
2018/05/10 - 2018/05/24
34位(同エリア239件中)
jijidarumaさん
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≪2018年ドイツの春:フランケン地方・オーバープファルツ地方の旅≫
2018年5月10日(木)~5月24日(木)15日間
目的地:バイエルン州フランケン地方・オーバープファルツ地方を中心に巡る。
(ニュルンベルクを中心としたFrankenフランケン地方、レーゲンスブルクを中心としたOstbayern東バイエルンのOberpfalzオーバープファルツ地方)
①5月10日Spessartシュペッサート地方の選帝侯の古城ホテル ヴァイバーヘーフェに泊まる
②5月11日ウンターフランケン地方の要塞都市デッテルバッハ
③5月11日リーメンシュナイダーの傑作マリア巡礼教会にある“ぶどう園のマリア”とマイン川の蛇行
④5月12日フランケン・スイス地方の古城群:ドイツの英雄クラウス・シュタウフェンベルグ大佐ゆかりの城を訪ねる。
⑤5月13日フランケン・スイス地方の古城群:出くわした30年戦争時のツワモノども
番外編・フランケンの春、オースターアイ(復活祭の飾り卵)が見られる町や村を巡った。
⑥5月13日フランケン・スイス地方の古城群:人気の古城ホテル ラーベン(カラス)シュタイン城に2泊
⑦5月14日フランケン・スイス地方の古城群:100mの高さの岩壁に立つ古城エグロフシュタイン城の姿は絵画的な美しさである。
⑧5月15日懐かしの古城ホテル ヴェルンベルク城とアザム兄弟の作品が見られるミッシェルフェルト修道院
写真は懐かしの古城ホテル ヴェルンベルク城
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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5月15日(火): 晴 、 19.5℃、 141km
ラーベンシュタイン城出発9:30 ->L? ・B470・85 33km Michelfeldミッシェルフェルト(Auerbachアウエルバッハi.d.Opf.)->B85・(Alternsthof)L? (Freihung)・B299 37km ->B299・5km(Grossschoenbrunn)L? ->12km(Forst)->B14 ・L? 15km Wernberg-Koeblitz ・Hotel Burg Wernberg古城ホテル ヴェルンベルク城 ->L?・A93・L? 22km Schwarzenfeld・Hotel Schloss Schwarzenfeld古城ホテル シュヴァルツェンフェルト城->L? 16km Kirche St. Sebastian聖セバスチャン教会->L? 1km Neunburg vorm Wald・Landhotel Birkenhofランドホテル ビルケンホフ(白樺の館)に15:10に到着。
写真はラーベンシュタイン城:車寄せから城郭ブルク ラーベンシュタイン ホテル
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写真はラーベンシュタイン城:城郭
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*起床5時、昨夜は10時過ぎに就寝した事もあって早い目覚めだった。
ブレーメンのSさんご夫妻、恩師・友人7名に出す絵葉書を書いた。
(ホテルのレセプションに郵送を依頼。ドイツ国内の郵便料金はEuro0.45、日本向けは@0.9x6=Euro5.4)
写真はラーベンシュタイン城:城の入り口扉前で -
朝食は8:15~8:45 、昨日と同じグートシェンケという丸天井のレストランで食べた。
写真はラーベンシュタイン城:朝食 -
誰もいない古城周辺を散策し、今日でお別れという事で、石橋下や城内入口の扉前、豪華な暖炉の間などで記念写真を撮った。
写真はラーベンシュタイン城 -
写真はラーベンシュタイン城:かつての台所
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写真はラーベンシュタイン城:狩猟の間
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写真はラーベンシュタイン城:狩猟の間・・・さすがにカラスを獲物にしていない。
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《Oberpfalzオーバープファルツ地方》
オーバープファルツ地方はバイエルン州東部に位置する地域で、中心都市はレーゲンスブルクである。
