2024GW　岩殿山と二十六夜山に登る

2024/05/05 - 2024/05/06

2024年のGW、遠出の予定もなく、さりとて家でぶらぶらしているのももったいない
うだうだ考えていると、以前、消化不良で終わった二十六夜山にふと思い至る
というわけで、特段の目的もなく行き先決定
せっかくだから前日に現地入りして手軽に登れる岩殿山も予定に組み込もう

そして今回は相方と一緒だ


二十六夜山2021
https://4travel.jp/travelogue/11735850

岩殿山2023
https://4travel.jp/travelogue/11861805

エリア 都留・道志(山梨)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

「畑倉」登山口　10:25

初日はえっちらおっちら中央線の各駅停車で大月まで
大月駅から登山口まで、またしてもえっちらおっちら30分歩く
駅から近い登山道の崩落はいまだ解消されておらず、駅から一番遠い「畑倉」登山口しか利用できない
地元じゃポピュラーな山なんだから、早くなんとかしてくれよ

前回来たのが9月
イトトンボなんかいなかったよ

ホタルカズラ

これも秋じゃお目にかかれない

謎の花

カキドオシ

馬頭観音と書かれた謎の石碑･･･

じゃ、そろそろ行きますか　10:26

まずは鬼の岩屋に寄って行く

きょうも水が少ない
豪快に流れる水を見てみたいもんだ

鬼の岩屋 自然・景勝地

退屈な急登を登り切れば、ほれ！

岩殿山　山頂　11:01

お手軽～

岩殿山 自然・景勝地

ここじゃ暑いし、れいほー眺めながら次に行こう

あ、スミレ

ノジスミレかな？

お、キランソウ

金襴草（きらんそう）　別名「地獄の釜の蓋」

なにやら物騒な名前だが、実はこれ、薬草
その効き目たるや、地獄へ行く釜にふたをするほどの効き目があるのだとか･･･

その効能は、咳や熱、下痢、腹痛、切り傷、火傷、湿疹、肩こり･･･
もう「ほんとかよ？」ってくらい多岐にわたる
イシャイラズなんて呼ぶ地方もあるとか

かつての城郭の名残りなんぞを見ながら、ハイ到着！
“もう一つの山頂”　11:11

こんな標識立てるから勘違いするんだよ

で、ここは東屋もあるからほんとの山頂より寛げるのだ
最近、体力低下著しい相方のために、ここでゆ～っくり休憩＆昼メシ
もちろん、コーヒーも入れました

さすが富嶽十二景の一座とあって、れいほーは良く見える

1時間以上まったりして出発12:50

城門跡やら見ながらいったん下る
さて、ここからがこの山のエポック

ちょっと長めの鎖場

相方「え？！」

有無を言わさず　私は先に行く

一つ目終わると二つ目が出現

ほれ、やればできるじゃん

で、この眺め

山に囲まれた大月の町
正面の四角い無機質な建物は東横インだ

本来なら、岩殿山の最大のエポックである鎖場
鎖場と言っても、ここは鎖を持って登るんじゃなく、鎖を持って、カニのように横這いする所

左側は切れ落ちた崖
しかし、幸か不幸か、ここも崩落のため通行禁止

巻き道（裏道）を経由して、お次も鎖場

今度は下る
しかも、90度に見える見える急勾配、長い、ザレザレ
個人的には、岩殿山のルート上で最もイヤラシイ箇所、最大の難所

そしてちょっと登ると、露出した巨岩の上
風が爽快

途中にある小ピーク　天神山　13:45

新緑が美しーー

崖っぷちから眺める「稚児落とし」
　　　　（名前の由来は前作を参照）

この先の分岐で一休み

稚児落し 名所・史跡

稚児落とし　14:30

ここもスゴイが、さっき稚児落としを眺めたあそこも、巨岩の切れ落ち方が相当恐い

というわけで、ここからは普通の登山道を辿り下山
駅に向かってえっちらおっちら
再び30分の舗装路歩行(涙)

