廃止された終着駅を訪ねました。

2020/06/10 - 2020/06/10

新型コロナウイルスの感染拡大防止のためすべてのイベントが中止され、お礼のあいさつもできずにいたので、休みの日にイカがいました。なぜ、急に思い立ったかというと、新聞でショッキングな記事を見つけたからです。訪れると寂しい風景が広がっていました。

エリア 砂川・新十津川(北海道)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

札沼線の終着駅だった新十津川駅。札沼線の「札」は札幌です。「沼」は沼田町です。つまり、以前は、札幌から沼田町まで線路が伸びていたのです。

今もその名残は、ありました。新十津川駅をはるかに過ぎたところに車止めが見えます。

しかし、新十津川ー沼田間は、１９７２年に廃止されました。以後、この新十津川駅が終着駅になりました。

「歓迎　ようこそ新十津川へ」とありますが、２０１６年３月２６日からは１日１本の運行になりました。午前１０時が最終列車で日本で一番早い最終列車の駅でした。

そんな札沼線、札幌医療大学ー新十津川間も廃止が決まりました。ラストランは、２０２０年の５月６日の予定でした。

しかし、４月１５日、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、廃止日を４月２４日に繰り上げました。その繰り上げを決めた翌日の４月１６日、日本全国に緊急事態宣言が出されラストランは、４月１７日になりました。突然の決定です。そのため、、鉄道のラストランにしては、寂しい最後となりました。

ラストランは、４月１７日でしたが、５月６日の当初のラストランまでは、運休という扱いで記録上の廃止は５月７日です。１か月が経ち、新十津川駅を訪れると、すでにホームには入れなくなっていました。

新十津川の駅の看板も外され枠だけになっていました。

藤の花だけがいつもと変わらず咲いています。

白い花は、マーガレットですね。

長らく無人駅だったのにきれいです。地元の人たちが、きれいにしていたのですね。

今回、新十津川を訪れようと思ったのは、沖にある白い机にあります。

亡くなった駅長犬への記帳をする台がありました。

ララという名前のワンちゃんです。土日やイベントがあるときに、必ず駅長の格好をして乗客を出迎えた駅長犬です。新十津川駅廃止からちょうど１か月経った６月６日に亡くなったそうです。何か、新十津川駅の最期を見届けて逝った感じがしました。ラストランには行けませんでしたが、せめてララにお礼を述べたくて新十津川駅を訪れました。

時刻表もなく。

切符を売る窓口は閉ざされたまま。と言っても、私が訪れたときには、すでに閉ざされていました。

いつもの新十津川駅の駅舎。

しかし、列車も来なければ、ララもいません。

駅前の喫茶店兼新十津川駅のグッズ販売所。

たくさんのグッズの中に…

ララの写真がありました。

機嫌の良さそうな表情です。

ラストランが、突然早まってしまったため、ラストランのグッズは、たくさん余っています。

お店のおばさんによると、夏までは営業するが、その後は店を閉めるということです。ララが座る横にあったストーブもなくなっていました。

少し寂しい気持ちでしたが、来れたことが良かったです。

この旅行記へのコメント （1）

• ケロケロマニアさん 2020/07/12 11:38:12

  ララちゃん、亡くなられたんですね…。

  突然のコメント失礼いたします。
  廃止後の新十津川の風景、気になっておりましたので、とても参考になりました。
  それにしても、ララちゃんが亡くなられてしまったとは、本当に悲しいです。
  仰る通り、札沼線の最期を見届けてから、天寿を全うされたのかもしれませんね。
  
  それにしても、廃線後のホームが立入禁止になっているとか、意味が不明ですね。
  駅舎ももう施錠されてしまっているのかと思っていましたが、ゆりりんさんのご訪問時点では普通に立ち入ることが出来たようで、私もそのうち、現状を確認しに足を運んでみようと思っています…。
  
  ｂｙケロケロマニア