この地方は3つの独立市であるアンベルク、レーゲンスブルク、ヴァイデン・イン・デア・オーバープファルツと、
7つの郡アンベルク・ズルツバッハ、カーム、ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ノイシュタット・アン・デア・ヴァルトナープ、レーゲンスブルク、シュヴァンドルフ、ティルシェンロイトからなる。
人口108万人。
写真はFraenkische_AlbフランケンのアルプMap:今日の行程路・・・中央から右下に丸印箇所の順に
①Burg_Rabenstein=>
②Auerbach-Kloster Michelfeldミッシェルフェルト修道院=>
③Wernberg-Koeblitz ・Hotel Burg Wernberg古城ホテル ヴェルンベルク城=>
④Schwarzenfeld・Hotel Schloss Schwarzenfeld古城ホテル シュヴァルツェンフェルト城 -
<Die Naabナーブ川>
Die Naab ナーブ川は東バイエルンのオーバープファルツ地方を北から流れる全長165kmの川である。
支流Haidenaabハイデナーブ 川とWaldnaabバルトナーブ川とWeidenバイデンで合流し、南に下りRegensburgレーゲンスブルクのマリア地区でドナウ川に注ぐ。
写真はWappen_Auerbach_Oberpfalzアウエルバッハ・オーバープファルツの紋章 -
9:15にチェックアウトし、車に荷物を積み、ラーベンシュタイン城を9:30に出発した。
今日は20℃を切る温度でちょっと寒い。国道のB470・85を33km走り、Auerbachアウエルバッハi.d.Opf.の一地区Michelfeldミッシェルフェルトに11:18に着いた。
小さな豊かそうな村落だが、探すより聞いた方が早いと近くに駐車していた年輩の男女に聞くと、目的のKloster Michelfeldミッシェルフェルト修道院は「300m先に行ったら左に修道院が見えるよ」と教えてもらった。
写真はKloster_Michelfeldミッシェルフェルト修道院:俯瞰 -
写真はKloster Michelfeld ミッシェルフェルト修道院:1865年
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<Michelfeldミッシェルフェルト・Kloster Michelfeldミッシェルフェルト修道院・アザム兄弟の作品が見られる教区教会の聖堂>
10:18~10:40
D-91275 Auerbach‐Michelfeld 、Hauptstrasse2
http://www.auerbach.de/ http://www.weber-rudolf.de/index.htm
ニュルンベルクの北東45kmにあるAuerbach in der Oberpfalzアウエルバッハ・オーバープファルツ(人口8900人)と、その周辺地域は20世紀末まで長年高品質の鉄鉱石を産出してきた。
そうした町や村を繋ぐDie Bayerische Eisenstrasseバイエルン鉄街道と言う観光街道(後述)がある。豊かな地域だけにこうした文化財が残ったのだろう。
写真はKloster Michelfeldミッシェルフェルト修道院:正面 -
アウエルバッハのMichelfeldミッシェルフェルト地区にBischof Otto I. von Bambergバンベルクの司教オットー1世が(1189 年に列聖された)1119年に創立したベネディクト派のKloster Michelfeldミッシェルフェルト修道院がある。
広い敷地内は修道院、教会の建物と共に身体障碍者用の施設等も設けられていた。
写真はKloster Michelfeldミッシェルフェルト修道院:縄張り図 -
後期バロック様式の巡礼教会Pfarrkirche St. Johannes Evangelista聖ヨハネ・エバンジェリスタ教区教会の聖堂は兄のCosmas Damian Asamコスマス・ダミアン・アザム(1686~1739年:油絵とフレスコ画を得意とした) と、弟のEgid Quirin Asamエギット・クウィリン・アザム(1692~1750年:彫刻とスタッコ細工を得意とした)が造営(1717年~)したもので、一見の価値あると云われているのを知り、こうしてやって来た。
写真はKlosterkirche_Michelfeldミッシェルフェルト修道院:聖壇と天井画 -
イチオシ
残念にも聖堂内は鉄柵が施錠されたままで、入ることができなかった。それでも聖堂をズームアップして写真を何とか撮ってみた。
パンフレット・絵葉書にEuro1.
