2018/05/02 - 2018/05/02
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kojikojiさん
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グラナダ2日目というか最後の晩は洞窟フラメンコとアルバイシンの夜景を見に行って終わります。イザベラ・カトリカ広場に集合時間前に行きます。しばらくすると日本語情報センターの石谷さんが見えて、しばらくお話をさせていただきました。旅をしていて分からなかったことなどを丁寧に教えていただきました。時間になるとバスがやってきて石谷さんとはお別れです。いくつかのホテルを経由した後にアルバイシンの丘のどこかでバスを降ります。ここでHISのツアーの方と合流し、ツアーガイドのおじさんの案内で夜のアルバイシンを散歩します。毎晩説明しているのであろう流ちょうなスペイン語と英語の説明はとても面白い内容でした。ここでも昼間歩いていて謎だったことが判明しました。洞窟のタブラオは20年前に行ったところとは別でしたが、同じような造りでした。スペインで初めてフラメンコを観たということもありとても印象に残っています。1部の早い時間に入場したのですが2部の終わりまで見ていた記憶があります。その時と比べるとショーの構成も変わっていて、個人の技術を見せる内容になっていて面白かったです。帰りはまたいくつかのホテルを回りながらカテドラルの裏でバスを降り、深夜のグラナダをぶらぶら歩きながらホテルに戻りました。冷えたビールで乾杯してグラナダの夜は更けていきます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
グラナダ2日目の晩はフラメンコで締めくくりです。2部を予約してあったのですでに午後9時過ぎです。チケットはすでに前日に日本語情報センターで受け取ってお金も支払ってあります。グラナダの洞窟タブラオは20年前初めてフラメンコを観た場所で、感動したあまり予定を変更してセビリアに立ち寄ってロス・ガリョスに行ったほどでした。
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また、グラナダでは知り合った日本人の女の子たちが会社を辞めた後の節約旅行で、フラメンコも行きたいけど観に行けないほどだったのでお金を出してあげたことがありました。お礼にと言って煙草を1カートン買ってきてくれましたが、それはフラメンコ1人分くらいの金額がするものでした。3人で早い時間のショーを観たのですが、あまりに素晴らしくて2部の最後まで観させてもらって歩いてアルバイシンを降りて、ゴメレス坂のペンションまで送っていったら宿の親父さんが心配して表で待っていたなんてことがありました。
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時間前に日本語情報センターの石谷(いしがい)さんが見えました。毎日お客がある場合はアテンドしているのかと思うと頭が下がります。少しお話させていただいて修道院のお菓子が販売中止になったことなどを教えていただきました。また日本語情報センターは2代目の所長だという事やこちらでフラメンコを学んでることなど短い時間でしたがお話しできてよかったです。
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直接タブラオに予約を入れても同じ値段なので、見送りまでしてくれるこのセンターの価値はあると思います。バスの係員の方にも引継ぎしてくれるので安心でもあると思います。今後も頑張ってもらえたらと思いました。
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時間ちょうどにバスが迎えに来ました。石谷さんとはここでお別れです。バスにはすでに半分くらいお客が乗っていました。2か所くらいホテルを周って、ほぼ満席でアルバイシンの丘に登ります。そして降ろされたのがこの丘です。
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グラナダ市内の夜景はきれいですがアルハンブラ宮殿は見えません。一瞬これが夜景観賞?と思ってしまいます。
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ここでHISの団体ツアーの人20人くらいが合流して50人くらいで夜のアルバイシンを歩くツアーになります。ツアーリーダーはスペイン人の陽気なおじさんで、案内はもちろん英語とスペイン語です。
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これは朝から気になっていたのですが、この辺りの建物のプレートはほとんどすべてがカルメン・デ・ラ…、になっています。ツアーのおじさんの英語の説明ではカルメンは「サマー・ハウス」の意味と言っていましたが、もう少し詳しくいうと白い壁に囲まれた果樹園を含む緑の中庭を持つ家屋を「カルメン」と呼ぶそうです。
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20年前の夜中に歩いたときはもっと怪しくて危ない雰囲気があり、ガイドブックにも危険だと書かれていましたが、そんな感じはもう無くなっています。
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こんな路地をブラブラ歩いてみたい気分になります。
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昔シチリアのパレルモで町外れのレストランで食事して、美味しかったワインの空き瓶をもらって、ホテルに向かって歩いていたら道に迷ってしまったことがあります。誰も歩いていないこんな路地に迷い込み、ようやく前から来る人がいたので早足で近寄ったら元来た方に引き返していきました。後で考えたらこんな路地で瓶を持った東洋人の男が駆け寄ってきたら自分でも逃げるなと反省したことがあります。
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石を敷いた通りは中央に向かって傾斜になっており、雨水は白い部分に集まってダーロ川に流れるそうです。
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アルバイシンの中にもきれいなクルス・デ・マヨの飾りがありました。今まで見た中で一番きれいでした。時間があればもっとゆっくり見たいところでした。
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そして「サン・ニコラス展望台」に着きました。完全に真暗になってますが、ブルーモーメントと呼ばれる日暮れ時菜ともっときれいなのかもしれません。
