2018/05/05 - 2018/05/05
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kojikojiさん
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「ボティン」で食事をした後は「王宮」に来ました。日はまだ高いですが午後6時近くになっています。王宮は2度目でしたがほとんど記憶に残っていませんでした。1時間ほどかけて見学した後はこの日の予定は無いので妻の希望のお買い物タイムです。プエルタ・デル・ソル近くの「エル・コンテ・イングレス」でトランクを買ったり、ロルサーの4輪ショッピングカートを買うことが出来ました。本当に買う気があるのかなと半信半疑でしたが、すぐに本気だと分かりました。お店の日本語通訳のアドバイザーさんまで来てもらって調べてもらい、もう1軒の店にあることが分かりました。急ぎ行ってみると欲しかったものがあり、すぐに買い物は終わりました。折り畳むと先に買ったトランクにうまいこと納まりましたのでこれにはびっくりです。さらにホテルに戻ってトレドで買った絵を入れてみると寸分の隙間もなくぴったり納まって2度ビックリです。「ラ・ビオレータ」というお菓子屋さんでも閉店ギリギリアウトでしたが、店を開けてもらって買い物が出来ました。何か綱渡りのような買い物タイムでしたが結果オーライです。店の前でタクシーもすぐにつかまりホテルへ直行します。部屋で1時間ほど横になって今回の旅最後のフラメンコの鑑賞で「カサ・パタス」へ行きました。いろいろ調べてここを最後にした方が良いと思ったのですが、その通りですごい踊りを観ることが出来ました。この日も具合が悪いのに午前様でホテルに戻りました。そんな旅も残りあと1日だけとなりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「王宮」に到着しました。さすがに王宮なのでセキュリティに荷物を通して、奥のコインロッカーに荷物を預けて身軽になります。まずは広い前庭に立ってみます。現在宮殿のある場所は10世紀からマイリットと呼ばれる要塞が建っていたそうです。マイリットはコルドバ太守モハンマド1世の辺境の要塞として建設され、トレド王国の独立後はムーア人に継承されます。1085年にマドリッドがカスティーリャ王アルフォンソ6世によって陥落すると大邸宅はカスティーリャ王が代々使います。1329年にスティーリャ王アルフォンソ11世は初めてマドリードにコルテスを招集し、フェリペ2世は1561年に宮廷をマドリッドに移します。
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古いアルカサルはこの場所に16世紀に建てられますが1734年12月24日全焼してしまいます。フェリペ5世は同じ場所に新たな宮殿の建設を命じ、建設は1738年から1755年にかけて行われ、フィリッポ・ユヴァーラとジョヴァンニ・バッティスタ・サンチェッティによってイタリアの建築家で彫刻家でもあるジョバンニ・ベルニーニ風に建てられたそうです。言われてみればサン・ピエトロのファサードと広場を思わせます。
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宮殿の西側の部分は「カンポ・デル・モーロ」という庭園であります。1109年にここでムーア人首領アリ・ベン・ユースフとその部下たちが、キリスト教徒からマドリッドとアルカサルを奪還しようとした故事にちなむ名前だそうです。
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王宮の真正面に見えるのはアルムデナ大聖堂です。アルムデナの聖母に捧げるマドリッドの新大聖堂建設計画は16世紀に始まりますが、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世に聖別された1993年まで完成しなかったそうです。
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この宮殿の部屋数は 3,418室もあり、公開されているのはその内のごく一部だそうです。それでも一通り見学するには結構な時間を要しました。床面積は 13万5千平米で、ヨーロッパの宮殿としては最大だそうです。見学できる範囲がわずかなので大きさは実感できませんでした。
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サバティーニの設計による70段の正階段を上がっていきます。何となくブダペストの国会議事堂の階段を思い出させます。
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階段を半分登ったところにスペインの国章が飾られています。スペイン王の王冠の下の盾は左上がカスティーリャ王国の塔、右のライオンはレオン王国を表し、右下はナバラ王国で左のストライプがアラゴン王国です。中央のフルール・ド・リスというアイリスの花はブルボン家を表します。縦の一番下のザクロはグラナダ王国です。
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国章の前に建つと壮麗な階段室の全体が見渡せます。
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ティエポロの天井画がある「王座の間」や「アラバルダロスの間」、カルロス3世により「近衛兵の間」となった舞踊の間、植物をモチーフにした大胆な装飾の「ガスパリーニの小間」、また薬草の棚、陶製の容器、ラ・グランハ製ガラス瓶のほか、王室の人々のために書かれた処方箋も残る王室薬局、伝説的なアントニオ・ストラディバリにより製作された弦楽器のコレクションのある王室礼拝堂などが見所です。
