2022/10/14 - 2022/10/14
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この旅行記のスケジュール
2022/10/14
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秋田市内
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なまはげ行事は毎年、大晦日の晩に男鹿半島のほぼ全域で行われます。
はまはげは真山・本山に鎮座する神々の使者と信じられており、年に一度各家庭を巡り、悪事に訓戒を与え、厄災を祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神として「怠け者はいねが。泣く子はいねが」と練り歩く、古くから伝統を受け継ぐ民俗行事です。
2018年にはユネスコ無形文化遺産「来訪神:仮面・仮装の神々」のひとつとして登録されました。
なまはげが手にしている包丁は「火斑(ひだこ)を剥ぐ」ためのもので、火斑とは、炉端にかじりついていると手足にできる赤いまだら模様のことです。火斑を方言でナモミと言い、そのナモミを剥ぎ取り、怠け者を戒めるための「ナモミ剥ぎ」が訛って「生身剥ぎ」となり、「なまはげ」となったと云われます。
1日目
秋田へ移動、千秋公園(久保田城址)を散策、午後は仕事。
2日目
大平山三吉神社に参拝し、男鹿半島の「なまはげ」国を探検。
3日目
旧八郎潟を探検し、土崎みなと歴史伝承館に立ち寄りしてから帰宅。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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久保田城跡公園の御隅櫓から見た男鹿半島。
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海沿いの県道56号線は風力発電の風車が並んでいます。
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なまはげ国へ車を乗り入れた途端に、目の前に巨大ななまはげ様が現れました。
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なまはげ様には性別があるそうで、一般的に赤面が男、青面が女です。
でも黒とか黄色とか緑もいますよ。 -
身長15mの巨人です。
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材質はFRPのようで、叩くと中が空洞の音でした(罰が当たるかも)。
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男鹿総合観光案内所の駐車場ですが、オフシーズンだからか、トイレ以外は使えませんでした。
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男鹿半島にある道の駅おがに到着しました。三吉神社から約40分。
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道の駅おがの隣にはJR男鹿線の終点、男鹿駅があります。
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子供サイズのなまはげ様石像。
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なまはげ様の顔はめパネル。
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男鹿駅の駅舎。平成30年(2018年)7月、JR男鹿線の線路終端部に新築されました。
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駅舎の屋上へ上がりました。北方向(羽立駅の方向)の様子です。
男鹿線は大正2年(1913年)に船川軽便線として開業、昭和12年(1937年)には貨物線が船川港まで延長されました。 -
南方向(道の駅おが)。この先に船川港があります。昭和43年(1968年)に、沿線の観光振興のため、路線名を男鹿線に改称、船川駅を男鹿駅に改称しました。
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駅舎内にもなまはげ様。
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旧JR男鹿駅の駅舎模型。
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旧JR羽立(はだち)駅の駅舎模型。
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今日は鉄道記念日です。男鹿駅の入場券を買いました。
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JR東日本EV-E801系電車です。
直流用蓄電池駆動電車です。 -
愛称は、なまはげライン。
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平成26年(2014年)から栃木県内のJR烏山線に投入している蓄電池駆動電車EV-E301系とは異なる蓄電池駆動システムです。愛称はEV-E301系と同じACCUM(アキュム)を使っています。
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2両編成、車両はなまはげ様を連想させる赤と青の塗装です。
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給電棒。大容量を短時間で給電するため、電線ではなく、角棒を使っています。
烏山線の乗車記録もよろしければご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11724411 -
男鹿駅の東西を結ぶ歩道橋。
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男鹿駅の駅名板にもなまはげ様のイラスト。
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駅名板の裏は男鹿半島の観光案内。
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男鹿線の終端部。車止めです。
通常、1番線のみ使用しています。 -
道の駅おがに移設された船入踏切。
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船入踏切は、男鹿駅と船川駅(貨物駅)との間にありました。平成14年に貨物線は廃止、平成29年に踏切撤去。
男鹿駅の観光を終えて、なまはげ国の本拠地へ乗り込みましょう。 -
真山神社の鳥居。
男鹿半島の中央部へ向かっています。 -
なまはげの玉。
なまはげ館第2駐車場となまはげ館の間の杉林の中にあります。
直径2mほどの球体です。 -
なまはげ館です。男鹿真山伝承館との共通入館料 4~11月 880円。
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男鹿の寒風山で採石される「男鹿石」を多用した石造りの外観です。
