2016/10/14 - 2016/10/28
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jijidarumaさん
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2016年ドイツの秋:ライン・モーゼル・アール・ミュンスターラントの旅
2016年10月14日(金)~10月28日(金)15日間
第5日:149km*
今日はオーバーヴェーゼルからB9の道を走り、ラインの左岸を下る。昨年の旅でやむなく諦めた、生まれ故郷の東京都青梅市の姉妹都市であるボッパルト訪問が第一の目的になっている。青梅公園やラインの大蛇行を見たい。
古城ホテル ツェル城はかつて泊まったことがある塔内の部屋(2泊)が予約できた。
写真はボッパルト展望台から見た見事なラインの大蛇行
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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<故郷青梅市の姉妹都市Boppardボッパルト訪問・ラインの大蛇行>
第5日:10月18日(火) 149km、午前中は曇り、午後晴、11.5~15℃*
古城ホテル アウフ・シェーンブルグ =>L?・ B9 30km Boppardボッパルトの展望台=>(Koblenzコブレンツ)B49 53km (Alken アルケン) =>B49・53 66km Zell / Mosel・ Hotel Schloss Zell古城ホテル ツェル城
写真は故郷青梅市の姉妹都市ボッパルト訪問・ラインの大蛇行のルート図 -
写真は古城ホテル アウフ・シェーンブルグ:Rheingoldkemenate ラインゴールドの部屋のテラスから中庭を見る
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写真は古城ホテル アウフ・シェーンブルグ:Rheingoldkemenate ラインゴールドの部屋
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イチオシ
今日も霧が深く、雲が湧き、ライン川の眺望は今一つ。
写真はライン川上に湧く雲 -
写真は古城ホテル アウフ・シェーンブルグ:Rheingoldkemenate ラインゴールドの部屋のテラスから
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*起床6:00、整理、朝食に向かう。
写真は古城ホテル アウフ・シェーンブルグ:Rheingoldkemenate ラインゴールドの部屋の前で -
写真は階段の踊り場で
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写真は階段の踊り場で
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写真は古城ホテル アウフ・シェーンブルグ:Rheingoldkemenate ラインゴールドの部屋を中庭から見上げて・・・赤茶色の壁とテラスが見えます。
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写真は古城ホテル アウフ・シェーンブルグにも塔内の部屋がある
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朝食は〝Ritterstube騎士の間”で頂く(8:00~8:40)。
昨夜の夕食中に気付いた日本人家族と挨拶を交わし、談笑する。
デュッセルドルフの駐在員一家で、丁度1年が経ち、学校の秋休みにこちら方面を巡っているとか。
写真は朝食 -
丁度私共がデュッセルドルフの2度目の駐在員であった年配と思しき40代のご御夫婦、娘さんのお二人は小学6年と3年の由で、私共の娘たちとほぼ同じ年齢でした。
「毎年、ドイツの旅をこの免許証で楽しんでいますよ」と、携行中の古いドイツ免許証を見せると、若い顔の免許証に皆さん笑ってくれました。
写真は当時の私共の娘たちとほぼ同じ年齢のお嬢さんたち -
写真は〝Ritterstube騎士の間”で・・・この席は10年前に座った場所です。
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イチオシ
写真は〝騎士の間”から見たプファルツ方向の景観
<ラインラント・プファルツ州(Land Rheinland-Pfalz)>
ラインラント・プファルツ州はドイツの南西部に位置し、西はフランス、ルクセンブルク、ベルギーとザールラント州、南はバーデン・ヴュルテンベルク州、東はヘッセン州、北はノルトライン・ヴェストファーレン州に接している。州人口400万人。州都はマインツ。
この州は6つの地域に分かれる。
