2018/05/10 - 2018/05/24
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jijidarumaさん
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≪2018年ドイツの春:フランケン地方・オーバープファルツ地方の旅≫
2018年5月10日(木)~5月24日(木)15日間
目的地:バイエルン州フランケン地方・オーバープファルツ地方を中心に巡る。
(ニュルンベルクを中心としたFrankenフランケン地方、レーゲンスブルクを中心としたOstbayern東バイエルンのOberpfalzオーバープファルツ地方)
①Spessartシュペッサート地方の選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェに泊まる
ドイツ感傷旅行15回目の内訳は春が10回、夏1回、秋3回、そして冬(クリスマス)が1回)で、春が圧倒的に多い。この時期はプレシーズンにあたり、宿泊も取りやすいのだ。
15回目の2016年は秋の旅、2017年は家内のインプラント手術などで断念したから、16回目の2018年は春の旬の味、シュパーゲル(白アスパラ)料理を楽しみたいので5月にしたのだ。
いよいよという事で、わくわくしています。
何時も旅の出だしはそんな感じです。
写真はKurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe 古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館)の本館前
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
<Avisエイビスの使用レンタカー>
Seato Leonセアト・レオン・2000cc 灰色 5T ディーゼル車
オートマチック・エアコン・ナビ付き。
事前に駐車場で常駐の空港メカに仕様を詳しく教えてもらって、さらに最初の目的地をナビに入れてもらってスタートした。
DE EUAA 1654 がその番号でした。
セアト・レオンはスペイン・カタルーニャ州に本拠を持つ自動車会社だそうで、初めて乗る車だ。グローバル化をしてきたフォルクスワーゲン・グループの傘下にあり、車名のレオンはスペインの北部カンタブリカ山脈のふもとの都市であるレオンに由来する。
因みにレオン市はレオン州の県都で、古くはローマ軍団第6軍団によって建設され、第7軍団が長くこの地を支配し、後にレオン王国となった。
1983年カスティーリャと合併し、カスティーリャ・イ・レオン州となっている。13万人を超える人口があり、キリスト教会関連の建築記念物が多いと云う。
(1974年12月10日、ドイツで生まれて初めての運転免許を取得。
ドイツ等の旅行でレンタカー使用の際には、現在も有効な、この免許証を使っている)
写真はKurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe 古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館)の駐車場でレンタカーと -
普段はANA利用なのだが、羽田空港に切り替えたケースが多く、千葉県人のため便利な成田からフランクフルト直行のJALを往復起用し、予約も(2月8日)に早々と決めた。
古城ホテルなどの予約(13泊)はBooking com.や直接宿泊先との交信(2月12日~25日)で、普段より難航したので時間がかかった。
今年は希望の古城ホテルやミシュラン星付きのレストランの予約がスムースにいかず、難航した。現地のホテルを訪れた際に聞いてみると、最近の流行りで結婚式を古城ホテルであげることが多くなり、この為、予約が取れなかったようだ。行程の近くに適当な古城ホテルが見つからず、結果的にロマンチックホテル加盟のホテルや、ミシュラン星付きのシェフが経営する大きなリゾートホテルなどに5泊することとなった。
そんな次第で旅行中の13泊のうち、様々な古城ホテルの宿泊は珍しく8泊となった。
2連泊は前半・中間・後半と3回と余裕を持ったつもりだ。古城ホテルは岩壁上の古城ホテル、高台の古城ホテル、防壁に囲まれた古城ホテルといった様々なものだ。
写真はフランケンの紋章 -
中でも驚いたのは、予約済みの3泊目のHotel Feiler ホテル ファイラーが5月2日になって閉業(2018年4月3日から営業停止)していたのが判明し慌てました。オーナーシェフの病気が理由との事でした。Booking.comで予約していたのですが、偶々夕食の予約をしていなかったので、その旨伝えると閉業との連絡あり!それで出発日も迫ってから、代替えホテル探しになりました。代替えホテルを見つけるのに3日かかり、少し南に離れた丘の上のホテルに決まり、ホッとしました。
ホテル ファイラーの洒落た所がお気に入りであったのでガッカリし、予約サイトのBooking com.もその事態を知らされていなかった様子にも驚いた。
毎年、ミシュランやゴー・ミョーで高く評価されているグルメレストランで楽しむ機会を持っているが、この旅は珍しいことにミシュラン1星での夕食が1回となった。
希望していたミシュラン2星と1星のレストランには3店でフラれたのだ。このうちのミシュラン2星の古城ホテルはお気に入りなので、訪問してお茶でも飲みたいと思っている。