駅には行かず、東横インにそのままイン

翌日、大月駅に停車中のトーマス号発見

きょうは2021年の登り納めで登った二十六夜山に行くぜ
出発早々のトラブルでコース変更せざるを得なかったので、今回はそのリベンジ

https://4travel.jp/travelogue/11735850

大月駅 駅

これに乗って移動するよ～
鉄オタじゃなくてもテンション上がるよね
しかも普通の料金だし

「都留市」駅で下車
トーマス号をお見送り

ここからバスだよ

都留市駅 駅

「道坂隧道」バス停

小さな駐車スペース、きれいなトイレあり

これがそのトンネル
出発は9:00

最初は快適な新緑

スミレがわらわら咲いていた

タチツボスミレじゃなさそうだが、、、

ヒトリシズカ

ん？　なんか違うような気がするが

私の中のヒトリシズカはこれ

でも調べてみると、葉の色が薄い方もやっぱりヒトリシズカみたい

アカネスミレ･･･らしい

これは

ツルキンバイだろう

なかなか気持ちの良いコース

ほらね

こういう道、好き

と言ってる間に今倉山到着
10:10

標高　1470m

今倉山 自然・景勝地

天狗がカワイイ

マムシグサのとてつもない群生が延々と続く

秋はちょっと異様な光景になりそうだな

次なる小ピーク、御座入山（おぜりやま）

･･･って読めないよ

10:25
標高　1480m

このルートの最大のエポック、赤岩到着
11:02
標高　1450m

改めて霊峰を拝む

上部の雲の色がとんでもない

ここはとにかく眺望の良いポイントなんだが、あいにくの曇天でどこを見ても同じような景色

ここからの眺望があるから、二十六夜山へは今倉山コースが良い、と言われているんだがなぁ

見えない山をイメージする(笑)

霊峰だけは辛うじて見えてるけどね

それでは出発　11:11

私好みの尾根道が続く

落葉樹林、理屈抜きに好き
秋も良さそうだね

え？　と思うくらい下る

こんなカンジ
いったん林道に出る

ここからの富士山の眺めもいいね

というわけで、誰もいないし車も通らないので、路肩に腰かけて昼メシ

11:48

腹ごしらえを済ませて出発　12:22

林道跨いで登山道へ

何気なく足元を見て　おっ！
今回の最大の収穫

ユウシュンラン

環境省指定の絶滅危惧種II
葉がほぼ退化していて光合成をほとんどしない
それだけ菌類への依存度が高い、ということ
したがって腐植土の環境を好む

レア物を見て上機嫌で目的地　二十六夜山に到着

標高　1297m
12:35

なんとあの林道からわずか13分

2021年の大みそかがコレ
この時の方が天気が良いじゃん

二十六夜の塚

と言っても、今回は山頂と言うよりルートのリベンジだったので、一息入れて早々に出発
12:37

都留市駅 駅

さてさて、ここからが問題
いやらしい下りが続く

で、休憩

仙人水まで下って来た
13:32

その先には例の「かっちゃ石」
前回は一人だったんで、この大きさを伝えきれなかったんだが

今回は比較対象がいるから、その大きさがわかろうというもの

ここで再び休憩
ここまでのアップダウンと、山頂からのけっこうな傾斜の下りで、相方がややへばり気味だったので、ちょっと長めの休憩

出発は13:53

相変わらず薄暗い樹林帯をひたすら下る

山の神

ここまで来たら登山口まであとわずか

沢を渡って

登山口に到着　14:25

さて、ここから『芭蕉月待ちの湯』までもうひと踏ん張り

芭蕉 月待ちの湯 温泉

月待ちの湯でひとっ風呂、荷物を整え、一息入れて
施設の真ん前のバス停から15:54のバスに乗車し、都留市駅へ

大月経由でのんびり帰還

どこも混んでいる連休に、混雑とは無縁で過ごせた2日間
交通費も宿泊費も最小限に抑えられ、してやったりの休日だった

ただ、相方は相当へばって翌日以降筋肉痛、恨まれる羽目に･･･

都留市駅 駅

【今回の記録】

・岩殿山
　　歩行距離：8.0km
　　最大標高：634m
　　累積標高：832m

・二十六夜山
　　歩行距離：8.4km
　　最大標高：1480m（御座入山）
　　　（今倉山：1470m、二十六夜山：1297m）

この旅行記へのコメント （7）

• ちちぼーさん 2024/08/20 20:20:51

  残暑お見舞い

  厚い毎日ですが、琉球熱さんお元気でしょうか？
  
  さすが琉球熱さんの奥様、健脚でいらっしゃる。
  岩殿山、近くに行ったことはありますが登るのは無理だなあと思っていましたが、
  ザレザレで鎖場まであるんですね。
  夫婦で一緒に、すごいです。
  
  トーマス号、あんなにしっかりラッピングされているのに普通料金なんですね。
  こどもが幼稚園の時にのせてあげたかったな。
  
  花を見たり奥様に気を配ったり、やっぱり琉球熱さんのアテンド希望です。
  
  ちちぼー

  琉球熱さん からの返信 2024/08/21 11:41:06

  天然色のちちぼーさん（RE: 残暑お見舞い）

  ちちぼーさん、こんにちは
  6月の利尻、新潟の写真すらまだ整理が終わらず、非常に焦っております
  周回遅れで、アップは来年になるかも！？　もはや「ちちぼー化」です
  
  それにしても･･･
  
  > 厚い毎日ですが、琉球熱さんお元気でしょうか？
  
  って、さすがの天然ぶり(笑)　「暑い」を通り越してもはや「熱い」くらいですが、ちちぼーさんにかかると笑い飛ばすしかない
  
  ところで岩殿山ですが、現在使用できる登山口から30分強で山頂到達
  ちちぼーさんでも全然大丈夫です
  ただ稚児落としまで行くのは、スニーカーじゃ無理でしょうし、ある程度腕力も必要です
  
