2018/05/10 - 2018/05/24
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jijidarumaさん
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≪2018年ドイツの春:フランケン地方・オーバープファルツ地方の旅≫
2018年5月10日(木)~5月24日(木)15日間
目的地:バイエルン州フランケン地方・オーバープファルツ地方を中心に巡る。
(ニュルンベルクを中心としたFrankenフランケン地方、レーゲンスブルクを中心としたOstbayern東バイエルンのOberpfalzオーバープファルツ地方)
①5月10日Spessartシュペッサート地方の選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェに泊まる
②5月11日ウンターフランケン地方の要塞都市デッテルバッハ
③5月11日リーメンシュナイダーの傑作マリア巡礼教会にある“ぶどう園のマリア”とマイン川の蛇行
④5月12日フランケン・スイス地方の古城群:ドイツの英雄クラウス・シュタウフェンベルグ大佐ゆかりの城を訪ねる。
⑤5月13日フランケン・スイス地方の古城群:出くわした30年戦争時のツワモノども
番外編・フランケンの春、オースターアイ(復活祭の飾り卵)が見られる町や村を巡った。
⑥5月13日フランケン・スイス地方の古城群:人気の古城ホテル ラーベン(カラス)シュタイン城に2泊
⑦5月14日フランケン・スイス地方の古城群:100mの高さの岩壁に立つ古城エグロフシュタイン城の姿は絵画的な美しさである。
⑧5月15日懐かしの古城ホテル ヴェルンベルク城とアザム兄弟の作品が見られるミッシェルフェルト修道院
番外編・伝説:アッシジの聖フランシスコがグッビオの町を狼から救った話
⑨5月15日この旅一番のグルメレストラン・白樺の館(カワセミ)にて
⑩5月16日レーゲンスブルクの名物焼きソーセージとダンプヌーデルン
番外編・三十年戦争の逸話:フォルヒハイムの“Mauerscheisser” (壁のような糞をする奴!)
⑪5月17日:ナポレオンが置き忘れた旅行カバンが見られるドナウ観光船に乗る。
⑫5月17日:ローゼンブルク城の上空を舞う鷹たちの飛翔がすごい
⑬5月17日:40代の頃、家族で一泊した懐かしの古城ホテル エッガースベルク城
⑭5月18日:要塞都市ベルヒングと古城ホテル アルンスベルク城
⑮5月18日:要塞都市バイルングリースの旧市街、整然とした家並み、市城壁、塔を歩いてみるのは楽しい。
⑯5月19日:宗教都市アイヒシュテットと聖ウィリバルド・聖ウィニバルド・聖ヴァルブルガの3兄妹
⑰5月19日:英雄の城パッペンハイム城とローマ軍団の宝物が発掘された要塞都市ヴァイセンブルク
⑱5月20日:アンスバッハ辺境伯ゲオルクの建てたラティボー宮殿、ランガウの王冠と称されたアーベンベルク城
⑲5月20日:リヒテナウ要塞とブランデンブルク・アンスバッハ辺境伯のレジデンツ
⑳5月20日:これぞドイツの古城ホテル コルムベルク城
21 5月21日:初めてローテンブルクの歴史祭りを見る。
22 5月21日:ローテンブルクの食事編・夕食は地獄亭で頂く。
23 5月22日:フランケンワインのボックスボイテル街道を行く。
写真はSommerhausenゾンマーハウゼンのパンフレットから
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
Das Land der Bocksbeutelボックスボイテル地方:
<Die Bocksbeutelstrasseボックスボイテル街道>
Bocksbeutelボックスボイテルはずんぐりした、丸みを帯びた独特のボトルの形状で有名である。この形のフランケンワインを飲まれた方もおられるでしょう。
ボックスボイテル街道はフランケン地方のヴュルツブルクを中心にしたフランケンワインの産地を結ぶ街道である。
ドイツワイン街道の一つとして、第二次大戦後に創設されたもので、この街道は東西南北に幾つも別れてあり、主にマイン川の流域に多い。
上質な辛口の白ワインの産地として、この街道沿いの町々をワイン愛好家がよく訪れる。この街道はたくさんの町・村をつなぎ、古城・宮殿、修道院・教会そしてワインの醸造所を見ることができる。
街道の出発点として、古都ヴュルツブルクがあり、
西はAschaffenburgアシャッフェンブルクまで、
東はCastellカステル、Iphofenイプホーフェン、Ippesheimイッペスハイムの町までである。
北のルートはマイン川沿いに下り、Veitshoechheimファイツヘーヒハイムから、KarlstadtカールシュタットとHammelburgハンメルブルクの古城ホテル一帯のワイン畑に至る。
南は国道13号線に下る道で、Sommerhausenゾンマーハウゼン、Ochsenfurt オクセンフルトや Tauberタウバー川に沿った一部である。