写真はミッシェルフェルト修道院:教区教会の聖堂内には見事なアザム兄弟の作品が見られる・聖壇と天井画 -
写真はミッシェルフェルト修道院:天井画
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写真はKloster Michelfeld ミッシェルフェルト修道院:vorhalle_天井画拡大版
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写真はKlosterkirche_(Michelfeld)ミッシェルフェルト修道院:天井画拡大版_01
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写真はKlosterkirche_(Michelfeld)ミッシェルフェルト修道院:天井画拡大版_02
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写真はKlosterkirche_(Michelfeld)ミッシェルフェルト修道院:天井画拡大版_03
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写真はKlosterkirche_(Michelfeld)ミッシェルフェルト修道院:天井画拡大版_04
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イチオシ
写真はミッシェルフェルト修道院:教区教会の聖堂内には見事なアザム兄弟の作品が見られる
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写真はKlosterkirche_Michelfeldミッシェルフェルト修道院:Abteikirche教区教会の聖堂の作品
・・・・・この後、5月16日聖ゲオルク ベルテンブルガー僧院のバロックの聖堂でもアザム兄弟の傑作を見た。 -
イチオシ
中庭には伝説「聖フランシスコと狼の像」が置かれていた。ミッシェルフェルト修道院はフランシスコ系列なので、この銅像が庭内に置かれていたのだろう。
像の横に説明分があったので写真に撮って、日本で調べてみた。
その伝説は「イタリアのアッシジの聖フランシスコがグッビオの町を狼から救った話」としてFioretti di San Francesco21(聖フランシスコの小さき花 第二十一章)にある話だった。
写真はミッシェルフェルト修道院:聖フランシスコとグッビオの狼 -
この伝説については番外編で御紹介する。
写真はミッシェルフェルト修道院:聖フランシスコとグッビオの狼の説明 -
写真はKloster Michelfeldミッシェルフェルト修道院:Francis_wolf聖フランシスコとグッビオの狼の絵が残る
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<Die Bayerische Eisenstrasseバイエルン鉄街道と言う観光街道>
http://www.bayerische-eisenstrasse.de/index.php?id=3085
南ドイツ・バイエルン地方を結ぶ“鉄の道“は古い貴重な文化と自然遺産と、何百年といった歴史的な産業都市などをつなぐ観光街道である。
Pegnitz、 Michelfeld(Kloster Michelfeld)、 Auerbach、Koenigstein 、Amberg、Sulzbach-Rosenberg、Burg Wolfsegg、Regensburg、Klosterburg Kastl、Kelheim、Weltenburg、Bach a. d. Donau 、Donaustauf
をつなぐ道は長さ 120 kmになる
偶々資料を調べていたら、この街道があったのだが、といってこれに沿って走った訳ではない。その機会があると良いのだが。
写真はDie Bayerische Eisenstrasseバイエルン鉄街道の地図 -
イチオシ
Hotel Burg Wernberg古城ホテル ヴェルンベルク城はそこそこ距離がある。Alternsthof、Freihung、Grossschoenbrunn、Forstなど、もう記憶にも残っていない小さな町や村を通過し、凡そ70kmでWernberg-Koeblitzヴェルンベルグ‐ケブリッツの駐車場に入った。
写真はいつ見ても素敵な、懐かしのHotel Burg Wernberg古城ホテル ヴェルンベルク城ホテル ブルク ヴェルンベルク ホテル
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<Hotel Burg Wernberg古城ホテル ヴェルンベルク城>
11:50~13:00
D-92533 Wernberg-Koeblitz 、Schlossberg 10
https://www.burg-wernberg.de/home/
ニュルンベルクの東90km、Oberpfalzオーバープファルツ地方の北、森に囲まれた、静かな場所に、2018年現在ミシュラン2星のグルメレストランを持つ古城ホテルがある。
ひょっとして“Konradsコンラッド”という庭に面した長細いレストランで、食べられるかもしれないと期待して丁度、跳ね橋傍にいた品の良い女性スタッフに「9年前にホテルに宿泊し、カステルの夕食を楽しんだ。今年、近くに来たので立ち寄ったが、簡単に昼食か、お茶でもしたいのだが」と聞いてみた。
