shinさんのクチコミ(44ページ)全1,358件

大阪の北浜駅から西に向かって進んでいくと適塾がありました。
適塾は、1838年に緒方洪庵が江戸時代後期に大坂船場に開いた蘭学の私塾でその名称の由来は緒方洪庵の号である「適々斎」から取ったものだそうです
適塾が有名なのは、幕末から明治維新にかけて福沢諭吉、大村益次郎など多くの名士を輩出したことによるためです。

淀屋橋は、大阪の中之島の南を流れる土佐堀川に架かる橋で、御堂筋にあります。
橋の南側に地下鉄御堂筋線と京阪電車の淀屋橋駅があって、淀屋橋と言うと橋そのものよりも駅の地名を指して使うことが多いです。
最初は江戸時代に淀屋と言う豪商が架橋したそうで、橋の南の川沿いに石碑があります。
現在の橋は御堂筋拡幅工事の一環として1935年に完成したそうで、石造りの重厚な橋ですが、由緒ある建造物として眺める通行人はほとんどいません。

大阪の中之島のあたりを散策していると中央公会堂の南西の角に石碑があって「大阪通商会社　為替会社跡」と書いてありました。
その隣には橋の名前が書いてある親柱のような石柱が立っていて、北区中之島一丁目1の住所標識がありました。
調べてみると、明治初期に商業振興のための政府機関として通商司大阪支署が設置され、その指導で商業目的の通商会社とそれに資金を供給するための為替会社が作られたそうです。両会社とも長くは続かなかったけれど近代的銀行の性格をもっていて江戸時代の両替商から国立銀行への橋渡し的役割を果したそうです。

肥後橋は、大阪の中之島の南を流れる土佐堀川に架かる橋で、四ツ橋筋にあります。
橋の南側の土佐堀1丁目に地下鉄四ツ橋線の肥後橋駅があって、肥後橋と言うと橋そのものよりも地下鉄駅の地名を指して使うことが多いです。
大阪を代表するフェスティバルホールがすぐ近くにあるためか橋の欄干が音符♩のマークになっています。

現在、大阪の銅座の跡としては、北浜の今橋通りにある大阪市立愛珠幼稚園の前に「銅座の跡」の石碑が立っています。
大阪の銅座は、江戸時代に設置廃止を繰り返して1766年に三度目の銅座となり、1868年まで続いたそうです。
愛珠幼稚園の建物は歴史的な建築ですが、これが銅座の建物だったわけではなく1901年に建設されたものです。

新井ビルは、大阪の北浜の堺筋に面して建っている歴史的な西洋建築で国登録有形文化財となっています。
元々新井ビルは1922年に銀行として建設され、現在も人気のあるスイーツショップのＧＯＫＡＮなどが入ったテナントビルとして使用されています。
河合浩蔵の設計で、銀行建築らしい正面中央に列柱を配したシンメトリーな様式となっていいます。

大山崎山荘美術館は天王山の麓にあり、最寄り駅はJRと阪急の大山崎駅です。
大山崎山荘は、実業家の加賀正太郎が昭和時代初期に建物の他、庭園や道路、家具、調度品なども含めて自ら設計、デザインして建てた英国風の山荘で、現在はアサヒビールが所有しています。
美術館としては1996年に開館し、陶磁器・染織・絵画などの展示品はアサヒビール創業者の山本為三郎の収集したコレクションだそうです。
本館に隣接して地下に作られた安藤忠雄設計の地中館には、モネの睡蓮などの洋画が展示されています。
本館の2階にはカフェがあり、ベランダからの眺望がとても良かったです。
また、1915年に夏目漱石が山荘を訪問して「宝寺の　隣に住んで　桜哉」と詠んだ句碑が出入口の琅玕洞のそばにありました。

JRの大山崎駅前にあるカフェがタビタビで、ホームページでは駅から徒歩10秒だそうですが、近い事に間違いはありません。
大山崎山荘美術館から戻ってランチで立寄りましたが、定食は950円で、から揚げ、チキン南蛮、豚の角煮、豆腐ハンバーグ、里芋コロッケのメニューがあってこの辺りではリーズナブルな金額でした。
味は美味しいですが、ヘルシーな感じでボリューム感はありませんでした。

京都の松原橋は、五条通の北側にある松原通の鴨川の架かる橋です。
橋の西側のたもとに松原橋の由緒書きがあり、それによると次の通り。
『松原通は平安時代の五条大路であり、当初は嵯峨天皇の勅命により橋が架けられたともいわれる。清水寺の参詣道でもあったことから、人の往来が多く、大変賑わった都の目抜き通りであった。
　元来、この地に架かっていた橋が五条橋であり、通りの両側に見事な松並木があったことから五条松原橋とも呼ばれていた。
安土桃山時代、豊臣秀吉が方広寺大仏殿の造営に当たり、この地に架かっていた橋を平安京の六条坊門小路（現在の五条通）に架け替え、五条橋と称した。そのため、この地の橋の名前からは「五条」が外れ、以後、松原橋と呼ばれるようになった。
　この通りは、歴史的・伝承的に話題が豊富である。伝説に謳われる牛若丸と弁慶の決闘、「京の五条の橋の上」は、当地のことを指す。
　また、この橋を東へ進むと清水寺に行き着くが、途中、冥界へ通じると言われる井戸で有名な六道珍皇寺がある。
　現在架かる橋は、昭和10年（1935年）鴨川の大洪水による倒壊流失後に架け替えられたものである。』京都市

