さいたまさんのクチコミ(93ページ)全2,813件

宗源寺は、東上野の稲荷町にあります。浅草通りに面した浄土宗のお寺です。
浄土宗寺院の宗源寺は、日華山永寿院と号しています。
宗源寺は、教蓮社宝誉上人月秀大和尚が開山したとのことです。
下谷の黒門町に慶長１４年(1609)に創建されましたが、寛永１４年(1637)に稲荷町に移転したそうです。
一時、廃寺になったそうですが、９代目の英大和尚が、中興し、現在に至っているようです。
現在の宗源寺は、あまりお寺らしい感じはせず、どこぞの会社の事務所のような雰囲気を持っています。
お寺の方に、本堂はどちらにありますかと伺うと、階段を上がったところが本堂ですとの答えが返ってきました。
確かに、２階に本堂らしき施設部分がありました。
なんとも不思議なお寺でした。

寄席発祥の地碑は、浅草通りの下谷神社の敷地内に立てられています。
下谷神社の石の鳥居を入ると、山門があり、その右横に、寄席発祥の地の石碑が立てられています。
寄席発祥の地碑は、石製の四角柱で、丸形の台座の石の上に立てられています。
寄席発祥の地の傍には、解説文が掲げられ、その手前には、寄席に関連する句が刻された石碑があります。
従来、落語は、身分の高い人々のみに、相対面して話した形式のものでした。
寛永年間に、一般大衆へ、多数の客に落語を話す形式に変わっていきました。
このように、下谷神社の敷地内で、一般の客を対象とした落語が興行して設けられるようになり、その場を、寄席と言うようになったそうです。
これが、寄席発祥の地とされるようになった由縁です。
下谷神社の寄席発祥の地の碑を見ますと、身分の高い人への落語と、その後多くの人々を対象とする寄席での落語と大きな歴史の変換を理解することができます。
現在の落語の世界からは、想像もできなかったことが、下谷神社で起きていたのです。
歴史の中での変遷を理解でき、勉強になりました。

下谷神社は、下谷地区の鎮守として、江戸時代から信仰を集めていた神社です。
下谷神社は、奈良時代の天平年間に、上野山の忍ケ岡に創建されたそうですが、上野寛永寺が建立される際、土地を明け渡し、下谷に遷移したそうです。
神社の格としては、惣社に当たり、地区の鎮守の役割を担っていました。
付近の稲荷町の地名は、下谷稲荷と呼ばれていた頃の名前にちなんでいるそうです。
下谷神社自体は、広い敷地の中にある立派な造りの神社です。
敷地内で、興行としての寄席が初めて催されたため、寄席発祥の地ともされています。
下谷神社を訪れることにより、地域と神社との関係を歴史的な面から理解することができました。
特に、住民が氏子として届け出ることにより、旅行時等の鑑札を発行してもらい、関所を通過する等の身分証明発行の役割を果たす身近な存在だったことを知りました。
目から鱗の話でした。

浅草通りは、主として上野駅から浅草までの間を指しています。広い通りです。
上野駅から東に、浅草の方向にまっすぐ延びている国道４６３号線が、浅草通りと呼ばれています。
浅草通りには、浅草までの間に、多くの神社仏閣が多くあり、地名も稲荷町や仏壇通り等の神社にちなんだ名前が付けられています。
明暦の大火の後、幕府の命令により、神社仏閣が上野から浅草にかけて集められたため、これら寺社に対して仏具などを製造し納める職人が上野から浅草にかけてたくさん集まったようです。
今回、浅草通りや清洲橋通りを歩きますと、江戸時代からの歴史を感じることができました。
時間があれば、ぜひ浅草通り等を巡られることをお勧めします。
江戸時代の息吹を感じます。

「あゝ上野駅」歌碑は、上野駅の広小路口の前にある碑です。
戦後の日本の経済発展の原動力になった集団就職の若者の期待と不安を象徴する歌碑です。
若者の東京における就職に伴う新生活には、大いなる期待と見知らぬ土地での不安がつきものです。
かつての集団就職の若者の心をうたった井沢八郎の歌は、多くの共感を呼びました。
期待と不安の詰まった心の歌が、歌碑として上野駅の傍に建てられています。
やや哀愁に満ちた、この歌碑を見ると、当時の集団就職で上野に降り立った若者の気持ちが理解できるような感じがします。
現在は、高年齢となっていると思いますが、当時を思い出し、嬉しくも悲しくもある懐かしさを思い出している人も多いと思います。
ともに感慨の思いを共有するような歌碑です。

