初秋のポルトガル、ちょこっとスペインを巡る　３（ポルトガル編）　３日目　リスボン②

2014/09/05 - 2014/09/05

３日目　２０１４年９月５日（金）　晴れ

・午前中はベレン地区観光。ジェロニモス修道院、ベレンの塔の２つの世界遺産を見た。千葉のツアーグループに会ったが、他のヨーロッパ諸国に比べポルトガルはまだ東洋人観光客が少ない。朝食は名物エッグタルト、途中にビールと瓜で一息。この瓜がとても美味くポルトガル滞在中にしばしば食べた。
・昼食はガイドブックに載ってる「ラミーロ」で。アツアツでプリプリのシュリンプ、アサリ、大きなエビ、イワシ。オニンニクの効いたシンプルな塩とオリーブオイルの味付けは実にうまい。ポルトガル料理は日本人の味覚に合う。
・昼食後ホテルに戻ったがY氏の荷物だけが届いていた。心配になり空港へ行ったら放置？されたスーツケースを持ち帰った。万歩計のもの強制的に開けられていたので保険請求のための破損証明書を作成してもらった。
・結局バイロ・アルト地区の街歩きに出たのは夕刻近く。名物のケーブルカーに乗ってサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台展望台へ。夕食に入った有名ファドレストランは全くの期待外れだったので早々に退出。坂の階段全体をオープンカフェにしたTVでよく見る風景の中をロシオ地区をまで歩き、名物のエレベーターに乗り夜の街をを眺めて一日を終えた。

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【旅程】
　　１日目（９/０３）関空→機中（泊）
　　２日目（９/０４）ドバイ経由→リスボン（泊）
　★３日目（９/０５）リスボン（泊）
　　４日目（９/０６）ロカ岬→シントラ→リスボン（泊）
　　５日目（９/０７）パルメラ（泊）
　　６日目（９/０８）モンサラーシュ→エヴォラ（泊）
　　７日目（９/０９）ルドンド→エルヴァス→エストレモス（泊）
　　８日目（９/１０）オビドス→カルダス・ダ・ラィーニャ（泊）
　　９日目（９/１１）ナザレ→アルコバサ修道院→バターリャ修道院→ファティマ（泊）
　１０日目（９/１２）キリスト修道院→ブサコ国立公園→コインブラ（泊）
　１１日目（９/１３）コインブラ（泊）
　１２日目（９/１４）アヴェイロ→ポルト（泊）
　１３日目（９/１５）ポルト（泊）
　１４日目（９/１６）ギマランイス→ブラガ→ポルト（泊）
　１５日目（９/１７）サンチアゴ・デ・コンポステーラ（泊）
　１６日目（９/１８）サンチアゴ・デ・コンポステーラ（泊）
　１７日目（９/１９）マドリード（泊）
　１８日目（９/２０）アルカラ・デ・エナーレス→アランフェス→マドリード（泊）
　１９日目（９/２１）マドリード→機中（泊）
　２０日目（９/２１）ドバイ経由→関空

エリア リスボン(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　３日目朝。リスボン中心部からトラムに乗って、テージョ川に沿って６ｋｍほど西にあるベレン地区に来ました。観光の前にパスティス・デ。ベレンで朝食にします。

パステラリア パステイス デ ベレン パン屋

　パスティス・デ・ベレンは１８３７年創業のエッグタルトの名店で、ジェロニモス修道院から伝えられるレシピを頑なに守っているそうです。

　丸い３個の菓子がエッグタルトです。エッグタルトの正式名称はパステル・デ・ナタ。パイ生地の中に表面が焦げ付いたカスタードクリームがたっぷり入ってました。

　左党ですが美味しそうに食べています。

　この席で、旅行中は髭を剃らずに伸ばすことを全員一致で決めました。

　お腹が満たされたところで、世界遺産のジェロニモス修道院にやってきました。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

　エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業を称え、マヌエル１世の命で１５０２年から１世紀かけて建設されました。

