2020/11/02 - 2020/11/02
23位(同エリア130件中)
FUKUJIROさん
- FUKUJIROさんTOP
- 旅行記345冊
- クチコミ132件
- Q&A回答95件
- 381,432アクセス
- フォロワー271人
2011年3月11日に発生した東日本大震災から、まもなく10年が経過しようとしています。未曾有の大災害で、多くの人命が失われ、今なお苦しんでいる方、困窮している方も多いと聞きます。
私は、2011年11月に震災後の三陸地方に入り、インフラ関係の被災状況を調査する活動にボランティア参加しました。八戸市から南下して、岩手県と宮城県の沿岸地域を走り、福島県境を越えたところで道路が封鎖されていたことを鮮明に記憶しています。
9年前、大船渡から国道45号線(浜磯街道)で峠を越えて来た私は、あまりに広々とした景色に驚きました。一見すると何もないのです。ここまでの被災地では壊れた建物と瓦礫の山が道路の両側にあったのですが、それがなかったのです。
しかし、その広々とした空間は津波によって被災した土地であり、目を凝らせばあちらこちらに被災した建物が点在していました。
それからずっと陸前高田の復興が気懸かりでした。
あの景色を目にしているから、奇跡の一本松の凄さを感じるのです。
今回の旅の行程は次のとおりです。
1日目:二戸駅からバスで久慈駅前へ移動。レンタカーで久慈を観光。
2日目:三陸鉄道で久慈から宮古へ、浄土ヶ浜を観光後、宮古から釜石へ移動し観光。
3日目:三陸鉄道で釜石から盛(大船渡)へ移動、BRTで陸前高田へ行き、奇跡の一本松と対面、仙台から帰る。
コロナ禍のため、帰宅後2週間以上経過してから旅行記を公開しています。
今回の記録には、2011年11月当時の写真(刺激の少ないもの)も入れています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
PR
-
最終日、三陸鉄道の旅は続きます。
-
釜石駅8:34発の上り列車2208Dに乗って、盛駅へ向かいます。
-
釜石駅を発車すると、甲子川を渡るトラス橋を通ります。
-
まるで赤い鳥居みたいです。
-
線路のカーブも良いですね。運転席の横から撮りました。
-
唐丹駅から見た防潮堤。手前の道は国道45号線。
-
目の前に拡がる吉浜湾。
-
三陸駅から東側の景色です。画面中央(道路の右側)には東日本大震災の津波でも生き残ったポプラの木が写っています。
-
三陸駅を過ぎて、浦浜川の防潮堤。
-
恋し浜駅。地名の小石浜をオシャレに変えました。
-
駅舎内には地元の名産品であるホタテ貝の殻を利用した絵馬が吊されていました。絵馬を書きたい人は(列車の本数が少ないので)車で行きましょう。
-
ホームには「幸せの鐘」が置かれ、恋愛のパワースポットです。
孫のいるお爺さん(私)には関係ないことですが。 -
陸前赤崎駅前の工事現場。大船渡湾に面するこの街の被害も大きかった。
-
陸前赤崎駅前の工事現場。
-
列車はまもなく終点、盛駅へ。
-
盛駅(大船渡市)に到着しました。
-
イシツブテ。石のキャラクター?
-
盛駅。名前とは裏腹に、コンビニもなく、かなり寂しい駅前でした。もし食事の時間に到着するなら、予め食料を持参する必要があります。
-
盛から陸前高田へはJR大船渡線ですが、レールが流出したため、BRT(Bus Rapid Transit)で移動します。
-
本数は少ないですが、それでも三陸鉄道よりは本数も多いので利用しやすいです。
-
盛駅の模型がありました。
-
ノートに書かれたイラスト。
-
三陸鉄道起点の碑。
-
三陸海岸の景勝地、碁石海岸へはBRT細浦駅が最寄りです。
-
「はぐくみ」像。森大造氏の作品。
-
カメリアホールは、駅前に立つ公共施設です。盛駅は駅舎も狭いので、こちらで休憩しました。
-
近代的な建物です。雨風を凌げ、ゆっくり休憩できました。
-
パソコンコーナーもあり、一般の方が自由に使っていました。
-
カメリアホールで休んでいる間に雨が強くなっていました。
BRTのホームにはレールがありません。 -
待機中のバス。
-
サンマが美味しい大船渡。駅の近くで食べられると実感できますね。
-
大船渡港にはチリ地震の際の津波を知らせる看板が残っていました(2011年11月)。このときの教訓が生かされていれば、犠牲者は少なかったかも知れません。
-
盛駅にちょうど貨物列車が入線してきました。
-
岩手開発鉄道の日頃市線(ひころいちせん)と赤崎線を直通運転する岩手石橋~赤崎間の石灰石輸送貨物列車です。1日1便の運転です。
-