上野東照宮の参道の広島　長崎の火を訪れました。平和を祈る気持ちでいっぱいです。
２０１６年の今年、米国大統領が初めて広島を訪問しました。
しかし、米国内には、原爆投下を肯定的に見る人は少なくありません。
翻って考えますと、現在、日本に核兵器を投下することに抵抗を感じる国が絶対無いとは思えません。
国際間で、日本の平和的願望が、相手に通ずるかどうかは、全くわかりません。
核兵器廃絶は、世界の共通な願いか否かは不明です。
唯一の被爆国の日本の切なる願いであることは、間違いありません。
上野東照宮にも、核兵器廃絶の平和の願いを灯す火が守られてます。
この火を守って行きたいと思います。
でも、相手のある話です。
相手の心にどこまで届くかがポイントです。
懸念するような動きが、日本の周りに続いています。
ぜひとも、上野東照宮の広島　長崎の火に訪れて頂き、今一度、現実に目を向けて、平和のために何を行動に移したら良いかを考えてみてください。
単に願うだけでは、世界に無力です。上野東照宮の広島　長崎の火は、それを問うています。

上野東照宮の銅燈籠は、諸大名のうち格式の高い大名が寄進した銅製の燈籠です。
上野東照宮の落成に合わせて、各大名が寄進した石燈籠ではなく、格式の高い大名は、銅製の燈籠を作成し、寄進しました。
現在、上野東照宮には、５０基の銅燈籠があり、すべて国宝に指定されています。
同じ種類の銅燈籠でも、大名の官位や格式に応じて、建てられている場所が異なります。
例えば、徳川御三家が寄進した銅燈籠は、唐門の入口の両側に置かれています。
唐門から参道入口の水舎門に近くなるにつれ、格式が低くなり、さらに低くなると銅製の燈籠ではなく、石灯籠になります。
今回、上野東照宮の銅燈籠を訪れ、江戸時代の大名の官位や格式と場所の関係について学ぶことができました。
洋の東西を問わず、皇室の規範や英国王室のしきたりと相通ずるものがあります。
特に、江戸時代の儀典の考え方には、それなりのルールがあったことを知り、大変ためになった銅燈籠の裏側でした。
広い意味で、勉強になりますので、ぜひとも上野東照宮に足を運んでください。

上野東照宮のぼたん苑は、社殿に向かう参道の西側にあります。
牡丹の花は、富貴の象徴とされ、日本には奈良時代に中国から薬用植物として伝えられ、江戸時代以降、栽培が盛んになりました。数多くの牡丹の品種が作り出されました。
詩歌に詠われたり、俳句の世界でも季語として多く用いられ、絵画や家紋としても親しまれてきました。
上野東照宮ぼたん苑は、昭和５５年に開苑致しました。現在は、アメリカやフランスの品種を含め、多くの牡丹があでやかに咲き誇ります。
上野東照宮ぼたん苑では、年２回、ぼたん祭りなるものを企画しているようです。
のぼりや掲示物の案内が多く見られます。
入苑する入場者は、多いようですが、入苑料が大人７００円とやや高額なのが問題です。
外国人留学生が入りたいというのですが、料金を聞くと、間違いなく入苑を諦めます。
上野公園に来て、あちこちで入場料、入館料を取られることに大きな不満を感じているようです。
確かに、施設の維持・管理に経費が掛かることは、理解しているようですが、それでも高額だと感じているようです。
日本の物価の高さは、外国人共通のようです。
中身が良いと教えても、なかなか理解してもらえません。

元米大統領のグラント将軍植樹碑は、来日の際、植樹したことを記念して建てられた碑です。
グラント将軍夫妻は、２期にわたる米国大統領勤務の後、世界一周の旅の途中、日本に長期間滞在し、その間に上野公園に植樹を実施しました。
植樹碑を建てることにより、永く滞在を記念することにしました。
上野公園の東照宮入り口付近に建てられた植樹碑は、将軍の像を挟み、左右に英文と和文の碑文が掲げられています。
グラント将軍夫妻は、長期間にわたる滞在を喜び、植樹も良き記念となったと思っていることでしょう。
開国後の日本にとっても、元大統領の滞在は、歓迎することだったと推測されます。
グラント将軍植樹碑は、日米の友好関係の発展に貢献するとともに、日本の政治経済面にも有意義であったと思われます。
機会がありましたら、上野公園内のグラント将軍植樹碑をご覧になることをお勧めします。