(尚、南のA7とB8に挟まれた狭い地域に<Mittelfraenkische Bocksbeutelstrasse中部フランケン・ボックスボイテル街道>と称するワイン街道もある。ここは444kmにわたり、ワインの村々を巡る街道で8の字を描くように走っていると云う。Bullenheimブレンハイム、Schloss Frankenbergフランケンベルク城、Uffenheimウッヘンハイム、Bad Windheimバート・ヴィンツハイムの町などが含まれる)
写真はFrankenワイン地方・全体図 -
5月22日(火): 晴れ 、 27℃、 126km
古城ホテル コルムベルク出発9:55 ->L?・B13・B470・B286 78km Castelカステル ->L?・B286 ・L? 27km Frickenhausen am Mainフリッケンハウゼン・アム・マイン ->L?・B13 8km Sommerhausenゾンマーハウゼン->L? 13km Wuerzburgヴュルツブルク・Best Western Premier Hotel Rebstockベストウェスタン プレミア ホテル レブストックには15:55到着。
写真は古城ホテル コルムベルク:4階左から2つ目の窓が「佳人エルゼ」の部屋・下は朝食の間ブルグ コルムベルク ホテル ホテル
-
写真は古城ホテル コルムベルク:朝食の間から平原を写す。
-
*起床6:30、朝食は8:30~9:00、さすがに祭りの後のように客も少なくなったレストランで朝食を頂いた。
昨日と同じレセプション前のロビー、暖炉の場所の奥にあるのが朝食用レストランだ。ここは2009年当時にはなく、城内の改造により新しくできたレストランのようだ。夕食用のレストランの奥も改装中で、新しく生まれ変わるようだ。
写真は古城ホテル コルムベルク:朝食の間 -
写真は古城ホテル コルムベルク:一昨夜の夕食用のレストラン
-
写真は古城ホテル コルムベルク:エレベーター傍には各部屋への案内がある。
多分格式のランク順なのだろう。
上から
Burgherr城主の部屋
Schoene Else佳人エルゼ(城主夫人)の部屋
Altmuehlblick古い水車小屋の景観の部屋
Markgraf辺境伯の部屋がある。 -
9:40、チェックアウトして駐車場に来て見ると、隣に大きなバンが近接して停まり、運転席側(左)のドアが開けられず、とんだ事になった。
幾つも空いた駐車場があったのに、ドイツでは珍しい(ドイツ人ではないのだろう)のだが、何でこんな停め方をするのかと思いつつ、やむなく右側から入って、左の席に移った。
体が硬くなっているので大変!だった。
朝から20℃となって、陽光も強い。
Castellカステルへの道は途中でUmleitung迂回路となり、距離も18km、時間も25分余分にかかってしまった。
写真は古城ホテル コルムベルクから最後の写真を撮った。 -
<Unterfrankenウンターフランケン地方>
ミッテルフランケン地方(アンスバッハ)から、ウンターフランケン地方(ヴュルツブルク)に戻って来た。
そのヴュルツブルクに車で30分、フォルカッハに4kmの距離にVogelsburg フォーゲルスブルグ(鳥の城)があるが、その歴史に1282年にFriedrichⅡ. Graf und Herr zu Castell フリードリヒ2世・カステル伯の埋葬地に選ばれたとある。
本日訪れたカステルの支配者だったカステル伯である。
写真はWappen_von_Castellカステルの紋章 -
今日はCastelカステル伯の領地Castelカステルを初めて訪れる。
小村だけに誰も通らない。暑いなと思いつつ、村役場の裏手にMuseumsscheune(博物館納屋)と称する無料の小さなフランケンワイン博物館に入った。2001年5月に開館されたとの事だが、展示は今一つで中身が無く残念だった。
写真はきれいな色合いで撮れて嬉しいが、カステル侯爵家の居城、家族の住む大邸宅、小さなカステル銀行は中に入れるわけでもなく、それにワイン醸造所兼販売所といった周辺を回遊しただけに終わった。
写真はCastellカステルの景観 -
<Castelカステル>
D-97355 Castell 、Rathausplatz 4
http://www.castell-gemeinde.de/
11:20~11:55
カステルは人口830人の鄙びた小村だが、カステル侯爵家のワイン醸造所で知られている
写真はCastellカステル:誰も通らない村、こんな人形が迎えてくれました。 -
カステルの地は9世紀の頃、僧院が建てられてその名が記録された。
11世紀にカステルの騎士が伯爵を名乗り、現在まで家名を繋いだ。
2016年に1200年祭を祝った。
写真はCastellカステル:侯爵家のカステル城の正面 -
現在、カステル城はカステル侯爵家の居城である。カステル侯爵家はバイエルン州で最も古い銀行であるカステル銀行(1774 年創立)や林業も営み、1659 年以来の長い伝統を持った有名なワイン醸造所も所有している。
(今回の旅ではカステルのワインを飲んだ)
写真はCastellカステル:カステル城の裏手のSchlosspark城公園 -
カステル銀行の支店がこれから行くヴュルツブルクにもありました。
写真はCastellカステル:侯爵家の家族の住む大邸宅 -
カステルの見所は侯爵家のバロック様式の城、城の庭園、教会、大邸宅、離れた所にあるSchlossbergシュロスベルク山上の城址(農民戦争1525年で破壊された)と塔など。
