2019/07/01 - 2019/07/08
12位(同エリア105件中)
ポポポさん
氷河特急をクール駅で下車し、バスでオーバーアルプ峠を越えてスイスの交通の要衝アンデルマットに到着しました。
アンデルマットは昼食のために立ち寄っただけでもとより観光の予定はありません。確かに小さな町で町中には観光施設はありませんでした。
しかしこの小さな町は周囲を山に囲まれた静かで美しい町でした。
<旅程>
7月1日 福岡空港発ーヘルシンキ空港ーチューリヒ着ーサンモリッツ(泊)
7月2日 サンモリッツーレーティッシュ鉄道ベルニナ急行ーティラーノー
ベルニナ・ディアボレッツァ-ディアボレッツァ展望台ーサンモリッツ(泊)
7月3日 サンモリッツークールーアンデルマットーフルカ峠ーサースフェー
ーテーシューツェルマット(泊)
7月4日 ツェルマットーゴルナーグラート鉄道ーゴルナーグラート展望台ー ローテンボーデン~ハイキング~リッフェルベルクー ゴルナーグラート鉄道ー ツェルマットーマッターホルン・グレッシャーパラダイスーツェルマット(泊)
7月5日 ツェルマットーテーシューシャモニーーエギーユ・ディ・ミディ展望台ーラヴォー地区ーインターラーケンーユングフラウ地区(ヴェンゲン)(泊)
7月6日 ヴェンゲンーユングフラウ鉄道ークライネシャディックーユングフラウ鉄道ースフィンクス展望台ーアイガーグレッシャー~ハイキング~クライネシャディックーヴィルダースヴィールールツェルンーチューリヒ(泊)
7月7日 チューリヒーヘルシンキー(機中泊)
7月8日 -福岡着(帰国)
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
7月3日、旅行4日目です。
氷河特急をクール駅で下車し、バスでアンデルマット駅前に到着しました。
この町のレストランで昼食をとることになっていたため、一旦この町でバスを下車しました。 -
アンデルマットはドイツからチューリヒを経由してイタリアに入る南北の鉄道とフランスからローヌの谷を経てオーストリアに抜ける東西の鉄道が交わる交通の要衝地です。
観光地ではありませんが山に囲まれた町のため、美しい山岳風景を眺めることができました。
写真はアンデルマット駅の鉄道車両です。 -
駅前から石畳の基地を歩いてレストランに向かいました。
写真は町のメインストリートと交差点。交差点右の建物は「ホテル、モノポール・メトロポール」です。
ホテルの前の道をまっすぐ進んだところにアンデルマット駅があります。さらに道を真っ直ぐ進むと「悪魔の橋」があるそうです。
「悪魔の橋」とはゴッタルド峠のシェレーネン渓谷に架けられた橋です。一般的には悪魔が造ったと伝承されている橋ですが、ゴッタルド峠の橋は悪魔と敵対するかのような厳しい環境の下で造られたため、そのように命名されたそうです。
この橋の名を知らしめたのは1608年、イギリスから北アイルランドを奪回瀬部区スペインに向かったアイルランドのゲール人伯爵一行がこの橋を渡る時、大量の金貨を橋が架かる谷に落としたそうです。
落とした金貨は現在まで見つかっておらず「ゴッタルド峠の失われた秘宝」として伝えられてきたそうです。(Wikipediaより引用)
さて、駅に通じる道はゴッタルド通り。アンデルマットのメインストリートで、道の両側にはいくつものホテルがありました。Monopol-Metropol ホテル
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「悪魔の橋」と聞くととどんな橋なのか興味が湧いてきますよね。そこで旅行記とは逸脱しますが調べてみました。ツアーのため訪れる時間が無かった場所ですが、写真のような橋でした。
写真の下の橋が「旧悪魔の橋」、上の橋は新しく架けられた自動車道の「新悪魔の橋」です。
元々の悪魔の橋は1595年に造られましたが1888年の嵐で壊れてしまったので初代の橋はありません。1830年に架け渡された橋が2代目の橋として残っており、旧悪魔の橋と呼ばれています。新悪魔の橋は1958年に建設された自動車道の橋でこれが3代目の橋です。
この橋には次のような伝説が残されています。
「ロイス川を渡るのがあまりにも困難だったため、あるスイスの農夫が悪魔に橋を架けてくれるように願いました。すると悪魔が現れ、願いを引き受ける代わりに最初に橋を渡る者を生贄に差し出せと条件を付けました。彼は取引を受け入れました。
3日後橋は出来上がり、橋の向こうでは悪魔が座り生贄を待っていました。人を生贄に送り出すわけにはいかず村人らは一計を案じて人の代わりにヤギを送り出しました。「約束が違うぞ。」騙されたことに激怒した悪魔は橋を壊そうと大岩に手を掛けましたが、その時小さな老婆やってきて岩に十字架を刻んだそうです。
十字架を目にした悪魔は目がくらみ、投げる方向を見失いました。そして大岩は谷間に落ちていったそうです。
(写真はWikipediaから借用) -
我々は石畳のなだらかな坂道を歩いて行きます。この石畳の道は緩やかな坂を上って、市の中心部から右に折れて続いていました。
この坂道をスーツケースをゴロゴロ引いていくのは辛いかなと思います。 -
道沿いには花で飾られた家があり、通りに色どりを添えていました。
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石畳のなだらかな坂道を進んで行くと橋があり、広場のようなところに出ました。
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橋の手前にはレストランやホテル、ゲストハウスが集まっていてます。
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この建物は周囲で一番大きなレストラン兼ホテル。
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町の中を東西に流れるロイス川。雪解け水で水かさが増え、流れが早くなっていました。
こちらは町の西側の景色です。 -
川沿いに建つ「Hotel Restaurant 3 Konige & Post」。
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私達が昼食を取ったレストランがあるホテル「シュバイツァーホフ」。この町にはこのようなホテルがいくつもありました。
交通の要衝であるアンデルマットはかつては宿場町として栄えていたので、このような形式のホテルが多いのだそうです。 -
ホテルの前はレストランのテラス席です。
