初秋のポルトガル、ちょこっとスペインを巡る　８（ポルトガル編）　６日目②　エヴォラ

2014/09/08 - 2014/09/08

６日目　２０１４年９月８日（月）　晴れ

・エボラに戻りホテルにチェックイン。ローマ神殿前の広場のオープンカフェでビールを飲んでいると偶然に鹿児島の大学の先生と再会。旅先での再開はうれしい。一緒にビールを飲んだ。大聖堂はロマネスクからゴシックにかけての古い建築で、屋根のテラスからは街を囲んだアレンテージョらしい風景が見えた。その後は自由散策。万歩計はサンフランシスコ教会の人骨堂へ。５０００体の人骨が壁いっぱいに埋め込まれた様子は異様だが、不思議と気味悪さは感じなかった。エヴォラ大学では今風の学生に混じって伝統の黒いマントを羽織った男子学生、黒スーツ黒ネクタイの女子学生がカッコよかった。

***********************************************************
【旅程】
　　１日目（９/０３）関空→機中（泊）
　　２日目（９/０４）ドバイ経由→リスボン（泊）
　　３日目（９/０５）リスボン（泊）
　　４日目（９/０６）ロカ岬→シントラ→リスボン（泊）
　　５日目（９/０７）パルメラ（泊）
　★６日目（９/０８）モンサラーシュ→エヴォラ（泊）
　　７日目（９/０９）ルドンド→エルヴァス→エストレモス（泊）
　　８日目（９/１０）オビドス→カルダス・ダ・ラィーニャ（泊）
　　９日目（９/１１）ナザレ→アルコバサ修道院→バターリャ修道院→ファティマ（泊）
　１０日目（９/１２）キリスト修道院→ブサコ国立公園→コインブラ（泊）
　１１日目（９/１３）コインブラ（泊）
　１２日目（９/１４）アヴェイロ→ポルト（泊）
　１３日目（９/１５）ポルト（泊）
　１４日目（９/１６）ギマランイス→ブラガ→ポルト（泊）
　１５日目（９/１７）サンチアゴ・デ・コンポステーラ（泊）
　１６日目（９/１８）サンチアゴ・デ・コンポステーラ（泊）
　１７日目（９/１９）マドリード（泊）
　１８日目（９/２０）アルカラ・デ・エナーレス→アランフェス→マドリード（泊）
　１９日目（９/２１）マドリード→機中（泊）
　２０日目（９/２２）ドバイ経由→関空

エリア エボラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　モンサラーシュ村からエヴォラに行きます。エヴォラはアレンテージョ地方の中心都市でローマ時代から栄えた街です。旧市街は細い道が複雑に交差しておりホテルに向かうのにナビ役の万歩計は四苦八苦。しかしK氏の巧みなハンドルさばきで何とかホテルに到着しました。

　「リヴィエラ」にチェックイン。カテドラルとジラルド広場に間にある静かな立地のホテルです。
　昨日のパルメラのホテルまでは事前に日本で予約していましたが、今日からは前日にネットで予約します。K氏曰く「直前のディスカウントが期待できる」。

ホテル リヴィエラ ホテル

　身軽になって街歩きに出てきました。ディアナ神殿が建つ広場から街歩きスタートです。

エヴォラのローマ神殿 建造物

　ディアナ神殿
　２～３世紀にローマ人によって造られたコリント様式の神殿で月の神ディアナに捧げられたものと推測されています。

ディアナ神殿 城・宮殿

　客待ちの観光馬車

　ここの広場で一服していたら偶然に鹿児島の大学の先生に再開しました。先生は休暇を利用してのポルトガル旅行とのことで、やはり４日前のリスボン空港でのロストバゲージの被害者でした。

　近くの建物に入ったがどこだったか思い出せない。

　歴史ありそうな図書館でした。

カテドラルの周りを一周します。

　重厚な石造り

　いい感じの路地が続きます。

　微妙に曲がった道の先に何が現れるか、は路地歩きの楽しみ。

　カテドラルの正面に出ました。１２～１３世紀のロマネスクからゴシック過渡期に建てられた大聖堂で、ファザードは要塞のようです。

エヴォラ大聖堂 (カテドラル) 寺院・教会

　黄金色の身廊

　美しいドームが目を引きます。

　１６世紀のパイプオルガン。天正遣欧少年使節の４人（伊東マンショ、千々岩ミゲル、中浦ジュリアン、原マルティノ）もこのカテドラルでパイプオルガンの演奏を聞いたと言われています。