写真はCastellカステル:侯爵家のワイン販売所 -
写真はCastellカステル:カステル侯爵と自慢のワイン
-
写真はCastellカステル:カステル侯爵家のワイン
-
イチオシ
写真はCastellカステル:カステル侯爵家のWeinstallワインの馬屋(ワインレストランだったか?)の看板
-
カステルから西南西に向かう。この辺りはナビ任せだ。
写真はWappen_von_Frickenhausen_am_Mainフリッケンハウゼン・アム・マイン の紋章 -
27kmの距離の Frickenhausen am Mainフリッケンハウゼン・アム・マインの町は文字通りマイン川流域に発展した町である。
人口1,266人。マイン川に向かった斜面は全て葡萄畑であるのを見て取れる。
それもまた壮観なものだ。
対岸は人口も10倍のOchsenfurtオクゼンフルトになる。
オクゼンフルトには2009年のクリスマスの旅で立ち寄ったことがあり、市庁舎の面白い仕掛け時計や聖アンドレアス市教区教会にあるティルマン・リーメンシュナイダー作の聖ニコラウス像を見に行ったのだ。
たった約2kmの距離にあるのに、その時はフリッケンハウゼンを訪れることが無かった。だからマイン川のこちら側の方は初めてになる。
写真は 小さな要塞都市Frickenhausen_Ansichtフリッケンハウゼン・アム・マインの俯瞰 -
<Frickenhausen am Mainフリッケンハウゼン・アム・マイン>
http://www.frickenhausen-main.de/
11:54~13:30
聖ガルス教会前に駐車し、旧市街歩きに出た。見所は中世の防壁、ほぼ長方形に街を取り囲み、その全容が現在も保存されている。
そして歴史的町並み、木組みの家並みだが、まず貴族Hufnagelフーフナーゲル家の邸宅の外観を見て、西の4階建ての城門塔に当たるUnteres Tor下の門(1518年)まで行き、戻って聖堂参事会左の横丁を上がり、町の北側の防壁とJoachimsturmヨアヒム塔(15~6世紀)、内堀からなる要塞都市の様子を見た。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:右は貴族Hufnagelフーフナーゲル家の邸宅、先の城門はウンテレス・トーア(下の門)。
町の西側の正門にあたる。B13からこの門を入り、ハウプト通りを東に行くとオクゼンフルト門がある。短い距離だ。 -
町には見事な木組み建築が建てられ、バロック時代にはいくつかの立派な貴族の邸宅が設けられた。この町の旧市街は歴史的景観が良く保存されている。
9世紀まで、この地域はBabenbergバーベンベルク家の支配地に属していた。ブドウ栽培と教会の設立はこの時代に遡る。
中世から続くマインフランケン地方で最も古いワインの町の一つであり、マイン川に面した石灰質の土壌でのブドウ栽培は特に繁栄した。多くの貴族や司教領主らがフリッケンハウゼンのワイン醸造所を争うように獲得した。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:Joachimsturmヨアヒム塔(15~6世紀)には外階段がある。 -
バーベンベルガー・フェーデ(Fehde:一種の決闘であり、決まった場所・決まった時間に全く武力に頼って決着された)によって、バーベンベルク伯領が帝国領となり、その後の寄進によってヴュルツブルク司教領となった。
ヴュルツブルク聖堂参事会の統治下で数多くの木組み建築やバロック建築が作られた。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:城壁間の空堀 -
イチオシ
旧市街の中心にあるバーベンベルク広場のヴュルツブルク聖堂参事会ワイン醸造所兼貯蔵所(現在はマインツィンガー醸造所)に行った。
ホテルを兼ねていると聞いて、少し内部を見せてもらい、パンフレットも頂いた。
<Domkapitels zu Wuerzburgヴュルツブルク聖堂参事会>
D-97252 Frickenhausen am Main 、Babenbergplatz4
https://www.weingut-meintzinger.de/?p=99
1406年にフリッケンハウゼンは1万グルデンでヴュルツブルク聖堂参事会に売却され、その庇護下に入った。同じ年に市場開催権が与えられた。
聖堂参事会は1475年に大規模なワイン醸造所兼貯蔵庫を建造した。
さらに富を得て、15世紀後半には町を取り囲む防壁や塔からなる堂々たる防衛施設を造った。
現在はWeingut und Hotel Meintzingerマインツィンガー醸造所&ホテルとなり、
ワイン醸造所兼販売所とホテル経営(3星・全29室)をしている。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:ヴュルツブルク聖堂参事会(ホテル・ワイン醸造所) -
また、16世紀には3つの部分(長堂、袖廊、内陣)からなるホール式教会である聖ガルス教区教会やそれに隣接する後期ゴシック様式の町役場が建てられた。
