夢追人さんのクチコミ(13ページ)全1,032件

　昨年11月末に続いて、湯快リゾートかいけ彩朝楽にやってきた。広島から一般道を車で走って5時間弱だ。高速道を走ると、少し回り道になるので、いつも一般道を利用している。5月の連休明けだったので、旅館のいくつかは休業していたが、彩朝楽は多くの人で賑わっていた。何しろ、料理も美味しく、安価で温泉を楽しめる。「安かろう、悪かろう」ではなく、「安かろう、良かろう」だ。フロントやレストランのスタッフの対応も良い。温泉といえば定番の卓球は無料、カラオケも夕刻までは無料（メール会員は夕刻からも1時間は無料）だ。秋にはまた訪れたい。

　大山の中の原は、大山寺のホテル街から近いこともあって、かつて度々スキーにやってきた。青い日本海、弓ヶ浜海岸の景色を見ながら、滑走するのは本当に気持ちが良い。また、春の大山も素敵だ。5月中旬に車で中の原まで行って大山を眺めると、ゲレンデは緑の草原になり、その上に残雪の荒々しい北壁が見える。大山はいつ来ても、どこから見ても素晴らしい。

　大山桝水原は、大山山麓の西側に位置して、大山の南壁や北壁とは違って富士山のように見える。米子自動車道溝口ICから車を走らせると、前面に円錐形の美しい山体が迫ってくるように見えて、なかなかの眺望だ(大山ロイヤルホテルの部屋からも同じような景色が見える）。桝水原は、冬季以外もリフトが運行しており、この度訪れた5月中旬の連休明けにもかかわらず多くの観光客が訪れていた。リフトの山上駅からは弓ヶ浜が良く見える。

　名峰伯耆大山は、どこから見るかによって表情が異なる。蒜山・大山スカイライン上の、鳥取県江府町910ｍの鍵掛峠展望台の駐車場に車を停め、名峰大山の南壁をまじかにのぞんだ。ブナの新緑の奥に、風化が進んだ白っぽい石英安山岩の岩肌が広がる大スケールの南壁、まさにアルプス的な風貌だ。

　奥大山の鏡ヶ成に半年ぶりに訪れた。前回は初冬で冬枯れの時季だったが、今回は新緑が眩い季節に高原を訪れた。雲一つない青空のもと、春のそよ風をうけながら、湿原の木道を歩いた。時折、ウグイスの鳴き声が聞こえる。烏ヶ山をはじめ、象山や擬宝珠山など高原を囲む山々がとても綺麗だ。蒜山・大山スカイラインの途中にある別天地である。

　蒜山・大山スカイライン、鳥取県と岡山県の県境に鬼女展望台がある。駐車場横には、休憩所と売店、トイレがあり、ここからも北側に名峰大山と烏ケ山、南側に緑の蒜山高原と町並みを一望できるが、お薦めは、トイレ横の山道を10分ほど歩いて展望台まで行き、ここから見る絶景である。いつも駐車場からの眺望のみだが、この度初めて展望台まで歩いて、その絶景を楽しんだ。

　蒜山高原の西北に、ジャージー牛ふれあい広場と蒜山タンチョウの里がある。午前9時に開く専用駐車場に車を停め、タンチョウとジャージー牛を観察した。草むらの中にタンチョウを２羽ほど観察できた。ジャージー牛は数名の中四国酪農大学校の学生が世話をしていた。牛は美味しそうに草を食べていたが、スイバの前は見向きもせずに通り過ぎた。どうやら、牛はスイバが嫌いらしい。それにしても、牛の目は可愛い。施設は入場無料である。

　蒜山三座の南を東西に走る県道422号は、サイクリング専用道が整備され絶好のサイクリングコースだ。高原のそよ風を受けながら自転車を走らせるのは大変気持ち良い。道の駅「蒜山高原」は小さな道の駅だが、サイクルセンターがあり、電動自転車などをレンタルすることができる。隣接するホテル蒜山ヒルズは研修施設や研修室を備えているが、訪れた連休明けの火曜日は、定休日だった。

　山王寺の棚田は、雲南市大東町の北東部の標高300ｍの山腹に位置し、棚田数約200枚を有しており、農林水産省によって「日本の棚田100選」に選定されている。玉造温泉から県道25号を南西（大東町方向）に走って、途中で左折（東方向）して山道を登った。舗装はしてあるが、狭くて比較的勾配があるので注意が必要だ。棚田を見渡せる展望所があり、その前に駐車することができる。

　国道183号を広島から米子方面に向かうときには、時々立ち寄って参拝している。神宮寺が国道の西側にあり、樂樂福神社は東側にある。社務所近くまで車で上がれるが、道が狭く勾配があるので、国道沿いの駐車場に車を置いて、石段を登った方が無難だ。ただし、石段は急なので足元には十分注意する必要がある。創建は1100年以上とされ、大木に囲まれた社殿は、厳粛で清新な雰囲気が漂っている。賽銭箱に貨幣を入れると、小さな獅子舞が音楽にのって踊り出すのはなかなか微笑ましいい。なお、「ささ」は砂鉄、「ふく」は製鉄炉の送風の意味だそうだ。

