秀麗富嶽十二景　一番山頂の姥子山ってどんな山？

2025/05/11 - 2025/05/11

なんとなく気に入っている甲州の山々
山梨県の中央線沿線には渋めの山がいっぱい
そんな中で、大月市では富士山を望む山として「秀麗富嶽十二景」なるものを制定していて、意識していたわけではないが、いつの間にか8番12座
その中で中途半端に残っていた姥子山に行ってみた

エリア 大月(山梨)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

さて、悩ましいのは登山口
ここは大峠
雁ヶ腹摺山だけでなく、牛奥ノ雁ヶ腹摺山への登山口でもある
バスはない
大月駅からタクシーで7000円程度かかる

姥子山の登山口としてはもう一つあるんだが、そちらもバス便なし
というわけで、馴染みのある大峠を選択
必然的に雁ヶ腹摺山を経由してのルートになる

大峠ビューポイント 自然・景勝地

さて、話は前後するが『秀麗富嶽十二景』

1～4、6～9は踏破済み、、、なのだが、番号一つになぜか2座設定されているので、1番山頂が未完登だったわけだ

一番山頂、雁ヶ腹摺山の登頂は2021年5月
https://4travel.jp/travelogue/11695292

※表は大月市ホームページより

スタートは9:09

カウンターを一押し

例によって飲めるか飲めないかわからない御硯水
弘法大師ゆかりというけど・・・

丸い岩と苔の道を行くと

お次は砂礫の道

さりげなく登場する急登

そしてスミレ
タチツボスミレじゃなさそう

こんな快適な道もあり

再び苔の世界

そして霊峰のご尊顔

あっちは南アルプス

『神奈備（かんなび）石』

がバッと開けた先にあるのは

はい、雁ヶ腹摺山(1874m)　山頂
9:58

雁ケ腹摺山 名所・史跡

500円紙幣に描かれた富士山は、ここからの眺め、、、ということらしい

先客2名、妙齢のおばちゃんペア
後続の男性ペアが登ってきた
裏ルートからも男性一人

ここはやっぱり寛げる場所だな

山頂標識も記録しておこう

何度も見ている富士山だけど、やっぱりいいよね

ここで先客のおばちゃんペアは出発
姥子山に向かうという
追いかけますよと声を掛けて別れる

10分ほど休憩して出発

ん～やっぱり絵になる

ここからはしばらく穏やかな道

天気も良いし、快適だ～

いったん下る
「登ったのに下る」
これ、登山あるある
でもやっぱり、どこか損をしたような気分

山桜がきれいだよ～

と暢気に構えている場合ではない
先行のおばちゃんたち、意外に速足なのか？
姿が見えない・・・
道標もないし、ピンクテープもない
むむ、こりゃ道を間違えたか

で、少し戻る＝登り返す
すると先行したはずのおばちゃんペアの声
彼女たちは分岐を下らずに直進、進むうちに「こりゃ変だ」ということになって戻ってきたという
3人で地図を確認、やっぱり「下る」のが正しいことがわかった
あぶね～～

こういう楽ちんな道は案外踏み跡が不鮮明で、枝道に迷い込みやすい

この辺も岩と苔の世界
なかなかキレイ

出たよ、甲州の山名物の、役に立たない道標
しかもここ、分岐じゃないし

この辺が白樺平かな

ポンと出た林道
さっきの道標にあった「金山峠・大月駅」ってのはこの林道を下っていくはず
あの道標を信じて金山峠方面に行こうとしたら、ほとんど踏み跡のないけもの道に入って道迷いになること請け合いだ

