2015/06/24 - 2015/06/24
5位(同エリア123件中)
キートンさん
スイス4日目となる15日目はアンデルマットからアレッチ地域のフィーシュに移動し、世界遺産(自然遺産)に登録される「アレッチ氷河」を堪能する日です。
「アレッチ氷河」は長さ23.6km、面積117.6?でヨーロッパ最大の氷河。
その上流部は人気のユングフラウヨッホからも見れますが、アレッチ地域は岸から氷河を見ることになります。
前編では、「アレッチ氷河」全体を見渡せるという「エッギスホルン」に登り、フィーシャーアルプからベットマーアルプまでハイキングを行います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
モノポール・メトロポールの朝食は7:00から食べることができた。
このところ朝食は似たような感じだが、朝食付きはありがたい。 -
天候が特に重要な本日。
幸先よく、スイス4日目にして一番の青空が広がっている。 -
アンデルマットの駅の窓口でフィーシュまでの乗車券を購入。
「マッターホルン・ゴッダルト鉄道」が運営しているこの区間はユーレイルパスではカバーしていない路線だが、25%オフの適用があり18.8スイスフランだった。
アンデルマット7:37発のヴィスプ行き列車に乗車する。
「線路を横切ってはいけません!」とここはまともな日本語だ。
ヨーロッパでも中国語・韓国語の表示が多く見られるようになったが、スイスはまだ日本人勢力が強そうだ。 -
アンデルマットを出発した列車はしばらく緑の谷を走って行く。
-
レアルプに近づく頃、鉄道と道路が2kmくらい平行に走る区間がある。
この道路は「007ゴールドフィンガー」(1964年)で、ボンドカーのタイヤのハブから出る刃で並走する車をパンクさせるシーンのロケ地となった。
「007ゴールドフィンガー」(1964年)フルカ峠からのシーン
https://www.youtube.com/watch?v=3RdK51Igeqc -
レアルプの駅からはフルカ峠へと続く九十九折りの道路が見える。
-
この九十九折りの道路は「007ゴールドフィンガー」で、姉を殺したゴールドフィンガーを狙撃しようとして誤ってジェームズ・ボンドの足元を撃つシーンとその直後の車で追走するシーンが撮影された。
ちなみにこの映画で出てくる山高帽の殺し屋(上の動画では運転手)を演じたハロルド坂田は、ロンドン五輪(1948年)の重量挙げ銀メダリストで後に日本でも活躍したプロレスラーとなったハワイ出身の日系アメリカ人である。 -
アンデルマットを出発して1時間10分を過ぎる頃、列車はフィーシュの街へと下りて行く。
-
フィーシュの駅から徒歩でフィーシャーアルプへ上るロープウェイ乗り場へ向かう。
重い荷物はライゼゲペックで送ってあるので2泊分の荷物を背負っての行動となる。 -
ロープウェイ乗り場の窓口でこの周辺のロープウェイやリフトが乗り放題となる「ハイキングパス」を購入。
40スイスフランくらいの料金を予想していたが、まさかの17スイスフランという破格値。
ホントにこれで乗り放題?
9:40発のロープウェイでフィーシャーアルプへ。 -
「エッギスホルン」に登るにはフィーシャーアルプからもう一本ロープウェイに乗り継がないといけないが、どうやら上部は雲がかかっている。
山頂からの視界はどうなのか気になる・・・ -
2本目のロープウェイが上の駅に近づく頃、視界が開けてきた。
これは期待できるかも。 -
ロープウェイを降りて外に出てみると最高の快晴だった。
-
すでに目の前にヨーロッパ最大の「アレッチ氷河」が流れている。
ここでも充分素晴らしいのだが、目的地の「エッギスホルン」の山頂はここから片道30分ほど歩く。 -
目指すは前方の黒い頂。
「エッギスホルン」自体はお世辞にも美しいとはいえない山だが、展望台としては極上のはずである。 -
ガレ場が多くやや歩きにくいが、気分は軽やか。
-
この好天の中、山頂を目指すハイカーは多い。
-
そこが登山ルート?
歩きにくそうだと思っていたら、別にルートがあった。
シーズンは始まったばかりで残雪もある。 -
そして10:38、念願のエッギスホルン山頂(標高2926m)に到着。
これは・・・この旅で一番の快晴じゃなかろうか! -
ロープウェイの上の駅から歩いて来た道のり。
その向こうの頂は標高2869mの「ベットマーホルン」だろう。 -
イチオシ
素晴らしい!
