夢追人さんのクチコミ(12ページ)全1,032件

　末広町電停から少し西に歩いて左折して、基坂通りを登ると右手にペリー提督来航記念碑がある。2002年5月17日のペリー来航記念日に合わせて建立されたものであり、ペリー像は函館港を見渡すかのように悠然と建っている。函館出身の彫刻家・小寺真知子さんが制作したものだそうだ。ペリーとは今年2月下旬に下田港に行ったとき以来、３か月ぶりの再開である。函館のペリー像は立像、下田のメリー像は胸像である。

　函館港西波止場近くの末広緑地に、港を見ながらたたずむ新島襄のブロンズ像がある。箱館から密出国すべく小舟に乗り込んで外国船に向かう姿である。新島襄は同社大学の創立者として有名だが、五稜郭を設計した武田斐三郎に会うために箱館にやって来たがそれはかなわず、その後、鎖国の禁を破ってでも海外見聞をしたいという強い情熱のもと、1864年6月に１艘の小舟で沖に出た後、アメリカ商船ベルリン号にたどり着き、密出国に成功したという。そういえば、彼はNHKの大河ドラマ「八重の桜」にも登場していましたね。

　函館朝市を散策後、ベイエリアを南に20分ほど歩いて赤煉瓦の倉庫群に到着したのが午前9時過ぎ、明治の面影を残した建物の中に、ショッピングやグルメなどのいろいろな店が入っている。残念ながら開店前で建物の中に入ることができなかった。まわりにいた修学旅行の高校生たちも残念がっていた。数年前の年末に訪れたときは、夕刻でツリーが点灯し、とても綺麗だった。そのまま元町公園まで歩いたが、公園内には赤煉瓦倉庫を建造した渡邊熊四郎の銅像があった。

早朝、函館朝市を散策した後、西にある函館港まで数分歩いた。好天のため潮風が心地よい。港でまず見えたのは、旧函館第2岸壁に係留・保存している青函連絡船「摩周丸」だ。4月からは午前8時30分から内部を公開している博物館船である。9時過ぎだったが、すでに何人かの観光客が見学に来ていた。数年前には、青森港にある「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」も見学した。青函連絡船に実際に乗船したのは50年以上も前、懐かしを感じた

　函館朝市は、えきに市場、どんぶり横丁市場、朝市ひろばなどいくつかのエリアの集合で、約250の店が軒をつらねる大きな朝市である。日本国内の朝市をいろいろ歩いてみたが、最大級でかつ人の賑わいもすごい。5月中旬の平日の朝9時前に訪れたが、新鮮な海産物がそれぞれの店に並び、呼び声も大きく活気がある。店内やフードコートでは、朝から楽しくビールを飲んで楽しく歓談している客も多くいた。

　東横イン函館駅前朝市は、東横インとしては比較的大きく、ＪＲ函館駅から徒歩約5分、「はこだて市電」電停から徒歩約5分、飲食街も近くてとても便利なロケーションである。函館朝市までも歩いて直ぐ。駐車場も平面と立体があり駐車に困ることはない（宿泊者500円）。フロントスタッフも親切・丁寧で感じが良かった。

　ＪＲ北海道函館本線の起点駅である。札幌に向かう特急「北斗」の始発駅で、札幌まで4時間弱である。北海道新幹線新函館北斗駅までは、はこだてライナーで20分弱である。また、道南いさりび鉄道もこの駅発着で運行されており、五稜郭公園や末広町（元町周辺）に向かう「はこだて市電」の電停も駅前にある。観光案内所は1階改札口を出て左（北側）にある。駅前にはホテルが多数あり、函館朝市までも歩いて直ぐである。

　函館駅近くのビジネスホテルに宿泊して、路面電車道に面した居酒屋「大漁旗」に入った。人気の店らしく満席のためいったん断られたが、少し待って1階のテーブル席に二人で座ることができた。2階にも部屋があったが、来店してくる予約のない人のほとんどは断られていた。料理は美味しく、価格はビール中瓶税込み660円、角ハイボール550円、刺身3点盛合せ935円と比較的手ごろだった。そのせいか、つい飲みすぎてしまった。店員の対応も良かった。全国旅行支援クーポン使用可。

　午後5時、車で展望台に登ることを断念し、函館山ロープウェイ山麓駅近くの有料駐車場に車を停め、ロープウェイで山頂まで行くことにした。毎時0、15、30、45分に、2両の大きな搬器が交互に山頂と山麓とを往復運行する交走式のロープウェイである。上りの車両は身動きできないほどの満席だったが、午後6時30分に乗車した下りは4名しか乗客はいなかった。やはり、ほとんどは夜景観賞が目的らしい。夜景観賞をしないなら、片道所要時間3分、往復1800円の搭乗券は少し高いかも。なお、ロープウェイから函館の景色を楽しむなら、早めに改札口に並んで車両の一番下に乗るのがお薦め。

　函館の街が一望できる函館山展望台には、車で登ることができるが、冬期は車両通行止め、4月25日からは混雑防止のため、登山道の交通規制がある。このことを知らずにレンタカーのナビをたよりに午後5時前に登山道の入口まで行くと、ガードマンに制止された。午後5時～10時はバスやタクシー以外の車は通行禁止だという。しかたなく、函館山ロープウェイ山麓駅付近の有料駐車場に車を停めてロープウェイで展望台まで上がり、眺望を楽しんだ。

