2019/07/01 - 2019/07/08
224位(同エリア2032件中)
ポポポさん
ロープウェイのトロッケナーシュテーク駅で大型ロープウェイに乗り換え、いよいよクラインマッターホルンに向かって出発。
天候に恵まれ、青空の下ロープウェイからは素晴らしいアルプスの景色を楽しむことができました。
マッターホルン・グレッシャーパラダイスのロープウェイ駅に向かって急斜面を上っていく過程はスリル満点です。
圧巻はマッターホルン・グレッシャーパラダイスの展望台から望む360度のパノラマ。4000m級の多数の山々が見渡せるそうです。
展望台の標高は3883m、富士山よりも高い場所にあるため一刻も早くその景色を見たいと逸る気持ちを抑えながら最後の階段を上りました。
7月4日の旅程
ツェルマットーグルナーグラートーローテンボーデンからリッフェルベルク間はハイキングーツェルマットーマッターホルン・グレッシャーパラダイスーツェルマット(泊)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
旅行4日目、クラインマッターホルン観光の続きです。
ツェルマットから8人乗りのロープウェイでやってきましたが、トロッケナー・シュテークで大型ロープウェイに乗り換えました。
大型ロープウェイの乗客は一組のカップルと私の3人のみです。スイスの観光シーズンにもかかわらずガラガラでした。
午前中のゴルナーグラート鉄道の登山列車は満員だったのに、こちらのロープウェイはなんと少ないこと。
ロープウェイの料金が高すぎるのでしょうか。料金は昨年よりも安くなっていたんですけどね。
それとも朝の天候が思わしくなかったのかな。天候は回復していたのですが・・・。 -
トロッケナー・シュテークを出発します。
-
イタリア側は雲に覆われていますが、スイス側は晴れています。
マッターホルン・グレッシャーパラダイスの上空は晴天でした。このままの天候なら間違いなく素晴らしい景色が見れるでしょう。 -
ロープウェイはマッターホルン・グレッシャーパラダイスを目指して進む、進む。
目指す展望台の上空は晴れ、願ってもない好条件です。
今朝の様子ではどうなるかと思いましたが天候は急速に回復してきました。 -
正面がマッターホルン・グレッシャーパラダイス、(3883m)で、左はブライトンホテル(4164m)。
いい天気に恵まれました。早朝の曇り空がうそのようです。 -
右に見えるのはスキー場。でも夏スキーを楽しむ観光客はいませんでした。
-
ロープウェイはマッターホルン・グレッシャーパラダイス目指して上る、上る。
ここを過ぎると見えてきたのが・・・。 -
ウンタラー・テオドール氷河です。
眼下に見える氷河はすごい迫力!これ、実物を見てください。どでかい氷河は迫力十分、これはすごい。 -
正面右に見えるのがクラインマッターホルン(マッターホルン・グレッシャーパラダイス)、左はブライトンホテル。
その中央がウンタラー・テオドール氷河の吹き出し口です。
この景色はすごい、ロープウェイの中で興奮しまくっていました(笑)。 -
ロープウェイはグレッシャー・パラダイス目指して一直線。
左にあるブライトホルンが次第に近づいてきました。マッターホルン グレーシャー パラダイス 山・渓谷
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ウンタラー・テオドール氷河とブライトンホテル。
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ブライトホルンが目の前に見えます。写真ではこの感覚が分かり難いですが、眼前に迫って来るブライトホルンは迫力がありました。ロープウェイでマッターホルン・グレッシャーパラダイスに上がられた方ならこの様子は分ると思います。
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マッターホルン・グレッシャーパラダイスに至る最後の鉄塔です。
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最後の鉄塔を通過します。
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ロープウェイは鉄塔を通過するとケーブルで引き寄せられるようにクライン・マッターホルンに向かってグングン上って行きました。
マッターホルン グレーシャー パラダイス 山・渓谷
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正面を見ているとロープウェイはブライトホルンとクライン・マッターホルンにどんどん近づいて行きます。
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よくぞこのような急峻な場所にロープウェイを設置したものだと感心させられます。
スイスの技術恐るべし。迫力もすごい。
マッターホルン・グレッシャーパラダイスに近づく。 -
さらに近づく。
ロープウェイは上っているというよりも、斜面沿いに引き上げられているという感覚でした。
