2019/09/13 - 2019/09/22
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エストニア旅行記パート7、初日もついに夜へと向かいます。
疲れ果ててワバドゥセ広場停留所からヴィル停留所へ向かいヴィル門やセーターの壁などをみてまわります。移動範囲は少ないですが割と見所があり、viru門やセーターの壁などの旧市街だけなく新市街の建物にも注目していきます。
いつも旅行記を閲覧してくださる方、いいねをつけてくださる方、本当にありがとうございます。ただただ自分の体験したこと、学んだことを書いているだけで申し訳ないですが大変励みになります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ワバドゥセ広場停留所から1駅ですが歩くのもしんどいためトラムに乗ってviru停留所までやってきました。トラム降りてゆっくりと横断歩道渡って歩道にでも行くか・・・とか考えたらこんな場所で降ろされました!日本でもいうなら安全地帯のみの停留所ですね。スーツケースとか持っていたら大変そう・・・。
車に対する信号はないので右側を見て安全を確認して渡りました。疲れと時差でぼーっとしてたのが一瞬で消えましたね。 -
トラムが行ったあとはこんな感じになっています。非常に交通量が多くすぐ先のviru広場に信号があるとはいえ怖さを感じました。ただこの時点ではまだわかりませんでしたが、エストニアの交通マナーは非常によくほとんどの運転手は歩行者に対して非常に気を遣っているので、慣れている地元の人にはそこまで怖さはないのかもと今では思います。
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ラウンドアバウトの交差点となっているここはviru広場と呼ばれています。広場と言っても現在はそこに入ることは出来ず車とトラムが行き交うだけですが・・・。
現在は開発が行われ道路配置が少し変わったことや、バイパス化などでメインルートが変わっていますが、ロシア帝国時代はこの交差点からタルトゥ、ナルヴァ、パルヌへと街道が繋がっていました。そんな事情もあり長らくここがエストニアの交通の起点でした。日本で言えば日本橋ですね。
エストニアにキロメーターゼロがあるのかは不明ですが、もしあるのであればここにあるのかなと思います。 -
この写真の正面あたりちょうど今のラウンドアバウトの島のあたりには1872年アレクサンドルネフスキー礼拝堂が建設されていましたが、1922年にトラムの動きの妨害になるという理由で取り壊されています。ロシア帝国時代のものだから、という意味もあるでしょうしこの時期エストニアは飛躍的に近代化をした、というよりせざるを得なかったのもありその両方の側面があったんだと思います。
そしてこのviru広場は時代とともに名前が変わっています。1940年からのソビエトの占領によりスターリン広場にとなり、スターリン批判以降はKeskväljak(中央広場)に、1970年以降はviru広場に戻っています。
現在のヴィルホテル、ヴィルケスクスの横にはvene turg(ロシア市場)があり開かれた空間だったようです。1930年頃にロシア市場跡はエストニア国内移動の手段としてバスが普及しだしたのに伴いタリンのバスターミナルとして機能していた時期もありました。こちらは輸送量の増大にともない1959年に郊外にある現在地に移転しています。 -
パート4、5で出てきたヴィルホテルがこちらになります。元々ホテルの1階、2階がショッピングセンターになっていましたが、2004年に隣接するVirukeskusが出来てさらに便利になっています。またVirukeskus地下には市内のバス路線のターミナルにもなっていて、郊外観光の起点にもなる場所です。1972年に建設され80年にモスクワオリンピックのヨット会場になり他のホテルが建てられるまでは外国人が宿泊可能なほぼ唯一のホテルだったそうです。そしてこのホテルの最上階にはKGBが宿泊者の盗聴やエストニア国内の情報を取りまとめる部屋がありKGB自体は自身達の身の危険を感じ1991年のクーデター争乱に紛れて撤退しましたが、この隠し部屋をエストニア人が見つけたのは1994年までかかったとのこと・・・。
現在はヨーロッパのホテルとなんら変わらない高級ホテルで、旧市街側の部屋からは良い景色が見れるそうです。またそのKGBの部屋はガイドツアーで見ることも出来るので機会があったどうぞ。 -
右手の建物はメトロプラザというもので1850年に建設されたRotermanni kaubamaja(ロッテルマンデパート)を2007年に大改装、というか3階以上を増築と1・2階を全面リニューアルしたものです。
上に記載したようにこの地区は19世紀中頃から旧市街のラエコヤ広場に変わる中心部として発展を始めます。このすぐ裏に工場を持っていたロッテルマンは既に輸出入や塩・酒の製造などを手がけており今で言う総合商社みたいになっていましたが、隣接するこの土地にエストニア初のデパートとしてRotermanni kaubamajaを建設しました。現在ヴィルホテルの裏にあるTALLINNA Kaubamajaがオープンするのがソビエト占領期の1960年なのでその100年以上前になります。
デパート自体はあまり経営がうまくいかなかったのか1871年レファル市(今のタリン市)に売却され高校などとして活用されました。 -
