2023観桜紀行（１）旅立ちの日～疲労困憊

2023/03/26 - 2023/03/26

COVID-19のせいで2019年を最後に日本に行くことができなかった南オーストラリア州在住の私たちですが、2022年7月、諸般の事情により日本を訪れました。

しかし、それまで10年以上避けてきた「真夏の日本」はやはり蒸し暑く、おまけに何処へ行ってもマスクの着用を求められ、到底「快適」とは言いがたい旅でした。しかし、ついにこの時がやってきました。「厚生労働省の方針に従い、2023年３月13日からマスクの着用はお客様ご自身の判断とさせていただきます。」

時は春。花もあれば美味もある。そんな日本へ勇躍旅立つkirin夫婦です。

旅程は17泊18日。これまで一緒に行ったことがないところ、以前行って気にいったお店、などなど入れていくとかなりのハードスケジュールとなってしまいました。

エリア 羽田(東京)

• 旅行の満足度: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

私たちが住んでいるアデレードから日本への直行便はありません。オーストラリア国内か、香港やクアラルンプールなどでの乗り継ぎが必要です。

今回利用したのは、メルボルン発のカンタス航空でした。メルボルンを11時半に出るQF79便に乗るためには、アデレード発6時ちょうどの始発便に乗る必要があります。朝の4時に予約したUberの運転手氏はなんと3時45分に到着。万事約束した時間通りに物事は進まないこの国で、時間前に来ることがあるのが運転手さんです。　

当然渋滞などなく、4時前に到着しました。

アデレード空港 (ADL) 空港

タクシー降り場や駐車場は別の建物にあり、連結通路でつながれています。改修以前は、ターミナルビルの出発ロビー前に車をつけられて便利だったのですが・・

バージンエア側には誰もいません。

こちらもこの通り。

出発ロビーもガラガラです。

カンタス航空も荷物預けが自動化されていますが、うちは国際線接続なので人のいるカウンターへ。カンタスポイントによるビジネスクラスへのアップグレードを申請してありましたが、どうでもいいアデレード＝メルボルン部分がアップグレード。３Aと３Bの席が割り当てられました。うーん・・・あとは搭乗口でのアップグレードに期待・・・

こんなにガラガラの保安検査場は初めてです。もちろん、オーストラリアではとっくの昔に、こういう場所でのマスク着用義務など撤廃されています。この日もマスクをつけている人はほとんどいませんでした。

新兵器登場！ノートパソコンやタブレットをバッグから取り出す必要がなくなりました。これはとても楽ちんです。

グランドピアノが置いてあって、自由に弾けるようです。

この日は私の64回目の誕生日！

64歳最初の食事はカンタスラウンジで。オレンジジュース、コーヒーとこれ。kirinはハムとチーズと野菜のトースト載せ、私は同じ具でホットサンドイッチ。JALのラウンジとは違い、カンタスラウンジでは正午になるまではアルコール類の提供はありません。その代わり、早朝から種々の生野菜、スープ、ゆで卵、ハムなど食べ物は充実、注文を受けてからマシンで淹れるコーヒーなどもあります。

カンタス航空QF674は予定通り離陸しました。そしてアデレード時間６時４９分、窓の外に光が。

ほぼ予定通りにメルボルンに到着しました。

メルボルン空港 (MEL) 空港

メルボルンは大都市ですから、空港もアデレードよりはるかに大きい。ターミナル１はカンタス航空の国内線用で、国際線はターミナル２。その他の国内線が３と４に割り当てられています。大きすぎて、ターミナル移動は歩け、歩け、です。

さすがに８時前でもメルボルン、それなりに乗客がいますね。

国際線の保安検査場はしばらく来ない間に新しい装置を導入したらしく、こんな風に荷物をどうするかが動画で説明されていました。残念ながら、ここから先は撮影禁止ですが、自動化が進み、スムーズになっていました。