　カテドラルを上ったテラス式の屋根からエヴォラの街が一望できました。

アレンテージョらしい風景。

　面白い形の塔

　下に回廊が見えます。

　ここから見るとまさに要塞。当時のカテドラルや修道院には要塞の機能も併せ持っていました。

　先ほど休んだディアナ神殿のある広場

　鐘の音を聞いてみたかった。

　テラスから下りて、カテドラルの回廊を回ります。

　存在感十分なカテドラルでした。

　カテドラルの隣のロイオス教会は１５世紀に建造されました。内壁を飾るアズレージョが美しいそうですが閉館していました。

ロイオス教会 寺院・教会

　隣接する修道院はポサーダになっています。

ポサダ コンベント デ エヴォラ ヒストリック ホテル ホテル

　神殿の前に日本人彫刻家、北川昌邦氏の彫刻がありました。その名は「波立つ海の中に光る満月」

　ディアナ神殿前に戻ってきました。ロイオス教会、エヴォラ美術館、カテドラル等の歴史的建物が集中している世界遺産エボラ歴史地区の中心です。
　ここでしばらく自由行動にしました。

エヴォラ歴史地区 旧市街・古い町並み

　街の中心ジラルド広場を通ってサン・フランシスコ教会に向かっています。

ジラルド広場の噴水 モニュメント・記念碑

　サン・フランシスコ教会。

サン フランシスコ教会 (エボラ) 寺院・教会

　マヌエル様式の美しいアズレージョのある教会ですがここの最大の見どころは…

　人骨堂です。５０００体の僧侶の人骨が壁や柱をぎっしり埋め尽くしていました。

　漆喰で塗りこめられた人骨

　髑髏が何か語りかけているようです。しかし不思議に不気味さはありません。

　エヴォラ大学近くに来ました。

　エヴォラ大学は１５５４年に創設された、イエズス会のエスピリト・サント学院を前身とする、ポルトガルで２番目に古い大学です。

エヴォラ大学 建造物

　エヴォラ大学の敷地の南端にあるエスピリト・サント教会

　今風の学生に混じって伝統の黒いマントを羽織った男子学生、黒スーツ黒ネクタイの女子学生も、カッコイイ。

　ジラルド広場を通り待ち合わせ場所のカテドラルへ戻ります。

モウラのポルタスの噴水 モニュメント・記念碑

　エヴォラの旧市街の路地も雰囲気があります。

　ガイドブックを片手に持って、待ち合わせ場所に戻ってきました。

　ジラルド広場界隈を歩いて夕食のレストランを探しました。

　この日の夕食は下町の庶民的なレストランで済ませました。

　７日目。朝食後出発まで少し街を歩きました。

　エヴォラ旧市街は周囲を城壁で囲まれ、城壁の外は広い緑地になっています。

城壁 史跡・遺跡

　エヴォラ大学。昨日は入れなかったので再度やってきました。

エヴォラ大学 建造物

　エヴォラ大学の敷地の南端にあるエスピリト・サント教会

　この大学はもともとイエズス会の修道院でしたがルネッサンス期からこの地方の学問の中心になりました。

エヴォラ大学 建造物

　ここもアズレージョタイルで飾られていました。

　２階建ての回廊

　廊下の白壁に１８世紀のアズレージョが美しい。

　

　ホテルに戻ります。

　９：００　チェックアウトして次の目的地ルドンドに向かいました。

ホテル リヴィエラ ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• pedaruさん 2020/05/02 21:07:54

  エボラの大聖堂

  万歩計さん　こんばんは
  
  私の掲示板の万歩計さんのご紹介でやってきました。
  人は同じ事をするものですね。大聖堂のまわりの路地を歩いていると、突然要塞のようなカテドラルが現れました。私は写真を割愛しましたが、万歩計さんの写真で思い出が蘇りました。人骨堂もご覧になったのですね。骨で作るなんて、すごい発想ですね。
  骨は意外にもろいのではないかと思われますので、建設にはきっと、骨がおれたことと
  思います♪
  
  pedaru

  万歩計さん からの返信 2020/05/03 09:47:56

  Re: エボラの大聖堂

  pedaruさん 、おはようございます。
  
  　教会を人骨で埋め尽くす、切り取ってミイラにした手首を祭壇において礼拝する、心臓を壺に入れて教会に納める。ヨーロッパ人には奇妙な習慣があるなあ、と思っていたら出羽の湯殿山にも即身仏のミイラがありました！
  　人の生死感の深層は人類共通なのか。
  
  　人骨で埋め尽くした教会としては、チェコのクトナー・ホラにもすごいのがありました。
  
  https://4travel.jp/travelogue/11381470
  
  　万歩計