viru通りを入ろうとすると路駐とタクシーの待ちの列。以前はviru門まで車で入れたそうですが近年の改修で入れなくなりその後はこんな感じのようです。
ちなみに19世紀末から独立直前まではラエコヤ広場あたりからviru門を通りカドリオル公園まで馬車軌道が引かれていたそうで、その時はここも馬車が行き交っていたのでしょうね。 -
ここはviru通りの一つ北の路地であるvanaviru通り。訳すと旧viru通りなので以前はこちらがviru通りだったんでしょうか?ただviru門は中世から動いていないので・・・と考えると謎にはなってきますが。
カモメの像は車止めになっていないだろっていう間隔でおいてありますが、ここを走ってくる車はいませんでした。 -
混雑で騒々しいviru通りとはかわり賑やかではありますが人もそんなに多くなく良い雰囲気です。
Mere通りからの車は来ませんが駐車場の出入りの車とかはあるので割と注意が必要でした。 -
最初の交差点で右側を見た図。比較的古い建物ですが旧市街のような雰囲気はなく構造を見てもソビエト時代の建築だと思います。ハンザ都市、スウェーデン、ロシア帝国、独立、ソビエトとめまぐるしく支配者が変わるので建築とかで見分けられたらすごい楽しいと思います。港の近くに建築博物館があるんですが、時間がなく行くことが出来なかったのが残念です。
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最初の交差点を左折してviru門に向かいます。vanaviru通りはそのまま正面へ向かい城壁で左折しviru門の手前に出るのですが、これは帰国してから調べて知ったことで当時はなんでvanaviru通りなんだろ?くらいにしか考えてなかったので・・・。
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ちょっと逆光で暗くなっちゃったけどタリン旧市街の顔、viru門です。大きさはそこまで感じないけど重厚感があり、でもその一方でどこかかわいさもある素敵な門です。
ヴィル門 建造物
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門の中側からみると順光です。色合いをみるとドラクエとかFFとか、そんなRPGの世界に来たような感じもする街です。
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viru門を抜けて旧市街に入ると街の様子が一変します。このあたりは通りも広く近代的な様子も一見感じますが、多くの建物は中世のままの姿です。そして石畳もトームペアとは違い比較的歩きやすい作りなので足の負担が少なさそうです。
遠くにタリン市庁舎の尖塔がみえていますが、もうあそこまで歩く体力ないですしどちらにしても尖塔の見学時間は過ぎているので、また後日にとっておきます。 -
昼間は活気があるであろうセーターの壁。既に主役のセーター売りのおばさん達もセーターもなくがらんとしていて寂しい雰囲気でした。唯一商品が残っていたお店も撤収作業中で画面左手の車にせっせと商品を詰め込んでいるところでした。
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主が居なくなってしまったセーターの壁。と言っても初めて来たら夕方でもぬけの殻というパターンですけど(笑
ただこうやってみると城壁の地面に近い作りの部分も見れてよかったのかも。 -
そしてこのタリンの城壁は上ることができて城壁の上には回廊の様に通る事が出来るようになっています。今日は既に18時を過ぎている時間で上れないですがいずれ上りたい物です。
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エストニアだけではなくバルト三国では一般的というスーパーRimiです。Expressとついているので少し普通のRimiとは違うのでしょうか。ホテルの下にあるのがSelverなので旅行中Rimiを使うことはなかったのですが、一回くらい行っておけばよかったかな。
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この通りはSauna通り。Viru通りとVaike-karja通りを結ぶ小さい路地です。こういう小さな細い路地も味があって良い感じです。建物の色もありテーマパークの路地にも感じたりします。
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今日回ったトームペアやルートリ通りと違い旧市街でも活気があり近代的な一面も見せるviru通り。このまま進んでいくとラエコヤ広場へとたどり着きます。
飲食やショッピングとしてはこちらに分がありますし、観光客の出入りもviru門かふとっちょマルガレータがメインになってくるので、私が今日旧市街に入ったルートはどちらかというとマイナーな方になります。 -
イスと机がソフトクリームになっています。おしゃれで面白いけどバランスがあまり良くなさそう・・・。そして座ったらお尻がべとべとしそうな気がします(笑
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ベンチにポーズを作っている牛さんが座っていました(笑
結構この牛の横に座って一緒に写真撮っている人いましたよ。
そしてこの牛はどこにいるかというと・・・。 -
ステーキ専門店のお店の前のベンチにいます。ということはあんた客じゃなくて食材?
