾温泉」を選びました。文政2年(1819年)に狩猟中の人が見つけたという歴史ある温泉です。ここにある昭和の雰囲気を残す旅館「旅行人山荘」がこの日の宿です。
唱和から続く旅館、廊下の絨毯や木をうまく使った、「レトロ」という言葉がぴったりの宿でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
この日の見学予定をすべて終え、宿へと向かいます。
-
目指すは「霧島温泉郷」と呼ばれている地域です。およそ1時間弱のドライブですが、桜また桜でよい目の保養ができました。
-
今夜の宿はここ、旅行人山荘。看板を見たとき、どこかで聞いたような名前だなぁ、と思いました。私と同世代以上で旅行好きな人なら同じように思うのではないでしょうか。
-
40室ほどの旅館ですが、広い駐車場がほぼ満車。そして見事な桜でまたまた目の保養です。
-
3月もそろそろ終わりですが、まだひな人形が飾られていました。もしかすると旧暦で祝うのでしょうか?
-
落ち着いたロビー。丸尾温泉そのものは江戸時代に開かれ、蔵前仁蔵さんという方が旅館を始めたのは大正6年だそうです。昭和9年にこのあたりが日本で初めての国立公園に指定されたあとは旅行ブームとなり、文人たちも訪れたとか。
-
この場所に移ったのは昭和43年、新婚旅行ブームの時代です。当時の名前は「霧島プリンスホテル」でした。プリンスホテル系列だったのか!と思いましたが、どうもそうではなさそうです。プリンスホテルという名前が商標登録されたのは平成になってからで、それまでに日本全国にたくさんの〇〇プリンスホテル、というのがあったそうですから。絨毯や家具がいかにも昭和、という感じです。
-
こちらが本日お世話になるお部屋。二人には十分な広さです。
-
旅行人山荘さんはエコロジーについていろんな取り組みをされていますが、このトイレットペーパーもそのひとつ。
-
眺望が抜群です。
-
桜も満開です。
-
美しいですねぇ。。
-
温泉は、霧島温泉郷の中でもっとも一メジャーな「丸尾温泉」の源泉だそうです。大浴場の前にはくつろぎのコーナーがありました。
-
今日は貸切露天風呂を予約してあります。その時間まで探検といきましょう。本館から裏手に出ると広い裏庭がありました。周囲は5万坪もある自然林ということで、鹿もやってきたりするそうですがこの日は会えませんでした。
-
片隅にはお約束の西郷さんの顔出しパネルが。
-
こちらの桜も満開でした。
-
旅行人山荘の敷地内に設けられた無料の足湯。足湯の名称は、この地に残る「龍石伝説」に由来する「龍石の湯」です。
-
これが龍石ですかね。
-
ここからは、本館は見上げる位置になります。
-
温泉は単純泉で飲むことができる源泉だそうです。
-
赤松の湯、もみじの湯、ひのきの湯、鹿の湯の4箇所の露天風呂があり宿泊者はこのうち一か所を無料で予約でします。今夏は一番人気だとという赤松の湯を予約しておきました。指定された時間にフロントに行き、スタッフに案内されていざ。
-
この木戸をスタッフが開けてくれ、そこからは自分たちだけで。
-
自然林がいい雰囲気を醸し出していました。
-
到着しました。
-
これが赤松の湯です。
-
本当に自然の中にあるんですね。
-
泉質は硫黄泉。やはりこの香りが「温泉に来た」と思わせてくれます。
-
自然林の中を散歩できるようになっています。まぁ45分しか貸切にはできないので、のんびり散歩するわけにもいきませんが。
-
よいお湯をいただいてほっこり。ぶらぶらと戻りましょう。
-
これは珍しい。若い人は見たこともないし、「ダイアル」を回したこともないのでしょうが。。。。黒電話です。
-
さて、夕食。今回は「うしお御膳プラン」を予約してあったので、潮会席という鹿児島近海の海の幸を使ったコースが出てくるはず。
-
確かに海の幸がいっぱいです。雲丹豆腐、海月ポン酢、帆立紐の和え物、穴子寿司、手長海老甘露煮、鰈西京焼き、刺身、伊勢エビ鍋、陶板焼きなどなど。ありきたりな物もあるし、料理自慢の温泉宿と比べてしまうとちょっと物足りないところはありますが、二人で追加の酒代を入れて3万6円ほどの料金と宿の雰囲気、お風呂の充実ぶり、スタッフの質などを考えると大満足ですね。
-
一番よかったのがこれ。アラカブの煮付けでした。今回の日本旅行では、煮魚をたくさん食べたい、と思っていたのでこれはうれしい。正直言うと、鹿児島の甘い醤油や、甘い味付けは好きではないのですが、煮魚は別。ましてや随分久しぶりの煮魚です。あっというまに骨だけにしてあげました。
-
翌日、朝5時をまちかねて大浴場へ。誰もいないのでパチリ。
-
この脱衣場の雰囲気も昭和の温泉です。ロッカーなんかよりずっと風情があります。
-
またまた昭和の、ほとんど「遺物」と呼べそうなものを発見。
-
木をふんだんにつかった設えは落ち着くものです。
-
こういう絵や、焼き物を飾ってあるのもいいですね。
-
こちらにも露天風呂があります。こちらは硫黄泉です。
-
大浴場の方は単純泉です。
-
エレベーターホールの前から。
-
見飽きない光景です。
-
図書室もありました。ここにあった雑誌を見て納得。
そうそう、「旅行人」という雑誌が昔ありましたねぇ。一般的な旅行ガイド雑誌とは全く違う、読み応え満点の記事満載。
あの旅行人を発行していたのは蔵前仁一さん。そしてこの宿の前身である丸尾温泉旅館を始めたのは蔵前仁蔵さん。先代社長が蔵前荘一さんで、現在の社長は蔵前仁宣さん。蔵前仁一さんのご実家が経営しているんですね。
なるほど!だから旅行人山荘なんだ!