1)Eifel und Ahrアイフェルとアール地方;
Eifelアイフェルはドイツ西部からベルギー東部にかけて広がる標高の低い山地で、太古の時代は火山地であった。Ahrアール地方はドイツ西部における最北のぶどう栽培地で、赤ワインの産地で知られる。
2)Hunsrueck, Nahe und Glanフンスリュック、ナーエ、グラン地方;
モーゼル川、ナーエ川、ザール川、ライン川の後背地にフンスリュックの中級山岳地帯が広がる。フンスリュックは自然に富んだ、美しい地方である。
3)Mosel und Saarモーゼル地方とザール地方;
モーゼル渓谷はKoblenzコブレンツとTrierトリアーの間にある川沿い一帯をさし、リースリングの白ワインで知られる風光明美な地方である。
4) Pfalzプファルツ地方;
プファルツ地方はライン川左側の地域にあたり、南をフランスのアルザス、西をザールラント、北にラインヘッセンの地域の間にある。その中心にプファルツの森があって、大部分は自然公園、生物生息圏保護区になっている。
5) Rheintalライン渓谷地方;
特に世界遺産に登録されているライン渓谷中流上部はコブレンツとビンゲンの間のライン川の65キロメートルの渓谷のことである。
6) Westerwaldヴェスターヴァルト地方:
ラインラント・プファルツ州の北東、ライン川の右岸にあたる地域。粘土の埋蔵量が多いヴェスターヴァルト南部、「水差し焼きの土地」を意味するKannenbaeckerlandカネンベッカーラントはヴェスターヴァルト製陶業が発展した。グレーに青の模様をあしらった水差しや食器などが好まれている。
ライン川の3つの支流であるMoselモーゼル川(全長544km)、Lahnラーン川(全長242km)、Naheナーエ川(全長125km)が州内を流れ、いずれもドイツワインの名産地として知られている。
ラインラント・プファルツ州の地域にはドイツの13のワイン産地の内、アール、ミッテルライン、ナーエ、モーゼル・ザール・ルーヴァー、ラインヘッセン、プファルツと6つのブドウ栽培地域があり、今回の旅ではアール、モーゼル・ザール・ルーヴァー、という2つのワイン産地を走ることになる。
それらにワイン街道の名前がつけられていて、秋の旅にはふさわしい地域である。
尚、歴史上でもしばしば登場する「Rheinlandラインラント」とはドイツ西部・ライン川の沿岸の一帯を指す地方の総称であり、ラインラント・プファルツ州のほぼ全域とノルトライン・ヴェストファーレン州西部を中心に、ヘッセン州西部、バーデン・ヴュルテンベルク州北部にまたがる。
ライン川の沿岸一帯といっても、南部のライン川の上流域であるアルザスやバーデン地方は含まず、カールスルーエ付近からオランダ国境付近までを指す。
ベネルックス三国やフランスのロレーヌ地方に接し、西欧の経済・産業の一大中心地であると言える。
・・・・・ -
今日も霧が深く、ライン川の眺望は今一つ。10年前の“Wehrgangkemenate銃眼のある通路の先にある部屋”の名札がついた33号室を見に行く。
以前より大きめな部屋に改装されたようだった。しかも中庭上に張り出たテラス席まで作られていた。シェーンブルグ城は誠に迷路のような具合だった。
写真は暗い廊下の先を右に折れ、奥まった所に33号室があった。 -
写真は現在の33号室
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イチオシ
中庭に出て、テラス席、庭園入口まで散策し、最後にゴブランの間をのぞいてみた。まだ朝食時間中、人もおられたので、遠慮してちょこっと騎士の乗馬姿のゴブラン織りを確かめ、部屋に戻った。
写真は霧にかすむテラス -
写真はレストラン〝ゴブランの間”の騎士の乗馬姿のゴブラン織り
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写真は霧にかすむブルグホテル・アウフ・シェーンブルグ
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写真はブルグホテル・アウフ・シェーンブルグの庭内
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写真はブルグホテル・アウフ・シェーンブルグの庭園入口の階段
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写真はブルグホテル・アウフ・シェーンブルグの城内教会
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イチオシ
9:30にチェックアウトし、例の運搬車を頼む。昨夜の小父さんだったのでチップをEuro5手渡す。勿論、助手席にママが乗って、駐車場に。ここから振り返る城は霧の中だ。
9:50、11.5℃と暖かいから霧が生じているのだろう。
写真は古城ホテル アウフ・シェーンブルグも朝霧の中ホテル シェーンブルク城 ホテル
