JALどこかにマイル　23回目は広島へ　　初日　鞆の浦・尾道の街歩きとひろしまドリミネーション

2021/12/18 - 2021/12/19

ここ数年すっかりはまっているJALのどこかにマイルの旅。
先月は松山に行って愛媛・高知の絶景スポットと古い街並みを散策してきましたが、年内にもう一度どこかにマイルを使った旅をしようと12月18，19の2日間で今度は沖縄・広島・徳島・熊本の組み合わせで申し込みました。
決まった行き先は広島でした。
広島へは過去何度も訪れているので、今回は定番スポットを避けて広島空港から100キロ圏の未踏の場所の中から
初日は福山の鞆の浦、2日目は西条の酒蔵巡りと竹原ん古い街並みを散策しよう・・・
そんな計画を立てました。
こちらでは1日目の鞆の浦と尾道の街歩きと、広島の平和大通りのひろしまドリミネーションの様子を紹介します。

エリア 広島

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

JALのどこかにマイル
23回目は広島です。
いつものようにパワーラウンジでトマトジュースとカプチーノの一杯ずつ飲んでから搭乗します。
羽田は天気が良くてきれいに富士山も見えていますが、中国地方は日本海側が雪が降って冷え込んでいるようです。

パワー ラウンジ ノース (第1ターミナル) グルメ・レストラン

最近富士山の見える西の方面に行くときだけ、窓際の席を予約するようになりました。
足元にスカイツリーが見えています。

窓際席のお目当てはこれ
富士山です。

広島空港に到着してレンタカーでびっくり。
滑走路は真っ白でした。
レンタカー大丈夫か心配でしたが、スタッドレスタイヤに交換されていたため一安心。
1時間20分ほど走った鞆の浦の少し手前で『阿伏兎観音』の案内表示を見つけ寄り道します。
拝観料１００円かかります。

阿伏兎観音 (磐台寺観音堂) 寺・神社・教会

岬の先端に石塔がたっています。

ここから後ろを振り返ると断崖絶壁の上に建つ、朱塗りのお堂が見えます。
絵になりますね。

階段を上ってお堂に参拝します。

海に突き出た崖の上に建つ観音堂。
お堂の周りに１mほどのバルコニーのようにせり出した通路があるのですが、これが海に向かって下がり傾斜があって歩くのがちょっと怖いです。
ここは航海の安全祈願にご利益があるのは予想できることですが・・・

お堂の中を見ると・・・びっくり
あれっ　もしかしてこれおっぱい？
子授けや安産のご利益があり、昔から信仰を集めてきたお寺。
このおっぱい絵馬は、その御祈願とお礼に奉納されているようです。

車を停めた駐車場の目の前にあった鞆の津の商家
こちらは無料で見学できます。
江戸時代末期に建てられた商家で、最初は呉服店、その後船具店になったそうです。

鞆の津の商家 名所・史跡

内部は通り庭と呼ばれる土間に面して、店の間，中の間、奥の間が一列に並ぶ古い商家の間取りで、右側には土蔵もありました。
こちらで鞆の浦の散策マップをもらい、街歩き開始です。

江戸時代潮待ち港として賑わった鞆の浦。
福禅寺は幕府を訪問する「朝鮮通信使」が船で立ち寄り、休憩・宿泊する迎賓館として場所となったのです。

福禅寺 對潮楼 名所・史跡

ここで朝鮮通信使と福山藩や日本の書家や漢学者が文化交流を行い、その時ここからの景色が日本一という意味の「日東第一形勝」と称賛されたそうで、今も瀬戸内海に向いた座敷に、扁額が掛けられています。

目の前の瀬戸内海に浮かぶ弁天島や、仙酔島がまるで額縁に描かれた絵画のようで素晴らしい景色でした。

またここは坂本龍馬にもゆかりがあって、龍馬たち海援隊が乗った船「いろは丸」と、紀州藩が乗った船「明光丸」が激突しいろは丸が沈没した際に、ここは龍馬と紀州藩の賠償の談判が行われた場所なんだそうです。