ハウプト通りは町の中心であり、後期ゴシック様式の町役場(15世紀)とその角に立つ1710年建造のMariensaeuleマリア柱、Pfarrkirche St. Gallus聖ガルス教区教会(16世紀)、Schwarzenberg-Palaisシュヴァルツェンベルク宮殿(18世紀バロック)などを見て回る。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:ハウプト通りにある後期ゴシック様式の町役場と右手に聖ガルス教会 -
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:1710年建造のMariensaeuleマリア柱
-
マイン川に出て、大きな運搬船や小さいボートが行き来し、学校帰りなのか、浅瀬で遊ぶ女子たちが小魚を取っていたので、「水遊びに気を付けなさい」と声をかけたら、メダカと思われる魚を見せてくれた。
可愛い2人の女児の写真を撮ってあげた。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:長い運搬船がマイン川を行く -
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:ボートも
-
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:浅瀬で獲った小魚を女子が見せてくれた
-
イチオシ
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:浅瀬で遊ぶ女子たちは小魚を取っていた
-
傍らに立つMaintorマインの門(1477年)は強固な石造りの3階建ての城門塔であり、見栄えも良い。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:Maintorマインの門(1477年) -
門壁に大洪水の年代が書かれていて、1876年が2mを超して一番高いようだ。
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:Maintorマインの門壁に大洪水の年代が書かれていた -
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:旧市街に見る木組みの家
-
旧市街に戻り、4階建てのMuehltorミュール門(15世紀の城門塔)、Pfarrhaus牧師館(17世紀、2階建ての木組みの家)などを見て車に戻った。
フリッケンハウゼンはドイツ的な良い町だった。
・・・・・
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:旧市街に見る木組みの家Pfarrhaus牧師館(17世紀、2階建ての木組みの家) -
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:4階建てのMuehltorミュール門(15世紀の城門塔)、ここまで行って引き返し、教会前の駐車場の戻って車に乗った。
-
写真は Frickenhausenフリッケンハウゼン:ウンテレス・トーア(下の門)。町の西側の正門にあたる。
フリッケンハウゼンに入って、ゾンマーハウゼンに向かって出ていく。 -
フリッケンハウゼン・アム・マインの次もワインの町Sommerhausenゾンマーハウゼンである。西の門を抜け、マイン川沿いに右手の葡萄畑がずっと続くのを横目に走って行く。
国道B13はマイン川の右を北上する道でこのまま直進していくと、ウンターフランケン地方の中心ヴュルツブルクに至るが、8kmでゾンマーハウゼンの町に立ち寄る。
写真は フリッケンハウゼンからSommerhausenゾンマーハウゼンに向かう道:葡萄畑 -
写真は フリッケンハウゼンからSommerhausenゾンマーハウゼンに向かう道:葡萄畑
-
写真は フリッケンハウゼンからSommerhausenゾンマーハウゼンに向かう道:葡萄畑
-
B13から西のヴュルツブルク門から入り、ハウプト通りをゆっくり東のオクゼンフルト門まで行き、引き返して機械部品で作られた騎士が立つ古道具屋のような家の前で駐車できた。
写真は 小さな城塞都市ゾンマーハウゼンの地図:Sommerhausenゾンマーハウゼンのパンフレットから -
<Sommerhausenゾンマーハウゼン>
https://www.sommerhausen.de/de/
13:58~14:50
人口1800人のゾンマーハウゼンはヴュルツブルクの南13kmのマイン川右岸に位置する。葡萄栽培の他、観光業や芸術活動が大きな役割を担っている。
Sommerhausenゾンマーハウゼンの対岸であるマイン川西岸にはWinterhausenヴィンターハウゼンが位置する。
両町の奇妙な名前は教会の守護聖人に由来する。ゾンマーハウゼンの守護聖人は夏生まれの聖バルトロマイ、ヴィンターハウゼンは冬生まれの聖ニコラウスである。
写真は Wappen_Sommerhausenゾンマーハウゼンの分かりやすい紋章 -