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今日はオーバーヴェーゼルからB9の道を走り、ラインの左岸を下る。
嬉しいことにローレライを対岸に見る場所に来ると、晴れ間が出てきた。
写真はローレライの岩壁ローレライセンター 博物館・美術館・ギャラリー
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10:03~06、撮影タイムでレストランの駐車場からローレライの岸壁を撮る。中国人の大型バスがやってきて、同じように撮影タイムになった。
写真はローレライからBurg Katzブルク・カッツ(猫城)を見て -
この辺りも大きなラインの蛇行が見られる。
ここでラインは川幅113mと最も狭まる。深さは25mとなり、渦を巻いた流れの川床には岩礁が横たわる。行き交う舟人達にとって最大の難所となり、そのためにLoreleyfelsenローレライ“妖精の岩”の伝説や歌が生まれた。
「この岩の上には金髪の水の精たちが住み、船が通ると美しい歌声を響かせる。船乗りたちはその美しい姿と、歌声に魅せられ、うっかり舵を取り損ねて命を落としてしまう」
しかし、この岩の名が世界中に知れ渡っているのはなによりも、ハイネの詩とジルヒャー作曲の「ローレライ」の歌による。
なじかは知らねど 心わびて
昔の伝えはそぞろ身にしむ わびしく暮れゆくラインの流れ
入り日に山々 あかくはゆる
うるわし乙女の 岩に立ちて
黄金の櫛とり 髪の乱れを ときつつ口ずさむ
歌の声の くすしきちからにたまもまよう
こぎゆく舟人 歌にあこがれ
岩根も見やらず 仰げばやがて 波間に沈むる
人も舟も くすしきまが歌 歌うローレライ
132mの山頂にはローレライセンターと展望台がある。木々の紅葉もむき出しの岩肌がある所為で、汚く見える。
10年前にはSt.Goarhausenザンクト・ゴアーハウゼンの街中から坂道をぐるりと上がり、山道を13km登った。
丘の上は平らで、大きな駐車場もあり、ローレライの岩壁上の展望台からライン川を見下ろすことが出来た。
写真はローレライと運搬船ローレライ:Hungersteine腹をすかせた石になった7人の姉妹 by jijidarumaさんローレライの岩 自然・景勝地
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左手下流の向こう岸に見えるザンクト・ゴアーハウゼンの町の上にラインの古城群で最も美しく、バランスの取れたBurg Katzブルク・カッツ(猫城:1370年、カッツェンエルンボーゲン“ネコの肘”伯が築城)が見える。
近づいてみると、相変わらず格好が良い。
写真はBurg Katzブルク・カッツ(猫城)ねこ城 城・宮殿
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B9の道の先に遠望されたRuine Rheinfelsラインフェルス城址はSt.Goarザンクト・ゴアーの町とライン川を見下ろす川面から115mの山上にある城址で、今はシェーンブルク城に次ぐ人気の古城ホテルになっている。
正式にはSchlosshotel&Villa Rheinfelsラインフェルス城と呼ばれる。(この城もカッツェンエルンボーゲン家により1245年、ライン川の通行税徴収の目的で築城された。
ライン川地方でも強固な城塞の一つで、1688年からのプファルツ継承戦争でも仏軍の攻撃を撃退する。しかし1792年、フランス革命後のフランスの侵入、ナポレオンの侵入時には、既に近代的な砲撃に対抗できずに1794年、城は陥落する。)ドイツ最大の廃城、大要塞も大部分が廃墟のままで、観光客を迎えている。
城址の横にホテル・レストランの本館、新館のヴィラが建てられているが、ヴィラの建つ以前、家族で宿泊もし、また日本からのお客さんの観光に、何度もお連れした場所である。
今回はラインフェルス城に寄らずに、このまま進んだ。
写真はラインフェルス城(右)とヴィラ(左)ラインフェルス城 城・宮殿
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昨年の旅、家内の体調不調もあり、やむなく諦めた、生まれ故郷の東京都青梅市の姉妹都市であるボッパルト訪問が、今年の第一の目的なのだ。
以前にも訪れた町だが、青梅の第三代市長の記念碑のある青梅公園やラインの大蛇行は初めてのことなのだ。
写真はボッパルトの対岸 -
ボッパルトの町はB9の国道とライン川に挟まれ、川沿いに長細い町を形成している。
右折して旧市街傍のパークハウス(~12:45までEuro1.2、到着時は走行距離623kmの表示になっていた)に駐車。
写真はボッパルトの紋章 -
Oberstrasse上の道をマルクト広場に向かう。
≪Boppardボッパルト(ラインラント・プファルツ州)≫
http://www.boppard.de/index.