この図書室、左に写っている小さな本棚は、敷地内の倒木を使ってスタッフさんが手作りしたものだそうです。蔵書の数は1万冊。立派。 -
おお、懐かしい本が。ゴーゴーインドとその続編です。かってインド旅行のバイブルと言われていた名著です。
-
もちろん図書室には旅行人やゴーゴーシリーズなどが備えられています。
-
イラスト原画展も。
-
特徴のあるイラストでしたね。
-
カルカッタの渡し船を描いたイラスト。
-
さて朝ごはんです。食堂はこんな雰囲気でした。
-
朝食はまずこれらが用意されます。
-
開いた魚をこんな風に自分で焼きます。
-
そしてこちらは自由にとれる追加料理。甘い卵焼きや佃煮など。
-
残念ながら生卵ではなくて温泉卵。そして「げたんは」という謎の食べ物が。粉と黒糖で作った甘い郷土菓子だそう。作られなくなっていたものを、2000年ごろに地元の人たちが復活させたもののようです。
-
食堂の窓からも桜が見えます。節電効果も考えて窓を広くとってあるので眺めはとてもいいのです。
コロナ禍という厳しい年月を乗り越え、こういう昭和の風情を残し、優れたサービスを提供できる温泉宿がしっかりと息を吹き返したことは、私たちのような海外に居を移した温泉好きにとってはとてもありがたいことです。
まだ入っていないお風呂もあるし、図書室でのんびり過ごす時間もありませんでした。機会を作ってぜひまた訪れたいものです。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2023年 観桜紀行その1
-
2023観桜紀行(1)旅立ちの日~疲労困憊
2023/03/26~
羽田
-
2023観桜紀行(2)火の国へ 阿蘇中岳火口初体験
2023/03/27~
阿蘇
-
2023観桜紀行(3)はじめての宮崎観光 天岩戸神社から太平洋へ
2023/03/27~
高千穂・延岡・日向
-
2023観桜紀行(4)海幸伝説の青島へ
2023/03/28~
宮崎市
-
2023観桜紀行(5)広島カープの宮崎県
2023/03/28~
都城・えびの
-
2023観桜紀行 (6) 飫肥(おび)城を訪ねて
2023/03/28~
都城
-
2023観桜紀行(7)都城は島津発祥の地
2023/03/28~
都城
-
2023観桜紀行(8)これぞ昭和レトロ 旅行人山荘
2023/03/28~
霧島温泉郷
-
2023観桜紀行(9)幻の旧曾木第二発電所
2023/03/29~
出水・伊佐
-
2023観桜紀行(10)薩摩藩島津家の要地・出水麓から長島へ
2023/03/29~
出水・伊佐
-
2023観桜紀行(11)天草 崎津集落と西椿公園から下田温泉
2023/03/29~
天草諸島
-
2023観桜紀行(12)天草から雲仙温泉へ
2023/03/30~
雲仙
-
2023観桜紀行(14)長崎「御飯」 追悼吉村常弘氏
2023/03/31~
長崎市
-
2023観桜紀行(13)雲仙ー諫早ー長崎へ
2023/03/31~
長崎市
-
2023観桜紀行(15)広島で家族とともに
2023/04/01~
広島西・佐伯
-
2023観桜紀行(16)4年ぶりの奥津荘
2023/04/03~
奥津温泉
-
2023観桜紀行(17) アンパンマン列車で高知へ
2023/04/04~
高知市
-
2023観桜紀行(18) 土佐の高知のはりまや橋
2023/04/04~
高知市
-
2023観桜紀行(19)善通寺で朝うどん
2023/04/05~
坂出・瀬戸大橋周辺
-
2023観桜紀行(20)桜と勝だるまの勝尾寺へ
2023/04/05~
箕面・能勢
-
2023観桜紀行(21)お伊勢参りは二見から
2023/04/06~
二見浦
-
2023観桜紀行(22)外宮参拝
2023/04/06~
伊勢神宮
-
2023観桜紀行(25) ついに来ました日間賀島
2023/04/07~
内海・南知多
-
2023観桜紀行(23)いよいよ内宮参拝
2023/04/07~
伊勢神宮
-
2023観桜紀行(24)トヨタ産業技術記念館で
2023/04/07~
名古屋
-
2023観桜紀行(26)日間賀島ー新発田750kmの大移動
2023/04/08~
新発田・胎内
-
2023観桜紀行(27)鮭の町村上へ Part1 イヨボヤ会館
2023/04/09~
村上・岩船
-
2023観桜紀行(28)越後村上の歴史散策と名店新多久
2023/04/09~
村上・岩船
-
2023観桜紀行(29) 秋田といえば・・・
2023/04/09~
秋田市
-
2023観桜紀行(30)はじめての蔵王温泉
2023/04/10~
蔵王温泉
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
霧島温泉郷(鹿児島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2023年 観桜紀行その1
0
54