JALどこかにマイル　１４回目は長崎へ　　台風１０号の影響で日帰りに

2020/09/05 - 2020/09/05

コロナ禍の中、７月からどこかにマイルが再開して７月は松山・沖縄、８月は鹿児島と南西方面の旅が続いていましたが９月の初めのどこかにマイルも行先は長崎と、またもや九州エリア
出発間近になって台風１０号が九州上陸のニュースが
しまも天気予報では、この台風10号 　今まで経験ない暴風・大雨の恐れがあるとのこと
果たして飛行機は飛ぶのか・・・・・？
そんな心配をしていましたが羽田発のJAL６０５便は予定通り飛びました。
予報では長崎エリアに台風の影響が出るのは日曜日の夜
長崎の帰りの便の予約は２０：３０発
長崎空港に到着してカウンターで確認すると前の便の１５：１５分発に席の空きがあるため振り替えは可能とのこと。
取りあえず翌日の午前中まで待って振り替えの必要があれば早く帰ろう
そんな気楽な気持ちでレンタカーを借りて祐徳稲荷神社へ
武雄温泉で温泉に浸かってほっこりしていると、日曜日の長崎発着のJALは全便欠航のメールが
ここからが大変でした
ウェブサイト上での予約の変更手続きができず、指定の連絡先の電話は３０分以上かけても全くつながらず
ダメもとで長崎空港のJALのカウンターに電話を入れたところ、特別に変更手続きをしてくれて、当日の最終便に振り替えができました。
更に宿泊予定のJALシティ長崎に連絡を入れ、事情を説明してキャンセル
有田で取りあえず一通りの手続きを終えたのが１４時過ぎ
そこから陶器の里、有田、伊万里の街歩きを楽しみ、最後に通り道の佐世保の教会を一つ見たところで暴風雨になってタイムアップ
日帰りの長崎の旅でしたが、結局は日帰り佐賀の旅。
あわただしい一日でしたがそれなりに楽しめた旅となりました。

エリア 武雄・多久(佐賀)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　今まで経験ない暴風・大雨の恐れがある台風１０号週末九州上陸か・・・？
そんな予報が出ていますが羽田の天気は晴れ

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

7:30羽田発JAL605便の搭乗率は30％ほど
ガラガラです

長崎空港のバジェットレンタカーで車を借りて最初に向かった先は、日本三大稲荷のひとつ祐徳稲荷神社へ

こちらの総門は日光の東照宮を模して造られたといわれています。

こちらは一般参拝者の諸祈願が行わる御神楽殿

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

９月に入ったばかりなのでまだ夏の名残の朝顔が

こちらも夏の風物詩
ガラスの風鈴が

でももうさすがに９月なので、今日から山が職人さんが入って風鈴の柵の撤去をしているところでした。

祐徳神社があるのは佐賀県の鹿島市。
商売繁盛、家運繁栄、交通安全、縁結びなどのご利益があると信仰されています。

ここは伏見稲荷と笠間稲荷とともに日本三大稲荷のひとつに数えられる神社。

地元では「祐徳さん」の愛称で親しまれています。

創建は今から３４０年ほど前の 貞享年間。

鹿島藩主鍋島直朝の夫人が京都から輿入れする際、京都御所内の花山院邸に鎮座する稲荷大神から分霊されたのが始まりです。
この奥に千本鳥井をくぐる奥の院があるのですが閉鎖されていて奥に行くことができませんでした。

