2018/05/02 - 2018/05/02
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kojikojiさん
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グラナダ到着の翌日は苦労して予約したアルハンブラ宮殿の見学です。出発の2か月ほど前に各所の予約を始めたのですが、順番はホテル、列車、旅程が先のバルセロナのガウディやモンタネールの建築作品といった具合です。バルセロナの予約が済んだ後はセビリアからコルドバを飛ばしてアルハンブラ宮殿に取り掛かりましたが、公式サイトではすでに完売になっていました。他のチケットの抱き合わせも全てダメです。それからネットでいろいろ調べてグラナダカード経由で予約できましたが残り2枚というギリギリのところでした。そんな思いもあり当日の朝はかなり早く目が覚めてしまいました。仕方ないので支度をして町中を散歩することにしました。大聖堂辺りを歩くのはすぐに終わってしまい、ヌエバ広場辺りまで来るとだーろ川沿いに進んでみたくなり、結局アルバイシンのサンタ・ニコラス展望台まで登ってしまいました。思ったより時間はかかりま千でしたが、妻には8時には戻りますと言っていました。すでに7時40分ですが、展望台から眺める朝陽に浮かぶアルハンブラ宮殿の姿はあまりに美しく、しばらく離れることが出来ませんでした。誰もいない展望台に一人宮殿と背景のシエラネバダの山並みの美しさは忘れられないでしょう。8時少し前に展望台からホテルまで一気に走り下りましたが着いたのは8時20分でした。ホテルの部屋は入口の上だったので帰りを待っている妻と目が合ってしまいました。朝食後はインフォメーションでバスのチケットをもらいアルハンブラ宮殿に向かいます。まずはヘネラリフェ離宮の庭園の見学から始まります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝6時頃に目が覚めてしまったので散歩に出掛けました。まだ日が昇っていないようで薄暗い時間帯です。
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王室礼拝堂の屋根の十字架と重なる夜明け前の月。
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王室礼拝堂のファサードは意外なほどにシンプルです。見学の入り口は左側にありました。
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昨晩遅くまで準備をしていたクルス・デ・マヨの飾りも出来上がっていました。
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大聖堂前の広場には誰もいなく厳かな雰囲気でした。
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大聖堂のファサードを見てしまうとこの辺りで見るものも無いのでアルバイシンの方に行ってみようと思いました。
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昔の記憶を辿ってヌエバ広場の方へ行ってみます。
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誰もいないヌエバ広場の奥のサンタ・アナ広場。ここまで来て思い出しました。この広場のテラス席でお昼を食べていたらアメリカ人の大学生に話しかけられました。ニューヨークから一人旅で来たという話を聞いて、ちょうど弟がニューヨークへ留学していたこともあり話が弾みました。
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1513年から56年間、アンダルシア最高裁判所として使われた建物も静まり返っています。
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誰もいないので広場の敷石がとても綺麗です。
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アルバイシンやヘネラリフェ公園がら流れ出たダ~ロ川に沿って歩いてみます。この辺りからがダーロ街道と呼ばれます。
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グラナダのシンボルのザクロのレリーフがありました。通る人が触るのでピカピカに輝いています。
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悲しみのパセオ(Paseo de los Tristes)という広場にある1609年に造られたバロック噴水。アルハンブラ宮殿の姿が少し見えてきて興奮します。
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こうなるともっとアルハンブラ宮殿の姿を見たくなってきて、アルバイシンの坂道を上がってゆきます。
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登るに連れてその姿が徐々に見えて来てさらに興奮してきます。
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きれいな藤が花盛りでした。今年は日本の藤も早かったですが、グラナダの藤は満開でした。
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アルカサバの全体が見渡せます。この辺りがアルハンブラ宮殿では一番古いエリアだそうです。ローマ時代にはすでに城塞があり。その後の9世紀ころにはキリスト教国から守るためにアルカサバが築かれたそうです。
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家の壁一面に陶器が飾られた家は有名なようでこの日の夜のフラメンコの前のアルバイシンの夜景巡りでも紹介されていました。
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だいぶ朝日が上がってきました。
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こんな写真を撮るのはオランダのスヘフェーニンゲン(スケベニンゲン)の海岸以来です。ちょっと足長になるので嬉しい気分。なんて言っていますが妻と約束した散歩の時間はあと20分くらいしかありません。