「大きなイベントの準備で城内は多忙なので、多分無理だろうが、一応聞いてみましょう」と言って、レセプションに招かれた。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城:シャクナゲの花、右手に古城に入る橋がある。 -
<お茶:古城ホテル ヴェルンベルク城のWintergarten冬の園にて>
12:00~13:00 Euro27(3,619円)
その結果、レセプション傍のワインセラーやバーのある冬の園でお茶を頂くことができた。冬の園は暖炉のある洒落た空間でした。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城のWintergarten冬の園にて -
急な注文にバタバタした様子の新人(民族衣装姿の近所の小母さんがアシストに入った感じ)が、一生懸命、不安げながらも紅茶とコーヒーにケーキを準備してくれました。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城のWintergarten冬の園にて:紅茶とコーヒー -
コーヒーPortion(Euro6)と紅茶Tasse(Euro3)にRhabarberstruselラバーバ シュトゥルーゼル@8x2=Euro16でした。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城のWintergarten冬の園にて:Rhabarberstruselラバーバ シュトゥルーゼル -
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城のWintergarten冬の園にて
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写真は古城ホテル ヴェルンベルク城のWintergarten冬の園にて
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写真は古城ホテル ヴェルンベルク城のWintergarten冬の園にて
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1992年にWernbergヴェルンベルクの町とConradコンラット電機会社が城を共有し、レストランを併設したホテルを作った。
1998年に大改装して、ドイツで最も美しいホテルのトップ100選に選ばれた。現在、Conradコンラット家と99年の長期リース契約を結び、ホテル経営を任せているのだそうだ。
ここは現在、5星・全29室、格式が高いホテルが多いRelais&Chateauxルレ・エ・シャトーのメンバーでもある。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城:レセプション・宿泊棟入口 -
ヴェルンベルクの町は人口5800人の小さな町(海抜380~600m)である。古くからニュルンベルクとチェコのプラハを結ぶ街道、レーゲンスブルクとチェコのCheb(ドイツ語ではEger)の通商路が交差する場所にあって、繁栄してきたと云う。
その町中から徒歩5分の城はNaabtalナーブ谷に臨む山の背に建ち、北側を谷川で守られている。広い掘割や美しい庭に周囲を囲まれた素晴らしい古城である。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城:跳ね橋 -
城門を入って、左手には13世紀の城主であったKonrad von Paulsdorfの騎士の名を取った“Konrads”コンラッドと言うレストランが見える。
ここはカステルとは別のレストランで、朝食、昼・夕食、お茶の時間に利用される。料理は主に郷土料理だが、アジア的な前菜などもアレンジされると言う。“Konrads”コンラッドは長細いレストランで、太陽の日の光もよく入って、明るい印象だ。
写真は外側から写した“Konrads”コンラッドと言うレストラン -
写真は2009年4月、内側から写した”Konrads”コンラッドと言うレストラン
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城の歴史は古く、その昔は“Werdenberg”や“Wernberch“とも呼ばれていたらしい。それは城がWerder直訳では川中島・・・川や湖沼に囲まれた半島の様な地域にあった為と云われている。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城 -
古い資料は不確かだが、ローマ時代・3世紀の頃、Limes(古代ローマの国境防壁)にあって、監視と国境拠点として、建てられたとされている。
1146年Gebhard Ⅰ von Luiginbergが領主となる。
1280年Konrad von Paulsdorfの騎士に城を売却。
1367年皇帝Karl Ⅳにより、ボヘミア領土の備えとされる。
1430年に始まる、チェコの有名なフスの宗教改革の騒乱で城はOberpfalzオーバープファルツの他の城同様に大きな被害をうける。
30年戦争でも同様に。その間、城の所有者は転々とする。
1741~45年のオーストリア継承戦争では軍団の拠点となるといった様々な歴史を経て、今は美しい城の姿を見せている。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城 -
イチオシ
*当城レストランの新しいシェフは32歳の英国人Brite Robert Morgan ブライト・ロバート・マーガンである。
新人であるがこの世評も高いグルメレストランを2018 年 6 月 1 日から指揮することになった。さて2星のグルメレストランの評価はどうなるのか。
