2023/04/07 - 2023/04/07
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kirinbxxさん
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4月7日の宿泊地は、日間賀島という島です。晴れていればともかく、この日は雨。早くついたところで観光もままなりません。
ということで、やってきたのがトヨタ産業技術記念館です。
日本最大の、それも2位の2倍近い時価総額を持つ会社を舐めていたわけではありませんが、こんなに見所満載、何時間でも楽しめそうな施設だとは思いませんでした。
電車の時間があるので、あくまでも「ささっと」見ただけですが、本当に楽しいひとときとなりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
雨がかなり強く降る中、名古屋駅からタクシーでやってきました。
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トヨタ産業技術記念館です。「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを次世代へ、というコンセプトで作られた、日本を代表するモノづくり企業が運営する博物館です。
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トヨタグループ発祥の地で、大正時代の工場を産業遺産として保存しながら、近代日本の発展を支えた繊維機械と現代を開拓し続ける自動車技術の変遷を、本物の機械の動態展示や実演で体験できる博物館です。(Webサイトの説明を拝借しました)
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実に広々としたホールです。どう見てもこの1日に入社したばかり、という感じのアイシンさんの若手社員の皆さんがいました。
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創業者の豊田佐吉翁の像です。中学校の社会科資料集に載ってたなぁ・・
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お目当ては自動車の方ですが、時間の許す限り繊維の方も見て回りましょう。
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1911年、今、この記念館がある場所に建てられた最初の工場の写真。
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こちらは日本の伝統織物です。絣、いいですねぇ。
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海外にも当然伝統織物があります。でも、よく見ると展示されているのは南米とアジアがほとんど。ヨーロッパがは一点だけ、それもハンガリー。地中海文明だとエジプトはあるけれど、古代ギリシア・ローマ系の物はなし。そしてそこから発展した西欧のものもなし。なんでだろう???
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ガラ紡機、というものです。臥雲辰致により1876年に考案された紡績機で、ガラはガラガラと音がするから。1885年に専売特許制度が成立する前の発明、つまり模造品・模倣品を造り放題の時期。発明した方に富をもたらすことはなかったそうです。現在でもまだ愛知に数軒、これで織物を作っているところがあるそう。
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ホッパー○○という名前の機械がずらりと並んでいます。紡績業界で最も初期のころから行われている手法の一つである「混綿」という作業を行う装置達です。
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1955年製のリング精紡機です。精紡機とは、粗糸を細く引き延ばし、縒りをかけて糸を作って巻き取る、という作業をする機械です。
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リング精紡機RF型1955年製。これは教育用に小さくしたもので、工場で使うのは6倍くらいの長さがあるそうです。
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あちらに、アフリカの某国からの視察団が。熱心に説明を聞き、動作する機械を見ておられました。手前の機械は1924年に誕生した直後のG型自動織機の操業状況である集団運転の一部を再現したもの。熟練工になると一人で何十台も操作できるようになる優れもの。ついには、英国の世界トップメーカーに技術供与までしたそうです。
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繊維機械とは思えぬいかつさのこれ。繊維機械ではなく、金属加工機械です。鍛造という、常温または加熱した金属材料を工具で加圧、変形させる製品加工ですね。
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こういう部品を作っているんですね。
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ちょうど具合良く、実演の時間に居合わせました。丁寧で、素人にも判りやすい説明をしながら、ミニチュア機を使って鍛造とはどんなものか見せてもらえました。実に面白い。こういう「実演」はやはり見る方も気合いが入ります。
いいなぁ、ものづくりの様子が実際にわかるこういうところ。 -
さて、それでは自動車館へ。繊維も、あと1時間は退屈せずに遊べそうでしたが、なにしろ急ぎの旅なので・・・
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パートナーロボット8体による楽団『CONCERO』がいました。が、これは実は演奏できないロボット達です。2005年の愛知万博で登場、その後ここで見学客向けにトランペットを奏でてきたロボットは2015年に引退してしまいました。製造から約10年たち、故障時の電子部品の入手が難しくなったため「引退」が決まったそうです。
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ここで再び、さきほどの視察団と一緒に。そしてトヨタ自動車の、これまたどうみても新入社員らしき若者達が沢山いて、思い思いに見学中でした。
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プロペラ・・・1938年製?実は豊田喜一郎(創業者佐吉の長男)は、航空機事業にも強い関心を抱いていたそうです。なんと、フランスから超小型飛行機を購入したりもしています。で、当然ながら部品も試作したんですねぇ。
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国産車を作る、その夢に向かってがんばった人達。漫画で説明してありました。
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自動車製造のいろんな過程が判りやすく展示されています。
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1936年製トヨタAA型乗用車。トヨタ初の量産乗用車です。当時の社名はトヨダ、だったそうです。実は、実車はトヨタ自動車が懸命に探したものの残存車両は見つからず、これは復元されたもの。
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初期は当然ほとんどが手作業。その様子を表した模型です。
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現在ではもちろんロボットが大活躍しています。フレームを組み立てているのは、KITO BX100L君達。川崎重工業製のスポット溶接用ロボットです。
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なんか、SF映画に出てくるシーンみたいです。
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このあたりは私たちも見覚えがある車たちです。右にカローラ、左にトヨペットクラウン。
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カローラといえば、私の世代だと庶民の車の代表選手。うちは父が日産派だったので持ったことはないのですが。
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おおおお!これは!