港の目のまえにある小さな祠の住吉神社

中を見ると力石が三個並んでいます。
この石で昔港の仲仕たちが、力自慢を競っていたそうです。

向こうに鞆の浦のランドマーク　常夜灯が見えました。

鞆の浦の道は、車ですれ違い出来ないほどの細い路地ばかりで、路床は石畳みになっています。

江戸時代に潮待ち港として栄えた鞆の浦には、瀬戸内の養命酒と呼ばれている保命酒というお土産にはお勧めの薬用酒があります。
３５０年の歴史があり、あのペリーにも振舞われたそうです。

保命酒屋 グルメ・レストラン

焼酎、もち米、麹の3つに十三種類の生薬を漬け込むことから、保命酒は十六味地黄保命酒とも呼ばれていて冷えや夏バテ、疲労回復などに効果があるそうです。
鞆の浦の４軒の保命酒屋でしかでしか作られていなそうで、そのうちの１軒がこちらの保命酒屋の看板の鞆酒造。

試飲しましたが、甘さの中に漬け込んだ生薬の独特の香りと味が口に広がり、これは効きそうだ、そう感じさせるお酒でした。
鞆の浦のシンボルの常夜灯へ通じる路地の、一番手前にあるお店です。

太田家住宅は、江戸時代より鞆の浦で作られている薬用酒「保命酒」の蔵元だった建物。
瀬戸内海の商家建築を代表する建物は国の重要文化財に指定されています。
江戸時代中期から後期にかけて「保命酒屋中村家」によって拡張・増築されていった9棟の建物が保存公開されています。
建物は明治期に廻船業を営んでいた太田家が受け継いだことから中村家でなく太田家住宅と呼ばれているそうです。

太田家住宅 (鞆七卿落遺跡) 名所・史跡

鞆の浦を紹介する写真に必ずと言ってよいほど登場するのが、鞆港西側の雁木の南端に立つ常夜燈。

常夜燈 名所・史跡

この常夜灯は今から１６０年前の「安政六年己未七月」に建造されたもので「金毘羅大権現」という石の額がかけられています。
港の常夜灯としては日本最大のものなんだとか。

常夜灯の目の前には、江戸時代に建てられた文化財に登録されている「大蔵」と呼ばれている蔵をコンバージョンした「いろは丸展示館」があります。
1867年5月に、鞆の沖合で起こった坂本龍馬の海援隊の「いろは丸」と紀州藩の「明光丸」の衝突事件に関するものを展示する博物館です。

いろは丸展示館 美術館・博物館

館内には潜水調査によって引き上げられた遺物が展示され、沈没状況や引き上げ調査の様子もジオラマで再現されています。
また2階には龍馬の隠れ部屋などが再現されていて、坂本龍馬ファンには必見の博物館です。

先ほど對潮楼から弁天島を横切る平成いろは丸を見て、乗ってみたくなって乗り場にやってきました。

平成いろは丸 乗り物

鞆の浦は、江戸の末期に鞆の浦で起きた坂本龍馬率いる海援隊のいろは丸と、紀州藩の船の衝突事故でいろは丸が沈んだ場所。
鞆港から目の前の仙酔島を結ぶ市営渡し船は蒸気船のいろは丸の姿を再現した船で、5分足らずの乗船時間ですが、乗船料は往復で240円。
先ほどとは逆の船の上から眺めた對潮楼が見えます。

船は弁天島を通り越してその先にはある仙酔島へと向かいます。

仙酔島に上陸しました。
仙人が酔いしれたほど美しい景色という伝説を持つ島で、ハイキングコースや海水浴場な度が整備されていますが、ハイキングコースは閉鎖されてはいれませんでした。
日帰り温泉の入浴施設と国民宿舎だけの何もない島です。
国民宿舎は休館中のようで閉まっていました。