宿泊先をつなぐ、こまかな旅の行程(携行する旅の行程として)もA4ベースで100頁が3月中に完了した。かつてレンタカーで走った地域・フランケン地方やオーバープファルツ地方はフランケンワイン(辛口)の産地、古城群、ローマ軍団が国境線に砦を築いた遺跡等もあり、再訪ながらも興味深い場所も新たに見つけました。
そして最後に残ったレンタカーAvisエイビスと損保ジャパンは4月28日に予約を完了した。
写真はフランケンの紋章写真はバイエルン州におけるフランケン地方のマップフランクフルト国際空港 (FRA) 空港
-
第一日目が16時30着、まだ太陽もある時間だが、久しぶりのドイツのアウトバーン走行でもあり、あまり無理をせず、少々土地勘のある、フランクフルト空港から55kmと近い、選帝侯の狩りの城館であった古城ホテルに全13泊の最初の1泊をすることとした。
2009年4月17日(金)~5月1日(金)15日間の旅で、同じようなフランケンワイン、ボックスボイテル街道、古城街道;フランケン・スイスの古城群、陶磁器・ガラス街道、マイン、ペグニッツ、ナーブ、レグニッツ川を巡った旅(総走行距離1,627km)に地域的には似たものになる。
今年はそれよりも少し狭い地域を巡るので、行程は凡そ<1,200kmの旅>を予定しています。ドイツも少々トラブルが生じていますが、レンタカーで田舎を巡りますので、あまり危険はないでしょう。
[註]1:ホテル---朝食・Taxes込み、Twin Room 、Bath or Shower、Park 尚、下記の金額は室料を除き、全て2人の合計額を表記した。
一部地域で保養地税(Kurtax)が賦課されるホテルもあった。
2:文中の略記---A-アウトバーン、B-国道、N-バイパス、L-県道以下。
3:温度は原則として、日中の温度を記した。
5月の参考となる平均値は日の出05:49、日の入り20:55、気温10℃~20℃、日本との時差7時間、つまり夏時間である。
写真はWappen_Sailaufザイラウフの紋章 -
5月10日 (木)
成田国際空港ターミナル2 :JAL407 LV 11:25
Frankfurt Flughafen ターミナル2:JAL407 AR 16:30
ゲートG63の搭乗は11:25だったが、出発機が込み合っていたため成田空港の離陸は12:00となった。
フランクフルト空港のターミナル2には遅れを取り戻して16:01に着陸した。成田もそうだがフランクフルトも着陸後から駐機場まで走る距離は長い。16:15に駐機してドイツに1年半ぶりに入国した。
税関を出ると直ぐ右手にAvisエイビスのカウンターがあり、3番目に並んでレンタカーを17:02に 賃借した。
提供されたレンタカーは、予約した廉価なコンパクト車より車格も高いSeato Leonセアト・レオン・2000cc 灰色 5T ディーゼル車(オートマチック・エアコン・ナビ付き)でした。
事前に駐車場で常駐の空港メカに仕様を詳しく教えてもらって、とりわけライトはエンジン停止後もAutoに維持する事と言われ、さらに最初の目的地をナビに入れてもらってスタートした。
写真はKurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe 古城ホテル ヴェイベルヒュヘ:俯瞰 -
≪Spessartシュペッサート地方≫
マイン川沿いのとんがり屋根と木組みの家の並ぶ小さなワイナリーの村、樹齢何百年という巨木、美味しいワイン。シュペッサート地方にはメルヘンの雰囲気が満ちていると云う。主な観光地はAschaffenburgアシャッフェンブルクやメスペルブルン水城などがある。
5月 10日 (木):成田はあいにくの小雨 、 フランクフルトは曇天 、 16℃、60km
JAL407 成田LV 12:00、 Frankfurtフランクフルト AR 16:30(51H・K) B787-9 、フランクフルト空港のAvisエイビスでレンタカーを借り17:02、空港を出発 17:20 ->A3・B26・L? 60km Sailaufザイラウフ・Hoesbachヘースバッハ Kurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe 選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェに18:40到着。
写真はKurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe 古城ホテル ヴェイベルヒュヘ:駐車場から見る教会塔 -
*初めて乗るスペインの車セアト・レオン・2000ccでしたが、私共二人には十分に大きく立派でした。仕組みを教えてもらったメカにチップEuro5をあげて、さて出発と駐車場をゆっくり出る。
いつもの通りならバーのある所でボタンを押すと無料の駐車券が出て来るはずだ。今回は更に機械化されたシステムに代り、多分同じだろうとボタンを押すも駐車券が出てこない。何が悪いのか、慌てているうちに後続車が2、3台並んだ。バックして再度試みるが慌てている所為か、上手くいかない。
その内、しびれをきたした後続車から英国人が出てきて、車を機械近くに寄せて、ボタンを押せと言う。そうして出てきた駐車券を取り出して私に差し出した。何が悪かったのか、いまだにわからないがサンキュウを繰り返して、次のバーでその駐車券を差し込むとバーがあがり、外周に出ていく。