京都のメインな東西の通りである四条通の東の突き当りにあるのが八坂神社です。
明治になって神仏分離令により八坂神社と改名されたそうですが、それまでは「祇園神社」「祇園社」「祇園感神院」などと呼ばれていたそうです。
八坂神社には、本殿（国宝）をはじめ境内外に多数の摂社・末社があって、その多くが重要文化財となっていいます。
一番ご利益があるのは何といっても本殿で、厄除、災難除、家内安全、商売繁昌、縁結び、学業成就、安産と何でも来い状態なので、時間のないときは本殿にお参りすればよいです。

大谷祖廟は浄土真宗の真宗大谷派(本山は東本願寺)の飛地境内で、宗祖である親鸞聖人の墓所で、本願寺の歴代、全国各地の門徒の遺骨も納められています。
場所は、堀川通の東本願寺からかなり離れていて、円山公園からねねの道を少し入った所にあり、門柱が八坂神社の石鳥居を出た所にありました。
小学校低学年の頃、お寺を営んでいた祖父が亡くなった時に東本願寺に納骨にきたので、ここに納められているのかも。

ねねの道は高台寺の西側、東山の円山公園から清水寺方面へと抜ける全長約400メートルの美しい石畳の道です。
豊臣秀吉の正室ねね（北政所）がこの地で余生を送っていたことから「ねねの道」と名付けられました。
ねねの道の両側にはいくつもの寺院と、おしゃれな店が並んでいて、高台寺への上り口の向かい側にはショッピングを楽しめる京・洛市「ねね」があります。

京都の東山のねねの道にある圓徳院に三面大黒天御堂があります。
三面大黒天は、秀吉の出世守り本尊で、たいへん珍しい大黒天・毘沙門天・弁財天の三天合体の尊像です。
赤い大きな提灯と京ゆば料理と甘味処の白い提灯がぶら下がった門から入ると左側に洛市「ねね」のお店が、右奥が三面大黒天御堂です。
こちらのトイレにはゲートがあって、お店の人にコインをもらってコインを入れるとゲートが開くようになっていました。

北向蛭子社は、京都の八坂神社の境内に沢山ある摂社・末社のひとつで、1646年に建立された古い末社だそうで重要文化財に指定されています。
ご祭神は、事代主神(ことしろぬしのかみ)で、一般的に「えべっさん」と言われています。
商売繁昌の神様として信仰されており、祇園のえべっさんとして親しまれています。

我家では阪急を使うので、京都観光は河原町駅から東に進んで祇園や八坂神社を通って高台寺のあるねねの道に進むことが多いです。
河原町駅を出てすぐにあるのが鴨川に架かっている四条大橋。京都を代表する繁華街を結ぶ橋なので人通りが多いです。
橋の上からは、鴨川沿いに先斗町の川床が並んでいて京都らしい風景が眺められます。

京都の四条通から階段を上って西楼門から八坂神社に入ると正面にあるのが疫神社です。
八坂神社には沢山の摂社・末社がありますが、疫神社は摂社のひとつで、重要文化財になっています。
ご祭神は蘇民将来命で、ご利益はその名の通り疫病退散だそうです。

京都で八坂の塔として呼ばれているのは、清水寺の近隣に位置する法観寺の五重塔です。
境内は狭く、塔以外に目だった建築物がないことから、「八坂の塔」は寺自体を指す通称ともなっているそうです。
八坂神社からねねの道を進んでいくと遠くに八坂の塔が見えて京都らしい風景を楽しむことができます。

大雲院は、1587年に織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建された由緒ある寺院です。
その境内にそびえる「祇園閣」は国登録の有形文化財で、近代日本を代表する建築家の伊東忠太の設計による昭和初期の名建築として知られています。
伝統的な京町家が立ち並ぶ中に、独特のデザインの塔がとても目立っています。

月真院は豊臣秀吉の正室「ねね」で有名な高台寺の塔頭のひとつで、1619年に津和野藩二代藩主亀井茲政によって建立されたそうです。
塔頭とは、祖師や門徒高僧の死後その弟子が師の徳を慕い、大寺・名刹に寄り添って建てた塔や庵などの小院のことだそうです。
場所は、八坂神社から高台寺、二年坂・三年坂へと続くねねの道の通り沿いにあります。
門の前には御陵衛士屯所跡の石碑と布袋の石像がありました。
幕末、新撰組の隊員であった伊東甲子太郎は、御陵衛士を結成して新撰組から離脱し、月真院を屯所として活動しました。
また、布袋像は撫ぜるとご利益があるそうです。

圓徳院は、1605年に創建された臨済宗建仁寺派・高台寺の塔頭（たっちゅう）のひとつで、円山公園の南に続くねねの道を進んでいくとあります。
塔頭とは、祖師や門徒高僧の死後その弟子が師の徳を慕い、大寺・名刹に寄り添って建てた塔や庵などの小院のことだそうです。
豊臣秀吉の正室・北政所（高台院）が晩年の19年間に自身の本拠地としたことで知られています。
なかでも、安置されている三面大黒天が有名です。