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午前7時40分、とうとうサン・ニコラス展望台まで上がり切りました。誰もいない展望台で一人アルハンブラ宮殿と対峙します。
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アルカサバにはすっかり朝日が当たっています。
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その左に続くカルロス5世宮殿からナルス宮殿、サンタ・マリア教会にも日が当たり始めています。
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ヘネラリフェ庭園の一番奥の北のパビリオンと呼ばれる建物群まで見渡せます。
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刻一刻と光の当たる部分が増えていきます。それに伴い背後のシエラネバダの山並みの姿もはっきりしていきます。
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これからこの宮殿全体を見学するのだと思うと感慨深いものがあります。
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サンタ・マリア教会の鐘楼の先に見えるシエラネバダの雪山が美しいです。
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シエラネバダ山脈の最高峰は標高3,478mのムラセン山で、ムラセン山はスペイン本土でもっとも高い山です。スペインとしては大西洋上のカナリア諸島のテネリフェ島にある標高3,718mのテイデ山が一番だそうです。バルセロナ発着のカナリア諸島のクルーズにも近い将来行ってみたいと考えています。タリファからタンジールへは行きましたが、ジブラルタル海峡を横切ったことはまだありません。
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サン・ニコラス展望台からは走ってホテルまで戻りました。約束した8時はとうに過ぎ20分の遅刻です。その間の写真は1枚もありません。
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朝食はホテル入り口の左手にあるバルです。夜は地元のお客で賑わっていますが、朝はホテルの朝食会場です。今回の旅ではNHホテルには3か所泊まりましたが、特出すべきは朝食の種類の多さと質の高さです。飲み物はフレッシュジュースが6種類くらいにカバやワインも置かれています。生ハムやチーズも豊富で、サラダは球体のプラスチックのパックに入っているので好みの味付けをした後に混ぜるのに便利です。
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パンの種類も多く、味の付いたデニッシュやペストリーもたくさんあります。ビスケットにマフィン…。種類が多くてほとんど食べられなかったですが。フルーツやデザートも趣向を凝らしているので楽しいです。オレンジとストろべりーのジェリーは共通のようで他のホテルにもありました。
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前日の晩に満腹になるほど中華を食べても朝ごはんもしっかりいただけました。旅行時は朝ごはんをしっかり食べておかないと歩き疲れが非常に辛くなります。若いころの旅行では朝食が無くてもその分安ければいいと思っていましたが、最近の旅では朝食は必須になりました。
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コーナにはなっていませんが、卵料理やコーヒーはスタッフにお願いして持ってきてもらうこともできます。さあ満腹になったところでアルハンブラ宮殿に行きましょう。
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まずはホテルのすぐ近くの市庁舎の中にあるツーリスト・インフォメーションへ行きます。左上のグラナダカードと英語を選択してレシートを受け取ります。
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部屋の中にはカウンターがあり、事前に予約して出力したグラナダカードを見せるとバスの乗車券をもらえます。旅の2カ月前に列車とホテルの予約が済んだ後にバルセロナのガウディやモンタネールの予約を済ませ、アルハンブラと思ったらチケットはすでに売り切れでした。そこでいろいろ調べてグラナダカードに行きつき、予約は出来ました。ネットでは早朝に当日券を求めて買えなかった悲惨な話も多かったので一安心です。カウンターのお姉さんはテーブルクロスのような地図に必要事項を書き込んで、1枚剥がして持たせてくれます。
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あとは大通りを進んでイザベル・カトリカ広場の先のバス停留所に行けば良い訳です。昨晩食べたのとは別のお菓子屋さんのピオノノの看板。ここのジェラートは美味しかったです。店のおじさんも親切で面白い人でした。
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ホチキスで止められたバスチケットを渡すと運転手さんは2枚切り取って返してくれます。ミニバンのようなバスは観光客用かと思っていましたが、地元の人の比率が高かったです。これで朝9時30分ころですが混雑はしていませんでした。
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ナルス宮殿はお昼の12時30分の予約なので一番奥のチケット売り場でバスを降ります。こんなバスでアルハンブラへ行くルートはC3です。このまま乗っていれば裁きの門へも行くことが出来ます。
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この入り口から入ってヘネラリフェ庭園から見学を始めます。