3台目のドイツ人から(何をやっているのだとばかり!)キツイ警告音を鳴らされて、2018年春の旅がスタートした。
写真はKurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe 古城ホテル ヴェイベルヒュヘ:本館側から見た中庭 -
イチオシ
空港外周路からA3のアウトバーンは直ぐである。メカに入れてもらった英語版のナビは耳に慣れていない。
ドイツ語版してもらえば良かったと思ったが、レンタカーの前の利用者は英語版を利用したらしく、メカも日本人とみてそのままにしたようだ。
さてA3アウトバーンを時速80kmで走り始め、トラック群の間に挟まれながら、時にはトラックを抜く為に120kmで走る。セアト・レオンは安定した走りを見せる。
写真はKurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe 古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館)の本館前 -
空港から45kmのAschaffenburgアシャッフェンブルクの東で降り、国道B26に入った。所がまずい事にSailaufザイラウフで迂回路の表示がある。一応ナビを信じて走るが、同じ場所を三度走った。
ナビは情報として迂回路までは入っていないようだ。困って、街中で犬と散歩中の親切なドイツ人に聞いてみると、「ナビは駄目だから、迂回路の表示を見ながら進むのが良い。先に行って分からねば誰かに聞きなさい」とアドバイスを受けた。
写真はフラケン地方のマップ -
予定より凡そ5kmを増やした程度で、古城ホテル ヴァイバーヘーフェの門を見つけて走り込んだ。
通知していた18時の到着時間よりも時間がかかりましたが、やれやれである。まだ明るいホテルの敷地にある大きな駐車場に車を停めて、レセプションに行く。
お待ちしていましたと、にこやかな男女二人に迎えられて、やはり最初の宿泊所に選んで良かったなと思った次第だ。本館前で荷物を下し、荷物を持ってもらって、部屋に案内して頂いた(チップEuro5)。
本館前は荷物の上げ下ろしのみなので、それからまた車は駐車場に戻した。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館)の庭園には大きなシャクナゲの花が満開。 -
≪①2018年5月10日(木)1泊≫
Kurfuerstliches Schlosshotel Weyberhoefe
選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェ:
D-63877 Sailauf‐Aschaffenburg 、 Weyberhoefe 9-15
TEL:49(0)6093-9400 FAX:-940100
https://www.schlosshotel-weyberhoefe.com/
4星・全40室の高級古城ホテル。リフトが無い3階のNo.27の部屋はSchlosszimmer Classik(20㎡)=Euro145+朝食38(24,304円)、スイートほど広くはないが、古城らしい梁木が目立つ部屋は美しく、寝心地の良いベッド、機能的な浴室共々申し分が無く、次回利用もOKと思った。
部屋は裏手の庭に面し、井戸が見え、周囲は森である。
水は0.7L1本がサービスされ、スリッパや浴用ガウンも備えてあった。
クラシックな、美しいメインレストランRumpoltルンポルトが17時に締まり、この日の夕食は暖かい料理が出せないと聞いていたが、その事から予想したように、今晩のお客は広い古城ホテルに私共のみでした。
古城ホテルの宿泊で他にお客がいないのはこれで6泊目だ。
古城ホテル ヴァイバーヘーフェは1265年に建てられた築城時そのままの狩猟館で、歴史的建造物の保護対象になっている。
14時チェックイン、11時チェックアウト。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):3階のNo.27の部屋 -
2016~2017年に改装された古城ホテル ヴァイバーヘーフェはバイエルンのNaturpark Spessartシュペッサート自然公園に接した約 10haの庭園内にある。
1時間毎に鳴る教会塔の鐘が、静かな敷地内に響く。ホテルの裏手は庭園が広がり、大きな見事なシャクナゲや、高々としたマロニエの白い花が満開でした。
フランクフルト空港から55kmの距離と近い。Aschaffenburg‐Ostから下りて、B26を北東10km走ったSailaufザイラウフ・Hoesbachヘースバッハの人口3600人の町にある。
B26を東に走ると、道沿いには姉妹古城ホテルであったSchloss Rothenbuchローテンブーフ城や、Lohrロアールにある伝説のSchneewittchenschloss白雪姫城 、少しマイン川を遡ると山上の古城ホテルSchloss Saaleckザーレック城を訪れる事が出来る。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):3階のNo.27の部屋 -
<選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェの歴史>