下りのBRTバスが来ました。これが折り返すようです。
-
この地域ではBRT専用道路を走ります。
-
BRT大船渡駅の近く、前方に踏切がありますが、BRT側の遮断機が下りています。バスが近づくと、左右の遮断機が下りて、BRT側が上がります。
-
BRT下船渡駅の近くから大船渡湾の珊琥島。
-
BRT小友駅。専用道路はここまで。
-
BRT小友駅から先は一般道を走ります。
-
上りバスとすれ違いました。
-
オカモト・セルフ陸前高田。震災前は旧道の駅・高田松原の近くにありました。
-
オカモト・セルフ陸前高田の跡(2011年11月)。
看板が津波で壊されているのが分ります。 -
中央奥に浜田川の防潮堰堤が見えます。
-
広田湾に沿って造られた防潮堤。防潮堤に平行している道が国道45号線。
-
陸前高田の中心部(2011年11月)。
-
陸前高田の中心部から道の駅・高田松原(2011年11月)。
-
岩手県立高田病院(2011年11月)。
4階まで大津波に襲われ、多くの犠牲者を出しました。翌日、屋上からヘリコプターで患者らが救助される様子はテレビで報道されました。 -
BRT陸前高田駅。
-
BRT奇跡の一本松駅。現在は、高田松原津波復興祈念公園の駐車場に設置されています。
-
BRT奇跡の一本松駅から見た高田松原津波復興祈念公園の施設。
-
高田松原津波復興祈念公園から見た旧道の駅・高田松原。
-
旧道の駅・高田松原。震災遺構として保存するための工事が行われていました。
-
旧道の駅・高田松原。
-
被災後の道の駅・高田松原(2011年11月)。
-
旧道の駅・高田松原から見た高田松原津波復興祈念公園。
-
高田松原津波復興祈念公園の入り口案内。
道路は国道45号線。9年前にも通った道です。 -
高田松原津波復興祈念公園の案内図。園路を通って一周してみます。
-
東日本大震災津波伝承館と新しい道の駅「高田松原」をつなぐ空間。
前方が広田湾。 -
前後の縦の方向が、祈りの軸。広田湾方向と津波が遡上した気仙川上流部分を結ぶ象徴的な軸線です。
-
奇跡の一本松。
-
祈りの軸。前方が「海を望む場」。
-
「海を望む場」から北東方向。
-
「海を望む場」から広田湾の方向。
-
「海を望む場」から南西方向。
-
奇跡の一本松。
-
震災遺構 陸前高田ユースホステル。
-
震災遺構 陸前高田ユースホステル。
-
奇跡の一本松と震災遺構 陸前高田ユースホステル。
-
奇跡の一本松。東日本大震災の大津波のなかで奇跡的に生き残った松でしたが、枯死と判断されたため、人工的に保存加工されています。
-
やなせたかし氏のモザイク画「ヒョロ松君」。
やなせ氏は奇跡の一本松保存基金に多額の寄付をされました。 -
気仙川の対岸から奇跡の一本松(2011年11月)。
-
奇跡の一本松から「海を望む場」の方向。
-
陸前高田市の公式キャラクターです。
名 前:たかたのゆめちゃん
誕生日:2012 年1 月4 日生まれ
性 別:妖精
住 所:岩手県陸前高田市気仙町砂盛176-6 希望の一本松ノ上 -
しおさい橋。案内図では通行できるはずでしたが、戻ります。
-
前方に「献花の場」、その奥の建物、左側は道の駅・高田松原、右側は津波伝承館。
-
道の駅・高田松原。
-
道の駅・高田松原。お土産ショップ。
-
お土産に買ったエコバッグとお菓子。
-
フードコート形式の食堂が数件あったので、まつばら食堂さんを利用しました。
-
海鮮丼セットをいただきました。美味しかったです。
-
東日本大震災津波伝承館。
-
東日本大震災津波伝承館。床が板敷の場所では写真撮影OKでした。
-
東日本大震災の当日、津波襲来の直前まで避難指示をしていた消防車。
-
田野畑村の消防団員が乗車しており、津波で流されながらも無事でした。
-
気仙沼行きのBRTに乗って帰路につきます。
-
BRTバスは国道45号線を通り、約35分で気仙沼駅に到着しました。
-
気仙沼駅からはJR大船渡線のレールが繋がっており、他の場所に比べて人がいました。
-
観光案内所。
-
気仙沼湾が深く入り込んでいるため、東日本大震災では大きな被害が出ました。
-
南気仙沼駅の周辺(2011年11月)。
地盤沈下で水が引かないという話を聞きました。 -
灯台型の案内塔。
-
気仙沼は宮城県なんですね。いつの間にか県境を越えていました。
-
駅前に置かれた魚のオブジェ。
-
真横からだとわかりにくいカジキマグロ。
-
駅構内にもピカチュウ達がいました。
-
ポケモントレイン。
-
しかし、列車の本数は恐ろしく少ないです。
利用するなら計画的に。 -
JR大船渡線の普通列車で一ノ関駅を目指します。