上野公園の小松宮彰仁親王像は、騎馬姿の陸軍大将の銅像で、威厳のある像です。
小松宮親王は、当初、仁和寺の門跡として僧籍に入りましたが、勅命により還俗し、征東大将軍として鳥羽伏見の戦い以降の征討作戦の指揮を執りました。
その後、西南戦争で旅団長として、日清戦争では征清大総督として参戦し、近衛師団長や陸軍参謀総長の職を歴任しました。
英国国王エドワード7世の戴冠式に、明治天皇の名代として出席しました。
また、博愛社が創立されると総長に就任、その後日本赤十字社に改名されると総裁となり、赤十字活動の奨励・発展に尽力しました。
小松宮親王は、軍務の他、社会奉仕面にも多くの実績を上げ、皇室の社会活動の先駆けとして尽力しました。
今回、小松宮彰仁親王像を訪れることにより、親王の軍務はもとより、社会福祉分野の努力の成果を知ることができ、有意義でした。
特に、皇室の一員としての赤十字活動に対する取り組みは、軍務における活動に加えて、新たなる一面を拓いたものと理解を深める契機になりました。

上野東照宮は、徳川家康が永く安らかに眠れる場所として造営され、その門が、唐門です。
藤堂高虎と天海僧正は、徳川家康の魂が永く鎮まる場所として東照宮を建設しました。
三代将軍家光は、この社殿を金色殿として造り替え、江戸幕府の権力の象徴としました。
東照宮は、権現造りとして、拝殿・幣殿・本殿から構成され、その門として唐門が設けられています。
唐門は、唐破風造り四脚の門であり、日本唯一の金箔の門となっていて、扉には亀甲の透彫り、門柱には左甚五郎作の昇り竜・降り竜の高彫りで、門の側面左右上部は、松竹梅と錦鶏鳥の透彫となっていて、精巧を極めたものです。
唐門は、明治４０年に国宝に指定されました。
上唐門も修復工事が行われ、２０１４年から公開されました。
唐門は、金箔造りの門であり、とても絢爛豪華な感じがしていて、外国人観光客を含めて人気の的になっています。見る価値が高いと思います。
また左甚五郎作の昇り竜・降り竜の高彫りは、感覚的な昇り降りと逆になっている点を初めて耳にし、なるほどなあと理解することができました。ぜひ現物を見て、説明を実地に理解して欲しいと念じています。

上野東照宮の石灯籠は、徳川将軍に、諸大名が競って寄進したもので、極めて多数あります。
上野東照宮の建造に伴い、全国の諸大名は、忠誠心を顕すため、競って東照宮の参道を始めとして主要な場所に灯篭を寄進しました。
大名の格の上下に応じ、格上の大名は銅製の灯籠を、格下の大名は石製の灯籠を寄進しました。
東照宮の参道には、本殿に近い方に銅灯篭が、鳥居に近い方には石灯籠が並んでいます。
参道沿いに整然と並んでいる灯篭は、あたかも君主に忠誠を誓い並んでいる家臣のような感じです。
東照宮の石灯籠が２００基以上も寄進され、それらの灯篭が、東照宮に整然と並んでいる光景を見るたびに、君主に忠誠を顕す家臣群を連想します。
江戸初期の幕府の絶頂期の権力のすごさに、惧れ感心するとともに、幕末期の幕府の権力の衰退ぶりに哀れさえ感じる石灯籠です。
上野東照宮を訪れる際は、ぜひとも参道沿いの石灯籠を目にされ、歴史の栄枯盛衰の中に身を置き、江戸時代の絵巻を思い浮かべられるのも有意義かとお薦めします。