小さな城塞都市ゾンマーハウゼンは中世からすでにマイン川沿いの重要な町であった。この町はヴュルツブルク司教領主の統治下になかったため、カトリックが支配的なマインフランケン地方にあって、この町はプロテスタントの飛び地となっている。
この町はマイン川に沿った葡萄畑の麓にあり、中世の市壁は現在も町の周囲を囲み、防御塔の数も多く、城塞都市の様子をよく残していた。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:要塞都市の市城壁_Ernst-Gebhardt-Ring -
狭く曲がりくねった路地が続く旧市街のほとんどすべての建物が数世紀の歴史を経ているが、階段切妻・寄せ棟屋根が特徴的なWuerzburger Torヴュルツブルク城門塔(15~6世紀)とOchsenfurter Torオクゼンフルト城門塔(時鐘付き15~6世紀)の間をHauptstrasseハウプト通りと称する道が通り、両側には立派な木組みの家並みや石造りの建築物が目に付く。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:階段切妻・寄せ棟屋根が特徴的なWuerzburger Torヴュルツブルク城門塔(15~6世紀)(城門劇場付き) -
尚、ヴュルツブルク城門塔には小さな家Torturmtheater城門劇場が付属し、この50年間にこの地では多くのハイマートフィルム(郷土映画)が制作された。
1950年に芸術家一家のマリピエロ家はヴュルツブルク城門塔に城門劇場を創設した。
この劇場はわずか50席の客席のステージが1面だけの小さなものではあるが、Dieter Herbert Nuhrディーター・ヘルベルト・ヌールがKabarettistカバレッティスト(スタンドアップコメディアン)としての初舞台を踏んだステージである。
この人物の事は知らないのだが、ディーター・ヌールは1960年生まれ、多くの番組の司会をこなし、著書も多く、有名なコメディアン、司会者だとか。
その後、多くの芸術家が絶えずゾンマーハウゼンにやって来るようになったと云う。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Torturmtheater城門劇場 -
西のヴュルツブルク城門塔から、Hauptstrasseハウプト通りを東に一直線に行くと、オクゼンフルト城門塔に至る。
フリッケンハウゼンの町と大変良く似た作りだ。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Ochsenfurter Torオクゼンフルト城門塔(15~6世紀)(時鐘付き) -
<Schloss Sommerhausenゾンマーハウゼン城>
旧市街の中心にある町役場傍にSchloss Sommerhausenゾンマーハウゼン城がある。
1413年以来、Grafen zu Limpurg und Rechterenレヒテレン・リンプルク伯爵家の居城で、4階建ての本丸には南中央に外付けのTreppenturm階段塔(1546?75年)が付いている。
この城の最後の城主はGraefin Hildegard von Rechteren-Limpurgヒルデガルト・レヒテレン・リンプルク伯爵妃でした。伯爵妃の死後数十年間、城は個人所有となったが、2016 年レヒテレン・リンプルク伯爵家の所有に戻った。
今はワイン醸造所となって、試飲や販売を行っている。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:ハウプト通りと称する道に面したゾンマーハウゼン城(ワイン醸造所)がある。 -
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:ゾンマーハウゼン城と中央に外付けのTreppenturm階段塔
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写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:機械部品で作られた騎士が立つ古道具屋の前に車を駐車して、見物に行く。
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イチオシ
かつてのAltes Eichamtアルテス アイヒアムト(法定計量の役所)は今は休暇用施設に貸し出されている。
アクセントになっている外階段付きが珍しいAltes Eichamtアルテス・アイヒアムトは赤茶色の4階建ての木組みの家(16~7世紀)、なかなか魅力的だが、内部は見ていない。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:独特のフランケンの木組み建築Altes Eichamtアルテス アイヒアムト -
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:フランケンの木組み建築Altes Eichamtアルテス アイヒアムト・・・16、7世紀の4階建ての建物は木造の外階段が特徴的。
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写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Maingasseマイン横丁のBrunnen泉