仙酔島 自然・景勝地

岩でできた自然のトンネル

島の散策は３０分もあれば十分
平成いろは丸が入港してきたので帰ります。
そろそろお腹がすいたので食事処を探しましょう。

鞆の浦で食事をするならやっぱり鯛料理。
お勧めの食事処が仙酔島や弁天島を目の前に眺める海岸沿いにある千とせ。
人気店なので１２時過ぎに行ったら５組待ち。

千とせ グルメ・レストラン

３０分程並び鯛の煮付けとお造りの２品の定食を頼みました。
煮付けも刺身も鯛めしもとてもおいしかったです。
鞆の浦でお勧めの食事処ですよ。

こちらは先ほどいろは丸資料館に再現されていた龍馬の隠れ部屋のある、桝屋清右衛門宅。

龍馬の隠れ部屋桝屋清右衛門宅 名所・史跡

廻船問屋を営んでいた「桝屋」は、江戸末期の慶応3年に起きた “いろは丸事件”の際、坂本龍馬が数日間滞在した商家です。

当時、命を狙われていた龍馬が「才谷梅太郎」という偽名を使って身を潜めていた部屋がこの階段の上。

今は普通に階段で上れるようになっていますが、当時は屋根裏の隠し部屋だったのでしょうね。

江戸の名残を残す古い街並みの中にあってひときわ目立つ「しまなみ信用金庫」
鞆信用金庫として昭和１３年に建てられた建物です。

この通りには保命酒屋さんが並んでいます。
こちらは保命酒入江豊三郎商店。

保命酒入江豊三郎本店 グルメ・レストラン

4軒ある保命酒屋では一番大きなお店のようですね。

こちらも保命酒屋さん。

車を停めた駐車場の上に鞆の浦歴史民俗資料館があります。
ここは高台にあるため、鞆の浦の町並みを一望できる展望台があります。

展望台からの景色がこちら

鞆の浦から１時間ほど走って尾道に到着です。
坂の町尾道で細い道ばかりなのでまずは山の上の千光寺公園の駐車場に車を停めて歩いて散策します。
この駐車場は１日６００円。長時間停めて散策する場合はお得ですが、１０分停めても６００円と金額は変わりません。

この大きな一枚岩は鼓岩、別名ポンポン岩と呼ばれています。

この穴の開いたへこんだ部分を木槌でたたくとポンポンと乾いた音がしました。
中に空洞があるようです。

尾道水道を眼下に眺める千光寺公園の一角にある朱塗りのお堂のある千光寺は、尾道でははずすことの出来ない観光地のひとつ。

とがった岩の上に丸い大きな球があります。
なんだろう？

千光寺 寺・神社・教会

山の斜面に広がる境内には鎖場のある奇岩が。
上に人がいますが、鎖をつかんで崖を上らないとあそこには行けません。

梵字の刻まれた梵字岩

上に見える丸いのは鏡岩

こちらは崖の岩に直接彫られた摩崖仏

旅行記を作っていて気づいたのですが、千光寺にはいろんな見ごたえある建造物がたくさんあったのですが、建物好きな私にしては珍しく１枚も写真を撮っていませんでした。
建物を撮るのを忘れてしまうくらい、建物以外に面白そうなものがたくさんあったんですね。