ただただ、その言葉しか出てこない。
この日、この時、この場所で、この快晴に出会わなければ、この旅の印象は違ったものになっていたかもしれない。 -
イチオシ
山頂より氷河寄りにたたずむ女性ハイカーが。
あそこの方がもっと見晴らしが良いかも。
足をのばしてみよう。 -
そこにはまさに白い大河が横たわっていた。
さすがヨーロッパ最大の氷河だ。
最も高く見える峰が標高4193mの「アレッチホルン」、その右に標高3810mの「ドライエックホルン」。
「ドライエックホルン」の向こう右側に顔を出している「ユングフラウ」、鞍部の「ユングフラウヨッホ」、その右側の「メンヒ」の付近が「アレッチ氷河」の源流となる。 -
「アレッチ氷河」はここで右カーブを描いた後、南西方向に流れていく。
-
氷河が氷の河だってことをこの世で一番実感できるのはたぶんここだと思う。
よく晴れてくれた。
泣きそうだ。 -
エッギスホルンから見た標高4158mのユングフラウ。
-
その右側に標高4107mのメンヒと標高3970mのアイガーがある。
-
アレッチ氷河の右側に見える最も高い山は、標高4273mのベルナーアルプス最高峰「フィンスターアールホルン」。
その右の方にも氷河の一部が見えている。
「フィーシャー氷河」だろう。
その手前に見える湖は「フォルダーゼー」。
午後のハイキングでこの付近を歩く予定にしている。 -
イチオシ
距離は遠いが「フィーシャー氷河」の方向の山岳風景も素晴らしい。
推定になるが、中央の雲がかかっているのが標高3631mのオーバーアールホルン、左側に標高3637mのフィンスュターアールロートホルン、右側に標高3446mのヴァセンホルンだと思われる。 -
誰もがこの絶景をカメラに収める。
そういうシーンをジオラマモードで。 -
氷河はどこも地球温暖化で縮小しつつある。
これが過去の風景となる前に、記録にも記憶にも留めておこう。 -
時刻はまだ11:00前だが、こんな絶景の陽光の下。
ここで至福のランチをいただく。 -
氷河の上には黒い筋と細かい無数のしわ。
-
氷河が解けてできた水溜りはブルーに見える。
-
あまりの好天と絶景のために、ついつい長居していしまった。
今日はこの旅で最も長い距離を歩く日だ。
11:15、そろそろここは下山しなくては。 -
山頂からロープウェイの駅に戻る途中から見えたフィーシャーアルプ。
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ロープウェイの上の駅付近は少し観光客やハイカーが増えていた。
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11:55頃のロープウェイで一旦フィーシャーアルプまで下りる。
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鉄道の通るローヌ谷とアレッチ氷河の間に連なる山々の中腹には南側に「アレッチ台地」と呼ばれるテラス状の地形となっている。
フィーシャーアルプやベットマーアルプはその「アレッチ台地」にある集落である。 -
イチオシ
フィーシャーアルプの南側にはミシャベル山群が連なっている。
-
フィーシャーアルプから見上げると、上の駅あたりの雲はすっかりなくなっていた。
-
これからの行程をここで確認。
まず、フィーシャーアルプからベットマーアルプまで約1時間のハイキング。
ベットマーアルプからゴンドラでベットマーグラートまで上る。
ベットマーグラートからはアレッチ氷河に沿ってさかのぼるコース(地図の152のコース)でメイエレンゼーを目指す。
メイエレンゼーからエッギスホルンの麓を時計回りに半周するようにフィーシャーアルプまでのハイキング。
以上のような計画である。 -
12:00過ぎにフィーシャーアルプを出発。
-
ベットマーアルプまでのハイキングはアップダウンは少ないイージーコース。
所々にベンチがあり、お散歩気分でも歩ける。 -
南側のミシャベル山群を見渡すようにホテルやコテージが並んでいる。
-
イチオシ
こんなところでのんびり滞在するのも良いものだろう。
-
さらに西へ西へと歩く。
-
ローヌ川の向こうのミシャベル山群は果てしなく続いている。
-
フィーシャーアルプから40分くらいで「ベットマーゼー」が見えてきた。
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右側に標高2858mの「ベットマーホルン」、そのすぐ下にこれから乗って行くゴンドラの駅「ベットマーグラート」が見える。
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ベットマーアルプの集落とゴンドラ乗り場が見えてきた。
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13:00過ぎ、フィーシャーアルプからちょうど1時間でベットマーアルプのゴンドラ乗り場に到着。
ウォーミングアップのハイキングは終わった。
これから2つ目の展望台へと向かい、そこから長いハイキングが始まる。
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この旅行記へのコメント (2)
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- duc teruさん 2015/09/21 16:21:05
- ご訪問ご投票ありがとうございました
- キートンさん
素晴らしい絶景と山歩きのご案内それに1964,2011の007の名場面まで夢中で見てしまいました。
お久し振りですが、お礼に参上してスイス鉄道と山歩きを楽しませていただきました、又お邪魔します。
duc teru
- キートンさん からの返信 2015/09/21 20:17:02
- RE: ご訪問ご投票ありがとうございました
- こんばんは、duc teruさん。
今回の旅は「映画のロケ地を訪問する」というのも目的のひとつでした。
ロケ地巡りに関しては半分くらいがパリでしたが・・・
スイスに入ってからは前半天気が不安定でしたが、後半は好天に恵まれ良い旅となりました。
私もまた、続きを拝見させていただきます。
キートン
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