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王宮の内部はお部屋ごとにテーマが異なり、隣の部屋へと進むごとに色調や装飾ががらりと変わるので飽きずに見学できました。飾られている絵画はゴヤやカラヴァッジオなど美術館並みの作品が並びます。調度品も贅沢を極め、展示品の中ではストラディヴァリウスが目を惹きます。バイオリンが4台にヴィオラが3台と合計7台ものストラディバリウスがありました。しかもストラディバリウスのなかでも最上級のもので総額140億から150億円もするそうです。個人的にはシノワズリー(中華趣味)がテーマの部屋が印象に残りました。
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現在のスペイン王室の肖像画が飾ってありました。ファン・カルロス1世とソフィア・デ・グレシア・イ・ディナマルカと3人の子供たちです。右にフェリペ6世、左の2人は娘のエレナとクリスティーナ。王位を継承してもファン・カルロスさんの力は強いのだなと感じました。この肖像画から先のカーテンの先は撮影禁止です。
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1時間ほどで見学が終わりました。不思議なもので真剣に見学したり絵画を観ている間は体調の悪いことを忘れることが出来ました。
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公開していない部屋にもすごい装飾が施されているのでしょうか。
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夕方という事もあって思ったよりも空いていました。日本のゴールデンウイークは中国でも大型連休なので中国のツアーの方が多かったです。我が家は中国旅行も好きなのでおばさんたちの真似をしてみました。みなさんポーズの取り方が上手ですよね。
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2000年に初めて上海に行った頃は誰も携帯もカメラも持っていませんでした。外灘ではおじさんカメラ屋の商売が成り立っていた頃でしたが、その頃からポーズの取り方が上手でした。
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王宮を出て「オリエンテ広場」からプエルタ・デル・ソルを目指します。正面は王立劇場で、ベラスケスの肖像画を元に造られたフェリペ4世の騎馬像が置かれてありました。
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この日はとても暑く散歩している犬も池に飛び込んでいます。
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昔は全く騎馬像には興味が無かったのですが、ブダペストで聖イシュトバーンの騎馬像を見て以来興味を持つようになりました。
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アレナル通りをブラブラ歩いていきます。
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サン・ヒネス教会の脇に古本屋がありました。さすがにスペイン語の本を買おうという気にはなりませんでした。
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昔はこんな店で趣味の古地図を探し出すような鼻が利いたのですが最近はダメです。
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ちょっとそれを着るのは無理だと思いますよ。
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すごいフラメンコの衣装を売っているお店がありました。
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髪飾りもアンダルシアのお土産物屋で売っている物とは全く違います。
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買うつもりはなくても興味はあるのでお店の中も見せてもらいました。
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アクセサリーか扇子を買っても良かったかなと思いました。
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有名な「マティ」というお店でした。
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「プエルタ・デル・ソル」に到着です。ここでまずはアレナル通りに近い方の「エル・コンテ・イングレス」に入ります。妻がどうしても買いたかったロルサーというスペインのショッピングカートを探しにです。こちらの店はファッションがメインの店で見つかりませんでした。バック売り場にトランクが売っていたのでトレドで買った絵を入れるために1個買いました。そこでショッピングカートについて尋ねると日本語のアドバイザーの方が来てくれました。
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すぐに調べてくれてグランビア側の店に売っていると教えてくれました。バック売り場の方も含めてこの百貨店のスタッフの人は皆さん親切でした。トランクをガラガラ引きながら店を移ると言われたフロアですぐに見つかりました。日本では手に入らない4輪タイプがたくさん並んでいます。値段も安い!すぐにお支払いしてトランクに入れてみるとちょうどぴたり納まりました。