10:45~11:20
ボッパルト市はドイツ連邦共和国西部のラインラント・プファルツ州に属し、有名なローレライの近くの町である。
ライン川は全長1320kmだが、かつての西ドイツの首都ボンの位置は半分の655km、ラインの源泉からボッパルトは570kmの距離になる。
ボッパルトは紀元前50年頃にはローマ軍が進出し、約1600年前のローマ時代には軍団の治める城塞都市としての形が出来たという歴史の古い優雅な町で、石造りの美しい家並みとライン川の大蛇行の地に位置し、チェアリフトで上る山頂から見た風景を「ラインの真珠」と呼んでいる。人口は約1万7000人を数える。
今回はいまだ見ていない友好都市青梅の第三代市長の記念碑のあるライン川畔の青梅公園を見たい。そして「ボッパルトのライン川大蛇行」も見たい。
写真はボッパルトの町:Oberstrasse -
洪水に備えた作りと想像したが、市庁舎の2階にインフォーメーションがあり、市内の地図と青梅公園の場所、ライン川の蛇行を見る展望台に上る道の状況を聞く。
写真はボッパルトの町:右の建物が市庁舎、中央にSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会が立つ「ラインの真珠」と呼ばれるボッパルトには青梅公園があり、聖セヴェルスの伝説も面白い。 by jijidarumaさんボッパルト 滝・河川・湖
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写真はボッパルトの町:マルクト広場
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ボッパルトの観光名所、11:00、地図を片手にとりあえずは街巡りにスタート。
<St.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会>
12~13世紀に、後期ロマネスク様式で建築された。2本の尖塔をもった教会である。
中央の円天井下の聖壇に“Triumphkreuz勝利の十字架”と称するキリスト磔刑像(高さ285cm、幅248cm、1220~30年頃作)が吊り下げられている。つまり死より蘇りしキリストは死に打ち勝った勝利者という事だろう。
右手の壁に描かれたのはキリストと聖人たちだと云う。中規模の1973年製パイプオルガン、聖母子像、そして下記の伝説で分かったシャトル(緋)を持った赤い像は聖セヴェルスだ。
中央の上部の壁に描かれたのは聖セヴェルスの一生を語ると云う。彼は貧しい毛織工の職人姿で出現し、奇跡を起こしてラヴェンナの大司教(イタリア)となったと云う。
写真はボッパルトの町:St.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会 -
写真はSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会:
中央の円天井下の聖壇に“Triumphkreuz勝利の十字架”と称するキリスト磔刑像(高さ285cm、幅248cm、1220~30年頃作)が吊り下げられている。 -
写真はSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会:中規模の1973年製パイプオルガン
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写真はSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会:
中央の上部の壁に描かれたのは聖セヴェルスの一生を語ると云う。彼は貧しい毛織工の職人姿で出現し、奇跡を起こしてラヴェンナの大司教(イタリア)となったと云う。 -
写真はSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会:聖セヴェルスの一生
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写真はSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会:聖セヴェルスの一生
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写真はSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会:聖母子像
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<聖セヴェルスの伝説>
イタリアのラヴェンナの司教は選挙で選ばれることになっていた。(教会初期に、司教は全自治体によって選挙された)
伝説によれば、本来選ばれる資格のない貧しい毛織工の姿で聖セヴェルスが選挙にやってきた。すると一匹の鳩が飛んできて、彼のまわりを回って、彼の肩に3度も乗ったのです。これを見た選挙人たちは、きっと神の意思が示されたサインだとして、聖セヴェルスをラヴェンナの司教に選びました。
聖セヴェルスはその後、織物工と紡績工、警官、布製造、靴下製造、手袋製造人と帽子屋などの守護聖人になっている。