お店は割と人気があるようで結構混んでいましたが、疲れがありこんな重い食事食べられない状態なのでパスしました。 -
イチオシ
神々しい幻想的な雰囲気のviru門。タリンはおとぎの国とよく呼ばれ、実際に歩いてみるとそれをすごく感じるんですが、この門と奥の旧市街は中世からこの雰囲気だったんですよね。綺麗で楽しい街であると同時にすごく神秘的な街でもありました。
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エストニアの観光地では珍しく落書きがされていました。廃墟や路地の建物とかには落書きあるけど看板などにはほとんど見られなかったんですが。まあ内容は問題なく読み取れますけど。
ドイツ名があったのは知らなかったです。ただ当時はハンザ都市ですしエストニア語の単語も低地ドイツ語から来ているのも多いので言われてみれば納得。
そしてこの観光案内板を見て先ほどのvana viru通りの謎も解決しました。
元々はまっすぐじゃなかったのね。 -
世界中に展開しているマクドナルド。エストニアにも1995年に進出していますがHesburgerのがメジャーでマクドナルドはかなりの少数派になります。ただviru門をくぐってすぐの所にあるというのはすごくインパクトありますね。
Hesburgerは目と鼻の先のviru通り入口にあります。観光客が多いからかマクドナルドのが賑わっていました。 -
門の横にある小さな門(といっても3~4mくらいある?)とその横の小さな建物です。小さな建物は扉が着いていて上に窓もありますので見張りの塔ですかね。今でこそ観光名所ですが元々は城壁に入口の一つですから厳重に扱われていたのだと思います。
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viru門の横の階段を上るとMusumägi公園に出ます。観光地というよりは地元の方々の憩いの場所という感じではありますが、viru門正面の喧噪からは離れて落ち着いていて良い場所でした。
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上から通りを見るとこんな感じになっています。ゆっくりとした雰囲気で上からぼーっと行き交う人を眺めているのもいいものです。というより前のパートから散々書いていますが足のダメージが酷くせっかくタリンまで来たんだから観光したい気持ちはあっても足が動かないんです・・・。柵に寄っかかったりベンチで休んだりしながら数分間休憩をしていました。
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もう少し門から離れて撮れば良かったかなと思いますが動くのが辛かった事もあり横着してしまいました。ちょっと後悔。遠くから見ると綺麗なようにみえるこの門も近くで見ると煉瓦の傷とかかなり多く、中世から長い間ここに建っているんだなと実感します。19世紀以降の市街地拡張で門の多くの部分は壊されましたが、viru門は19世紀の時点で門の外の開発が進んでいたのでこの部分だけでも残っていたのは奇跡的なのかもしれません。
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ドアの構造を見ると割と新しい、少なくとも近代な気がしますがいつ頃使われたものなのでしょうかね。煉瓦の組み方も塔に比べると近代っぽいような・・・。
なんとなくですが2つの塔には違う位置に窓があるので塔は螺旋階段の構造だと思いますがこの城壁側の構造はいまいち浮かびません。 -
真横から見るviru門。中世から近代までこの門がタリンを守り、タリンの城壁の外を見続けたんだなと思うと歴史の重さを感じます。
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viru門につながる通りの左側、先ほど上ったMusumägi公園の下側にはたくさんの花屋がありました。さすがに日本に持って帰れないので買いませんが、綺麗な花が安く売っていました。
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Mere puiestee停留所。こちらの停留所は先ほどのviru停留所みたいな道路の真ん中にぽいっと下ろされる停留所じゃありません。ただこの停留所まで数年前までviru停留所と同じような状態だったそうです。タリン市内は現在急速に近代化が進んでおりトロリーバスも一般バスへの転換が進んでいますし、トラムの停留所も今後も改善されていくのだと思います。
2019年の時点でこのようにホームのある停留所が多数派でした。 -
奥の建物は19世紀後半の写真にも写っておりかなり古い物だとは思いますが詳細はわからず。ナイトクラブやカジノが入っている一方で、タリン市議会が入っていたりRーKIOSKが入っていたり正真正銘文字通りの雑居ビルとなっています。
ちなみに思考回路がやられるほど疲れてきているので一度ホテルに戻りその後のことはホテルで考えるという事で動いています。もうこの時はとっととホテルに帰って寝たいくらいしか考えていなかった。それでも写真撮ってるんですけど(笑 -
停留所から上の写真と反対側を見た写真です。一番奥の建物とオレンジの建物の間の通路を通っていくとこの旅行記の上の方で書いたロッテルマンの工場があった場所になります。ロッテルマン自体はソビエトによる占領の際の強制国有化で事実上消滅しましたが、工場自体はソビエト政府の元稼働し続けました。エストニアの独立回復後工場は停止し廃墟となっていましたが近年隣接区域も含めて商業エリアとして再開発し人気スポットとなっています。6日目に訪れているので後々詳しく記載していきます。
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一つ前のパート06でバスの停留所の看板を紹介しましたがこちらはトラムの停留所の看板となります。1・2はトラムの系統番号で、現在タリンでは1~4の系統が走っています。ここのトラムは1・2系統しか走っていないのでバルト駅方面は全てKopli行き、反対側へはKadriorg行きとSuur-Paala行きのみ経由します。
ちなみにMere puiesteeを直訳すると海通りになり、PSTはpuiesteeの略号になります。
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