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最初は、神秘のホール。
なまはげ様を生み、育み、伝承してきた男鹿特有の風土を、丸木舟など民具の展示、映像、グラフィックパネルなどで解説しています。 -
かつて真山には多くの神社仏閣が集中していました。
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男鹿半島の先端・入道崎もなまはげ国の領地のようです。
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企画展示コーナー。
秋田県内や海外の、なまはげ様に類似した民俗行事で使われている面の展示などがありました。 -
なまはげ伝承ホール。
男鹿に生き続けるなまはげ行事の姿や、しきたり、伝承する人の精神を解説しています。スクリーンでは、男鹿の大晦日のなまはげ習俗を紹介する映画「なまはげの一夜」を30分毎に上映しています。 -
なまはげ様。
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なまはげ様。
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なまはげ様解説パネル。
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なまはげ様解説パネル。
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なまはげ様解説パネル。
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なまはげ様勢ぞろいコーナー。
男鹿市内各地で実際に使われていた150面を超える多種多様ななまはげ面が展示されています。圧巻の迫力です。 -
なまはげ様勢ぞろい。
もしも真夜中の館内で、なまはげ様が動いていると想像すると、恐ろしいことです。 -
なまはげ様勢ぞろい。
いるわいるわ。なまはげ国の中でも、地区によっていろいろな風習があるようです。 -
なまはげ様勢ぞろい。
これだけたくさんのなまはげ様と会えるのは世界でここだけです。 -
なまはげ館の隣は男鹿真山伝承館です。
ナント!本物のなまはげ様を体感できるそうです。 -
なまはげ様の出番は1日13回。とても働き者です。
怠けていると「生身剥ぎ」されますからね。 -
定刻になると家の中に入り、主人からなまはげ風習の説明を聞きます。
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なまはげ様は、むやみやたらに家々に入るのではありません。
まず「先立(さきだち)」という役目の者が、家の主人になまはげ様を入れても良いかを事前に確認します。その家の主人が許可すると、なまはげ様が登場します。 -
真山地区では古くから伝わっているという角のないお面をかぶり、2人一組のなまはげ様が「ウオー!」という奇声と共に乱入します。
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真山のなまはげ様は、その動作一つ一つに昔からのしきたりがあります。
家に上がるとすぐに四股を7回踏みます。これで初めて家の中を歩き回ることができるようになり、「ナマケモノの匂いがする」「ナマケモノはいないか!」などと、荒荒しい奇声を上げ、畳を強く踏みしめながら歩き回ります。 -
家の主人は荒れ狂うなまはげ様をなだめ、お膳を添えて丁重にもてなします。
なまはげ様は添えられたお膳に座る前に5回四股を踏み、「ウオー!ウオー!」と唸り声を上げます。
因みに、なまはげ様が持っているのは「なまはげ帳」で、その家の家族の1年間の行状が記録されています。嘘や誤魔化しは通じません。 -
主人となまはげ様との間で様々な問答が交された後、なまはげ様は来年も豊作であるよう祈願し、再び立ちあがり3回四股を踏み、また歩き回ります。
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ナマハゲはその家を立ち去る前に「来年もまた来るぞ!」と言い残し、次の家へ向かいます。
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私はレンタカーでしたが、公共交通機関でも来られるようです。
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真山(しんざん)の案内図。
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なまはげ館からは少し上がった所に真山神社があります。徒歩3分。
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真山神社 仁王門。
江戸時代までは別当寺であった光飯寺の山門でしたが、明治維新後の神仏分離令により神門に変更しました。 -
そのため、神門でありながら、神仏習合の名残りで仁王像が睨みを利かせています。
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この一対の仁王像は江戸時代後期に秋田藩佐竹氏より寄進されたものです。
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仁王門の絵馬。国鐵土崎工場の安全祈願。
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馬の親子。こちらも日本国有鉄道の関係です。
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比較的新しい絵馬。
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日本国有鉄道土崎工場が奉納した包丁。
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日本国有鉄道土崎工場が奉納した金槌。
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杖の貸し出しもありました。
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社殿へ向かう石段。
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狛犬(阿形)。平成10年に建立されました。
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狛犬(吽形)。良いお顔です。
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石段の中腹にある神札所。
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石段の中腹にある丸木舟。
杉の丸太をくり抜いて作られることから「えぐり舟」とも呼ばれます。
岩に当たっても壊れにくく安定性にも優れていて、岩場の多い漁場で使われました。
この舟は、当地最後の船大工が引退するときに、御神木の杉で作ったそうです。 -
もう少し頑張りましょう。
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真山神社の拝殿。
社伝では、景行天皇の御世に、武内宿禰(たけのうちのすくね)が北陸北方地方を視察の際に男鹿半島に立ち寄ったとされ、この地に瓊瓊杵命(ににぎのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)の二柱を祀ったことが始まりとあります。