1265年、マインツ選帝侯Werner von Eppsteinヴェルナー・フォン・エップシュタイン(1259~1284年)により、この地に狩りの城館「castrum vivariumカストルム・ヴィヴァリウム」が建設された。1284 年にこの地で彼は亡くなり、マインツの大聖堂に埋葬されたが、ここに石の塔、農場の建物、猟場(Vivarum)が残された。
1552年、第二次辺境伯戦争で城館は破壊されたが、1557年Kurfuerst Daniel Brendel von Homburgダニエル・ブレンデル・ホンブルグ選帝侯により新たに狩猟館が建てられた。
猟場(Vivarumヴィヴァリウム)の名前が百年経過するうちに"vivarヴィヴァール"や"wiberヴァイバー" と変化し、最後に"weyberヴァイバー"となり、この城館は「Weyberhofヴァイバーホーフ」と改名された。
Schafzucht羊の飼育が行われたことが記録に残っている。
(因みに羊の姿のグミが枕の上に置いてあった)
2000~2005 年に5星のリゾートホテルとなった。
1998年、Restaurant "Caremeカレメ" がシェフのJuan Amadorユアン・アマドールによりオープンされ、その後 2001年にはミシュラン2星を獲得した。現在は残念ながら、彼のレストランは無く、その事が一因になったのかホテルの評価も4星の古城ホテルになっている。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):3階のNo.27の部屋 -
尚、かつて2度お世話になったSchloss Rothenbuch古城ホテル ローテンブーフ城の経営者であったLehnardtレナード夫妻が今は選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェに傾注していると思ってレセプションで聞いてみると、なんと古城ホテル ローテンブーフ城、選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェの両方の経営からも離れてしまったと言う。
残念なことながら、古城ホテルの経営の難しさはこれから巡る地方でも現実の閉業という形で見てきた。
現在、ローテンブーフ城は某ホテルのチェーン組織に属し、団体の研修を引き受ける宿泊ホテルとなり、選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェの経営も2年前に現在の経営者に譲渡されたと言う。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):明るく、機能的な浴室 -
イチオシ
<夕食:古城ホテル ヴァイバーヘーフェの暖炉の間にて>
19:15~20:00 Euro30 (3,984円)
メインレストランRumpoltルンポルトが17時に締まり、この日の夕食は暖かい料理が出せないので、Kaltes Essenカルテスエッセン(冷たい食事)だけになるのを了承していた。
少々暗い部屋はホテルのバーに近接した暖炉の間で、ドイツ人の典型的な食事が用意されていた。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):暖炉の間 -
Kaltes Essenカルテスエッセン(冷たい食事)とは、いわゆる火を使わない食事の事です。
簡単かつ安価とも言えるが、習慣的に重めの昼食やお茶の時間にケーキ類を沢山食べがちなドイツ人にとって、夕食は丁度良い調節になっている。
就寝前に多くを食べない習慣は健康に対するドイツ人の考え方でもある。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):暖炉の間 -
従って、文字通り、サラミ、焼きソーセージ、生ハム、ハムやチーズ類、これぞドイツ的な硬い黒パン、バター、野菜が少々添えられていました。
ワインはフランケンのリースリング0.2Lx2を飲んだ。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):暖炉の間 -
可愛らしい民族服姿の若い女性は夜12時まで、一人でレセプション勤務するとか、「怖くないのか、お城の幽霊は出ませんか」とか、冗談に聞く。
「慣れていますから」と彼女は笑顔で答えた。
いつものながら機中では寝ないので、眠い上に初日は疲れた。
10:30、熟睡。
写真は古城ホテル ヴェイベルヒュヘ(選帝侯の狩猟の館):サロンには美女の肖像画が並ぶ。 -
尚、上記のローテンブーフ城には2009年、2012年に其々同じ部屋に1泊した。
<2009年ではこんなことがありました>
旅の第一日にトラブル発生でした!!ANA209 LV 11:30の機中で、年配?のビジネス席の男の方が酒も飲んだ所為か、急に倒れて、生命の危険と云う事になり、機長の判断で離陸後2時間半、ソ連上空から、成田に引き返すトラブルに見舞われました。
フランクフルト側と折衝がうまくいき(ドイツも深夜の飛行制限がある)、20:00再離陸し、フランクフルト到着は現地時間00時5分となりました。ANAの乗員は全員交代し、新たな人員で再飛行となりました。