写真はSt.-Severus-Kirche 聖セヴェルス教会:織物工と紡績工の象徴であるシャトル(緋)を持った赤い像は聖セヴェルス -
マルクト広場からラインアレーに向かうと、途中に赤い木組みの家がある。イタリア料理店だが、アイスクリーム屋でもあるので、家の前に宣伝用の子供が母親にアイスを買ってもらった銅像が立っている。
写真はボッパルトの町:赤い木組みの家 -
写真はボッパルトの町:赤い木組みの家の前には宣伝用の子供が母親にアイスを買ってもらった銅像が立っている
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ライン川畔では観光船の船着場から見る対岸が黄葉し、大きく蛇行するライン川の先に大蛇行を見る展望台の山が見える。
写真はボッパルトの町:観光船の船着場 -
更にラインアレーを右に行くと、トリアー大司教・選帝侯により築城されたボッパルト城がある。
写真はボッパルトの町:ボッパルト城
<Kurfuerstliche Burg(Alte Burg)ボッパルト城>: ⑦
13世紀にErzbischof und Kurfuerst von Trier Balduin von Luxemburgバルドゥイン・ルクセンブルク トリアー大司教・選帝侯により築城されたボッパルト城はかつてラインの通行料を徴収した関所でもあった。
今はもう城郭の感じもなく、青い屋根、白い壁が特徴的で、天守閣がぬっと首を出している。現在、Museum Stadt Boppardボッパルト市立博物館として利用され、当地出身のThonetトーネットによる曲げ木の家具も展示されている。 -
写真はボッパルトの町:ワインハウス
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<Ritter-Schwalbach-Hausシュバルバッハの騎士の家>:
ラインアレーの先に庭園がある。市城壁の一部が残り、近くにシュバルバッハの騎士の家が4つの尖塔を持ち、黒の屋根、赤茶色で窓枠を彩られてある。
後期ゴシック様式の家は中世の騎士が居住し、ボッパルト最古の住居だとされる。
写真はボッパルトの町:シュバルバッハの騎士の家 -
<Roemerpark考古学公園>:
4世紀前半に、ローマ帝国の前線基地であり、ゲルマン人への防塁として、長さ308m、幅154m、28の防御塔を備えたRoemische Kastellローマ軍の砦が築かれた。
その規模は現在の旧市街の半分ほどだったと云う。
当時の城址が街中に残り、当時のStadtmauer市城壁は8m以上の高さがあるもので、14世紀まで使用された。
写真はボッパルトの町:考古学公園 -
写真はボッパルトの町:ウインドウも秋の装い
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写真はボッパルトの町:Obertor上の門
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写真はボッパルトの町:洒落た家も
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イチオシ
ライン川にそったプロムナードを歩く。Obertor上の門を過ぎ、洒落た家を見ながら、観光船が停泊している所に着いた。
遠くに大蛇行を見る展望台の山が見え、チェアリフトのようなものも目に入った。気分は良いが青梅公園まで、結構歩いた。駐車場から車を出して走らせ、チェアリフトの駅の駐車場に車を置いた方が良かったと思いつつ、どうやら行き着いた。
写真はボッパルトの町:青梅公園近くのライン川 -
写真はボッパルトの町:青梅公園近くのライン川畔で、町を振り返ってみると、結構歩いてきたようだ。
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<青梅公園>:
青梅公園と日本語で刻んだ大きな石と、石灯籠が左右に立ち、ここからが青梅公園だ。
これらは青梅市の寄贈によるものだろう。プロムナードは更に先に続いているようだったし、市長の顕彰碑が見当たらないので、地元の人に聞いたが分からず、駐車場に引き返した。
多分、顕彰碑は友好都市関係を纏めて展示している別館があると、インフォーメーションで言っていたから、そちらに置かれたのだろう。
石灯籠の所からプロムナードの先に、旧市街の聖セヴェルス教会の尖塔が見えた。おやおや、いやに遠くまで来てしまった。
写真はボッパルトの町:青梅公園の入口で -
写真はボッパルトの町:石灯篭も有ります
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青梅公園を訪れたのは、我が家の分家である青梅市第三代市長の顕彰碑があるからなのだ。
私が学生の頃、1965年(昭和40年)9月にボッパルトと青梅は友好都市(青梅にとっては唯一の友好都市)になったのです。
その友好都市締結をした市長でした。
市長は私が出た都立立川高校がまだ旧制府立二中の頃の卒業生で大先輩です。青梅の駅前通りで薬局を経営していました。今はもう付き合いのない親族です。