引き上げられる度に斜面が眼前に迫って来る。スリル満点でした。乗客が私一人だったなら間違いなく叫んでいたでしょう。(笑)マッターホルン グレーシャー パラダイス 山・渓谷
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マッターホルン・グレッシャーパラダイスの駅舎がどんどん近づく。
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氷河の吹き出し口も目と鼻の先に見えてきた。
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左窓ではブライトホルンが目の前をかすめて行く。
もう感動は最高潮。 -
氷河の吹き出し口をアップで・・。
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ロープウェイの到着駅が見えてきました。
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鉄塔の先がロープウェイの駅、そして左に見えるのがマッターホルン・グレッシャーパラダイスの山頂、そこは展望台があるところです。
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ブライトホルンが目線の高さで見えます。手を伸ばせば山に届きそうな感覚に陥ります。
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ロープウェイの駅が見えてきました。
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あと少しで駅に到着します。
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ロープウェイを降り乗りて外に出ると岩盤をくり抜いて造られたトンネルがありました。
このトンネルの中を案内表示に従って進むと展望台に上がるエレベーターがあります。 -
トンネルの岩壁にはこのような案内板もありました。
展望台へ上るエレベーターも氷河宮殿(アイスパレス)も、そしてスキー場も同じ方向にあります。
さて、展望台に上るエレベーターの近くまでやって来ると、乗り場の前で待っているOPツアーに参加した人達の姿が見えました。
添乗員からは後ろを付いて来るなと言われているし、さらに添乗員から嫌味を言われるのもしゃくだから次のエレベーターに乗ることにしました。
エレベーターで上に上がるとさらに急な階段があります。この階段を上り切ったところがマッターホルン・グレッシャーパラダイスの展望台です。 -
ここがマッターホルン・グレッシャーパラダイスの展望台。標高は3883mで富士山よりも高い所にある展望台です。ヨーロッパアルプスでは最も高い場所にある展望台だそうですよ。
ロープウェイの出口から展望台までは急な階段が続いています。急な行動は高山病になりやすいので深呼吸しながらゆっくりと上りましょう。
さて、逸る気持ちを抑えつつ階段を上りきるとそこには360度の大パノラマが見えるはずでしたが、何と辺りは白一色。マッターホルンも何も見えません。
展望台の鉄柵の所まで急いで歩み寄るも山の影一つ見えませんでした。周囲は白い雲にすっぽり覆われています。右も左も前も後ろも上も真っ白。
信じられません、ロープウェイに乗っていた時はあんなに天気が良かったのに・・・。
「山の天気は午後悪化する。山の天気は変りやすい。」まさにこの言葉の通りのことが目の前で起きてしまいました。
あまりりのショックと脱力感でしばし動けませんでした。フーリでトロッケナー・シュテーク行きの直行便のロープウェイに乗り換えていたら、シュヴァルツゼーで回り道しなければ、あるいは天候が悪化する前に山々の景色が見れたかもしれません。
壮大な景色を見逃したことが残念でなりませんでしたが悔やんでも仕方がありませんね。十字架のイエスキリスト像でも見に行きますか。
さて、私の前に展望台に上ったOPツアーの面々はどうしたでしょうか?
私がロープウェイで上った時に展望台にいましたが入れ替わりに私が展望台に到着すると降り始めていました。
彼らは景色が見れたのでしょうか? -
後で聞いてみたら彼らが展望台に到着した時、すでに雲に覆われて何も見えなかったそうです。
さて、これが私が見たかった十字架のキリスト像です。この十字架の後ろに正三角形をしたマッターホルンがあるのですが真っ白な雲の覆われて何も見えません。
マッターホルンと磔刑のキリスト像を一緒に写真に撮りたいと思っていたのですが夢と終わりました。 -
十字架のキリスト像のアップです。
あばら骨が浮き出た体、手足を釘で打ち付けられた姿は非常にリアルでした。
展望台に十字架像が設置された理由は分かりませんが、この十字架の背後にはマッターホルンがあります。
マッターホルンは登頂にチャレンジした登山家が多数亡くなっています。これらの登山家の冥福を祈るために設けられたのではないでしょうか。 -
景色が見えないので山の説明パネルの写真を撮りました。
この方向はマッターホルンと北側の山々。ダン・ブラッシュ(4357m)やオーバーカベルホルン(4063m)、ツィナールロートホルン(4221m)などの4000m級の山々が見えたはずです。 -