林道を渡ると緩やかな勾配が始まる

時々れいほーがご尊顔をのぞかせる

突如現れるコイワカガミの群生
この辺から急に傾斜が強くなる

これだもの

あの尾根を下ってきたわけだ

急登といってもわずか
ポンと出た姥子山山頂
10:59
バックは雁ヶ腹摺山

お約束の霊峰

雁ヶ腹摺山もよく見える

山頂は狭く、4～5人でいっぱい
コイワカガミと急登でキャーキャー言いながらおばちゃんペアも到着

ここで昼メシ

男性ペアも到着したところで、手ざまでもあるし、そろそろ出発
11:53
コーヒーまで淹れて小一時間のんびりしちゃったよ
急登の斜面に群生するコイワカガミをパチリ

姥子山西峰　12:02

そうそう、この山は一応東と西の双耳峰なのだった
でも、西峰の標識がこれじゃぁ・・・
（往路はうっかり見落とした）

う～む、このスミレもわからん

というわけで、ガンパラに戻ってきた
13:56

雁ケ腹摺山 名所・史跡

このまま一気に降りてしまおう…と思ったら、突然足が攣った
それも両足(涙)
太腿が攣るなんて初めて
さすがに歩けず、山頂標識から15～20mのところで休憩

・・・と突然ガスが出始めて

それはそれで　なんだか良い景色に

水分補給して、行動職をちょこっと食べて
運よく10分ほどで恢復

13:08再スタート

そこからはほんとに一気に降りて、大峠
13:50

いや～　びっくりした

そうこうしているうちに、賑やかなおばちゃんペアも下山
埼玉まで帰るんだという
途中で温泉に寄るんだとかなんとか

大峠ビューポイント 自然・景勝地

さてこちらも身支度整えて下界へ

途中、新緑があまりにきれいなので、車を止めて撮影

なんかいい感じだね

名前のわからないこの白い花が咲き誇っていた

こっちもひとっ風呂浴びて、レンタカーを返して、大月駅で電車待ち
駅頭にはいつもの桃太郎

大月駅 駅

やってきた中央線各駅停車
せっかくだからグリーン車に乗ってみる

当たり前だけど、他の路線と何ら変わりない(笑)

いつも見るだけだったので、今回は写真を撮ってみた
緑のラブレターというらしい

各駅でのんびり帰還

【今回の記録】
歩行距離：6.5km
最大標高：1874m
累積標高：866m

秀麗富嶽十二景の穴を埋める山旅は、足が攣るというアクシデントもあったが、天気にも恵まれ総括すれば楽しい山歩きだった

残る秀麗富嶽十二景の山々は、登山口までのアクセスが悪すぎて、地元でクルマ利用じゃないとちょっとツライ
あと4つ、さ～てどうしよう

この旅行記へのコメント （7）

• くろねこだりゅんさん 2025/07/16 16:33:47

  良い景色♪

  まいどでございます<(_ _)>
  
  山を歩いていて富士山が見えるとテンション上がりますよね
  それにこれほどパッと見てみんなが認識出来る山って他にない
  みんな同定出来る（笑）
  
  私の居住地から甲州までは遠いのでこういった山歩きは難しいので写真で一緒に歩かせて頂きました
  新緑と苔そして富士山　贅沢な景色
  下って登るは同感！累積標高：866mですか　何気にしんどい山！
  しかしルートがわかりずらい山ですね
  標識も当てにならないようで…歩きやすそうで歩きにくいかも？
  双耳峰ってわかりますね
  標高表の真ん中がポコポコポコ　可愛い
  帰り道の雁ヶ腹摺山登り返し…
  足が攣った→下山できたで何よりです
  
  まだ夏山を決めかねているくろねこでした(^^)/

  琉球熱さん からの返信 2025/07/17 01:05:22

  RE: 良い景色♪

  くろねこさん、まいど～
  
  富士山は何度見ても、ちょっとテンション上がるよね～
  山に登ってるなぁ　って実感しますね～
  
  甲州の山は富士山を眺められる山が多いですよ
  低山から2000超えまでいろいろあるんで、是非一度お試しを
  
  縦走となると、どんな低山でも絶対下って登ることになるでしょ
  再度の登りが気持ち折れることもしばしば
  まぁでも今回の山は、それほど難易度高い山ではないから、気持ちが折れることもありませんでした
  確かに途中の道標には「オイオイ」でしたけど
  
  夏山、まだ決めてませんか？
  早くしないと終わっちゃうよ
  
  私はこの後、栃木と青森のレポートが出来上がってないのに、来週群馬栃木の山に行ってきます(笑)
  
  
  ---------琉球熱--------
  

  くろねこだりゅんさん からの返信 2025/07/17 14:00:08

  Re: 良い景色♪

  そうなんですよ…
  ちょっと家庭的にバタバタして中々予定立てられずなのでスッキリ次第で計画してみようと思っております
  
  来週の栃木群馬、楽しみですね
  どこだろう？尾瀬の山あたりでしょうか？
  栃木と青森のレポートもそうですが赤城自然園のレポートも待ってます

• momonga_bonさん 2025/07/14 11:30:36

  道標は正しく設置して欲しい

  琉球熱さん、こんちわ~♪
  
  山の道標は正しく設置して欲しいなぁー
  遭難したくない…(*'ω'*)
  この山、新緑は素敵だけどアクセス悪いのは難点ですね
  両太腿攣ったの、その後、大丈夫ですか？
  太腿が攣ったら後々も痛そうですね
  