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アルハンブラの丘の町とは反対側の東側の丘は「太陽の丘」と呼ばれ王の所有する庭園や果樹園や農園があったそうです。現在残っているのはこのヘネラリフェ庭園だけです。
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名前のヘネラリーフェはアラブ語の果樹園や庭園や天国を意味するへナットと建築家や技術者を意味するアリーフの合成語だそうです。1319年にイスマール1世の治世に夏の離宮として造られたそうです。
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延々と続く糸杉の並木が美しいです。糸杉は真っすぐ伸びで分厚い緑の壁を作るのでイスラム庭園では庭木としてよく使われたそうです。
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この辺りは果樹園の跡に造られた新庭園で1931年に造られた部分です。
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でも造りは似ているので最初からテンションが上がってきます。
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この辺りは同じタイミングで入場した中国の団体さんと韓国の団体さんと一緒です。中国語の説明は聞いていても何となくわかるのですが、韓国語は全く分かりません。ハングルも全く読めないので、隣の国でありながら世界で一番遠い国という感じです。
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少し時間をおいて歩かないと団体さんに呑み込まれてしまいます。
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左側が少し開けた場所に出ました。アルハンブラ宮殿の城壁とサンタ・マリア教会が望めます。
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そして丘の向こうにアルバイシンの白い建物が見えます。
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ヘネラリフェの庭園も藤が満開でしたが、木香薔薇との組み合わせもきれいです。でもどちらもどんどんツルを延ばす植物です。庭園にはたくさんの植木職人差が働いていましたが大変だろうなと思います。
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パティオには小さな池に噴水がちりばめられています。
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ヘネラリフェの宮殿に入っていきます。
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インドネシアのバリ島には酢バックという水利システムがあり、棚田喉の水田にも水が行き渡るように設計されていましたが、遠く離れたスペインでも水利システムを構築して池や噴水に水が行き渡るようにしたのでしょうね。
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宮殿の別荘とか離宮といえば瀟洒な建物を想像しがちですが、こちらはどちらかと言えば一見簡素な東屋風の佇まいです。
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白色の石はグラナダを流れるダーロ川から集められたそうです。団体さんを見送ってしまえば貸切状態のヘネラリフェ庭園です。午前中はこちらが空いているのかもしれません。
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有名な「アセキアの中庭(Patio de la Acequia)」です。保存状態の良いスペイン・イスラム様式の庭園として知られています。アセキアとはスペインの伝統的な水路という意味だそうです。この時期に限ったことではないのでしょうが色とりどりの花が植えられ天国のようです。
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前日コルドバのアルカサルで美しい庭園を見て来たのが遠い昔のように感じられます。
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今回の旅ではアンダルシアのゴールデンルートを周るだけでもあと4日か欲しいところでした。とはいえセビリアとコルドバとグラナダのうち2都市削るという事も現実的ではありませんでした。昨年のうちに2週間強で航空券を押さえてしまった弊害をヒシヒシと感じます。
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でも妻の念願のアンダルシアの旅だったのでこれで良かったと思います。
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それにしても美しい庭園です。
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「 ヴェルサイユの宮廷庭師」という建築家ル・ノートルと女性庭師の出会いのロマンス映画がありましたが、ここの庭師さんは観たところではグリーンのポロシャツを着た男性ばかりでした。
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カチッとした糸杉の並木だったり角張った中庭に囲まれた庭園ですが、この植え込みのセンスの良さには感嘆します。
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一見バラバラに雑然と植えられているようですべて計画されていると思います。以前池袋の百貨店の屋上庭園をゼロから造り上げるプロジェクトを任されたことがありますが、壁面緑化では約1メートル角のパネルにまるで絵を描くように草花を配置していく設計者と仕事させていただきました。同じような図面があるのかもしれません。
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更にアルハンブラ宮殿が近くに見えてきました。夏の離宮と言いながらこの距離を考えるとイスラムの王たちは忙しくて遠くには行けなかったのではないでしょうか?