上野の五重塔は、旧寛永寺五重塔との名称であり、現在は上野動物園の中にあります。
上野の五重塔は、もともと上野東照宮の一部として建てられましたが、明治になってから神仏分離令により寛永寺の所属となり、さらに昭和３３年に、寛永寺から東京都に寄付され、 現在では上野公園の管理下にあります。
この五重塔は、寛永８年に建立されましたが、８年後の寛永１６年に、花見客の失火により焼失してしまい、現在の五重塔は、その後、再建されたものです。
現在、旧寛永寺の五重塔は、上野動物園の中にありますので、近くで見るためには、入園料を払って上野動物園に入らなければなりません。
もともとの所有者である上野東照宮からは、柵ができていて、柵越しそして木間越しにしか見えません。参道沿いからですので、一方向からのみ、見えるだけです。
動物園の入園料は、そこそこ高いので、五重塔だけ見るために、わざわざ入園する気にはなりません。
子供でしたら喜ぶかもしれませんが、動物園に入る気にならない高齢者には、なんとも困惑の極みです。
やや複雑と言うか、東京都のせちがらさに不満を持った旧寛永寺五重塔の瞥見でした。

上野公園の五條天神社は、医薬の神様とされていて、花園神社に隣接しています。
五條天神社は、日本武尊が、東征のおりに大己貴命と少彦名命を、上野忍が岡に祀ったものとされ、当時の天神山(現在の摺鉢山)や瀬川屋敷(現在のアメヤ横丁入口)など、幾度か社地を転々とした後、昭和３年に創祀の地に最も近い現在地に遷座されたとのことです。五條天神社に、併せて祀られている相殿の菅原道真公は、江戸時代に入り寛永１８年に、合祀されたと言われています。
五條天神社は、医薬の祖神として信仰を集めているため、数多くの参拝者が訪れています。
その中には、外国人観光客の姿も多く見られます。
上野の森の鬱蒼と繁った樹々の中、神々しい感じがしています。
特に、隣接している花園稲荷神社とともに、不忍池から続く上野山の斜面の中腹に位置し、喧騒から離れた静けさは、まさに信仰の地としての雰囲気にあります。
階段を昇り降りする中に、心を洗う静寂が、厳かな気持ちにさせてくれます。
ぜひとも、静かなる気持ちをもって、お詣りして下さい。

上野公園の花園稲荷神社は、縁結びの神社と言われ、昔から信仰を集めていました。
ご神体が岩窟の中にあったことから、昔は、穴神社とか場所の名前から忍岡神社と呼ばれていましたが、江戸時代初期、上野寛永寺のお花畑であったことから、花園稲荷神社として命名されました。
現在でも、御穴様と呼ばれる岩窟が残っていて、安産の神様、縁談及び金談の神様として崇められているそうです。
赤い鳥居の一連の列が、印象的で、参拝客が絶えないようです。
この頃は、外国人観光客の姿が多く見られて、国際色が豊かになってきています。
花園神稲荷社の御利益が伝えられ、白羽の矢が注目されているようです。
上野公園の花園稲荷神社を訪れる機会を得て、伺ってみると、まず赤い鳥居の列が目に入り、本殿に進む中、心が弾むような感じを受けました。
多分、赤色の持つ活発な特性から来るものと想像してます。
本殿の前に佇むと、今度は心が落ち着くような気持になり、新たなものを受け入れるような余裕を感じることができました。新たな命や新たな運命を大事にすることなのでしょう。
心の安堵感を感じさせてもらった花園稲荷神社の境内でした。

上野の森美術館は、日本で最古の美術協会が設立した私立の美術館です。
東京文化会館の西側にあり、西郷隆盛の銅像の東側の場所にあります。
管理は、公益財団法人日本美術協会が担当しています。
公募展や、海外の美術館の所蔵品を借り受けての特別展などが随時開催されています。
平成２８年１０月時点では、デトロイト美術館所蔵のゴッホ、マティス、ピカソ等の作品を展示していました。
このデトロイト展は、印刷機器の有名メーカーの協賛を受けての企画で、私立の美術館の特性に応じた展示でした。
上野の森美術館の英訳名称は、The Ueno Royal Museumであり、上野の美術館の一角に明治天皇日本美術協会行幸所祉との石碑が立てられていることから、皇室との関係があるのかもしれませんが、私立の美術館との関係が、現時点では、わかりません。
今回の上野の森美術館訪問は、いろいろな面で、勉強のきっかけになりました。
ぜひとも、いろいろな疑問をもって、いろいろな場所を訪れることをお勧めいたします。
必ずや、新たな発見の糸口になるものと信じています。