青梅市のHPによると、【青梅市では「青年に夢を持たせるために」と、日本と国民性の似ているドイツの都市との姉妹都市提携を望んでいました。青梅市に在住していた蛇の目ミシン社長、島田氏を介して、当時の西ドイツ、ボンに在住していた同社の顧問弁護士、遠藤氏に青梅市と状況の似た都市の選定をお願いしたそうです。遠藤氏は、観光や保養地、ワインの産地として有名なボッパルト市を候補として紹介してくれました】とある。
写真は1965年9月24日、ボッパルトと青梅市は姉妹都市となった看板
2015年に友好50周年を迎えた。 -
写真はボッパルトの町:こんなワインも便乗して
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12:45、ボッパルトの駐車場を出る。
すぐにゼッセルバーン(チェアリフト)の駅に至る。
写真はボッパルトの町:チェアリフトの駅ボッパルトのラインの大蛇行は実に見事だ。展望台にはチェアリフトを利用するか、車で登る事も出来る。 by jijidarumaさんボッパルトのチェアリフト その他の交通機関
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≪「ライン川大蛇行」が見える展望台とゼッセルバーン(チェアリフト)≫
http://sesselbahn-boppard.de/fahrzeiten/
13:00~13:10
以下は営業期間:
4月1日~15日 10:00 ~17:00、4月16日~9月30日 10:00~18:00、
10月1日~15日10:00~17:30、10月16日~31日10:00~17:00。
このSesselbahnゼッセルバーン(チェアリフトの長さ915m・片道20分)は下の駅でも見上げながら、怖く感じた。
調べた際の某氏の感想にも「6月でもチェアリフトに乗っている間、寒さを感じ、途中でリフトが何度か停止し、風が吹いてきて前後にかなり揺られた時はそれほど高所が苦手ではない私でもしっかりリフトのバーを握り、下を見ると地表まで結構高さがありますのでちょっと怖さを感じました」とあったから、もう気分は山道を選択、チェアリフトよりも車で登ってみようと決めたのです。
勿論、旅の前にゼッセルバーンの駅の左横を行く、裏手の山道を調べており、念のため立ち寄ったボッパルトの観光局インフォーメーションで聞くと、「上下する道は問題ない(多分、運転の上手いドイツ人にとっての意味)広さがありますから心配ありません」と、お墨付きをもらって車で登ったのです。
写真:Boppardのチェアリフトの感じはこのようですが、高所恐怖症にはさて・・・ -
行程は旧市街のRoemerparkローマ人の遺跡パークから=>B9 0.9km Muehltal水車の谷を左折 =>1.3km Kyffhaueser Wegキフハウザーの小道を右折 =>1.9km 合計4.1kmの距離だそうだ。
しかも山道はアスファルト舗装された道だと案内に書かれていた。
それで、ゼッセルバーンの駅の左に鉄道を潜るガード下があり、その先の山道に車を進めた。
山道はインフォーメーションで聞いた話とは少し差があり、(私の感じながら)結構狭い道が4.1kmほど続く道でした。展望台(レストラン・ゲデオンスエックがある)まで一気に上がりました。
写真はボッパルトの町:Restaurant GedeonsEckレストラン・ゲデオンスエックへの行程ルート・・・左下のL207の道を上がり、およそ4kmでレストランに -
それも対向車に出会わないように願ってです。幸いにも対向車が無く、怖い思いもせずに済みました。
レストラン・ゲデオンスエックの駐車場に車を入れてみると、なんとお客の車は2台!
そのレストランで20名を超す観光客が昼食をとっていましたが、多分、多くはチェアリフトの客だったのでしょう。
私共はなんと10分ほどの短い滞在で、満足した写真を撮ると早々に下山したのです。予定ではここのレストランで昼食も考えていたのでしたが。
写真はボッパルトの町:大展望台からのラインの大蛇行を望む -
イチオシ
ボッパルトは何度か訪れましたが、大蛇行を上から見るのは初めてでしたから、この日は晴天に恵まれて、その見事な蛇行の景観にとても感激した。
この山頂から見た風景を「ラインの真珠」と呼んでいるというが、尤もなことだ。
日当たりの良いこともあって、街中では13.5℃だったが、ここの気温は18℃となっている。
ボッパルトから続く下流左岸の傾斜面は、一面の葡萄畑になっており、Bopparder Hammボッパーダー・ハムの名で知られるワインの名産地として知られている。
この展望台から見る対岸にも葡萄畑が広がり、半円形にライン川に囲まれたFilsenフィルゼン一帯の景観が実に美しい。
写真はボッパルトの町:大展望台からのラインの大蛇行を望む。対岸は半円形にライン川に囲まれたFilsenフィルゼン一帯の景観。 -
写真はボッパルトの町:大展望台からのラインの大蛇行を望む
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イチオシ
写真はボッパルトの町:大展望台からのラインの大蛇行を望む
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写真はボッパルトの町:大展望台からのラインの大蛇行を望む・・・右手の町がボッパルト