千光寺の階段を降りたところにある見晴らし亭
尾道を紹介するガイドブックにはよく出てくるお店ですね。

築１００年を超える別荘建築
古民家再生事業の一環としてカフェとゲストハウスとして再生された建物です。

みはらし亭 グルメ・レストラン

その下にある中村憲吉旧居
千光寺公園の一帯には文学の道と呼ばれる散策路もあり作家や歌人たちのゆかりの場所がたくさんあります。

中村憲吉といえばアララギ派の歌人
病気療養のため尾道に訪れなくなるまで住んでいた家です。

天寧寺の三重塔の見える場所に黒猫発見。
尾道の坂道は猫の町としても人気ですが、このこが今日の初猫です。

坂の途中にある尾道のランドマーク
天寧寺の三重塔

天寧寺 寺・神社・教会

坂の途中にある梟の館
古民家カフェ風ですが、それを通り越して廃墟カフェとして人気なんだとか。

梟の館 グルメ・レストラン

下から見るとほとんど廃墟にしか見えませんね。
満月の夜にだけ開催される観月夜会というのが、ここで予約制で開催されているそうです。

坂の町尾道には「猫の細道」と呼ばれる細い坂道があります。

千光寺本堂下の階段を下り天寧寺三重塔から艮神社までの約200ｍ程の細い坂道です。
ここは猫神社

尾道出身の画家・園山春二さんが海で拾ったまん丸の石に猫を描いた“福石猫”を路地に置いたことをきっかけに、「猫の細道」と呼ばれるようになったそうです。

「招き猫美術館」やねこグッズを扱うお店、独特な雰囲気のあるカフェなど、ちょっと覗いてみたくなるショップがいろいろあって、福石猫以外に猫のモチーフもあちこちに。

尾道 猫の細道 名所・史跡

運が良ければ本物の猫にも会え、人気のスポットになっています。
足元にも猫の絵が

またこの細い坂道のあちこちに猫に関する雑貨屋さんや古民家カフェがありました。

こちらのお店はしばらく営業していない様子で閉まっています。

ここはよくわからないお店でしたが、建物はずっと奥のようで営業しているのか閉まっているのか不明。

猫の細道をおりきった尾道の千光寺ロープウェイの山ろく駅の裏手にある艮神社は、806年に建立された尾道で一番古い歴史ある神社。
境内にある御神木の楠は推定樹齢900年とも言われ、幹の周囲は約7mもあり、尾道市の天然記念物に指定されています。

艮神社 寺・神社・教会

この境内は映画「時をかける少女」や「ふたり」のロケ地にもなった場所だとか。

坂を下ってアーケードの商店街にある大和湯でお茶しようと思ってきましたが、小籠包や餃子の中華のお店に変わっていました。

大和湯 グルメ・レストラン

坂の町尾道で一番有名な坂がこちらの千光寺新道
大林信彦監督の尾道を舞台にした映画が三本ありますが、そのうちの一つ「転校生」のロケ地になった坂です。

尾道を紹介するポスターやガイドブックにも必ず登場しますね。

千光寺公園は夜景のビュースポットとしても人気
下に見えるのは灯台ですかね。

千光寺公園 公園・植物園

最後に自販機の上にいた猫を見て、4時少し前に尾道を後にして今宵のホテルのある広島駅前まで向かいます。
90キロ弱あるので一般道だと2時間半くらいかかりそうです。

先にひろしまドリミネーションの様子を見てからホテルにチェックイン。
今夜のホテルは広島駅の新幹線口にほど近い広島ガーデンパレスです。
中級の三ツ星ランクのホテルですがスタッフの対応は一流ホテル並み
なかなか感じのいいホテルで一安心。
ひと休みした後早速ひろしまドリミネーションを見に行きます。

ホテル 広島ガーデンパレス 宿・ホテル

広島の冬の風物詩としてすっかり定着しているひろしまドリミネーション。

ひろしまドリミネーション イルミネーション

平和大通りを中心に11月中旬から年明け1月3日まで開催されています。

「おとぎの国」をテーマに約140万球の光のライトアップやイルミネーションや光のショー。

久しぶりに見ましたが前回見た時と比べるとかなりにぎやかになっている感じ。

お腹もすいたところでそろそろ引き上げます。

再びホテルに戻って車を停めて歩いて広島駅方面へ。

広島駅 (JR) 駅

新幹線口周辺には周辺には食事処が少なく夕食を食べるところを散々探した結果、結局駅ビルのレストラン街にあったこちらで食事をしました。

瀬戸内イタリアン Massa グルメ・レストラン

まずはビール
大好きなプレモルです。

瀬戸内海の食材を使った海鮮イタリアンで瀬戸内オーシャンプラッターをあてにビールを飲みましたが。カキフライや焼きガキ、ムール貝やエビののったプラッター美味しかったです

締めは広島風お好み焼きを食べたかったのですが、駅ビルの飲食店街は閉店が早く、お好み焼きをあきらめラーメンを。
道向かいの２階にあった行列の出来ていたこちらでラーメン食べましたがなかなかおいしかったです。

麺屋台 我馬 広島駅北口店 グルメ・レストラン

この旅行記へのコメント （2）

• pianoさん 2022/01/15 17:36:33

  鞆の浦！

  俺も、前に、原チャで、訪れるたことがあります！
  
  しんどかったー、えらい、とーい！原チャの、距離違う！
  
  でも、鞆の浦は、静かな、港町で、癒やされました、散策には、もってこい！
  
  美味しそーな、昼飯ですが、鯛でしょーね！うだやましー！
  
  piano

  ぬいぬいさん からの返信 2022/01/16 13:38:50

  Re: 鞆の浦！

  Pianoさん
  お久しぶりです
  復活しましたね。
  鞆の浦いいところでしたね。
  鯛も美味しかったです。
  また、楽しい原チャシリーズ楽しみにしてますね。