-
沿線随一の観光地、猊鼻渓の最寄り駅です。ここは岩手県。
-
一ノ関駅で東北本線の普通列車に乗り換えて小牛田駅へ、もう一度東北本線の普通列車に乗り換えて仙台駅へ移動します。
-
途中の松島駅です。日本三景の「松島」に行くなら、この駅ではなく、仙石線の松島海岸駅が便利です。
-
仙台駅に到着です。やっぱり人が多いですね。
-
伊達政宗騎馬像。2階コンコースにあった伊達政宗像が撤去されてから長い時間が経ちましたが、今年(2020年)6月に3階の通路に3代目の騎馬像(高さ2.5m)が置かれました。
-
仙台駅には伊達政宗公が似合います。駅3階の牛タン通りです。
-
帰りの新幹線で食べるつもりで購入した新みやぎ三陸黄金海道(駅弁)ですが、美味しそうだったので待合室で食べてしまいました。予想通りとても美味しかったです。
-
仙台駅からは「はやぶさ40号」に乗りました。
大宮駅まで321.5kmをわずか1時間10分、やはり速いですね。
岩手県には他にもいろいろと想い出があるのですが、東日本大震災の被災地を見た記憶はいまだに鮮烈でした。
コロナ禍ですが、無事に帰宅しました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
この旅行記のタグ
関連タグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
東北の旅
-
仙台駅近のAERは無料展望台です
2016/12/22~
仙台
-
福島空港はウルトラマンの国だった
2017/03/31~
須賀川
-
立石寺の1,000余段を登ったので、煩悩が消えた(かも知れない)
2018/10/26~
山形市
-
北前船で財を成した本間家の宝ものを巡る
2020/10/08~
酒田
-
国宝・羽黒山五重塔と三神合祭殿への参拝
2020/10/09~
羽黒・余目
-
象潟の夕日
2020/10/09~
象潟・にかほ
-
3.11伝承ロード/久慈
2020/10/31~
久慈
-
3.11伝承ロード/久慈~宮古
2020/11/01~
宮古
-
3.11伝承ロード/宮古~釜石
2020/11/01~
釜石
-
3.11伝承ロード/釜石~陸前高田
2020/11/02~
陸前高田・住田
-
津軽周遊(1)竜飛岬を目指して出立
2021/06/05~
津軽半島
-
津軽周遊(2)竜飛崎から北海道を見た
2021/06/05~
津軽半島
-
津軽周遊(3)竜泊ラインを南へ、さらに十三湊から高山稲荷
2021/06/06~
津軽半島
-
津軽周遊(5)津軽鉄道と太宰治と斜陽館
2021/06/06~
五所川原
-
津軽周遊(4)世界遺産・亀ヶ岡石器時代遺跡
2021/06/06~
津軽半島
-
津軽周遊(6)岩木山を追って金木から弘前城
2021/06/07~
弘前
-
津軽周遊(7)世界遺産・白神山地から岩木山神社
2021/06/08~
白神山地
-
津軽周遊(8)青森市内観光を満喫しました
2021/06/08~
青森市内
-
津軽周遊(9)最終章は縄文時代を時空旅行
2021/06/09~
青森市内
-
仙台に出張したので、仙台朝市から仙台駅東口の藤村広場あたりを歩きました
2022/06/08~
仙台
-
陸奥国一宮・塩竈神社に参拝しました
2022/06/09~
多賀城・塩釜・利府
-
JR東北本線のもう一つの終着駅・利府駅には何がある?
2022/06/10~
多賀城・塩釜・利府
-
会津若松の街中を朝散歩しながら駅へ向かいました
2022/06/10~
会津若松
-
志波彦神社と御釜神社に参拝して、街歩きもしました
2022/06/10~
多賀城・塩釜・利府
-
バスツアーで奥会津を巡るたび(前編)
2022/06/11~
金山・昭和・会津美里
-
バスツアーで奥会津を巡るたび(後編)
2022/06/11~
金山・昭和・会津美里
-
秋田に出張したので、佐竹氏の居城だった久保田城址の千秋公園を歩き、翌朝、三吉神社に参拝しました
2022/10/13~
秋田市
-
秋田に出張したので、謎多き「なまはげ」国を探検しました
2022/10/14~
男鹿
-
秋田に出張したので、八郎潟を探検して八郎潟にある海抜0mの富士山頂を制覇しました!
2022/10/14~
八郎潟周辺
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
陸前高田・住田(岩手) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 東北の旅
0
107