これは5分の1で作られた模型です。 -
もちろん、模型だけではありません。どーんと本物が。
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トヨタ2000GT。1967年にトヨタが生み出した日本最初の本格的高給グランド・ツーリング。3つの世界新記録と13の国際新記録を樹立した永遠の名車です。開発は実はトヨタ自動車工業とヤマハ発動機が共同で行い、生産はヤマハが行い、トヨタブランドで販売。きっといろいろなお家の事情があったのでしょう、お互いに。
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私が最初にこの車の「絵」を見たのは1974年。当時女子中学生にとても人気があった一条ゆかりさんの「デザイナー」という漫画、連載開始記念のカラーページで、実におしゃれな(銀座?それとも六本木?)町に主人公が乗り付け、数話のちに大型トラックに突っ込んだのがこれ。
当時すでに自動車好きでしたが、インターネットがあるでなし、周りにこの手の車に乗る人もおらず。結局、テレビで「007は二度死ぬ」という映画を見るまで正体は不明のままでした。 -
トヨタ2000GT。直列6気筒1988cc、150Psのエンジンを積み、最高速度は時速220km。当時の新車販売価格が238万円、大卒初任給の7.6年分。これでも実はコスト面ではまったく引き合わなかったそうです。総販売台数は320台。生産は1970年で終了し、いろいろあわせて337台でした。もう現役で走っているのはわずかでしょう。
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ただし、これはオリジナルではなく、ソーラーEVに改造したモデルです。2012年1月に幕張メッセで開かれた「東京オートサロン」で公開されたもの。改造したのは、TOYOTA自動車同好会だそうです。まぁ、同好会といっても、トヨタや部品メーカー、販売店などから集まった人達ですから・・・
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コクピットはオリジナルとほぼ同じ。
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こちらは、トヨタと言えばあれ、カローラ用に開発されたK型エンジンです。
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これは懐かしい。セリカ1600GT、「スペシャリティカー」なんて言葉はこの車から生まれたような。スポーツカーのようなスタイルだけど、スポーツカーじゃない、という感じでしょうか。私の世代のモテ車の代表です。まぁ、プレリュードにはかなわなかったけど。
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でも、かっこいいな。今なら乗ってみたいかも。
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こちらはレクサスSC430です。
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赤いシートが目立ってます。
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トヨタの歴史だけではなく、新しい技術も紹介されていました。これはFCEV、水素を使って走る燃料電池車、その名もMIRAIです。名前はMIRAIですが、未来の自動車ではなくすでに販売されています。まぁ、安いモデルで700万円を越えてますが。
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「手塚治虫さま、あなたが空想したクルマです」「21世紀に間に合いました。」
ああ、そんなCM、ありましたね。そのプリウスのエンジンです。 -
あーこれはよくテレビでみるやつです。
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衝突実験用ダミー。あくまでも「計測装置」で、常に構造やセンサの改善がされ続けています。現在は、アメリカ人、日本人、大人、子ども、男性、女性、大柄、小柄、いろんなサイズのダミーがあります。
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こちらでは塗装の様子を実演中。トリニティ工業というトヨタグループの塗装設備大手企業が作った自動塗装ラインが使われています。
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そしてロボットが車体の底部のパーツを備え付けるデモ。
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そろそろ時間です。ここ、何も予定がなければ3時間くらいは楽しめそうです。今日の所は、このへんでおいとましましょう。それにしても、これで入館料がたったの500円、シニア割引だと300円とは・・・・次回は、ここともうひとつの博物館もセットで、たっぷり時間を取って見学したいものです。
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さて、お昼ご飯の時間です。これまで名古屋はちょっと途中下車して駅ビルできしめんか、ひつまぶしなんかをささっと食べるだけでした。今回はちゃんと外に出る、ということで昼食もいろいろ下調べはしてあったのですが・・・雨。もういいか、と手近なところで、まだ食べていない日本の美味しいものは。。。と考えて思いついたのがこれ。ピッツアです。
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Webサイトを見るとなんだか本格的な職人さんの店らしいし、駅からも近い。ということで行ったのは、Solo Pizzaの名古屋駅店。「大名古屋ビルヂング」という、随分と時代がかった名前の商業ビルの中にあります。
おお、立派な石窯。店構えは思っていたよりさらにカジュアル、大丈夫か?と思いましたがこんな窯があるならまぁ大丈夫でしょう。 -
一応ワインもあり、サラダもあるのでこんな感じに。店は実にチープな感じですが、お味は値段を考えればいたって真っ当なものでした。後でよくよくWebサイトをチェックすると、とあるテレビ番組でよく見かける本格派の職人さんのお店でした。なるほどね。
それにしても、女子高生が食べているのを見て、ちょっとびっくり。お値打ち価格とは言うものの・・・・「私らが高校生のときはありえんなぁ」としみじみ思う昭和世代でした。 -
さてさて、それではいよいよ向かいましょうか、日間賀島へ。
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