同じく北側の山々。ダン・ブラッシュから右側に見える山々です。
ここで一押しの山が右の方にあるヴァイスホルン(4505m)。屹立した姿がとても美しい山です。この山が見たかった。 -
左のヴァイスホルンからツェルマットの谷を越えて右のミシャベルアルプスの山々。
主な山は右からアルプフーベル(4206m)、テーシュホルン(4491m)、ミシャベルアルプス最高峰のドーム(4545m)、ナベルホルン(4327m)、ホーベルグホルン(4219m)です。 -
ミシャベルアルプスとゴルナー氷河の吹き出し口側の山々。
右からシュトラーホルン(4190m)、リンプフィッシュホルン(4199m)、アラリンホルン(4027m)など。 -
ぐるっと回って南に向くとブライトホルンが見えました。ブライトホルンはマッターホルン・グレッシャーパラダイスの真横にある山なので見えて当然かもしれませんが姿を見せてくれて嬉しかったです。
山頂は雲に隠れていますが、奥の方は明かいのでこのまま待てば天候は回復しそうでした。 -
ブライトホルンの左側に見えるのはミシャベルアルプスの山々。
ここからはこんな風に見えているんですね。この景色を見てみたい。早く天候が回復しないかな。 -
ブライトホルンの奥に連なる山々です。
主な山は右からカストール(4223m)、ポリュックス(4092(m)、ロッチャネーラ(4075m)、リスカム(4527m)です。 -
こちらは南側、写真の右奥はイタリアです。
これらの山々は見えませんが、「山の天気は変りやすい。」逆に天候が早く回復するかもしれませんので、展望台でしばらく待つことにしました。 -
しかしブライトホルン方面は厚い雲に覆われ始めました。
-
すると突然空から無数の霰が降り注いできました。その数無数、展望台の床が霰で埋め尽くされそうになるほどのものすごい量です。
霰を受け止めて写真に撮ろと左手を少しすぼめましたが、手に降り注いだ霰はすぐに溶けてしまいました。
そこで写したのがこの写真。無数に降り注ぐ霰で視界が朧気になり、周囲は厚い雲に覆われてしまいました。
しかし展望台は狂気乱舞の世界に・・・。この時私の他に展望台にいたのは数人のインド人グループと中東アラブ方面の観光客。
皆さん暑い国にお住いなので霰を初めて見たらしいのです。
ワーワー、キャーキャー言いながら、満面の笑みで手を上にかざしたり両手で霰を受け止めたりして大興奮。展望台は一瞬で踊りの舞台に変身しました。
しかしこの狂喜乱舞も霰が降り終わると自然に納まり、後はハーハーゼーゼーという声が聞こえていました。 -
このまま待っても回復しそうにないのでどうしようかと思案していると、エレベーターの出入り口から一人の大男が両手を大きく交差させ「クローズ、クローズ」と叫びながらで階段を上ってきました。ここの係員のようです。
急に天候が悪化したので展望台を閉鎖するようです。
展望台に上がって来た係員に印度人たちや中東アラブの観光客たちが詰め寄って何やら申し立てていました。
早口の英語なので分かりませんが、やり取リから推測すると「なぜクローズするんだ。山の天気は変りやすいんだ。すぐ天気は回復するよ。霰をもう止んだしな。もう少し待ってみてもいいだろ。クローズはよせよ。」と旅行客、「いやだめだ、クローズだ。もう決まったことだからどうにもならないよ。」と係員。
こんな会話があったかどうかは知りませんが、両者のやり取りはこうだったのではないかと思います。私も英語が話せればクローズ解除と論戦に参加したのですが・・・。
インドの人達とアラブの方達が係員を取り囲みクローズ解除を訴えましたが聞き入れられませんでした。
スイス人は頑固です。一旦口に出したら梃子でも動きません。「では少し様子を見ましょうか」なんてことはありませんでした。ダメだダメだの一点張りでした。
最後まで2人のインド人が切々と訴えていましたが、聞き耳持たぬといった対応で取り付く島もありませんでした。
我々は仕方なく皆肩を落としながら階段を降り始めました。写真はエレベーターの出入り口です。 -
写真はエレベーターの出入り口前から写した展望台の様子。
視界はこの通りで何も見えません。しかもこの時雪が降ってきました。
流石に意気消沈したのかインドの人達もアラブの人達も雪を見て狂喜乱舞はしなかったな。気持ち分かるよ。私も同じ気持ち。時間がたてば天候は今よりも良くなると思う。地下のアイスパレスを見てまた展望台に上がればいい訳で、その間に天候は回復すると思う。
しかしスイス人は本当に頑固、それに非常に事務的。この点は日本の役人と同じ。
結局この後天候は急速に回復したんだけど、展望台に上がるエレベーターはクローズされたままで動かなかった。後から来た観光客は可哀想だった。天気がよくなったのにエレベーターが動かないんだもの。
こうして失意のうちに展望台の観光を終えましたが次は地下にあるアイスパレスの観光です。次はこれらの様子をお伝えします。
今は新型コロナウイルスの影響で家に閉じこもっています。不必要な接触を避け、旅行記の作成に専念します。
皆さんもどうぞお気を付けてください。
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