2018/02/27 - 2018/02/27
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河内温泉大学名誉教授さん
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既に何度かご紹介した御所の里、読者の一人で同所出身の恒郎女氏より「笛吹神社が出ていない、あそこの大砲は面白いで・・・」と示唆を受けておりました。昨日府県沿いで所用があったついでにその笛吹神社こと「葛木坐火雷神社」を見学、そのついでに御所市が設定しているハイキングコースの「巨勢の道」周辺を彷徨ってきました。
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笛吹神社への道。
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大阪から奈良へ国道165号で入ると、二上山の麓から葛城・金剛山麓を駈ける「山麓バイパス」へと導かれます。當麻寺を過ぎて南阪奈道路との交点辺りから山が迫ってきます。葛城市と御所市の接点付近を右に取り坂道を5五分も走ると葛木坐火雷神社「笛吹神社」が鎮座しています。行政界は葛城市ですが、それは現在形の話であって歴史的に見たら御所の一部と言って良いのでしょう。で、先の恒郎女氏の故郷の一部になっているのかも知れません。祭神である天香山命は石凝姥命で、天照大神が天の岩戸にかくれたとき、天香山の土を掘って鏡を作り竹で笛を作って吹き鳴らしたといいます。今で云う宴会部長の始祖であった様です。
その大砲ですが、本殿下の広場に砲口をやや南に向けて仰角30度くらいで今にも火を噴かんとしています。私見ですが、葛城族が東征で紀州から大和に入ろうとするイハレビコ(後の初代神武天皇)に向かって抵抗しているようにも見えます。葛城族と天皇との軋轢の歴史は近くの一言主神社でも語り継がれています。 -
一言主神社では葛城族は土蜘蛛に例えられてやっつけられます。
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正確にはどちらを狙ったのか、葛城族のみぞ知るでしょうか。
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ここ暫く御所での昼食は高鴨神社横の蕎麦屋さんです。昨日のように気温が高いと、温蕎麦より冷やし系がよかろうと「梅おろし蕎麦」をいただく。そして、同じようにそば殻もいただく。家庭菜園の肥やしですが、その殆どを雀が食べているようです。満腹となったら山を下りて巨勢の道を散策です。
蕎麦屋「そば小舎」と名のっています。売り切れ終了です。
電話0745-66-1159 -
風ノ森から椿で有名な船宿寺をかすめ栗坂で尾根を越えます。栗坂峠からの眺望が良いと聴いていましたが、ハイキングコースの話で車からは無理でした。下りきると和歌山線に突き当たります。
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道標でも道案内です。
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この付近が水泥地区。水泥双墓と呼ばれる水泥塚穴古墳と水泥南古墳が百メートル間隔で並んでします。何やら特徴的なことが見ることが出来るそうですが、知ったかぶりは辞めてリンクに譲ります。この古墳は民地内にあるそうで、今朝の新聞各紙では斑鳩の民地内の古墳の新しい調査方法を詳しく報じています。これから益々新しい発見が進むとワクワクします。
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水泥南古墳の説明です。
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確かに民地とせりあっています。
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こちらのお宅に水穴塚穴古墳が庭にあるという。事前に連絡すると見学できるそうです。
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付近には猪の仕掛けが、掛からないようにご注意。
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埴輪も不寝番です。
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和歌山線に突き当たった付近の左には応神天皇が祭られる「川合八幡神社」があります。体育の日前日に行われる「ひきあい餅」という祭りが面白いようです。藁を編んで、中に餅を入れた「コグツ」と呼ばれる袋を神前から落とし、それを担いで石段を駆け上がる。これを数回繰り返した後「コグツ」についた綱を子ども達が境内で引き回し最後に中の餅を配るという祭事。以前は奪い合いをしていたそうですが、今は公平に配るそうです。この餅は安産のお守りにもなるとか。
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この坂を餅を落とすとか。さぞかし豪快でしょう。
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さて、フィニッシュに掛かりましょう。和歌山線沿いを北上すること五分で近鉄線も併設する吉野口駅です。この両駅を見下ろす崖に建つのが玉椿山阿吽寺。伝聞によると幾度も洪水被害を被る巨勢川の民を阿吽法師が来て救済した。その法師を崇めここに住まわせ、法師の名に因んで阿吽寺と呼ばれるようになったと言われています。椿の名所らしく山号を「玉椿山」。「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を」と万葉集に読まれているところから、先の船宿寺と同じくこの辺りは古くから椿の名所だったようですね。犬養孝先生の歌碑がありました。
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阿吽寺説明。文化財の説明板、御所の町はこの色彩とデザインで統一されていますね。
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本堂です。無住のような感じでした。
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犬養孝揮毫の万葉歌碑です。
巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を
巨勢山乃 列々椿 都良々々尓 見乍思奈 許湍乃春野乎 坂門人足 -
近鉄吉野線・JR和歌山線「吉野口駅」へ入線する近鉄線。
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散った椿も、奥手の椿も。
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巨勢の地は、川を越えると吉野、南下すると和歌山そして西へ向かうと難波という地理条件で、古代人にとっては重要な場所の一つであったのでしょう。このポイントだけでは無く御所は、往時の痕跡・面影は少ないですが政権が明日香へ移行するまでの重要な場所であったという思いがより強くなった今回の道行きでありました。
寅号ドアは閉めたつもりでしたが、屋根が開いておりました。
あうん
つらつらと 椿をめでる あうんかな <偐山頭火>
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