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20年前にも同じようにこの辺りの展望台で写真を撮った記憶があります。もう少し高い壁の所だったので違う展望台だと思います。当時はフィルムカメラだったのですが、一眼レフを持っていたので同じツアーの人が「いいカメラを持ってるし、日本人だからカメラには詳しいだろう?シャッタースピードをどれくらいにすればいい?」なんて聞いてくるので困ったことがありました。適当に自分の設定を伝えましたが、帰国したら全然うまく写っていませんでした。
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これも今回の旅のタイトルのリベンジは再挑戦だったのかなと思います。デジタルの時代になってようやく手ブレの無い「アルハンブラ宮殿の夜景」の写真が撮れました。
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その後もまだまだ散歩は続きます。
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次はまた面白い話の説明してくれました。昔々この家にはすごい美人の娘がいたそうで、娘は2階の部屋に住んでいたのですが、言い寄る男が毎晩のようにやってきたそうです。父親はそれを許さなかったそうですが、その男たちが毎晩フェンスを握るのでフェンスが捻じれてしまったという事です。
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こちらはアルヒベス(Aljibe)と呼ばれる貯水タンクです。アルバイシンには28も残されているそうです。ロールケーキのようなトンネル状の形状をした石の構造物ですが、実はこれはアラブの貯水槽です。壁伝いに落ちてくる雨水を貯めるだけというシンプルな構造ですが、現在でも大半が使用されているというのですから、当時のアラブ人たちの技術力に驚かされます。
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ようやくタブラオに到着です。ちょうど前の回が終わったところなので人がはけるのを待ちます。「ロス・タラントス」という洞窟タブラオです。以前行ったところとは違うことはすぐに分かりました。
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一番奥の壇の上に席を取ります。これは後で正解だと分かりました。
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長手の一番良いところはHISの指定席という事で座った人はどかされていました。トケ (Toque)と呼ばれるギター演奏からスタートします。ギターラとカンタオール (cantaor)とバイラオーラ (bailaora)と呼ばれる女性の踊り手が4人。バイラオール (bailaor)と呼ばれる男性の踊り手が2人という構成でした。
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まずは若手の女性の踊りから始まります。セビリアでも感じましたが、20年前は若い女性が何人も出てきて踊ることが多かったですが、最近はソロで踊るものばかりでした。
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ドレスも水玉のフリルのたくさん付いたものが多かったと思います。
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狭い洞窟なので音響は良いです。ただマイクや音響機器も進歩したようで多く使われています。
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タブラオの全景はこんな感じです。左中央に踊り手や歌い手が座っています。距離はあるけれど踊りは観易かったです。
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壁にたくさん掛けられた銅製の調理器具は飾りではなく、音響効果を高めるためのものだそうです。
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2人目のバイラオーラ が登場です。最初は静かにスタートしますが、指を鳴らすピトスという仕草がかっこいいです。
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ギターラとカンテ、パルマと呼ばれる手拍子が激しくなってきます。見ているこちらは全くの素人ですが、思わず膝でリズムを取ってしまいます。
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手の動きの激しさも迫力があります。素人には手拍子は取れないですね。
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でも見どころは上半身だけではなく、足の動きも目を離せません。
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つま先やかかとで床を踏み鳴らしてリズムをとるサパテアードも見どころの1つだと思います。
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そして1人目の男性の踊り手バイラオールです 。個人的には迫力のある男性の踊り手の方が好きです。
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男性の踊りも最初は静かですが、キレッキレの動きが素晴らしいです。
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何といっても決めのポーズです。
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そしてサパテアード…。
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ステップの音と響きが耳の中に残っています。
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素晴らしかったです。
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そして静かな時間が戻ってきます。
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少し休憩があって3人目のバイラオーラの踊りが始まります。
