北前船で財を成した本間家の宝ものを巡る

2020/10/08 - 2020/10/09

サラリーマンたるものコロナ禍でもお仕事をします。
山形県酒田市へ出張することになりましたが、私の人脈では弱いので、すでに退任している先輩を引っ張り出すことにしました。
昨年、一緒にお伊勢参りをしたので、多少の無理は聞いてもらえます。
もちろん、仕事の後にはお礼をかねて出羽地方最大のパワースポットである「羽黒山の三神合祭殿」への参拝をお誘いしました。
今回は、酒田から象潟を旅しました。
1日目：東京から新幹線つばさで山形県新庄へ移動。
レンタカーで酒田市へ移動し、歴史の勉強。
2日目：羽黒山を参拝。鉾立展望台から鳥海山を観望。
3日目：象潟を観光、新庄駅から帰京。
コロナ禍のため、帰宅後2週間以上経過してから旅行記を公開しています。

エリア 酒田(山形)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線

東京駅9:24発つばさ131号で山形新幹線の終着駅・新庄駅を目指します。

12:25新庄駅に到着。

新庄駅の構内には、ユネスコ無形文化遺産に登録された「新庄まつりの山車行事」が展示されていました。

2016年に登録された「山・鉾・屋台行事」には全国18府県の33件が含まれています。

新庄では「やたい」と呼ぶ大型の山車に展示されているセットを載せて曳き回しされます。優れた山車3台が選ばれ、その1台が新庄駅に展示されています。

新庄駅の外観。ここに来たのは私は15年振りぐらいでした。
予約しておいた駅レンタカーで車を借りて出発です。

本間家旧本邸の長屋門。

本間家旧本邸の長屋門。

本間家三代光丘翁が、幕府の巡見使一行を迎えるための宿舎として明和5年（1768）に新築し、庄内藩主酒井家に献上した建物です。玄関前には樹齢400年の赤松「臥龍の松」が立っています。

後には本間家の住居として使われましたが、この玄関を使用できたのは、藩主、県知事、菩提寺の住職だけだったそうです。
内部の見学は、850円（本間美術館と共通）、撮影禁止です。HPの価格よりも安いのはコロナ禍だからかな。

庭にある「七社ノ宮」。伊勢神宮、春日大社、北野天満宮、住吉大社、熊野大社、石清水八幡宮、浅間大社の7社と鳥海山大物忌神社、日光東照宮が祀られています。

庭。旧本邸は3年の歳月と莫大な費用をかけて新築しましが、巡見使はたった2泊しかしませんでした。

旧本邸の向かい側には、本間家旧本邸の別館「お店」があります。
本間家初代原光翁の「新潟屋」開業以来、本間家が代々商いを営んだ場所です。

内部は資料館になっていて、撮影も自由です。

古い看板。

絡繰り人形。

絡繰り人形。

北前船の写真。

鳥海山と北前船の写真。

火消し道具。

火消し道具。

火消し道具。

帳場。

内裏の模型。
「お店」では、もちろんお土産も販売していました。

本間美術館です。

受付のお姉さんから「明るい内にお庭をご覧ください」と言われました。

美術館の脇の小径を進みます。

本間氏別邸庭園、鶴舞園（かくぶえん）。

清遠閣への門。

清遠閣（せいえんかく）。藩主酒井侯が領内巡視をする際の休憩所としてつくられ、大正十四年には東宮殿下（昭和天皇）がご宿泊されるなど、酒田の迎賓館としても使用されてきました。

清遠閣の玄関。

清遠閣の内部。展示物を写さなければ撮影可能でした。

清遠閣から見た鶴舞園。

清遠閣から見た鶴舞園。

清遠閣の2階。
鶴舞園と清遠閣は本間家４代光道翁が築造しました。丁持・沖仲仕たちの冬期失業対策事業であったそうです。

本間美術館も内部の撮影は禁止です。
入り口にある北村西望氏の「喜ぶ少女（1968年）」のみ撮影可能でした。

北村西望氏の代表作は、長崎平和公園の「長崎平和祈念像」ですね。
本間美術館は、常設展示の数は少ないながら、名品・傑作揃いでした。

酒田市内のホテルルートイン酒田から見えた鳥海山。

ソーシャルディスタンスを保ちながら無事に接待を終えました。
満月を過ぎて二十二夜の月も明るく見えていました。
初日のミッション完了で、明日は羽黒山の参拝です。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。