　建物の壁にはマヌエル様式と呼ばれる鎖、ロープの結び目、舷窓の蓋、波といった船や海に関するモチーフで過剰なまで装飾されています。

　開館前なのでとりあえず外観だけ見ました。後でもう一度来ます。

　ジェロニモス修道院から道を隔てた向こうにある発見のモニュメントに行きました。

　水陸両用の観光バスが停まっていました。

ブラジリア通り (ベレン) 散歩・街歩き

　発見のモニュメントは１９６０年にエンリケ航海王子の５００回忌を記念して建てられました。

発見のモニュメント モニュメント・記念碑

　先頭にエンリケ航海王子、３番目がヴァスコ・ダ・ガマ、少しおいてマゼラン。後ろのほうにフランシスコ・ザビエルが見えます。

　広場に大理石のモザイクで世界地図と発見年号が描かれていました。日本には１５４１年になっています。鉄砲伝来（１５４３年→ひごよみ巡る種子島）の２年前です。

　彼らが眺める先はテージョ川河口から広がる大西洋です。

　ついでにその先のベレンの塔に行きます。１５２０年に完成たベレンの塔はテージョ川を行き交う船を監視し、河口を守る要塞でした。

ベレンの塔 建造物

　司馬遼太郎は「街道を行く～南蛮の道」でこの塔を「テージョ川の貴婦人」と表現しています。ジェロニモス修道院と合わせて世界遺産なっています。

　入口の跳ね橋

　入場します。

　堡塁。１番下は潮流により海水が入り込む水牢になっています。

　テラスに登ってみます。

　テラス（砲台）。表面にマヌエル様式の過剰な装飾が施されています。

　３階部分にマヌエル１世の紋章

　１５世紀初め、ヨーロッパの列強が相争っている間に、ポルトガル人はここから未知の海に乗り出し、大航海時代を切り開きました。

　バルコニーに下りてきました。

　リスボン中心部

　４月２５日橋が見えます。

　ベレンの塔を出てテージョ川沿いにジェロニモス修道院に向かっています。

　この後ビール休憩。ここで食べた冷やした瓜がとても美味しかった。

　ジェロニモス修道院に戻ってきました。教会に入った左手にバスコ・ダ・ガマの棺があります。

ジェロニモス修道院 寺院・教会

　ポルトガルではエンリケ航海王子に次ぐヒーローです。

　高さを強調したゴシック様式。

　祭壇飾りは宮廷画家ローレンソの作。

　ジェロニモス修道院の内陣

　黄土色の石が美しい。

　聖母マリアのステンドグラス

　身廊の柱と天井はヤシの木を模したと言われています。

　ズームアップ

　回廊に出ました。

　１階はフランス人建築家ボイタック、２階はその死後に建設を引き継いだジョアン・デ・カスティーリョが手掛けました。

　マヌエル様式の複雑な文様

　完成度の高さからマヌエル様式の最高傑作と言われています。

　マヌエル様式の文様

　さすが世界遺産。

　ベレン地区から中心部に戻って「ラミーロ」で昼食です。ガイドブックには行列のできるレストランとあります。

セルベジャリア ラミロ 地元の料理

　熱々のシュリンプ、アサリ、大きな大正エビ等。ニンニクの効いたシンプルな塩とオリーブオイルの味付けは実に美味でした。

　このワインもよかった。しかし料理の写真を撮ってなかったのが残念です。
　

　この後、いったんホテルに戻ましたがスーツケースが届いていません。空港に行ってスーツケースを発見しましたが、万歩計のスーツケースはチェーンが切られていました。中を改められたようです（何にも入ってないのに…）。
　後日、空港のL&Fオフィスに行って拙い英語で何とかスーツケース破損証明書をゲットしました。

　結局荷物の回収で４時間のロス。バイロ・アルト地区に出た時がもう夕暮れでした。

バイロ アルト地区 散歩・街歩き

　レスタウラドーレス広場。６０年間のスペイン支配に対し蜂起しポルトガルの再独立を勝ち取った記念のオベリスクが建っていました。

レスタウラドーレス広場 広場・公園

　広場からケーブルカーグロリア線に乗ってサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台に上ります。

ケーブルカーグロリア線 その他の交通機関

　ケーブルカーを下りたら暗くなりかけていました。

　サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台から夜のリスボンを見ています。

サン ペドロ デ アルカンタラ展望台 広場・公園

　丘の上はサン・ジョルジュ城。

　首都のわりに灯りが控えめに感じられます。

　ケーブルカーを終点からすぐの「ルーゾ」で夕食。ガイドブックにはファドと民族舞踊が楽しめると書かれています。

カフェ ルソー 地元の料理

　ところが全くの期待外れ（今回の期待外れＮＯ１）。人は多いし、高いし、有名歌手らしいが洗練されてファド特有の情緒がない。やはりファドは昨夜のような場末で楽しむものです。

　早々に退出し夜のバイロアルトを歩きました。階段を利用してひな壇上にカフェがありましたが上手く撮れていない。

カルサダ ド ドゥケ通り 散歩・街歩き

　バイシャ地区のサンタ・ジェスタのエレベーター。何故か上から撮った写真が残っていない。

サンタ ジュスタのエレベーター アクティビティ・乗り物体験

　夜道を歩いてホテルに戻りました。

この旅行記へのコメント （2）

• おくさん 2022/01/12 09:57:27

  ロストバゲッジ

  こんにちは、私が一人旅でまず恐ろしいのがロストバゲッジです。
  言葉も分からないし相談できる相棒もいないし、そうなったらいきなり途方にくれるでしょう。
  運良くロストバゲッジに遭ったことはないのですが、毎回それが心配の種です。
  機内に持ち込めれば良いのですが、生憎、危険物扱いになる物が数点あるのでいつもハラハラしながら預けています。
  万歩計さんの荷物、取りあえずは見つかって良かったですね。
  
  2018年にリスボンに行きましたが、ベレンの塔は外から見ただけなので、写真を拝見したら入ってみたくなりました。
  次に行けたら是非入りたいです。次があればですが、、、
  

  万歩計さん からの返信 2022/01/12 11:36:47

  Re: ロストバゲッジ

  　おくさん 、こんにちは。
  　コメントありがとうございます。
  
  　初の海外個人旅行で早速ロストバゲージ。幸い連れがいたので事なきを得ましたが、現地で被害証明書を発行してもらい、帰国後に保険請求する、という貴重な経験をしました。特に現地での被害証明書取得では、つたない英語で必死にやり取りしました。このとき多少の度胸（図々しさ）があれば、言葉はなんとか通じる事を確信しました。
  
  　これとは別にロストバゲージに近い経験をしたことがあります。ドイツのハノーファー空港でスーツケースを取ろうとターンテーブルで待っていましたが出てきません。てっきりロストバゲージと思いL/Fオフィスに行こうと歩きだすと、向こうの壁の横に我がスーツケースがポツンと一人寂しそうに。誰かがピックアップした後、自分のものでないと気付いてそのまま放置したようです。人騒がせな輩です。
  
  　後は忘れものですね。特にシニアの一人旅では最留意事項です。私は大はスーツケースから小は眼鏡まで。特に老眼鏡は困るので以降予備を持って行きます。小物の置き忘れは数知れず。これらの失敗はその都度旅行記の中に書いています。出会ったら笑ってやってください。
  
  　　万歩計