上野公園の天海僧正毛髪塔は、上野の森美術館の北側にあります。
天海僧正は、江戸初期の天台宗の高僧で、諡号を慈眼大師と言います。
徳川家康の師としての知遇を受け、その後も、将軍秀忠・家光の帰依を受け、江戸城鎮護のため上野忍岡に寺院の建立を進言し、寛永寺を創建しました。
天海僧正の死没後、上野公園の地に供養塔が建てられました。
その後、天海僧正の毛髪を納めた塔も建てられ、毛髪塔と呼ばれるようになり、現在に至っています。
天海僧正毛髪塔は、鬱蒼とした樹々の中に、石碑が建てられています。
塔や石碑の文字の中に、慈眼大師との尊称が処々に見られ、天海僧正を祀っていることがわかります。
上野公園を訪れることで、天海僧正が創建した寛永寺の歴史が、上野公園の歴史の始まりであることが理解できました。
特に、徳川家康と天海僧正の師弟関係から上野東照宮の創建に至る経緯を知ることができたことは、大変、有意義なことでした。
是非とも、天海僧正について注意深く見て頂きたいものと願っています。
必ずや、満足されるものと信じております。

清水坂は、いろいろな場所にある坂です。最も有名な場所は、清水観音堂の横の階段です。
読み方は、きよみずさかやしみずさかとも読みますが、東京都内には、台東区に２ケ所、文京区、板橋区及び北区に各１ケ所あります。
もちろん、京都にもあります。
清水観音堂は、京都の清水寺を模して、造られていますので、当然、京都にもあります。
清水観音堂の清水坂は、浮世絵で有名な月の松の横を通り、不忍池に向かっています。
坂と言っていますが、急な階段です。
階段を坂と呼んでいる場所は、他の坂の例もも多数あります。
階段ではない坂と階段の坂が、近くに存在する例も多いです。
清水観音堂の坂(階段)は、月の松を挟んで２ケ所ありますが、解説の柱が立てられているのは、西側の階段のみです。
清水観音堂の清水坂は、急ですので、月の松を見ながら、ゆっくり上るのが良いと思います。
清水観音堂を訪れた際は、ぜひとも清水坂を昇り降りされることをお勧めします。
そして月の松を、心ゆくまで堪能されると良いと思います。

上野公園の月の松は、清水観音堂の前にある月のように円形になった松のことです。
清水観音堂から月の松越しに、不忍池の弁天堂を望む光景が絶景とされています。
江戸時代の歌川広重の連作浮世絵「上野山内月のまつ」や「上野清水堂不忍ノ池」にも、円形の月の松として、描かれています。
そのため、広く有名になり、江戸の名所百景に選ばれています。
当初の月の松は、明治時代に、台風により倒れて、枯れてしまったようです。
現在の松は、江戸時代のものではなく、３年かけて復元されたものです。
３年かけての復元とは、植木職人による地道な努力に感心するところです。
盆栽の松も、形を整えるようですが、浮世絵のような円形の松に仕上げた努力は、並大抵のものではないと考えられます。
ぜひとも、月の松に足を運ばれるようお勧めします。

上野公園の西郷隆盛の像は、いつまでも日本人の敬愛の的です。観光客が集まっています。
外国人を案内することがあり、上野公園に行くのですが、外国人にも有名です。
本来であれば、明治政府に、武力で反乱を起こした逆賊なのですが、明治政府は、没後、官位を授けています。やはり、人柄が敬愛されていたのでしょう。
上野公園に西郷隆盛の銅像が建てられたのか疑問がありますが、上野戦争の折、西郷隆盛も上野山攻撃に参加したからだとの理由もありますが、こじつけの感じがします。
それが本当ならば、西郷隆盛が戦った他の場所にも、銅像が立てられているはずです。
いろいろ疑問点がありますが、それはそれとして、西郷隆盛の像に多くの人々が集まるのは、まぎれもない事実です。
西郷隆盛は、また、大河ドラマ等にも登場する国民的な人物です。
やはり、上野公園の主要な観光スポットして存在し続けるのでしょう。
何回見ても、敬愛の念は、消えることがないのでしょう。
西郷隆盛の銅像は、お薦めの場所です。