日本最古の道 山辺の道　海石榴市の猫からヤギさんの草刈りまで

2017/05/11 - 2017/05/11

　今回も大和路銀輪行、桜井編です。大昔に人生の良き先輩であり友人であります、偐家持ことけん家持氏に教えていただいたコースの焼き直しですが、纒向遺跡に関して大きな変化が見られました。また、道中の野良猫対策も可笑しいし、オーラスには山羊の勤労風景にも立ち止まり思わず応援した一日でした。では、海石榴市周辺からです。

　仏教伝来の地の碑が大和川右岸にあるのが、三輪山麓の海石榴市です。この地で詠まれたという「紫は仄(灰)さすものぞつば市の八十のちまたに逢へる児や誰」は一番好きな万葉歌と云うか、すらすら出てくるのはこれくらいと云った方が素直です。桜井市役所に車を止めて、トレンクルで大和川を渡るとその海石榴市です。
　私が会えたのは一人の男性です。金谷の石仏の手前で徒歩の彼を追い越したらしく、休息していると話しかけてこられました。お話しによると、元々河内の「角田」で働いていた。今は自宅が大和郡山にあるが、桜井の娘の家で世話になっている。三ヶ月期限だが、病になると出て行かねばならないので毎日散歩している云々。角田は私の親父の出身地です、その地名に懐かしく話し込んでしまいました。先に行かれる彼の背中に向かって「お元気で」と声援です。
　ここから、大神神社へと山辺の道を進みます。この辺りでは、人ひとりがやっとと云う道幅です。神社で素麺でもと目論んでいましたら、それなりの人出なのに当てにしていた店は「休店」です。贅沢なとも思えるが、こんなものなのでしょう。持参のソイジョイで小腹を満たして進みます。三輪の大鳥居と大和三山が見渡せる、偐家持氏推奨の絶好のポジションへと。

　持参したのがバックアップ用のカメラ。この画像に曇りがあるのをここで発見です。仕方が無いので目立たないように出来るだけ広角で写しますが、こんな時こそズームが欲しいシーンも多くなります。纒向遺跡はここ暫く「大発見」が続いて人気とか。Eテレの昨夜と一週間前の連続放送で話題になっていました。そして、それを視聴して本日の行動にとなった次第であります。同時に取り上げられていた箸墓にもご挨拶です。
　纒向遺跡と云われるそのほとんどは、民地で中には真新しい居宅もあります。その底地が俄に大遺跡となって、地元も土地所有者も複雑な気分でしょう。それを象徴する様な公衆便所。誰が作ったのか、全く不明な見事なトイレが設置されています。見学者対策なのか、最寄りの駅に見学者を捌ける程の施設は見当あたらないです。遺跡保存というか対策は、今後20年とか50年いや百年の時をかけた課題になるでしょう。

　周辺の古墳などをめぐっていると、本当に腹が減って来ました。桜井の市内へ戻り牛丼屋を発見して、並を戴きました。空腹が満たされるともう走る気力は失せます。マーフイーの法則ですかな。桜井市役所の駐車場を目指す途中、公園で草刈りに夢中になっている山羊発見です。彼（？）は満腹を知らないのかひたすら喰っておりますが、所詮ロープの長さまで。自動で長短してやれないのかと思案しつつ、車を大阪に向けて走らせると遠くに駱駝のコブの様に二上山のシルエットです。

エリア 桜井・三輪・山の辺の道(奈良)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

　大和川が三輪山のすそを流れるあたり。

　海石榴市の説明。

　仏教伝来の地（碑）。

　海石榴市観音堂説明。

　観音堂前の石仏の前で野良猫を威嚇するのかバリアー、我が家でも活躍中ですが斯様な場所で見るとは。

　金谷の石仏。

　ここで男性と出会う。人生を語っていただいた。

　喜多美術館前、端垣宮跡への道。

　端垣宮跡。

　大神神社。

　大神神社の大鳥居と大和三山を遠望。この辺りでレンズの曇りを発見。

　桜井線は「山辺の鉄道」。近鉄奈良線のように遺跡などを跨いで走っているのか。

　箸墓にもあいさつ。段丘になっているのがよく理解出来ます。

　箸墓の堀にて、トレンクルと。

　纒向遺跡にある豪華なトイレ。

　纒向駅舎。

　纒向遺跡の案内だが、明確な場所の特定が無い。

　周辺の遺跡散策です。纒向石塚古墳。

　東田大塚古墳説明。

　東田大塚古墳墳丘。

　公園の草を食む山羊、非常勤食託職員ですか。

先に遠望した大鳥居。

　定番の素麺も購入しました

　写真の季節感とアングルに若干の無理がありますが、見ようでは駱駝に見えませんか。