2021/11/21 - 2021/11/21
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那須烏山市は平成17年に烏山町(約1万9千人)と南那須町(約1万3千人)が合併してできました。
烏山の鉄道は、大正12年(1923年)に烏宝軽便鉄道として烏山駅と宝積寺駅を結ぶ路線として開通しました。しかも当初の計画では、東北本線と常磐線とを繋ぐ路線の一部でしたが、結局のところ、烏山から先には延びませんでした。地元では烏宝線(うほうせん)と呼んでいましたが、鉄道省は烏山線と決め、現在に至っています。
烏山駅は、JR烏山線の終着駅として大正12年に開業しました。
烏山線は地元の要請にも関わらず電化されることはありませんでしたが、平成26年から国内初となる蓄電池駆動電車が走りだし、平成29年3月4日から全ての編成がEV-E301系蓄電池駆動電車「ACCUM」に切り替わりました。
表紙の写真は、烏山駅で充電中のACCUMです。
1日目
JRの普通電車を乗り継いで茨城県の下館駅へ。そして、SLもおか号で終着駅の茂木駅へ移動、計画線の跡などを歩いて、市内を観光。
真岡駅に戻り、駅施設を見学、真岡に宿泊
2日目
真岡駅周辺を歩き、再び真岡線で市塙駅へ移動し、烏山市営バスで烏山へ移動。やまあげ会館などを見学し、烏山線で滝駅へ移動し龍門の滝を観光。烏山線を乗り通してから帰宅
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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八雲神社の鳥居です。
真岡鐡道の市塙駅から乗った那須烏山市営バスは那須烏山市の烏山庁舎前が終点でした。そこから徒歩2分。 -
八雲神社の紅葉。
山あげ祭では、この石段を神輿が駆け下ります。 -
八雲神社の紅葉。
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狛犬(阿形)。
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狛犬(吽形)。
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八雲神社の拝殿。
烏山城主の那須資胤公が疫病防除、五穀豊穣、天下泰平を祈願のため牛頭天王を勧請したのが始まりと伝わり、永禄6年(1560年)に初の勧請祭礼が行われ、これが「山あげ祭」の起源となっています。明治3年、八雲神社に改称しました。 -
八雲神社の扁額。栃木県鹿沼市出身の奈良武次(なら たけじ)陸軍大将の書。奈良大将は、昭和天皇の意向を無視して満州支配を強化し、大東亜戦争の引き金となった満州事件に繋がるキーパーソンの一人です。本書は、陸軍大将を退役直後の書です。
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御本殿。御祭神は素戔嗚尊、大正3年(1914年)に現在地に遷座しました。
牛頭天王は元々インドの祇園精舎の守護神で、日本では素戔嗚尊と同一神とみなされます。また、薬師如来の化身とも言われ、疫病よけの神様として信奉されています。 -
市神社。御祭神は、大市比賣神、稲荷大神、大国主神など。
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境内から鳥居の方向です。
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城山通りを歩いて、泉渓寺(せんけいじ)へ来ました。
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六地蔵様。
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二十三夜塔やお地蔵さま。
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泉渓寺の紅葉。
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開運不動堂。
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開運不動堂の上にあり、泉渓寺の本堂かと思いましたが、こちらは庫裏でした。
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泉渓寺の本堂へは、紅葉の石段を上っていきます。
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泉渓寺は市内の紅葉スポットになっています。
銀杏の黄葉はもう少し早い時期が良いようです。 -
石段を上った右側に泉渓寺の本堂がありました。
創建は、延文5年(1360年)福原城主の那須資世公が開基し、源翁禅師を招いて開山したのが始まりと伝えられています。 -
五峰山 大寂院 泉渓寺の本堂。曹洞宗。
源翁禅師は、那須野ヶ原の殺傷石が悪さをし周辺住民に対して大きな被害を与えていたことを聞き及び、朝廷から勅命を受け元中2年(1385年)、これを鎮めました。この功績により後小松天皇の勅願所となり大寂院の勅額を賜りました。本堂に源翁和尚坐像を安置しています。
延宝3年(1675年)に烏山藩主板倉重種公が烏山城を拡張した際に現在地に移しました。 -
お地蔵様。
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ちょっと武骨な石像。
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古そうな仏様。
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境内からの眺望。
中央に見える白い建物(山あげ会館)へ行ってみましょう。 -
烏山市のマンホール蓋。
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日本一の移動式野外劇場と言われる山あげ祭について展示しています。
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白壁の武家蔵風の山あげ会館です。山あげ会館の前に不思議なオブジェがありました。
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扇の的と題された作品は、那須与一に因んでいるそうです。
多摩美術大学名誉教授・竹田光幸氏の作品、令和元年。 -
山あげ会館の入り口。
9時~16時、毎週火曜日休館。入館料は大人250円と良心的な価格でした。 -
入館すると、まず2階で山あげ祭の映像を見ました。
大画面によるハイビジョン映像です。 -
平成28年、「烏山の山あげ行事」としてユネスコの無形文化遺産(「山・鉾・屋台行事」の構成資産)に登録されました。
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八雲神社の鳥居と神輿。