国際線ラウンジに到着。入り口で「あらまぁ、この路線では初めてのお客さんねぇ」なんて言われました。メルボルンー羽田はカンタス航空の羽田集約戦略によってできた新路線で、この日が初フライト。そして出発は昼前なので、こんな朝早くにラウンジに現れる客はアデレードからの乗り継ぎ組くらいのものなのでしょう。

ここもバリスタが淹れてくれるコーヒーもありますが、マシンも複数台設置されています。

３種類の食パンの他、クロワッサンやペストリーなどのパン、フルーツ、生野菜、チーズにハム、ヨーグルトなど。

Big Breakyと呼ばれる朝定食のためのスクランブルエッグ、マッシュルーム、ソーセージにトマトもちゃんと揃っています。

国際線は朝から酒が飲める！
オーストラリアは州ごとにメジャーなビールが違うので、普段飲むことのないビールを飲むのもラウンジでの楽しみの一つです。生ビールがないのは残念。

11時を過ぎたので搭乗ゲートへ。

結局アップグレードはなし。まぁ、乗ってみるとビジネスクラスは満席、さすが第一便。空席があると考えるのはちょいと甘かったようです。席は事前指定した４６のＡＢ。斜め前の席はなにやら不具合があったようで、係員が作業中。

予定を少し遅れて無事に離陸しました。カンタス航空のエコノミー席は、は席につくとすぐにエンターテイメントを楽しめるのでさっそく映画を探しますが・・・・・

機内アナウンスのときは、こんな画面になります。

昼食が配給されました。いつも夫婦で違う種類を選ぶのですが、ぱっと見では殆ど何かわかりません。「さまざまな文化のエッセンスを採り入れ、地元の食材にもこだわったボリュームのあるお食事」とのことですが・・・

基本はチキンかビーフで片方が和風。それにベジタリアン向けのパスタですね。過去には特別食をリクエストしたこともありますが、今回は普通ので。

アデレードやメルボルンからの場合、「ああ、長いこと乗ったなぁ、今はどこ？」と思ってもまだ国内の事が殆どです。

映画にいいものがあれば、あっという間に感じる9時間ちょい、ですが今回は碌な映画がありません。これはちょっと辛い。

この移動マップはいただけません。これじゃどこにいるかわからない。

夕方、２度目の機内食が配られました。サモサか、パニーニのサンドイッチかの選択です。

やっと羽田の光が見えました。今回のフライトは映画が不作なこともあって辛いものでした。おまけに、羽田が大混雑、だそうで・・・当初の予定とは違って8時15分になってもこんなところに。

車輪が地上に降りてからの時間の長いこと。この時点ですでに8時42分！

しかし、飛行機から降りてからはまさに地獄でした。延々と歩かされ、しょっちゅう切れるWi-Fiに悩みつつ、あらかじめダウンロードしてあったアプリを立ち上げ、検疫をスルーして入国審査場へ。そしてここが大混雑。たくさんあるブースのうち、稼働しているのはほぼ半分。外国人観光客からしてみると、日本について最初に経験するのが、この大行列では・・・第一印象は最悪でしょう。「携帯電話禁止」の掲示もありますが、例えば友人に迎えを頼んでいるとか、何らかの予約をしているなら連絡もしなきゃいけませんよねぇ。

ここ（税関を通ってゲートを出たところ）へたどり着いた時点で、時刻はすでに22時を軽く過ぎていました。予定では、日本での最初の夕食は比較的遅くまでやっているホテル近くの中華料理屋で久しぶりの焼餃子とビール！だったのですが勿論不可能。当分いらない荷物を広島の実家に送る手配をしたあと、閉店間際の第一ターミナルローソンで食料とビールを確保するのが精一杯でした。

この日の宿はこちら。2020年にオープンしたらしい「羽田イノベーションシティ」なるところにある東急系のホテルです。なにしろ初めての場所、ホテルの場所がわからずウロウロしていたら、同じ所に泊まるらしいお兄さんが教えてくれました。

お風呂に入り、ローソンで買ったビールと冷麺とおにぎりという悲しい夕食のあと、ベッドに倒れ込んでこの日はおしまいです。ただただ疲れた一日でした。これが誕生日とは・・・とほほ。

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