  ----- momonga_bon -----

  琉球熱さん からの返信 2025/07/16 00:46:39

  RE: 道標は正しく設置して欲しい

  momonga_bonさん、まいど～
  
  このエリアの山って、道標がほんといい加減
  書かれている内容がいい加減なわけではないんだけど、欲しいところにない、あってもしょうがない場所にある
  
  例の小金沢連嶺縦走の時も、なまじ道標があることで判断迷っちゃったことがあったしね
  
  > この山、新緑は素敵だけどアクセス悪いのは難点ですね
  
  そうなのよ～～
  タクシーだと片道7000円程度
  帰りのことを考えたら、レンタカー
  なので、意外にコストがかかる山なんです
  
  > 両太腿攣ったの、その後、大丈夫ですか？
  
  いや～初体験で、ちょっとビックリ
  両腿攣ると歩けなくなるというのも新たな発見で
  今回、慌てずに済んだのは、時間はたっぷり、知ってる道、開けた広い場所・・・という好条件がそろっていたから
  初めての山で樹林帯、登山口までの所要時間が1時間以上・・・なんて条件だったら、ちょっと焦る
  
  休憩後、登山口まで特に問題もなく（早く歩けなかったけど）、そのあとの運転も問題なしだったので、一安心です
  
  ---------琉球熱--------
  
  
  
  
  
  

• ほいみさん 2025/07/13 23:15:59

  秀麗富嶽十二景

  静岡県民としてバカにしてるわけではありませんが！山梨県って、全体に丸いし、海が無いのであんなに山があるのに位置関係が分からないままです。特に大菩薩領周辺は未踏の山というか知らない山ばかりです。今回の姥子山もしっかり捜しちゃいました。
  
  ＞甲州の山名物の、役に立たない道標
  
  　甲州に限らず、意味不明というか「無い方が分かり易いだろ」みたいな道標ってありますね。
  
  一度に両足が攣るなんて、恐ろしい話ですね。その後は大丈夫なんですか？　最近、私は運転中に右足の親指が攣ったりするんです。指だけだから今のところ支障はないんですが・・・老化現象かなぁ、膝は痛いし！　　ところで「攣る」って字、難しいですね。
  
  ほいみ

  琉球熱さん からの返信 2025/07/14 01:14:58

  RE: 秀麗富嶽十二景

  ほいみさん、こんにちは～
  
  山梨県は確かに山だらけで位置関係がつかみにくい！
  私の場合、中央線を基点にしないとイメージがつかないんですよ
  大菩薩嶺のエリアは、長い長い尾根で多くの山とつながっているんで（理屈だけでいえば、尾根伝いに奥多摩まで行けちゃう）、しかもその山々が地元の人しか知らないような地味な山ばかりなので、余計にわかりにくい
  旅行記でもアップしましたが、大菩薩嶺から小金沢連嶺を南下して中央線の駅まで歩いたので、そこだけは位置関係がわかりますが、麓の町の名前でいわれてもわからない(笑)
  
  中央線沿線の低山をいくつか登っているうちに、秀麗富嶽十二景とやらを知って、ちょっと意識するようになりましたが、残る山は駅から登山口までが嫌になる程遠い…
  なので、全制覇は躊躇してます
  
  攣った足はその日のうちに完全回復です
  一体何だったんでしょうね？　「攣る」というメカニズムは詳細が解明されていないと聞きますが、水分不足が原因の一つともいわれているそうなので、休憩しながら水をがぶ飲みです
  発症が斜面や狭い登山道じゃなくてラッキーでした
  
  私も足の指が変な方向に曲がって固まること、ちょいちょいありますよ
  こむら返りだと思いますが、じゃあ「こむら返り」と「攣る」の違いは？と聞かれると困る(笑)
  
  
  > ところで「攣る」って字、難しいですね。
  
  もちろん、機械で変換してくれないと書けません(笑)
  
  ---------琉球熱--------