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少し時間をおいて団体さんの移動するのを待ちます。
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そうしないとこんな写真を撮ることは出来ませんから。
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庭を反対側に見ると全く雰囲気が違います。やはりアルバイシン川を望んだ方が美しいのですね。太陽光線の具合もあるのでここは午前中に来た方が良いのでしょう。
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誰もいなくなったパティオの見学をします。
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王の間と見晴らしの塔の柱のアーチには超細密な彫刻が施されています。内部にはアラビア文字が見事に意匠化された壁面装飾があります。
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窓とそこに切り取られたアルバイシン地区の景色は、まるで一幅の絵画のようです。これらの高度な技術とイスラム独特の美意識には驚かされます。
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20年前も同じように感動したのを思い出しました。よく雑誌の写真にも使われているアングルですね。プロが撮るともっときれいなのでしょう。
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窓からの景色も美しいですが、残っているレリーフの美しさもすごいです。
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アルバイシンの白い街並みからサクロモンテの丘まで見渡せます。遠く山並みまで見渡せるほど天気の良い日でした。
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アセキアの中庭の隣にはスルタナの中庭(Patio de Sultana)があります。
スルタナとは王妃の意味で、王妃と騎士が王の目を盗み逢瀬を重ねていた場所なのだそうです。 -
噴水はどれも高低差を活かした自然の力で噴き出しているそうです。絶え間なく聞こえる水音に癒されます。
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高低差を利用した噴水はヨーロッパに数多くありますが、どこも台地の上に貯水池を置き規模の大きい噴水を設けていますが、この庭の噴水はあくまでも上品に控えめです。
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青い空に白いアーチが映えます。
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蔦で覆われた東屋の上には獅子の像が一対置かれています。中央には紋章の形の石板が置かれているのでスペイン時代になってからの物だと思います。
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肉眼では遠い山並みも望遠レンズで切り取るとすぐ近くにように見えます。
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スルタナの庭園を抜けると「水の階段(Escalera del Aqua)」があり、両脇の手摺には涼しげに水が流れていています。この水はシエラネバダ山脈を源流とするそうです。
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水の階段とは良く名づけたものだと思います。手摺を勢いよく水が流れています。
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「水の階段」を上り切るとミラドール・ロマンティコと呼ばれる建物があります。19世紀前半のネオゴシック形式の建築で、他の建物とデザインが違います。ヘネラリフェで最も高い場所にあり、アルハンブラ宮殿をはじめアルバイシン地区を望むことが出来ます。
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この庭の藤もきれいでしたが、牡丹の花もきれいでした。何やら風景が中国風に見えてきたのは風が運ぶ中国語のせいだけではなさそうです。
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ヘネラリフェの庭園の一番高いところを見学してこれで終わりです。時間を調整しながら先へ進みます。
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王の水路の一部です。ムハンマド1世が13世紀にサビカの丘の上に要塞都市を設計したとき、彼は水がないことを認識していました。水がなければ都市の発展は不可能だったので、ローマ人がセネス・デ・ラ・ヴェガの金鉱山に水を運ぶために作った貯水池とその技術に基づいて、彼はアルハンブラに水を送る独創的なシステムを設計しました。
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新緑の美しい時期で、風が渡るたびに葉のこすれる優しい音が聞こえてきます。
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この辺りはメディナと呼ばれた市街地だったところで宮殿と言いながら一般の人々も住んでいたそうです。
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現在は果樹園のような風情でオレンジの木がたくさん植えられていました。
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残されているレンガ積みの壁の跡に住宅が並んでいた痕跡を感じます。
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日本でも藤の花を見に行くことはないのですが、スペインで藤の花を見るとは思いませんでした。
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美しい刈込の歩道が続きます。日陰を求めてこの道を進みます。
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誰も足を止めるエリアではありませんが、個人的にはとても気に入ったところです。
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遺跡と美しい花の組み合わせは生と死の対比のようなものを感じます。
