真夏の東北三県巡り（６）日本遺産松ヶ岡開墾場～サムライシルクと西郷どん

2019/08/07 - 2019/08/07

幕末～明治維新にかけての戊辰戦争で賊軍とされた庄内藩。戦後の庄内藩への寛大な処置からこの地における西郷隆盛への信頼と人気は高まったそうです。
戊辰戦争で敗北した庄内藩士が刀を鍬に持ち替えて短期間で広大な原生林を開墾して絹の一大産地を作り上げました。
日本遺産松ヶ岡開墾場でそんなサムライシルクと西郷どんについての展示を見ることができ見識を深めることができました。
もちろんお手頃な絹製品をお土産に買っちゃいました。

エリア 鶴岡(山形)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

８月７日夕方。
鶴岡市の玉川寺をあとにして、観光タクシーの運転手さんが「せっかくなので松ヶ岡開墾場も見ていきますか？」と言って下さり、断る理由などなく連れて行ってもらうことに。

山形県鶴岡市にある日本遺産松ヶ岡開墾場。
明治黎明期の戊辰戦争で敗北した庄内藩士が刀を鍬に持ち替えて、２カ月弱の短期間で期間で約１００haもの広大な原生林を開墾。
当時の国の重要な輸出品だった絹産品を養蚕から絹製品までの一貫した生産地として発展させたそうです。

松ヶ岡開墾記念館 美術館・博物館

松ヶ岡開墾場として整備されています。

古い建物が残りますが、明治初期（およそ１４０年前）に建てられたものが多く残っています。

案内図

ここの桜並木、時期には桜のトンネルとなって圧巻の眺めになるんだそうです。
春に来てみたいなぁ。

いつくかある建物の内２番蚕室という建物へ。

１４０年前に建てられた時、取り壊された鶴岡城の屋根瓦を利用したそうです。

鶴岡城から移設した瓦。

瓦には旧庄内藩主酒井家の家紋「丸に片喰紋」

２階の「西郷どんと菅はん」の展示室へ

明治維新の英雄・西郷隆盛と旧庄内藩士・菅実秀（すげさねひで）の二人がここでの主役です。

戊辰戦争では旧幕府軍方についた庄内藩。

戊辰戦争後戦後賊軍とされた庄内藩に対し、西郷隆盛は寛大な処置を行ったそうです。
そのことからこの地では西郷隆盛が慕われているそうです。

そんなこともあって東京・上野の西郷さんの銅像建立にあたっては旧庄内藩主・酒井忠篤が発起人の一人として名を連ねたそうです。

旧庄内藩士菅実秀（すげさねひで）は戊辰戦後西郷に師事し、西南戦争で西郷が亡くなったあとで有名な「南洲翁遺訓」を編集したそうです。

その後菅が中心となって松ヶ岡開墾などの事業を行ったそうです。

松ヶ岡開墾地

養蚕事業の発展へつながっていきます。

その後鶴岡市は鹿児島市と兄弟都市になるなどの関係を築いています。

１階の展示室へ降りていきます。
１４０年前の梁などがそのまま残っています。

１階ｋｉｂｉｓｏショップへ。

展示物。

絹でできたウエディングドレス

きびそ。蚕が眉を作る時に最初に吐き出す糸。

ここにはきびそを使った製品があります。
きびそなのでお手頃価格。ついつい自分みやげを買ってしまいました。

反対側の１番蚕室は松ヶ岡開墾記念館となっています。

タクシーで鶴岡市街地へ移動。

庄内藩校　致道館

藩校致道館 名所・史跡

大宝館

大宝館 美術館・博物館

鶴岡城のお堀端。

旧鶴岡警察署庁舎

旧鶴岡警察署 名所・史跡

ＪＲ羽越本線の踏切

ショウナイホテルスイデンテラス
水田ビューの素敵なホテルがあるからと運転手さんが寄り道してくれました。

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE 宿・ホテル

木造２階建てのぬくもりのあるホテル。

鶴岡駅に着いた時には午後４時を回っていました。
半日でしたがとても楽しいタクシー観光でした。

★旅の情報★
観光タクシー利用会社：庄交ハイヤー
https://www.shoko-hire.jp/

（つづく）

鶴岡駅 駅