  富士急はあの手この手で集客を図っていて楽しいですよね
  トーマス列車もそうですが、駅それぞれにトーマスの登場人物が描かれていたりで、子どもも大人も楽しいと思います
  
  この夏は色々と身の回りのことで忙しく、旅行に行けないどころか、写真の整理もままならない状態が続いています
  9月はさすがに息抜きに山に行こうと思ってはいますが、それまでにやっておかなきゃいけないことの数と煩雑さにげんなりしている最中です
  なので、ちちぼーさんの面白い旅行記にもコメントできなくて(笑)
  
  ちちぼーさんなら、いつでも喜んでアテンドしますよ！
  
  ---------琉球熱--------
  

  ちちぼーさん からの返信 2024/08/21 19:02:31

  RE: 天然色のちちぼーさん（RE: 残暑お見舞い）

  あー初っ端から、やらかしてましたね。
  暑中お見舞いと書いたら、ツッコまれるだろうとタイトルに気を遣って力尽きたのかも。
  
  > 周回遅れで、アップは来年になるかも！？　もはや「ちちぼー化」です
  周回遅れでは、「ちちぼー化」とは呼べませんわ。
  もう少し発酵が必要です。
  
  かなりお忙しそうですが、生存確認できてよかったです。
  落ち着いたらまた復帰して下さい！
  

• ほいみさん 2024/07/25 22:22:09

  二十六夜山

  初めて聞きました。素敵な名前なので云われを検索してみました。
  
  岩殿山と一緒に登ったということなので、岩殿山周辺を調べても見つからない。そしたら桂川の向こう側だったんですね。あの辺りは山だらけで難しい。岩殿山は2年前？に行ったのですが、手軽な割にいろいろあってお得感がある山だと思いました。
  
  あの辺りの山って東京からだと電車が便利ですが、伊豆からだと秘境に値します。中央高速であっという間に通過するかと思うと、談合坂で渋滞していて「あ～・・山ばっかし」なんて思いながらノロノロ走ってます。
  
  ほいみ

  琉球熱さん からの返信 2024/07/26 00:16:35

  Re: 二十六夜山

  ほいみさん、こんにちは～
  コメントありがとうございます
  
  この山、名前は素敵なんですが、ともかく地味(笑)
  今回のコースならまだビューポイントがあるから良いものの、前回のコースはずーーっと樹林帯の中で･･･
  
  ちなみにこの「二十六夜山」ってのが上野原にもあるんですよ
  このサイトのクチコミに登録されているのは、その「上野原」版
  こっちの「道志」版のクチコミ投稿のために施設申請したら、既に登録されてますって･･･
  いや、だから別物なんだよ！と返したんですが、以降完全無視ですわ
  なので、クチコミに唯一投稿されているのは私の「道志」版です(笑)
  
  中央線沿線の山は渋め(地味ともいう)の山が多いんですが、駅から徒歩もしくはバスで行ける山ってのが、意外に少ないんですよ
  
  ---------琉球熱--------
  

• くろねこだりゅんさん 2024/07/25 15:16:53

  ユウシュンラン

  お疲れ山でした！
  相方様も2日間お疲れでしたでしょう
  甲州の山も良いですね　富士山がドーンと見えるので歩いていて楽しそう☆
  
  GWに電車で行ける登山　大正解だと思います
  それにしても空いていて登山道ほぼ貸し切り？
  それとも意識してほかの方を映り込まないようになさったのでしょうか？
  …うるさいし（笑）
  
  またまた珍しい花　ユウシュンランですか
  私初めて見ました　菌類・腐葉土ちょっと日陰ですね　探してみます
  キランソウもそういった効能があるとは知らず
  奥深いですね
  
  ＞ただ、相方は相当へばって翌日以降筋肉痛、恨まれる羽目に･･･
  私も昨年の至仏山がまさにこれで（笑）今年は一人で登りましたよ～(^^♪
  
  
  
  
  
  

  琉球熱さん からの返信 2024/07/25 23:55:54

  Re: ユウシュンラン

  くろねこさん、まいど～
  
  ユウシュンラン、いいでしょ～
  生えてる場所はなんとなくギンリョウソウに近い印象ですね
  私も初見で、現地では何だかわからず、帰宅してから調べたんですよ
  ランの一種だろうなとアタリは付けてたんですが･･･
  
  今回のコース、今倉山では数人に出会いましたが、その後は誰にも会わず
  下山後の風呂でも会わず、でも帰りのバスではグループと一緒になるという、妙な巡りあわせでした
  
  お、至仏山、単独行ですか！
  それはそれで魅力あるでしょ？
  
  ---------琉球熱--------