　神宮寺は真言宗御室派の寺院である。毎年5月になると樹齢50年の藤の巨木が、淡い紫の花を咲かせ、「奥日野の藤寺」とも呼ばれている。広島から米子方面に行くときは、国道183号線を北上することが多いが、県境を越えて10数分走り、左側の小さな道を200ｍほど入ると西楽楽神社跡があり、その左に車を停めるスペースがある。5月中旬に訪れたが、ちょうど見ごろでとても綺麗だった。

　蒜山三座の南を東西に走る県道422号を東進して、上蒜山登山口への道の少し東に、ひるぜんジャージーランドへの道がある。ジャージーランドの建物に入ると、ジャージー牛の乳製品やスイーツなどを販売しており、牛肉を使ったメニューが豊富なレストランもある。建物の裏は上蒜山の裾野に広がる牧草地で、牛や馬が春の日差しの中で、気持ちよく遊んでいる。まさに牧歌的で、絵になる風景だ。

　毎年2回ほど休暇村蒜山高原に宿泊して、登山や高原の散策を楽しんでいる。今回はロッジ館を予約していたが、ホテルから本館に変更する旨の連絡があった（予約したロッジ館の料金で）。ロッジ館は5月中旬には休館になるそうだ。本館に比べて展望や料理は劣るが、安価で気軽に泊まれるので、少し残念な気もする。本館は大浴場や客室から蒜山三山や牧場の緑が見えてとても綺麗だ。連休明けでも多くの人が本館に宿泊していた。物価高騰等の影響か？バイキングの料理は少し物足りなさを感じた。食後、1階に降りてコーヒーとデザートをよばれたが、スタッフの女性は笑顔で親切でとても感じが良かった。

　蒜山三山には何度か登ったが、三山を縦走するには約7時間で、急登もあり結構しんどい。気軽に登るには犬挟峠登山口に車を停め（10数台は駐車可能）、乙女平・下蒜山を約3時間で往復するのがお薦めだ。乙女平、下蒜山山頂とも展望が良い。今回は登山せずに、休暇村蒜山高原のデッキの椅子に座って、三山を眺めながらコーヒーを飲み、ゆっくりとしたひと時を過ごした　

　広島県庄原市から国道183号を北に走り、県境を越えて鳥取県日南町に入ってしばらく走ると、左側が県道9号との三叉路、その右側に松本清張文学碑がある。数台の駐車が可能である。松本清張は小倉市の生まれであるが、父親が鳥取県日南町矢戸の生まれで、彼の作品には「心のふるさと」として矢戸が紹介されており、このことから、町民が文学碑を建立したという。

　美都温泉館前に、小型日本犬「柴犬」の石像がある。説明板に、そのルーツは昭和初期に益田市美都町にいた石州犬「石号」と書かれている（NHKでも放送）。その出生地である美都町二川地区の資料室「石号記念館」を訪ねた。石像の前の小さな家屋に入ると、写真や資料が展示してあり、説明の音声が流れている。「石号」は、伝染病などに倒れることなく良き雌犬や子孫に恵まれ、その子孫たちがまた伝染病や戦火を逃れたという。「強運の犬・石号」の強運を授かるかも知れない。近くに、双川峡養戸の滝がある。

　国道191号を北上し、安芸太田町から北広島町に入って直ぐを左折すると、聖湖の湖畔の左側を回る道路（かつての国道）に出ることができる。しかし、木々が湖水を隠して聖湖がよく見えるところは、ダムの堰堤や聖山登山口近くのトイレ前の展望所などに限られる。聖湖を眺望するのにお薦めは、ダムの堰堤の西にある芸北民俗博物館のある高台や、聖湖キャンプ場から南に小道を100ｍほど歩いた湖畔である。秋に訪れると、紅葉が湖面に映えてとても綺麗だ。なお、湖畔の左側を回る道路は冬季は通行止めである。

　深入山には、3つの登山コースがあるが、足や膝へのダメージを考えると、南または東登山口から急登、頂上から林間コースをゆっくり下り、南登山口まで戻るのが良い。頂上付近からの眺望は抜群で、遠くに大山や三瓶山、近くに恐羅漢山や十方山など西中国山地の山々がよく見える。

　恐羅漢山の中腹、エコロジーキャンプ場のある牛小屋高原の広い駐車場に車を停めて付近を散策した。5月の連休のため、多くの人が登山に、キャンプに、ジップライン体験に訪れていた。広島山岳会牛小屋高原ヒュッテの右を夏焼峠に向かって歩いて、直ぐ左にカヤバタゲレンデがある。ピークは過ぎていたが（4月が最盛期）、色とりどりの水仙が一面に広がってとても綺麗だ。近くではジップラインで歓声をあげる子供たちの声が響いていた。

　国道191号沿いにある道の駅「サンエイト美都」付近から、弥栄町方面に県道34号を約4㎞走ると、双川峡がある。駐車場に車を停めて、坂井川沿いの遊歩道を100ｍあまり歩くと養戸の滝の前に出る。上下二段の滝で落差約20ｍで、轟音をたてながら多量の水が落下しており、迫力満点だ。滝の前には高さ43mの大イチョウ、遊歩道には観音堂やいくつかの歌碑がある。美都温泉は度々訪れているが、意外と近くにこのような迫力ある滝があることは知らなかった。訪れる価値は十分ある。