2011/11/04 - 2011/11/04
341位(同エリア949件中)
琉球熱さん
河口湖畔の足和田山のトレッキングの翌日、以前から計画していた富士登山を決行(?)した。
多くの人が登る富士山については様々な意見があるが、私自身は瓦礫の山にはあまり興味が湧かない。
緑の山を森林浴を楽しみながら、小鳥の声を聞きながら歩く方が好きだ。
そんなわけで富士山には食指が動かなかったのだが、とある番組で1合目から登るという企画を見て、これはやってみたいと思った。
そんな時期に足和田山のトレッキングに参加することになったので、ならばそのままあの辺に宿泊して、翌日に富士山に登ろうということになったのである。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
さて、早朝の宿からの景色。朝靄がたなびいて幻想的な風景を見ることができた。
-
宿から馬返しまではタクシー。3,600円也。
ここまで変化のない車道を歩くことを考えれば仕方ない。
馬返し着 7:46 -
馬返しの駐車場。
さすがに人が居ないのだが、既に数台の車があるのには驚き。
近くで工事が行われており、どうやら工事関係者のクルマのようだ。 -
スタート地点にはこんな“ルートマップ”が・・・
-
標識に沿って歩くと、すぐに『禊所』に到着する。
古来より、この富士山が進行の対象だったことを偲ばせるモニュメント。
これより聖域。この後、随所に痕跡を見ることになる。 -
脇には鳥居。倒壊の危険があってくぐることはできないが、面白いことに、ここの“狛犬”は「猿」である。
軽くお参りをして、いよいよ登頂開始だ。 -
登頂開始 7:55
道はこんなカンジで、中央が裂けておりやや歩きにくいが、勾配は緩く、山さんぽの感覚で歩ける。 -
ほどなく1合目 8:03
廃屋となった山小屋。ここは「天照大神」。
事前に調べて知っていたからよかったが、知らずに登っていきなり廃屋が現れたら、ちょっとびびるだろう・・・ -
空は高く、澄んでいる。
木漏れ日がきれいで、足取りも軽くなる。 -
2合目 8:37
ここも廃屋の小屋。屋根の造りが凝っている。 -
この建物の裏手に小さな神社。「冨士御室浅間神社」とある。
-
-
さらに登っていくと突然林道(終点)に出るが、標識がしっかりあるので迷うことはない。
林道を横断する形で再び登山道に入る。 -
三合目到着
9:15 -
三軒茶屋?
二軒の小屋の残骸があった。 -
三合目 三軒茶屋の解説銘板
1合目から5合目まで読んでいくと面白い -
依然として空が気持ちよく抜けている。
ちょっと汗をかいてきたので、4合目到達の途中でシャツを1枚脱ぐ。
登山道はきちんと整備されていて、登りにくさは全くない。 -
4合目 9:46 ここは「大黒天」。
付近の写真を撮っていたら、後から登ってきたグループがやってきた。
考えてみれば、登山道に入って初めて出会った人だ。
大学の山岳部らしき4人のグループ。
きょうは8合目まで行き、明朝山頂を目指すという。 -
ここでちょっと長めの休憩、コーヒーを入れる。
実は山歩きの一つの楽しみがコレ(笑) -
4合5勺 10:55
御座石
1,2,3,4,5合目と刻むのかと思っていたら、「4.5」もあるのか! -
左手の岩壁に文字が彫られている。
江戸時代は2合目以上は女人禁制だったが、それ以前はここより上が女人禁制だったそうだ。 -
休憩所跡
「4合5勺」ということは5合目ではないと思うが、小屋跡の看板には「5合目」と書かれている。 -
5合目 11:15 中宮
遂に5合目到着である。
「中宮」と呼ばれるこの一帯、やはり廃屋が並んでいる。 -
5合目の休憩所跡
これももちろん廃屋だが、1〜4合目と見てきて、一番気味が悪い。
他の廃屋がまがりなりにもしっかり板を打ちつけ入れないようになっているのに対し、ここは屋内が丸見えの状態で朽ち果てているからだ。 -
このように、休憩所だけでなく鳥居・拝所があることも、少々薄気味悪い。
一人や夕暮れ時には近寄りたくない場所だ。 -
さすがにかなり登ってきた感覚はあるが、スバルラインの終点である「新5合目」へのルートがわからない。
さらに登ると、車道(舗装路)に出た。 -
車道に出て少々迷うが、結局車道を横切る形で登山道の続きがあり、鳥居の脇を抜けて登り続ける。
-
ここにも「5合目」の標識がある。標高2305m。
この標識を見ながら最後の石段を登れば「佐藤小屋」だ。 -
五合目の佐藤小屋に到着。11:49
夏場のみの営業で、この時期はクローズ。
ここは6合目への道と、新5合目への道の分岐地点。 -
5合目からは、それまでと一転、樹木がなくなり視界が開ける。眼下には河口湖町と樹海が一望。
ここまで来ないと見られない眺め。 -
2000m超の絶景・・・のはずだが、ここまで来ると富士山は山肌が崩れ続ける「不健康な山」の顔を見せる。
この砂礫の山肌は痛々しい。 -
新5合目 12:29
5合目佐藤小屋から、平行移動するような形で10分ほど歩くと新5合目だ。
ここは一体どこ?というくらいの賑わい。
クルマもバイクも人も沢山・・・ -
外のベンチでおにぎりを食べながら、山頂を眺める。
ここからの眺めは、遠景の富士山とは全く違う。 -
ここにも五合目の標識。
しかしバスや車で一気に来てしまっては、この標識にも何の感慨も湧かないだろう。 -
五合目にある小御嶽神社にお参りし、その後バスで河口湖駅まで降りて、御殿場経由で帰途に着いた。
今回の富士登山、山頂はあえて目指さず麓から5合目までを登ってみたが、ルートも整備されており、標高差約980mの割には疲れもほとんどなく、手頃なトレッキングを楽しんだ感じだ。
ただ、途中で眺望があるわけでもなく、岩場や鎖場があるわけでもなく、ひたすら木立の中を歩くのみなので、変化に乏しい。
1回経験すれば充分、かな。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- みちるさん 2013/09/11 21:22:59
- こんばんは
- 琉球熱さん、こんばんは
富士山の新五合目の下は、どうなってるのかと考えた事もなかったので、興味深く拝見しました。
展望もなく、廃屋さえもある登山道なんですね。
これじゃぁ、1回行ったら、もう次はない様な感じですね。
新五合目と比べたら、地味すぎて、対比が面白そう。
宝永山もなかなか良さそうですよ。
富士山のこぶみたいなものですが。
なかなか見れない写真、ありがとうございました。
- 琉球熱さん からの返信 2013/09/11 23:14:57
- RE: こんばんは
- みちるさん、こんばんは
投票&書き込み、ありがとうございます。
> 富士山の新五合目の下は、どうなってるのかと考えた事もなかったので、興味深く拝見しました。
>
> 展望もなく、廃屋さえもある登山道なんですね。
> これじゃぁ、1回行ったら、もう次はない様な感じですね。
そうなんです。へそ曲がりの私は、人が目指す山頂ではなく、1合目から5合目までの道に興味を持ってしまいまして。
以前TV番組でやっていて、山岳信仰の名残りが随所に残っていて、これは面白そうだと…
合目ごとに茶屋があり(すべて廃屋ですが)、神社もあり、展望はないものの、昔の富士山詣でを偲ぶには良いルートでした。
人と会うことも少なく、のんびり登れます。
なので、新五合目に着いたら、人が多くて「都会だ!」という感じです(笑)
確かに、1回体験すれば十分です(笑)
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