色鮮やかな鮮やかな朱色に塗られた、神殿、拝殿、楼門など主要建物は総漆塗り。

石壁山を背後にして清水寺のような舞台の上に本殿が建っていて、山裾の広い境内には楼門、神楽殿が建っています。
その美しい姿は「鎮西日光」と呼ばれているそうです。

駐車場のある道の反対側には、武甕槌神（タケミカヅチノカミ）を祀る鹿島明神社がありました。

次に向かった先は車で１時間ほどの佐賀市内にある肥前の国の一之宮、興止日女神社へ

興止日女神社 寺・神社・教会

鳥居をくぐってすぐ右手にある御神木の大楠
樹齢１４５０年と書かれています。

いかにもパワースポットとしてのパワーを感じる古木ですね。

拝殿の左手にも巨木が並んでいます。

拝殿と本殿は一之宮神社にしてはかなりシンプル

枯れてしまった木の根っこの部分だけありますが、これも相当な古木
御神木のひとつだったのでしょうね。

こちらの西門は今から４５０年ほど前の元亀年間に造営されたもので、県の重要文化財に指定されています。

道向かいにある神通密寺実相院
名前からして由緒ありそうなお寺ですが、創建したのは隣の興止日女神社の社僧だった円尋。
神仏分離される前は一体だったお寺なんですね。
佐賀藩龍造寺家や鍋島家の祈祷寺にもなっていたお寺で、階段の上に建つ立派な仁王門は今から３８０年前の寛永年間に建てられたもの

格子で中の仁王像も門と同じ時期に造られたもので、町の重要文化財に指定されています。

今回の旅で楽しみにしていた場所のひとつがこちらの武雄温泉。
温泉の入口に立つ朱塗りの楼門は、竜宮城を思わせる鮮やかな色彩と形で、天平式楼門と呼ばれ、釘を一本も使っていない独創的な建築物です。

奥に建つ武雄温泉新館を含め東京駅を設計した辰野金吾の設計で、大正4年4月に完成しました。
東京駅の赤煉瓦の駅舎の竣工が大正３年ですから、翌年に武雄温泉が完成しているのでほぼ同じ時期に建てられた建物ですがずいぶんイメージが違いますね。

武雄温泉新館 名所・史跡

なぜ武雄に辰野金吾の竜宮城に似た作品があるのか。
ちょっと不思議に思って調べてみると真相がわかりました。

明治２８年に佐賀から武雄まで鉄道が開通したことにより、武雄は遠方からも入浴客が訪れる温泉観光地になりました。

その後新しい泉脈も掘りあて、新しい浴場を作ろうと佐賀県唐津出身の辰野金吾に設計を依頼したそうです。
その時の依頼内容は竜宮城のような今でいうテーマパーク

もともとの計画は楼門は3つ、新館には温泉浴場に加え、演芸を観賞できる劇場、ビリヤード場、サウナ、食事処を入れる…
でも、予算オーバーのため楼門と新館だけを完成させて計画は頓挫してしまったそうです。

新館は今は見学のみで実際に温泉施設としては営業していません。
「五銭湯」の男湯と女湯が同じ形状であります。
今の貨幣価値で換算すると５戦は１００円くらい
昔使っていた電飾の温泉マークが飾られています。

天井には湯気抜き塔と呼ばれる穴が開いており、浴室内の湿気を穴の開いた天井から逃し、老朽化を防ぐように設計されています。

浴槽の周りにカランが付いていませんが洗い場になっています。
１０人くらいが入れるサイズですね。

こちらは１０銭湯
洗い場も浴槽の床にも当時高級だったマジョリカタイルを貼っています。

この建物は貸し切りできる個室浴槽の２０銭湯
ここの内部は非公開でした。

楼門をくぐって左手にあるのが実際に入浴できる武雄温泉元湯

武雄温泉 元湯 (武雄温泉) 温泉

入湯料は４５０円
浴室内は、あつ湯とぬる湯があって、ぬる湯でも43度！あつ湯は47度とかなり熱めです。
お湯は、弱アルカリ性単純泉でトロトロ、ヌルヌルの浴感が特徴です。
嬉野温泉同様美肌の湯としても人気でいい湯でした。

温泉を楽しんだ後は陶器の街有田へ。
有田についたとたん明日の長崎空港発のJAL便の全便欠航のメールが
予約の変更は指定の電話からのみでスマホアプリではできませんでした。
この電話が何回かけてもつながらず。
空港ターミナルのJALのカウンター電話番号を苦労して見つけ今日の最終便に振り替えてもらいました。
予約していたJALシティ長崎のホテルもキャンセルして何とか帰りの足を確保できて有田の街を散策。

有田陶磁美術館 美術館・博物館

有田の街の裏通りには、トンバイ塀と言われる、登り窯を築くために用いた耐火レンガの廃材や使い捨ての窯道具を赤土で塗り固めて造った塀が続きます。

帰りの便の振り替え手続きにバタついて、まだお昼を食べていなかったので食事処を探しますが明日上陸する台風に備えてお店は閉まっているところばかりで、人通りも全くありません。