写真は古城ホテル ヴェルンベルク城 -
2009年4月25日に一泊した。その時の旅行記(抜粋)には;
Wernberg-Koeblitzヴェルンベルグ‐ケブリッツには早い到着である。
山上のホテルの駐車場は城に通ずる橋の下にあった。そこから、ゴーカートでトランクを運んでもらうのだ。大きな期待をもってきた古城ホテルはサービスも満点。レセプションの対応も素晴らしい。
写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:深い空堀(庭園になっている) -
これがホテルである事も嬉しい。しかも、グルメレストランであるレストランKastellカステルはミシュランの星付きである。
跳ね橋横にライラックが満開で、この橋を渡るのも気持ちが高揚する。
城内の豪華な書斎、暖炉の間ものぞき、レストランKastellカステルもチェックした。歴史を感じさせるロマネスク様式の城の2階にあって、独特の丸天井の下、白を基調としたエレガントな雰囲気をもち、モダンな感じだ。塔の中にも席を設けて、古城の中のレストランの趣むきが十分にある。
Burgkellerブルグケラーにはワインのセラーや甲冑が置かれ、催しや郷土料理を楽しむ場もある
写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:この塔の中もレストランの席がある。 -
写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:深い空堀(庭園になっている)
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真中に天守閣があり、それを囲んで礼拝堂など城の建物がある。
屋根は茶色、壁はやや薄めのベージュ色に塗られている。
窓の戸はバイエルンの旗模様の青の斜線が入ったもので、きれいなアクセントになっている。
深い空堀(庭園になっている)が周囲を囲み、城へは一本の跳ね橋が架かる。この古城の醸し出す雰囲気は実に良く、古城ファンとしては最高の気分になる。
写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城 -
3階の奥の左手にあった部屋・Landgraf(方伯)のタイプは天蓋付きのベッド、立派な家具、モダンな浴室を備えたもので、窓の下には礼拝堂が見える。TVの収納された家具の上に、王冠の形をした常夜灯があったのは方伯の部屋らしい!!
写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:Landgraf(方伯)のタイプの209号室・・・左の部屋 -
写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:209号室・天蓋付きのベッド
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写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:209号室
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写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:209号室は立派な家具、モダンな浴室を備えていた。
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<グルメレストランKastellカステル >
水~土19時~、日12時~、月火は休み。
ミシュラン1星、Gault Millau 17点、全独ランク52位。
(2018年現在はミシュラン2星、ドイツランク22位)
古城ホテルの素晴らしい環境にある"Kastellカステル"のStern-Kuechen Chef シュテルンシェフ(星付きシェフ)はThomas Kellermannトーマス・ケラーマンである。
Kastellカステルは1999年初めて、1星を獲得。2001年にシェフとなったChristian Juergensクリスチャン・ユルゲンスは2002年に2星を獲得し、これを継続中であった。2008年8月、ユルゲンスがRottach-EgernのSeehotel Ueberfahrtに引き抜かれたので、カステルにはBerlinのリッツカールトンで1星を獲得していたケラーマンを招聘した。この為、ミシュラン2星から下がったが、1星は確保した。
Gault Millau17点は変わらなかったが、全独ランクも14から52位になる。
(かたや、Seehotel Ueberfahrtのレストランは2009年の0から、一気に2星になった。昨年来、カステルを希望していたのもユルゲンスの2星が楽しみであったのだが・・・シェフもいろいろと大変だ)
ケラーマンはミシュラン2星のLothar・Eiermannロタール・アイヤーマン(Waldhotel und Schloss Friedrichsruhe・1974年にドイツ最初の1星シェフとなり、1979年2星を獲得。その後も長い間ドイツ料理界のリーダーであった。Friedrichsruhe フリードリヒルーエで35年もの長い間、シェフを務めたが2008年12月でもって、引退したと云う。)の下で二年(1992~4年)間、修業した経歴あり。
2009年当時、38歳と若い。(その後、2星を獲得したから、やはりすごいシェフである)
;30席、従業員18名、 ワイン550銘柄。
;夕食コース・4品Euro 34、8品Euro98、10品Euro128。