平安時代、貞観年中(859年~877年)に慈覚大師円仁によって天台宗に帰依し、比叡山延暦寺守護神の赤山明神と習合されました。
南北朝時代に、真山の別当が置かれた光飯寺(こうぼうじ)は天台宗から真言宗に転じました。 -
江戸時代には佐竹藩ゆかりの祈願所となりました。数々の寄進崇敬を受け、堂塔伽藍が営まれていました。
明治維新以後は、神仏分離令が発せられたことで元の神域に復し、名称も赤神神社から真山神社と改められました。
真山神社の御本殿は、真山(567m)山頂に鎮座しており、平成19年に改築した重層(2階建て)建築で展望が良く、なまはげ様が男鹿半島一帯を見守っています。 -
御祭神
<主祭神>
瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
武甕槌命(たけみかづちのみこと)
<合殿神>
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
豊受大神(とようけのおおかみ)
豊玉毘女神(とよたまひめのみこと)
少彦名神(すくなひこなのみこと)
大山咋神(おおやまくいのかみ)
大名持神(おおなもちのみこと)
塞神三柱神(さえのみはしらのかみ)
※塞神三柱神とは、衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)、八衢比古(やちまたひこ)、八衢比売(やちまたひめ)の三柱の総称 -
本殿の左には、石段の上に薬師堂があります。
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狛犬(阿形)。
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狛犬(吽形)。
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薬師堂。
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御本尊は、別当寺の光飯寺に安置されていた薬師如来座像です。南北朝時代の作と見られ、今日に至るまで篤く崇敬されています。
色彩豊かな四天王、十二神将、月光菩薩、日光菩薩が祀られてます。 -
薬師堂の天井絵。
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奉納された絵馬。
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拝殿と薬師堂の間の石段です。五社殿(秋田県指定有形文化財)へ通じており、真山頂上に鎮座する御本殿へと続く「おやまかけ」の道です。
スーツに革靴の私には登れません。 -
柴灯まつり広場。
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真山神社 神楽殿。
柴灯まつり広場の奥に神楽殿があります。 -
神楽殿の中には御神輿が置かれていました。
柵や仕切りもなく、貴重な御神輿が展示されていました。
イタズラしたら神罰が下ります。 -
向かって右の御神輿は、正徳四年(1714年)に秋田藩第4代佐竹義格公から寄進された御神輿です。
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左の御神輿は、平成7年3月に作成されたものですが、佐竹公より寄贈神輿保存のためと説明がありました。
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山門の外に、説明もなく、名前すら付いていない胸像がありました。
どなたでしょうか。 -
真山を下りて、男鹿半島の端にある入道崎に来ました。
それにしても一日中真っ青な空が見えています。 -
入道崎がデザインされた「漁業集排」のマンホールの蓋です。「ぎょしゅう」と刻印されています。
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男鹿遊覧透視船の看板がありました。
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入道埼灯台。国内にある上れる灯台16の一つです。冬季は灯台参観業務が休止のため、登れません。
コンクリート造り、白地に黒横帯3本塗りです。 -
入道埼灯台。
位置 北緯 40度00分18秒
東経 139度42分06秒
高さ 地上から構造物の頂部まで 28メートル
地上から灯火まで 24メートル
平均水面上から灯火まで 57メートル -
初灯は明治31年11月8日です。
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螺旋階段に挑戦です。
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螺旋階段を130段ほど登ると、その上は照明室でした。
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光度 530.000カンデラ
光達距離 20海里(約37km) -
外に出ることができました。
灯質 単せん白光/毎15秒に1せん光 -
南方向。
ちょこんと頭を出しているのが真山かな。 -
西方向。
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何かのモニュメントがあります。
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北から北東方向。
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水島(みずしま)。入道崎の沖合に浮かぶ無人島。
島の周辺は漁場となっており、上陸は制限されています。文化7年(1810年)に菅江真澄は丸木舟に乗って入道埼から水島へ渡っています。 -
入道埼灯台。
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入道埼灯台と灯台から見えていたモニュメント。
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これは北緯40度のモニュメントで、奥が真北の方向になっています。
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北緯40°のモニュメントの説明が記されていますが、何故か皆さんが北方向に歩いて行きます。
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北ではなく、南方向には目印の石が立てられていて、4つ目の石が北緯40度です。
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真南の方向です。
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入道埼灯台。
ここの岬は入道崎で、灯台は入道埼と区別しているようです。 -
入道崎の駐車場にはお土産さんがいっぱいありました。
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なまはげ館でいただいた稲穂と、なまはげ習俗学習講座で拾った藁。
どちらも幸運のお守りらしいです。
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