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1階ホールの展示場には、山あげ祭で使用される大屋台が展示されています。
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八雲神社のある元田町の屋台。御拝飾り「鶴に鯉」、明治10年。
烏山市出身の喜連川藩絵師・牧野牧陵の作品。
いずれの屋台も台車を含め、高さ5~6m位。 -
日野町の屋台。御拝飾り「牛若丸と烏天狗」、昭和5年。
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金井町の屋台。御拝飾り「神功皇后と武内宿禰」。金井町は山あげ会館や烏山駅を含む地域。寛政8年(1769年)常陸国鷲子村・薄井武衛門により製作されました。
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次に、実際の舞台と街並みを5分の1に縮尺した山あげ祭のミニチュア劇を見ました。
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山あげ祭のミニチュア劇場。
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実際の祭りでは、木材と和紙で造った幅7m、高さ10m以上の「山」を立ち上げます。ここから山あげ祭と呼ばれます。屋台と山を組み合わせた移動式の劇場で、所作狂言(歌舞伎)や神楽などの余興を八雲神社に奉納する祭事です。
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名物ロボット「勘助じいさん」が、山あげ祭を解説します。
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通路にも資料が展示されています。
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祭りの装束。
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祭りの装束。
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祭りの装束ではなく、烏山城主大久保家の甲冑でした。
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資料展示室の入り口には八咫烏。
展示は、八咫烏展でした。 -
資料展示室。
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八咫烏。
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烏に因んだ衣装(柄)。
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烏に因んだ衣装(柄)。
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太陽と太陽に棲む3本足の烏の図。
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中心部分にある3本足の烏の図。
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野州八咫烏の会の旗。令和元年に発足した行政と市民の会みたいです。
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浮世絵・雲霧仁左衛門。豊原國周の作。
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浮世絵・児雷也。豊國三代の作。
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烏団扇。イナゴの害で苦しめられた人々を救った烏扇。
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山あげ祭の開催日は、毎年7月の第4土曜を含む金・土・日曜の3日間。
平成18年と19年に、上野駅~烏山駅間にDD51に牽引された臨時快速「烏山 山あげまつり号」が走りました。 -
烏山通運(株)石造り倉庫。栃木県特産の石材である大谷石造りの倉庫で、昭和10年代に建てられました。烏山駅へ向かう途中にありました。
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建造当初の入口は、中央にある欠円アーチですが、トラックが駐まっていて見えません。現在はフォークリフト用に新しい入口が使われています。
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かろうじて欠円アーチが見えました。高さ197㎝・幅182㎝・ライズ62㎝。当時は、大八車が使われていたので、この大きさだったようです。
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烏山線の車止め。廃線ではなく、初めからここで終わっていました。
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ホームの北側から。ホームの北端にだけ、集中して電柱が立っています。
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烏山駅の屋根。太陽光発電パネルかと思ったら、単なる鋼板でした。太陽光発電パネル付けるなら、南側にしますよね。
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JR烏山線の烏山駅。JR烏山線の終着駅です。当日は日曜日だったので、駅員さんがいました。
平成26年3月15日、新駅舎になりました。特徴的な片屋根式です。 -
大きな観光案内板があったので、駅周辺部分を撮影。
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駅の向かい側にあった山あげそば。
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今日は山菜蕎麦を食べました。
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suicaなどは使えません。
自宅に最寄のJR駅まで100km以上あるので、通して切符を買えば途中下車できるか聞いてみたら、こんなに離れているのに東京近郊区間だからダメだって。いやぁ、確認して良かった。それにしてもJR東日本はがめついゾ。 -
駅名標。
烏山線の各駅には七福神が割り当てられていて、烏山駅は毘沙門天でした。 -
列車(電車かな)の本数が少ないから、七福神巡りは大変ですね。
日中の2時間待ちは酷だなぁ。 -
ホームの北端には電柱が立ち並び、架線が設置されています。
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蓄電池駆動電車とは、文字通り電池で走る電車です。