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女性の中ではこの人が一番迫力がありました。
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サパテアードもすごい迫力でした。旅の終わりのマドリッドで「カフェ・デ・チニータス」と「カサ・タパス」にも行きましたが、最終日のカサ・タパスの若い女の子はすごかったです。
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写真だと近く感じますが、実際の席は少し離れているのが残念です。
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最後のキメのポーズへ向かうピークです。
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素晴らしかったです。
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また静寂な時間が流れます。
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女性の最後は年季の入った方のパルマで手拍子から始まります。
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そしてパリージョというカスタネット。セビリアやコルドバでもお土産物屋さんに並んでいました。姪のお土産にしようと思ったのですが、弟に煩いと怒られそうなので止めました。
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高音や低音の出し方など難しいテクニックがあるようです。
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パリージョを叩きながらサパテアートなんて同時に2つのことが出来ない自分にとっては信じられない動きです。
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最後はバイラオールの若い男性の登場です。
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静かにスタートします。
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昔に比べてかっこいい男性が増えたようです。
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足先に観客の視線が集中します。
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かっこいいです。
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静かな流れと激しさが押し寄せる波のようです。
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男性の足さばきはかっこいいです。
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ブーツも特注なんでしょうね。
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また足元に視線が集中します。
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人間技とは思えない足の動きです。
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「オーレ!」
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楽しい1時間30分堪能しました。
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セビリアの美術館で観てきた近代スペイン絵画の絵を思い出します。今回の旅で新たに知ったジャンルでした。
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あっという間に人が捌けていきます。最後に表に出て記念写真を1枚。20年前に行ったタブラオはどこだったのか謎が残ります。
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バスは車の停められるカテドラルの裏で全員を下ろしました。街灯が明るいので王室礼拝堂の脇を通ってホテルに戻ります。
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Corral del Carbonとあったので昔のキャラバン、商隊宿の後ではないでしょうか。昼間見たら中庭があって、昔トルコを旅しているときに車で立ち寄ったキャラバン・サライに似ていました。夜は扉が固く閉ざされています。
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昔はこんな時間にこんな場所を歩かせたら怒られましたが今ではもう大丈夫です。
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部屋に戻ってアルハンブラビールのスペシャルで乾杯です。無事グラナダの旅も終わりました。
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瓶物は全部飲んでおかないと翌日持って移動しなければなりません。
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帰国後に昔の写真を見直してみると20年前に行った洞窟タブラオの写真が残っていました。
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改めてフォトショップで修正してみたらかなりきれいになりました。
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昔の方が風情があって良かったような気がします。
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1部と2部を通しで観たのですが、踊り手の女性もどんどん増えていって迫力がありました。
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翌日はグラナダ駅からサンタ・アナ駅までバスで移動して、一度マドリッドに戻ってからそのままトレドへ移動します。旅も終わりに近づいてきました。
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