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ホテルの1階が広いレストランになっていました。ホテルのロビーは2階にあるんでしょうね。
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前菜は野菜サラダ。ボールに入れて出されたので、それぞれ皿に取り分けました。
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前菜の野菜サラダ。
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メインはラクレットです。チーズをジャガイモに絡めて食べると美味しかった。
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そしてデザートはケーキ。
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ロイス川の川岸に佇むのは「笛を吹く悪魔」の像。
この悪魔くん、どこぞのサイトで由来を見た覚えがあるようなのですが,さっぱり思い出せない。 -
「ホテル3コーニゲ&ポスト」とゴッドハルト通り。
この方向(北西)に見える山はザルビチイエン(2981m)です。 -
ロイス川と東側の景色。町の北東にはロスボーデンシュトック(2836m)がありますが、この場所からはホテルの建物が影になって見えません。
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町の周囲の山は残雪が残っているものもありました。
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ロイス川と北西の峰々。写真右端の最も高い山がザルビチイエン(2981m)です。
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上記の写真のアップです。
左側に見える塔は聖ピーター&ポール教会の塔です。 -
町の東に見える山。ザルビチイエン(2981m)はこの山の左奥の山です。
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アンデルマット駅に向かう途中の脇道沿いの景色。脇道に入ると通行する人に全く出会いませんでした。
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通りの向こうに現地の人発見と思ったら同じツアーの人達だった。
この小さな道沿いには可愛い花が植えられていて奇麗でしたよ。 -
道行く人はツアーの人。現地の人はだ~れもいない静かな道。この景色の中で呼吸しているのは我々日本人のほんの数人だけなのです。
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この景色独り占め。
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ロイス川に架かる橋の上から眺めた北西方向の景色。
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同じ景色をアップにすると迫力ある景色となりました。
この方面の最高峰はザルビチイエン(2981m)。 -
同じ橋の上から眺めた東側の景色。中央右寄りの小高い場所に建つ教会は「Mariahilf Kapell」です。
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集合時間が近づいたので駅に戻りましょう。昼食後の自由時間なので十分な散策時間はありません。
市庁舎付近まで足を延ばしたかったのですが、無理な単独行動はツアーの皆さんに迷惑をかける事になるので引き返しました。 -
この家、2階の窓に「ピカチュウ」の絵が描かれていて(見にくいかもしれません。)、1階の壁にはスイスの山や湖が描かれている。可愛い、ちょっと目を引く家でした。
ピカチュウはスイスでも人気があるようですね。 -
アンデルマット駅前に12時半に再集合しバスに乗車しました。
これからバスでフルカ峠を越えてオーバーワルト方面に向かいます。
フルカ峠に向かう道はスイスのいろは坂、ヘアピンカーブの連続で左側の車窓からは冠雪の山々やローヌの谷、ローヌ氷河など素晴らしい景色が車窓に次々と現れては消えて行きます。
氷河特急もローヌ氷河の近くを走っていますが車窓からの景色は断然バスのほうがいいそうです。
アンデルマットからフルカ峠を越える場合は必ず左車窓に座ってください。右車窓では左車窓の3割程度しか絶景を見ることができません。
私は右座席に座ったものですから指を咥えて左車窓越しの景色を見つめていました。(涙) -
フルカ峠に向かう道は氷河特急やマッターホルン・ゴッタルド鉄道の線路と並行しています。
途中で氷河特急に会えるかな? -
フルカ峠の登り口までは小さな村をいくつか通り過ぎました。
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右車窓には2000~3000m級の山々が現れます。
フルカ峠の登り口までは右車窓の方の景色がいいです。 -
山は残雪があり、綺麗でした。このような景色がしばらく右車窓で続きました。
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こちらが目指すフルカ峠方面の景色。バスがカーブする時に写しました。
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氷河特急と遭遇しましたよ。この景色は右車窓でなければ見れません。
撮り鉄さんなら右車窓がお勧めですよ。氷河特急 (グレッシャー エクスプレス) 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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氷河特急の後ろ姿をカメラで追いかけて。
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バスはフルカ峠の登り口に差し掛かりました。
これ以降左車窓からは絶景が連続して現れました。
次はフルカ峠の旅行記です。右車窓の写真だけではフルカ峠の魅力を十分に伝えにくいかもしれませんが、どうぞお目通しの程を。
旅行記に訪問いただきありがとうございました。
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