成田に戻ってからは、あわてて予約済みのレンタカーのハーツ日本社に事情説明の上、フランクフルトのカウンターにも連絡するよう依頼。更に念押しで、ANAのカウンターでも、現地側でのフォローを要請しました。嬉しい事に現地でANAの吉田現地駐在員(営業の方で急きょ動員された由)が、機内から出ると私共を待っていてくれて、“ハーツのカウンターを待たせているので、急ぎましょう”と入国から、ハーツ、荷物の引き取りと親切な対応をして頂いた。ハーツからもホテルに深夜ながら電話を入れてもらい、これからスタートするが待ってもらえるかを確認してもらうと、もちろんOKとの回答あり。
1時15分、やや小雨の降るアウトバーンを走りだした。車は少ないが、工事区間が多く、トラックがつながって走る状況のアウトバーンをWeibersbrunnヴァイバースブルンでおりる。小雨に濡れた山中の道は霧も出ていて、前が良く見えずにひやひやした走行となる。この時間は車が全く通らない道をゆっくり走り、Rothenbuchローテンブーフの村内に入って300m、中心にあるホテルを見つけた。空港から70km先の古城ホテルSchloss Rothenbuchローテンブーフ城には2時10分、予想よりも早く到着した。
そこでは、経営者のご夫婦が待っていてくれた。城門のブザーを押すと、Frau Lehnardtレナード夫人がそれに応え、ご主人が門外まで迎えてくれた。重いトランクを持って下さり、芽が出たら美しい蔦が絡まるであろう塔の入り口を入り、螺旋状の階段を上がり、3階の部屋までご案内頂いた。寝室は中世的な趣の装いを凝らした部屋で、どっしりとしたベッドは天蓋付き、洗面所は明るいモダンなものでした。枕もとにはチョコレート、ベッド傍にはシェリー酒が提供されていた。
遅い中でご面倒をおかけしたレナード氏にはたいへん恐縮したが、嬉しい事に「今朝は遅くまで寝て、ゆっくり起きたら良いでしょう」と言ってくれた。
残念ながら、車を運転したことで精神的には興奮していた為に眠れぬ夜になりました。
こうして旅の第一日はとてつもなく!!長い一日でした。
写真は2012年Schloss Rothenbuch古城ホテル ローテンブーフ城の正面 -
<Schloss Rothenbuch古城ホテル ローテンブーフ城>
D-63860 Rothenbuch 、Schloss
Tel:49(0)6094-9440 Fax:-944-444
http://www.schloss-rothenbuch.de/
4星、全43室。206号室(3階)=Euro 119。
Frankfurtフランクフルト空港より45分、70kmの距離にある。
メインレストランはDie Fuerstenstube領主の間。朝食はDie Jagdstube狩猟の間。Der Gewoelbekeller丸天井の地下室ではRitteressen騎士の食事(8品Euro42.5)が催されるとのことだ。
<城の歴史>
この城は古くは1318年頃に遡るものと云う。Hochspessart高地シュペッサートに位置し、主に狩猟の館として、利用されてきたが、1567年になって、時のマインツ選帝侯(選帝侯:ドイツ皇帝を選出する権限を持った聖俗の7諸侯。マインツ・トリアー・ケルンの3大司教とベーメン王・ブランデンブルク伯・ザクセン伯・ファルツ伯の4大諸侯)Daniel Brendel von Homburgホンブルク家のダニエル・ブレンデルの命により、水城として、改築された。
以来440年を超え、印象深い4つの翼を持った建物が建っている。ここでは地域の文化芸術を保護育成し、1581年に発行された“Ein neu Kochbuch・M.M.Rumpoltルンポルト作・新料理本”を通して、当時の事を知ることができる。この古城ホテルでは今もこの本のレシピから、様々な食事をRitteressen騎士の食事などで、提供しているという。
時代の経過と共に、その後の200年はシュペッサート地方の19の町をまとめた行政の中心となった。それから更に100年間はフランシスコ修道女会が1987年まで所有する。
1994年、Lehnardtレナード家により所有され、城は大改装が行われ、現在の古城ホテルが開業される。今は掘割の跡が一部残っていたが、昔の水城の面影は残念ながら無い。
古城ホテル ローテンブーフ城は予想していた以上に素晴らしく、魅力的な古城ホテルで駐在時や定年後の旅でここを知らなかったのは私にとっては大変迂闊な事でした。
最初の日に宿泊するには凡そ70kmの距離の当地は山中ながら、適当な所でもある。
レナードご夫妻は不在であったが、3年後に約束を果たせて、嬉しい。
写真は2012年Schloss Rothenbuch古城ホテル ローテンブーフ城の206号室(3階)
・・・・・
以上、帰国の挨拶を兼ねて、とりあえず初日の旅を掲載しました。
これから徐々に旅の資料や写真を整理しながら、15日間のドイツの春をお伝えしましょう。
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この旅行記へのコメント (2)
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- rinnmamaさん 2018/06/06 14:49:30
- ご無事の帰国で良かったです。
- jijidarumaさん、こんにちは
いよいよ梅雨入りですね・・まだ、蒸し暑くないので良いのですが、気温が低めになると肌寒いですね!