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イチオシ
Maingasseマイン横丁には洒落たガストハウスがあり、その先には切妻屋根のMaintorマイン城門塔(15~6世紀)が立ち、毎年洪水で苦労した歴史(2003年が一番新しい)が書かれていた。
フリッケンハウゼンのマイン塔と同じだ。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Maingasseマイン横丁、先にマイン城門塔が見える。 -
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Maingasseマイン横丁のホテル、ワイン酒屋
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写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Maingasseマイン横丁のホテル、ワイン酒屋・・・この町で泊まれば、ゆっくり飲めるのだが。
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写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:木組みの家
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写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Maintorマイン城門塔、マイン川側から旧市街を見ると、
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ハウプト通りの中心に立つ石造りの切妻屋根と階段状切妻のRathaus町役場は16世紀の建物である。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Rathaus町役場 -
ハウプト通りのSchmuckleiaシュムックレリアという鞄、アクセサリー・・・女性や子供が喜びそうな店でチョコレート小10、ボンボン5袋、その他1を計15点、Euro25.4(3,404円)を購入。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Rathaus町役場 -
玉ねぎ頭の円形塔Rumorknechtsturm(噂の使用人?塔:16世紀)、その他にRoter Turm赤の塔 、Blauer Turm青の塔といずれも円型塔(16世紀)が見られ、城壁上や城壁にくっついて、市民の住居が建てられているのも城塞都市らしい。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Rumorknechtsturm噂の使用人塔 -
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:Roter Turm赤の塔は改装中。
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イチオシ
<Restaurant Philippレストラン フィリップ>
D-97286 Sommerhausen 、Hauptstr. 12
www.restaurant-philipp.de
ミシュラン1星、ドイツランク106位であるが、15日に楽しんだレストラン アイスフォーゲル(カワセミ)はミシュラン1星を10年維持し、ドイツランクは52位だから、大きな差はないかもしれない。
今日は火曜日なので、ここの営業は水~日19時から、土日・祭日は12時~14時なので食事のチャンスはないが、ちょっとのぞいてみたかった。
レストランの座席数は24。小さなホテルでもあるがスイート2(Euro190朝食込み)、ダブル1(Euro148朝食込み)の全3室のみだと云う。
写真は Sommerhausenゾンマーハウゼン:木組みの家はレストラン フィリップ(ミシュラン1星・ドイツランク106位)、ワイン産地にグルメレストランは似合う。
現在、この小さな町には3つの劇場、多くのギャラリー、ワイン醸造所、贅沢なレストランや高級ホテル、ワイン酒場がある。
ゾンマーハウゼンがワインを楽しめるリゾート地であるのが分かる。
ゾンマーハウゼンを14:50に出発し、さらにB13を北上すると、13kmでWuerzburgヴュルツブルクに至る。
・・・・・
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ブルグ コルムベルク ホテル
3.23
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旅行記グループ 2018年ドイツの春:フランケン地方・オーバープファルツ地方の旅
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