ようやく見つけたのがこちらの明治夢庵

明治夢庵 グルメ・レストラン

こちらのお店は有田焼のミクロスと呼ばれる犬や猫のミニチュアのお店
お店の奥がレトロなカフェになっていました。

結局遅めのお昼はこちらのお店でほっとサンドのカフェランチ

次に向かったのは同じく陶器の街伊万里
到着したのは３時４０分

陶器の街だけあって川に架かる橋の欄干にも伊万里焼が

有田の街同様台風上陸に備えて早じまい
お店はどこも台風養生をしています。
こちらのアールのついた白い建物は片岡鶴太郎工芸館
すでに閉まっていました。

伊万里の大川内山は江戸時代、佐賀藩鍋島家の御用窯が置かれたところで、「秘窯の里」と呼ばれる焼き物の街。

三方を山で囲まれていて、山水画に出てくるような屏風岩がそそり立つ山間に秘窯の里はあります。

この地に佐賀藩の御用窯が置かれたのは万治年間で今から３６０年ほど前の事。
「それまでは、有田で焼き物が焼かれていたそうですが、製作技法が外に漏れないようにするため、険しい地形のこの地が選ばれ藩窯を移転したそうです。

「鍋島焼」の伝統を受け継いで今でも、細いい石畳みの坂道沿いに約30の窯元が軒を連ねています。
でもさすがに台風に備えて今日はほとんどが早じまい。
開いていたのは数件だけでした。

有田では香蘭社と深川製磁だけ開いていましたが、前回来た時に有田焼はこの２つのお店で買ったので、今回は伊万里焼を買おうと思っていたので、ここで品定め

こちらのギャラリーに展示されている品物はちょっと高めだったので、道向かいにあるアウトレット商品を置いているコーナーで、鮮やかな色合いの小鉢を３つおまけしてもらい購入しました。

２日間の予定だったので初日は佐賀、２日目が長崎の観光を予定していたので空港を出てからずっと佐賀だけ
空港に戻る前に通り道の佐世保でカトリック三浦町教会に立ち寄りました。

明日上陸する台風１０号に備えて、教会の窓にベニヤを打ち付けて台風養生の作業の真っただ中でしたが出れもいない教会の中を見学することができました。

カトリック三浦町教会 寺・神社・教会

ここは1899年に佐世保教会という名称で、谷郷町に設立され、その後1931年に佐世保駅の近くの小高い丘の上に建てられた美しいゴシック様式の教会です。

カトリック三浦町教会は太平洋戦時下において、異教として軍部の圧迫を受け、空襲の目標になりにくい様に黒く塗られ、戦火から免れたというエピソードがあります。

長崎教会は内部撮影が禁止のところがほとんどですが、ここは自由に見学できて撮影禁止の表示もなかったので聖堂内も撮らせてもらいました。

ステンドグラスもきれいでした。

教会の横にはルルドのマリア像もありました。
教会を出たとたん土砂降りの雨になり、ハウステンボスの横を抜けて長崎空港に到着するまで横殴りの強い雨が降り続いていました。

１９時前に長崎空港に戻りレンタカーを返してから空港ターミナルに入ると、台風の影響か、コロナ対策のためかわかりませんが売店やレストランは１９時閉店
夕食を空港のレストランでとろうと思っていたので大誤算です。
時間はまだたっぷりあるのでこちらのラウンジで一休み。

長崎空港ビジネスラウンジ アザレア 空港ラウンジ

３０分前に搭乗ゲートを入ると搭乗口のANAフェスタとJALのブルースカイだけは営業していました。
お腹が空いたのでとりあえず長崎名物の豚角煮まんと

ANAフェスタ 長崎ゲート店 グルメ・レストラン

角煮おにぎりを

そして生ビールで一息ついたところで登場開始
明日の便が全便欠航になったこともあり８割がた埋まっていました。

お土産諦めていましたがブルースカイで松翁軒のカステラを買うことができました。

老舗カステラ店のカットカステラ美味い！
１泊の予定で出かけたどこかにマイル長崎の旅でしたが台風の影響で日帰りになってしまい、満足な観光ができませんでしたが、とりあえず何とか家に帰ることができてよかった。
改めて五島列島をメインに長崎の旅を計画してみようと思います。