ご無事にお帰りで良かったです。
予約済みのホテルが閉業とは災難でしたね。
いつも、綿密な計画でレストランもお調べで楽しまれていらっしゃるので、不意打ちの閉業はビックリでしたでしょう。
突然に行うわけでもないのに、予約サイトの連絡も不手際きわまりないですね。
選皇帝の古城ホテル・・・ヴェイベルヒュへ、素敵なお部屋ですね。
ドイツ人は就寝前に多く食べない習慣があるんですか?
ドイツを旅していて、何処のレストランでも飲んで食べていらっしゃる現地の方達を
お見受けしますが・・・
実は私も最近の健康診断で体重が増えてので、2キロ減らしましょうという指導のもと、夕食は減らしています。
時間が有る日は夕食を早目のして歩きに行っています(梅雨でまた増えそうで怖い)
最後に2009年の出来事・・私は遭遇していませんが、引き返すなってビックリですね。レンタカーカウンターに行く時間・ANAのカウンターでも交渉など、時間的に出来るのでしょうか?
私ならパニックになりそうです・・
今回は無事にスタートで良かったですね
先日1泊の旅行、来春の予定、秋の北海道に更に、来秋にアメリカに行くかもで、大忙しで書き込みも遅くなってしまいまして、失礼しました。
旅行記も次々にアップで楽しませて頂きます。
rinnmama
- jijidarumaさん からの返信 2018/06/07 00:30:06
- Re: ご無事の帰国で良かったです。
- rinnmamaさん、
こんばんは。
ご多用の所、コメントありがとうございました。
梅雨は人には結構しんどいものですが、植木や花々にはありがたいもので
何やら生き生きとしています。
昨年思い切り短くしたモミジの木も、どっと新芽が出て枝も長々と
徒長しています。この元気さには敵いませんね。
さて、漸く、2日目の日記が完成しました。3日目は予約したホテル
が突然無くなってしまったと言う日です。予約サイトには顛末は報告
済みです(何も言ってきませんけどね)。まだ13日残っていますので、
旅行記完了まで先が長いです。こちらの掲載は完了と共にできるだけ
掲載しようと思っています。お楽しみ頂ければ、幸いです。
フランクフルトの地からはSpessartシュペッサートの地は近い地域で、
旅の最初の宿泊はこの選帝侯の古城ホテルにして良かったです。
ほんとはレストランも開かれていて、旅の最初にシュパーゲル料理を
食べたかったのですけど、残念ながらそれは翌日に持ち越されました。
暖炉の間だけに、冷たい夕食は似合わなかったですね(苦笑)。
ドイツ人は暖かい昼食重視主義なのですよ。色々と世代の変化が
見られますが、何かの集まりでは結構飲み食いしますが、良く
見てると飲んでばかりの様な・・・。
この旅もよく歩いたし、石畳でもあったので帰ってみれば、2kgも
減量していました。1500km以上走ると、結構気も使うようで
それが減量にもなったのでしょう。
一昨日、大学のクラス会があり、日焼けした一寸引き締まった^^
身体、16度目のドイツ、13日で1500km以上走ったと言うと、
皆が驚いていました(笑)。
お蔭で次回の幹事を元高検検事長(弁護士)殿と一緒にやること
になってしまいました。
rinnmamaさんの次なるご予定、結構なことです。
それが健康の源泉になっているのでしょう。
それではまた。
jijidaruma
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