　北海道駒ヶ岳は、北海道南部渡島半島にある標高1,131 mの活火山である。急峻な頂となだらかな裾野を併せ持つ独特の容姿をしている。本来は成層火山で岩質は安山岩質であるが、軽石などの火山砕屑物を大量に噴出している。未だに噴火の危険性があり、県道43号を鹿部に向かって走ると、避難方向を示す案内板が至るところに見られた。駒ヶ岳は見る位置によって様々な姿を見せる。大沼から見たときは、鋭い頂から右はなだらか優美な姿だったが、森町から見たときは、荒々しい姿だった。なお、山名の由来は、南から見た山容が馬の姿に似ているからだそうだ。

　大沼公園は、標高1133ｍの駒ケ岳の裾野に広がる森と湖に囲まれた景勝地である。2012年にはラムサール条約登録湿地となっている。ＪＲ大沼公園駅の東に大きな駐車場があり、ここから北に5分ほど歩くと大沼である。いくつかのウオーキングコースが整備されており、湖水と駒ケ岳の秀峰を眺めながら、心地よい春風が吹く中、木々の間を歩くのは大変気持ちが良い。道のほとりには、春の野草が小さな花をつけていた。なお、時間にゆとりのある人はサイクリングやカヌー、遊覧船などで自然を満喫するのも良い。

　道央自動車道を西に走って、虻田洞爺湖ICを過ぎて豊浦ICの手前にあるパーキングエリアである。トイレとジュースなどの自販機のみの小さなPAで、駐車している車の数も少なかった。トイレの左側からは、広大な噴火湾展望公園の遊歩道がつながっており、公園の展望台からは噴火湾や駒ケ岳、羊蹄山を眺望することとができる。

　八雲パーキングエリアは、上下線共用の大きなパーキングエリアである。エリア内の丘の駅（八雲町情報交流物産館）では、地産品や土産物を販売している。また、隣接する公園、噴火湾パノラマパークには直接入園でき、そこにあるパノラマ館（ビジターセンター）には、レストランやキッズアリーナなどもある。広い駐車場には団体バスが数台停まっており、敷地内には修学旅行生たちの元気な声が聞こえていた。

　新千歳空港でレンタカーを借り、さっそく千歳ＩＣから道央自動車道に入り、西に走った。昼食をとるために樽前サービスエリアに立ち寄った。高速道の途中にあった案内板にはカップのマークがあったが、ＳＡとはいえコンビニがあるだけだった。そのコンビニで弁当を購入し、車の中で昼食をすませた。サービスエリアの建物の右側の階段を登ると展望台があり、そこから樽前山の絶景をみようと思ったが、あいにくの小雨と濃霧のため断念した。

　新千歳空港に10時過ぎに飛行機が到着した。1階の到着ロビーを出て左に歩いていくと、各レンタカーの受付窓口がある。タイムズレンタカーの窓口で受付表をもらって、新千歳空港店まで移動した。約10分おきに送迎バスが出ており、所要時間は約15分だ。店に入って受付表を渡してさっそく手続きをし、スタッフがレンタルする車まで案内してくれた。昨年は新千歳空港で、日産レンタカー、一昨年はホンダレンタカーを借りたが、手続き等に大きな違いはない。受付スタッフの対応は明るく親切で感じが良く、気持ちよく店を出発することができた。半年前には沖縄で同じくタイムズレンタカーを借りたが、対応は事務的・機械的だった。

　道の駅おろちの里は、島根県雲南市木次町にある国道314号の道の駅である。尾原ダム見学の後に訪れたが、水曜日が定休日で地産品売場や食堂を利用することができなかった（トイレや自動販売機は利用可）。道の駅の前は展望所になっていて、青い水を湛えた綺麗なダム湖が一望できた。ベンチに座ってダムを見ながら、弁当を広げている人も見られた。

　松江自動車道三刀屋木次ICから国道314号を奥出雲町方面に30分ほど走り、左折して少し登ったところに尾原ダムがある。斐伊川の上流に設置された高さ90ｍ、堤頂長440.8ｍのかなり規模の大きなダムである。事務所の横が資料室になっていて、国土交通省のスタッフからダムカードを頂き、その後いろいろダムの説明を聞いた。水中放流方式を採用したダムとしては、その放流量は国内最大規模という。展望台からはダム湖の青い水に新緑が映えてとても綺麗だった。

　皆生温泉街の北側の海岸は、日本の朝日100選、渚100選、白砂青松100選などに選ばれた白砂青松の浜が１km余り続いている。途中には、トライアスロン大会の開催を記念した記念碑や、米子市内の窯元で作られた手形のタイルなどもある。皆生温泉に泊まると、朝風呂に入った後、朝食前に海岸遊歩道を歩くのが常である。5月連休明けの早朝で少し気温は低かったが、穏やかな潮風が温泉で暖まった体にあたって気持ちが良い。浴衣姿で歩く人や、ジョギングを楽しんでいる人も沢山いる。のどかな風景である。

　皆生海浜公園は、県道300号から海水浴場まで南北に伸びる縦長い公園である。公園の中央を水路が流れており、海岸地区には貝殻の形をした石碑、少し南の道路のそばには無料の足湯がある。以前訪れたときは、ここで足の疲れを癒したが、今回は早朝だったせいか、また、連休明けだったせいか、湯がなく使用停止状態だった。公園の西のホテルの前では、熱い湯が絶えず噴き出ており、別に湯が枯れている訳ではないと思う。温泉街の散策の後、足湯でゆっくりするのも良い。