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パラドールまでやってきました。ここの宿泊も考えたのですが2泊でグラナダを観光しようと思ったら無理でしたし、部屋も空いていませんでした。ランチでもと思いましたが、ネットからは予約が入れられませんでした。ということで入り口の写真だけで。パラドールはポルトガル旅行の続きのスペイン旅行でサンチアゴ・デ・コンポステーラで泊まっただけです。
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その先にはホテル・アメリカン。お昼はここで食べようと考えています。
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そして寄木細工のラグーナ・タラセアというお店。タラセアが寄木という意味です。ちょっと立ち寄ってみます。
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20年前にも立ち寄りましたが、何も買わなくて後で後悔したところでもあります。
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店に入るとご主人のミゲル・ラグーナさんが寄木細工について教えてくれました。
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光沢のあるものと無いものでは艶消しになった物の方が良いそうです。また白い部分は動物の骨や角を加工したものだそうです。安いものはプラスチックだそうです。木の部分も良いものは堅木の素材の色で、安いものは安価な木材に染色しているそうです。
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直径40センチほどのプレートで130ユーロと言い値段ですが、手間を考えたら安いとも言えます。3パターンありどれにしようか考えていたら、日本の団体さんが大勢入ってこられたので「後でまた戻ってきます。」と言い残して先を急ぎます。まだ宮殿の見学が残っているので、荷物を持って行くわけにはいきません。
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サンタ・マリア教会の下までやってきました。ここも藤の花がきれいでした。
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中に入ると表の暑さが消えます。十字架のキリストの下にピエタの像が祀られています。
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こんな郵便ポストがあったので絵葉書を投函したいところでしたが、手持ちがありませんでした。
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この辺りからシエラネバダの山並みが見えました。
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まだナスル宮殿の入場時間に余裕があるのでカルロス5世宮殿に入ることにします。
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カルロス5世はカトリック両王であるイザベラ女王とフェルナンド2世の孫です。16世紀に建築が始まり、グラナダに住むイスラム教徒から資金を調達しようとしますが、ムーア人の追放と重なって頓挫し、完成されたのは18世紀になってからのことだそうです。
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建物の大きさと円形の形以外はシンプルな建築です。1階と2階がありどちらも一周することが出来ます。
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ローマのパンテオンで感じる円窓の光と影の面白さを感じます。まるで巨大な日時計の中に身を置いたようです。
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まもなく正午にこの影の位置だと考えると巨大な日時計というのは外れてはいないかもしれません
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2階の回廊の方が美しいようです。またアルハンブラ宮殿に残された出土品の博物館や絵画を陳列した美術館、現代の作家のエキシビジョンのホールなどいくつもの美術館が中に入っています。ほとんどが無料でしたが、一つだけ有料のところがありました。
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出土品の博物館はイスラムからキリスト教までの歴史が分かり面白かったです。絵画の並んだ美術館も良かったのですがどこも写真の撮影が禁止だったのが残念です。ここだけ何故写真がNGなのか分かりません。
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意外に面白いカルロス5世宮殿でした。20年前はほとんど素通りしただけでしたので見直しが出来て良かったです。
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早朝にアルバイシンのサン・ニコラス展望台から眺めた塔が目の前に並んでいます。
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という事はダーロ川の谷の向こうにアルバイシンの展望台が見える訳です。
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朝は誰もいなかった展望台もすごい人でした。午後にもう一度展望台に行き、夜遅くにもう一度夜景を見に行くことになります。
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少し時間調整してなする宮殿の入場に供えます。この辺りの庭は見せる庭というよりは圃場のようでここで育てて宮殿の庭に移しているのではないでしょうか。
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アルハンブラ宮殿の中でも最古の建物のひとつであるブドウ酒の門のある近くは大きなトイレがあるので何度も利用しました。というかここにしかないのでトイレを起点に各宮殿やアルカサルを見学しているような気になります。ワイン門の名前の由来は門内で無税でワインを売ったからだそうですが、販売が始まったのは1554年からだそうです。さあ準備は整いナスル朝宮殿の見学に進みます。
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