2022/05/09 - 2022/05/09
1195位(同エリア6692件中)
luceさん
この旅行記スケジュールを元に
GWが終わったばかりの京都。
観光客が帰った後の静けさには驚かされました。
今日は南禅寺界隈別荘群の傑作と言われる對龍山荘の見学です。
南禅寺界隈別荘群とは、その昔、明治政府が上地した南禅寺の土地を当時の政財界の有力者たちが購入し、琵琶湖疏水を巧みに使った庭、茶室などを備えた邸宅が集まる一角です。
あくまでも個人(会社)所有なので一般に公開されることもなく、ガイドブックにも載りません。
對龍山荘は、現在はニトリが所有しています。
しかし、残念ながら写真公開NGなもので、素晴らしさをビジュアルで伝えられないのです。
同じ別荘群の一つ、無鄰菴などの写真をご紹介いたします。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝食はホテルグレイスリーから徒歩5分もかからないスマート珈琲にて。
土日は朝から列ができる人気店も、平日の朝はがら空き。スマート珈琲店 グルメ・レストラン
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定番のホットケーキ。
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卵サンドが有名ですが、ハムときゅうりのサンドイッチも美味しかったです。
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蹴上駅集合で、徒歩で對龍山荘へ向かいます。
見学に関してはいろいろな決まりごとがあり、破ると今後の見学ができなくなるので、若干緊張(苦笑)。 -
門が固く閉められた山荘。門が開いたところは撮影禁止です。
中に通されても、庭の写真撮影はNG。建物内は館長からお許しが出たところだけ撮影可能ですが、SNSへのアップは厳禁。
非公開の對龍山荘は、時々、カルチャーセンターなどの主催で限定の見学会をやっています。今回はそれを利用しました。
見学希望なら、こまめにググってチェックするのがいいと思います。
あるいは、ニトリの大株主になるとか、政財界のコネで頼んでみるとか…(笑)。
国の名勝指定のお庭はもちろん、建物も本当に素晴らしいです。聴こえる水の音にまでこだわっていたり、庭を広く見せる工夫など発想もすごいです。
プラスして、ニトリが集めた美術品も展示されていて、盛りだくさん。
春夏秋冬、桜や紅葉などで違った庭が味わえるとのことで、季節を変えてまた見学会を見つけて参加したいです。 -
約2時間の見学の後、見学の余韻を噛み締めながら、無鄰菴に移動。
琵琶湖疏水が今回の旅のキーワードですね。
何年か前に「ブラタモリ」でも、疏水と南禅寺界隈別荘群を取り上げたそうで…番組見逃してました。再放送しないかな。 -
山縣有朋が所有していた無鄰菴。今は市のものらしく、
南禅寺界隈別荘群の中で、見学可能なありがたい存在です。
ところで、全部で15ヶ所あるという別荘群。
旧財閥や長く日本経済を牽引する大企業が所有していますが、長い年月の間に、維持が大変になった別荘もあり、
ZOZOの前澤氏やユニクロの柳井氏が、所有者が手放した物件を買ったという噂。
庭園や建物の管理、すごくお金がかかると思います。
丹精込めてキレイにしていただいて、たまには一般庶民に公開してくれるといいのですが…。 -
無鄰菴のカフェで一服つきましょう。新緑が目に鮮やかです。
無鄰菴 グルメ・レストラン
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東京の椿山荘とのコラボで椿茶と干菓子のセットにしました。
椿山荘も、山縣有朋の邸宅ですもんね。有朋繋がりです。 -
無鄰菴のお庭を散策。
琵琶湖素疏水を引いた池泉廻遊式庭園。
對龍山荘もそうですが、庭自体は思ったより広くありません。でも、比叡山などを借景としているせいか広く感じます。
お庭の管理は、植彌加藤造園さん。この日も片隅で作業されていました。
作庭は七代目小川治兵衛。これは、對龍山荘も同じです。無鄰菴庭園 名所・史跡
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敷地内には洋館もあります。
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洋館は日露戦争の前、今後の外交方針を話し合うための無鄰菴会議が開かれた歴史的な場所なんだそうです。
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庭から建物を眺めます。
日本庭園なのに苔ではなく、芝の庭なんですよね。モダンな感じ。
對龍山荘さんも一部芝でした。
これは、園遊会のための仕様なんだだそうです。 -
無鄰菴の隣は、ミシュラン3つ星の飄亭さん。
別館でお弁当のランチをいただきます。瓢亭 別館 グルメ・レストラン
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瓢亭さんは、朝食のお粥が有名ですが、ランチの弁当も薄味で繊細で、味わい深いです。
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ご飯が季節の豆ご飯。好物なので嬉しかったです。
腕ものの出汁も上品です。 -
デザートはオリーブオイルをかけたアイスクリーム。
このオリーブオイルが絶品で、作り手の名前を聞いて、後日、伊勢丹で購入しました。小豆島産でした。 -
瓢亭さんのお庭も、琵琶湖疏水を利用していますね。
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ランチの後は、南禅寺さんへ。
南禅寺 寺・神社・教会
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ローマの水道橋のような南禅寺水路閣。
フォトジェニックなスポットで人気ですが、この日は人もまばら。水路閣 名所・史跡
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南禅院です。庭だけの拝観。
青紅葉が美しい見事なお庭。ここにも琵琶湖疏水が流れています。南禅寺 南禅院 名所・史跡
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南禅寺。ひさしぶりに来ました。小堀遠州の庭。疏水の流れの代わりに枯山水。
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奥には、疏水を利用しているだろうと思われる、池のある龍吟庭もあります。
ただ、ここまでしか入れず。 -
蹴上の駅まで戻る途中、最後は金地院さんに拝観します。
金地院 寺・神社・教会
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こちらも疏水を利用した池ですよね。
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滝もあります。涼しげ。
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小堀遠州作の鶴亀の庭。徳川家の繁栄を願った庭なので、松など常緑樹だけで構成しています。なので季節による変化がないと言われます。
前回は10月に来ましたが。本当に同じ庭でした。
特別拝観で、八窓席も見学できました。
金地院さんと對龍山荘さんは実はお隣さん。お互いが隣の庭を借景として利用しています。
對龍山荘の敷地は決して広くないのですが、比叡山と金地院のおかげで森の中にいるような感覚を受けました。
庭をめぐる旅、終わりです。地下鉄で京都駅まで戻って帰郷です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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