写真は2009年4月古城ホテル ヴェルンベルク城:グルメレストランKastellカステル の内部
白を基調としたレストランKastellカステル(要塞・砦の意)はたいへんモダンである。若いシェフの好みなのか、最近の風潮か・・・。
私の好みからすると、歴史的な古城の雰囲気のあるレストランの方が好ましい。
入口を入って直ぐの右手にあった予約席は二つの現代画のかかる場所です。 -
<夕食:古城ホテルヴェルンベルグの Kastellカステルにて>
(19:00~21:50)
Special Arrangement利用の5品コース。Euro 326。
*Special Arrangement利用=Ein schoener Tag素晴らしい一日 :
金又は土曜日からの週末利用、一人Euro 218。
宿泊のDoppelzimmerは"Landgraf"(方伯)のタイプ。
ホテルからの御挨拶のゼクト(シャンパン)1本をお部屋にご用意。
朝食込、夕食はミシュラン1星付きのレストランKastellで5品コース。
料理は5品と決まっているので、メニューを選ぶ煩わしさはない。
客席はまだ早い方で私共は3組目です。一段下のTapetenかけもうせんのかかる部屋に2組と私共です。
テーブルには既に今夕のメニューが2部置かれ、その表紙に古城の絵があり、中の一枚の左面には、こう書かれている。
『親愛なるGastお客様へ。
私共は、貴方様のご来駕を心より歓迎いたします。グルメレストラン・カステルでは、今夕、Stern-Kuechen Chef ・Thomas Kellermannシュテルン(星付き)シェフ、トーマス・ケラーマンが皆さまの為の特別のお料理を用意し、Sommelier ・Frank Hildebrandソムリエ、フランク・ヒルデブランドがお料理にぴったりのワインをお勧めする事でしょう。
この古城でのご滞在をお楽しみ頂けますよう、心より望んでおります。』と・・・。
そして、右面にはシェフと給仕長のサイン入りのメニューが書かれている。
メニューは青と黄で織り込んだ紐で結わえてあって、さすがに上品なアレンジをしている。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :メニュー -
お酒のオーダーはソムリエ、フランク・ヒルデブランドとお話して、ドイツ・バーデンワイン街道のDr.Heger 2005年Grauburgunder、Achkarrer Schlossberg、Spaetlese・Trockenやや甘めの白・辛口0.75Lを選んだ。
この3年で、この銘柄を注文する事が多い。
驚いた事にここのソムリエは、食事後に“ワインのラベルを欲しい!”と言った際、造作もなく仕上げてきた。
見ると、昨年の旅から持参している、ラベル剥がしを使用している。“これはどこで覚えたのか?”と聞くと、“シンガポールに観光で行った時に、知人から教わった!”と答えて、ソムリエさんはニヤッと笑った。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :ワインのラベル -
さて料理とお酒の内容は次のようなものでした。;
アペリティーフ:Sherry trocken 0.05L。(Euro 13)
ワイン:Dr.Heger 2005年Grauburgunder、Achkarrer Schlossberg、Spaetlese・Trocken (Euro 69)
お水:Panna 0.75L (Euro 9)
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :シェフのご挨拶から始まりです。①4品が長い皿に白身魚、トマト風味の角煮など。 -
シェフからの御挨拶:
レストランは金曜日とあって、ほぼ満員で厨房も大変である。この国もグルメ志向が強くなったのか、先日のWirsbergヴィルスベルク同様に御挨拶が3品となった。
①4品が長い皿に載って出てきた。説明があったが、聞き書きしたわけではないのでここでは、思い出しながら・・・。白身魚、トマト風味の角煮など。
②アボガドソースにハーブ和え。
③海老のすり身に人参載せ。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :シェフからの御挨拶②アボガドソースにハーブ和え -
イチオシ
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :シェフからの御挨拶③海老のすり身に人参載せ。
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前菜 :
海老、セロリの巻物、メロンのマリネ添え。ここでも白い皿やガラス皿が多用されている。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :前菜 -
メイン・魚:
エイの白身にピスタチヨ・グリーン豆添え、オレンジソース。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :メイン・魚 -
食休みに:
“灰から出た不死鳥”の名のついた料理;
塩窯を給仕長が割って、中身のフェンシェル(ウイキョウ・肝臓に良いと言われるので食休みの為の品)を皿に盛った。この周辺に味の付いたキノコを配した。
初めて食べる独特の料理。
フェンシェル自身は塩味のもので、さっぱりしたもの。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :“灰から出た不死鳥”・塩窯を給仕長が割って -
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :“灰から出た不死鳥”中身のフェンシェル