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そしてさらにガラガラとトランクを引いて「ラ・ビオレータ」というお菓子屋さんに到着しました。ちょうど午後8時で店仕舞いしていました。そこを何とかとお願いして店に入れてもらいました。
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買いたかったのはこのスミレのキャンディーです。本物のスミレの砂糖漬けはウィーンで買ったものがまだ残っているのでキャンディーにしました。これで3ユーロなので20個まとめ買いしてお土産にしました。閉店間際に大量に買ったので店の人総出でお花をつけてくれました。
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フルーツの砂糖漬けも美味しそうでした。パッケージも可愛らしいです。
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マロングラッセを200グラムも自分用にお土産にしました。これもお薦めの美味しさです。我々が大量に買い物している間にも次から飛び込みでお客さんが入ってきて申し訳なかったです。
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我々が出るとすぐにシャッターが下りて店仕舞いでしたが、その後もたくさん買い物に来る人がいました。翌日は日曜日でお安いなので我々にもこの日しかチャンスはありませんでした。
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この店も100年以上の老舗のプレートが埋められていました。
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この日は王宮からソルを抜けてここまで来ましたが、30年前に妻はパリの仕事の後にマドリッドに来ていました。王宮から同じルートでここまで来て「プラド美術館」に向かっていましたが、2人組のひったくりに遭ったそうです。一緒にいたガイドさんは倒されて怪我をされ、プラド美術館へ行くことが出来なくなりました。今回の旅はそんな過去へのリベンジでもありました。買い物し過ぎですごい荷物になったのでタクシーでホテルに戻ります。
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2週間旅してパンパンになったバートンのバック2個以外に1日でこれだけバックが増えました。一体だれが持って帰るのでしょう。
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トレドで買った絵もぴったりと隙間なくトランクにぴったり納まりました。その後部屋のベットでひと眠りしました。相変わらず体調は最悪です。
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この日は今回の旅で4回目のフラメンコを観に行く日でした。ホテルから20分ほど歩いたところにある「カサ・パタス」という店です。
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こんなお店ですが中は週末で大混雑です。
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フラメンコは奥の劇場で鑑賞するので、手前のカウンターでチケットを引き替えます。人気のある有名な店なので予約しなければ入れないと思います。
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ステージの横の席でした。横の席には日本人の女性が2人いらっしゃいましたが、フラメンコについて非常に詳しい方々でした。
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このタブラオはいつだれのステージがあるという情報も調べられるので詳しい人が来る店のようです。土曜日のセカンドステージですが満席でした。
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1ドリンクとおつまみのミックスナッツがサービスされます。体調が悪いのでナッツには手が出ません。
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待っている間に記念写真を撮りましたが顔が死んでいます。ステージは写真撮影禁止です。今回セビリアとグラナダとマドリッドで3回フラメンコを観ていましたが、ここのステージが一番すごかったです。この店はフラメンコ愛好家の総本山とされるタブラオで、コラール・デ・ラ・モレリアと並んでニューヨーク・タイムズ誌の「死ぬまでに観たい1000の場所」で紹介されています。
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ステージが終わった後に女性の踊り手のお孫さんの女の子がステージに上がって人踊り。大団円でステージは終わりました。
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この日も午前様でホテルに戻りました。アトーチャ駅近くのクラブは若い女の子でごった返していました。ここまで2週間の旅も翌日が最終日になります。
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