地元では烏山線の電化を要望していたので、実現したと言っていいのでしょうか。 -
ホームにも充電ゾーンが明示されています。
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EV-E301系蓄電池駆動電車。愛称はACCUM(アキュム)。
ステンレス製の車体。編成当たりの蓄電池は10台、蓄電池容量は190.1kWhとなり、非電化区間を走行します。また、回生ブレーキ機構を備えています。 -
架線からの直流1,500 Vを受け入れ、充電中。
剛体架線(電線ではない)を使用することにより、急速充電が可能となっています。 -
滝駅方向を見ると、架線がありません。
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滝駅に到着。昭和29年(1954年)6月1日、開業。
何の違和感もなく、普通の電車でした(当然!)。
滝駅には駅舎もなく、無人駅でした。 -
滝駅は辨財天です。滝駅で下車したのは、私と男性がもう一人でした。
龍門の滝は駅から800mほど離れています。 -
江川に架かる太鼓橋を渡ります。
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橋の欄干にも龍の模様がありました。
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蛇姫橋。真岡にも蛇姫伝説がありましたが、烏山の蛇姫伝説は戦前に連載された川口松太郎氏の新聞小説で有名になりました。
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烏。
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蛇。
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江川の上流方向。
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大滝や
とどろと放つ
神の虹
作者の水沼三郎氏は地元の歌人のようです。 -
滝の手前にある龍門ふるさと民芸館です。
烏山に伝わる民話のコーナーや展望台もあるお土産屋さんです。 -
龍門の滝。那珂川に注ぐ江川にかかる、高さ約20m、幅約65mの大滝です。
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龍門の滝。大蛇が棲むと云われ、滝の途中に大小の甌穴があるそうです。
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龍門の滝。
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龍門の滝。
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龍門の滝。遊歩道を歩いて、滝に近づくことができます。
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江川。11月中~下旬には鮭の遡上も見られるそうです。
ちょうど良い時季でしたが、何も見えませんでした。 -
見上げると、崖の上に龍門ふるさと民芸館がありました。
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龍門ふるさと民芸館です。
旅の最後にお土産を買いました。 -
烏山に伝わる民話のコーナーに入りました。
お賽銭を入れると、お話しが始まりました。 -
だんだんと龍神様が見えてきました。
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龍神様に気を取られてしまい、お話しを忘れてしまいました。
何やら「良いことがある」と告げられたような記憶があります。 -
すぐ近くにある太平寺を参拝します。
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立派な仁王門です。寛文元年(1661年)に烏山東江寺の門として建立、寛文12年(1672年)に太平寺に寄進、移築しました。
三間一戸の八脚楼門で、木部朱塗り、仁王像を安置しています。たくさんの大わらじが奉納されてました。 -
観普の扁額。普賢菩薩を観ずるという意味でしょう。
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仁王像(阿形)。
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仁王像(吽形)。
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滝尾山 正眼院 太平寺の本堂。天台宗。
延暦22年(803年)坂上田村麻呂が蝦夷討伐のおり、大願成就を祈願し千手観音菩薩を安置したのが始まりとされ、嘉祥元年(848年)慈覚大師円仁さんが再興し、これを開基としています。
御本尊は、木造千手観音菩薩立像を安置しています。 -
位牌堂。
享保10年(1725年)に大久保常春公が烏山へ転封後は、大久保家の菩提寺となりました。 -
大久保家歴代の名前がありました。
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栃木の名木百銭に選ばれている大榧の木です。
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於志賀姫(おしかひめ)の墓。
川口松太郎氏の連載小説「蛇姫様」のモデルと云われる於志賀姫は、大久保家2代藩主忠胤(ただたね)公の4女。
烏山の蛇姫伝説は、私腹を肥やす家老の悪事を暴こうとする於志賀姫を黒い蛇が守ってくれたことから、蛇姫様と呼ばれるようになったという話で、この話を元に川口松太郎氏が小説を書いたものです。 -
太平寺を降り、江川を渡って滝駅へ戻りました。
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グーグルマップでは滝駅の位置が線路の南側の建物に指定されていますが、その建物は民家です。駅は線路の北側にあり、駅舎はありません。
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滝駅から西の方向。
しかし誰も駅に来ません。一人寂しく乗車しました。 -
宝積寺駅に到着しました。
烏山線はワンマン運転のため車内で支払いをするのですが、宝積寺駅まで乗車した人は駅で精算してくださいと言われてしまいました。すぐに宇都宮線に乗換えなければならず、結局、自宅近くのJR駅まで無賃乗車の状態でした。やはり100km越えたら、途中下車可能にしてほしいと思います。
何とか無事に帰宅して、1泊2日の旅を終えました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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