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写真はボッパルトの町:大展望台にあるレストラン・ゲデオンスエックの春の様子
ボッパルト・Restaurant GedeonsEckレストラン・ゲデオンスエック
D-56154 Boppard 、Gedeonseck
Tel:06742-2675
http://www.gedeonseck-boppard.de/
営業時間:10~18時、3月19日~11月1日
「ボッパルトのライン川大蛇行」が見られる展望台のレストラン。 -
写真はボッパルトの町:大展望台・レストラン・ゲデオンスエックの様子
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おまけ:
6月半ばから、体調を崩し、凡そ一月ダラダラと
気合の入らぬ日々を過ごしました。
漸く、4Travelにも興味が出ました。
2017.06.24.庭ナナカマドが盛りです。 -
おまけ:
2017.06.24.ピラミッドアジサイ・シルバーダラー -
おまけ:
2017.06.30.アガパンサスが16本も出ました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- sanaboさん 2017/07/26 15:19:41
- ボッパルトの絶景
- jijidarumaさん、暑中お見舞い申し上げます。
先日、ボッパルトの旅行記を大変懐かしく拝見させていただきました。
念願のボッパルトをようやくご訪問され、こうして旅行記にまとめられて
ようやく使命を果たされたようなお気持ちではないでしょうか^^
古城ホテルアウフ・シェーンブルグは憧れのホテルです。
いつか泊まる機会があればいいのですが・・・
ところで、ヨハネスブルグ城ではまさかの濃霧で驚きました。
テラスレストランも改装中だったのですね。
でもjijidarumaさんでしたら、今後も再訪の機会はあることでしょう。
関東地方は向こう一週間はっきりしないお天気のようですが
体調など崩されませんようにくれぐれもご自愛下さいませ。
sanabo
- jijidarumaさん からの返信 2017/07/26 20:03:24
- RE: ボッパルトの絶景
- sanaboさん、
こんばんは。暑中お見舞ありがとうございます。
念願のボッパルトと大蛇行、素晴らしい古城ホテルアウフ・シェーンブルグ、
霧のヨハネスブルグ城・・・この旅もまたいろいろです。
さて、当方元気ですと言いたいところですが、6月半ばから、ストレスによる腹痛が続き、腹痛がなくなると食欲もなくなり、何やら体調を崩してしまいました。
凡そ1月、ダラダラと、力の入らない、気合の入らぬ日々を過ごしました。
このような自分を見るのは初めての体験でした。
入社早々に盲腸で入院した以外、健康自慢で過ごしてきた私でしたが、
遅れていたドイツの秋のアルバム貼り5冊の完了、
たまった孫たちの写真の焼き増し注文を一気にやったこと等が伏線として、
さらに同人誌の来年の草稿を気が乗るままに徹夜で書いた事が悪かったようで、
終わったとたんに、バーンとゴムが切れたようです。
気が抜けてしまった様な一月で、体重も5kg!減量、と言ってもまだ80kgもありますが。
74歳を迎える身には、もう無理はいけませんね。大いに反省した所です。
以来、12時には就寝し、徐々に力もが出てきました。
ちょうどプリウスの新車が納車され、国内小旅行を考えていたのに、いまだ走行距離は190kmに留まっています。
ともあれ、こうして4Traの旅行記も掲載できるほどにまで回復したのは幸いです。
今日は朝方から猛烈な豪雨、お蔭で25度にまで気温が下がり、助かりました。
と言うのも、居間のエアコンが急に壊れ、29日まで新しいのが来ないからです。
それではまた、次の旅行記を楽しみにしておりますよ。
jijidaruma
- sanaboさん からの返信 2017/07/26 21:03:55
- お大事になさってください。
- jijidarumaさん、こんばんは
早速のご返信、ありがとうございました。
いつもお元気にご活躍されていらっしゃるjijidarumaさんでも、そのようなことがあるのですね。 奥様もさぞご心配なさったことでしょう。 幸い、回復に向かわれていらっしゃるご様子ですので安心いたしました。
この時期にエアコンが壊れるとはなんとも悪いタイミングでしたが、連日の猛暑も一休みでその点はラッキーでしたね。
ご無理をなさらず、くれぐれもご自愛下さいませ。
sanabo
- jijidarumaさん からの返信 2017/07/26 22:31:27
- RE: お大事になさってください。
- sanaboさん、
こんばんは。再度の書き込み、深謝申し上げます。
ちょっと、力不足の所がありますが、今日も孫娘たちの
空手の送り迎えに車で出動しました。もう大丈夫です。
エアコンは我が家も、長女、次女宅も立て続けて故障し、
我が家と次女宅は買い替えとなりました。
こんな事があるのですね。
それでは。
jijidaruma
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