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写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :“灰から出た不死鳥”フェンシェル(ウイキョウ・肝臓に良いと言われるので食休みの為の品)を皿に、周辺に味の付いたキノコを配した。
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写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :初めて食べる独特の料理“灰から出た不死鳥”はこんな料理になった。
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写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :記念の一枚
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メイン・肉:
豚肉に赤ワインソース、パルメザン、グリーンアスパラ、スグリを添え。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :メイン・肉 -
デザート:
チョコレートのヴァリエーション。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :デザート -
食後の飲み物:
コーヒー (Euro 7.4)
チョコレート:
コーヒーには必ずチョコレートが付く。ボール状の様々なチョコレート3個が串に刺して出てきました。更に皿で7個出てきました。もう充分です。
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :食後の飲み物にチョコレート
・・・・・
(別払い料金はSherry、水、ワイン、コーヒーEuro 98.4 、チップ10.6の合計Euro 109)
気持ちよく飲み、食べた、凡そ3時間の食事では十分満足なサービスを受けました。席を立つ際に給仕長が握手を求めに来たのにはびっくりしましたが、嬉しいものです。お客を最後まで見送り、気分よく送り出すことは、なかなか無いからです・・・。 -
Special Arrangement利用の私共に対し、ホテルの御挨拶として、2006年のSektゼクト(シャンパン)Kuenstler Rheingau、Riesling Brut 750ml 1本が、部屋の机の上に置かれていて、何時でも飲めるように良く冷えていた。
(生産者のWeingut Franz Kunstler 醸造所は、ここ10年間で、Rheingauラインガウ生産地域において最も成功した家族経営の醸造所の一つだと云う)
写真は2009年4月グルメレストランKastellカステル :2006年のSektゼクト(シャンパン)、飲む機会もなく、結局お土産に持ち帰った。 -
イチオシ
折角訪れた古城ホテル ヴェルンベルク城もちょっぴり残念な気持ちと共に古城周辺を散策してから、13:00に出た。
A93に少しのってSchwarzenfeld・Hotel Schloss Schwarzenfeld古城ホテル シュヴァルツェンフェルト城には30分で着いた。
一度は予約を入れた古城ホテルなので、興味もあってやってきたわけだ。
<お茶:古城ホテル シュヴァルツェンフェルト城のテラスで>
13:30~14:20 Euro6(804円)
ヴェルンベルク城でケーキを食べてしまったから、リンゴジュースをテラスで飲んだ。ホテル内も見させてもらい、パンフレットも頂いたので、少々、申し訳ない気もしたが。
写真はHotel Schloss Schwarzenfeld古城ホテル シュヴァルツェンフェルト城 -
<Hotel Schloss Schwarzenfeld古城ホテル シュヴァルツェンフェルト城>
D-92521 Schwarzenfeld 、Schloss Strasse 13 und 15
TEL: 49(0)9435 555-0 、FAX: -555-199
http://www.schloss-schwarzenfeld.de/
4星・全88室。StandardDZ(30㎡)・Euro149(朝食込み)で一時予約をしていたが、この近くにミシュラン1星のグルメレストランがあると知り、そちらのリゾートホテル ランドホテル ビルケンホフ(白樺の館)に切り替えてしまった。
15時チェックイン、11時チェックアウト。
5万㎡の広大な庭園に、大きな建物の古城ホテル。メインレストランLE CHATEAUと、LA TAVERNEというワイン酒場などがある。
Ambergアンベルクから南東に25km、Regensburgレーゲンスブルクから北に50km離れた静かな町にある古城は1372 年に築城された。
30年戦争で破壊され、あるいは火事で焼失するなど、この城は初期のものを残していない。その後、19世紀の終わり頃に新古典主義の様式で拡張され、それが城館の最終的な概観となった。その頃、城主の伯爵が亡くなり、未亡人が20世紀初めに引っ越した後は長い間、空き城になっていた。
1982年には焼失した後、廃墟のままで過ぎた。
1995年、全面的に改築・改装がなされて、1996年に、会議場としての機能を前面に押し出した古城ホテルとして開業した。
写真は旅の資料にもシュヴァルツェンフェルト城をしっかりと載せてあったが。
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