2015/06/14 - 2015/06/14
128位(同エリア1249件中)
キートンさん
5日目はベルギーのブルージュからドイツのコブレンツまでの移動日。
前編では、ブルージュでの早朝散策、鐘楼上り、運河クルーズ、街歩きと盛りだくさん。
「屋根のない美術館」と称されるブルージュの街を堪能します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
昨日に続き、今日も朝食前に早朝散策に出かける。
6:30前、まだ人通りの少ない通りを南へと歩く。 -
今日最初は「ベギン会修道院」へと向かう。
どこからがベギン会修道院なのかよくわからないが、煉瓦の門を入ったのですでに敷地内なのかな? -
ここがブルージュのベギン会修道院としてよく写真が掲載される場所。
白壁に朱の屋根が特徴的。 -
「ベギン会」は、中世の北西ヨーロッパで成立した女子のみの修道会。
ベギン会修道院は、住居、教会、付属建築物、中庭などからなり、その空間設計そのものがフランダース地方の都市・地方計画の具体的な例証であると同時に、宗教建築とフランダースの伝統建築の融合を表現していることから、13箇所のベギン会修道院が世界遺産に登録された。 -
ブルージュのベギン会修道院は、1245年にフランドル伯夫人によって設立された。
現在の建物は17世紀以降のもので、ベネディクト会修道院として利用されている。 -
ベギン会修道院を一旦東側の門から出てみると、橋の上から「愛の湖公園」が見える。
-
ベギン会修道院のことは概ねわかったんだが、わからないのがこれなんだよ。
鳥の巣箱にしては大き過ぎるし、人が生活するには小さ過ぎだし・・・
ジャングルの中に原住民が作ったならいざ知らず、修道女がこれに上っている絵を想像するに違和感があり過ぎる。
近年稀にみる謎だ。
複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、この謎を徹底的に究明したい。
あの番組に依頼するべきなのか? -
ベギン会修道院から隣接するように「愛の湖公園」がある。
「愛の湖」?
ここに愛はあるのかい? -
「愛の湖公園」は、中世ブルージュの内港だったところで、今では運河と水門で仕切られた湖となっている。
晴れていればとても映える風景となりそうだが、今日の空はどんよりと悲しい色やね。 -
愛の湖公園を何かの塔かタンクのところで、橋を渡って東へ歩く。
-
50以上の橋がかかり、「橋」を意味するブルージュ(ブルッヘ)なので、いろんなタイプの橋を探すのも楽しいかも。
-
おっと、ピーターラビットみっけ!
いや、ミッフィーの方か?
パトラッシュではないことは確かだが・・・ -
ブルージュを取り囲む運河沿いを反時計回りに歩くと、「ゲントの門」が現れる。
外周の運河沿いには、このような城門がいくつかあるようだ。 -
運河の外側を歩いていた。
その訳は、その橋が地図になくて運河を渡れないと思っていたから。
ちょっと面白い構造じゃない?
渡ってみたかったな。 -
イチオシ
運河の水面は鏡のようにおだやかで、対岸の景色を映す。
「十字の門」が見えてきた。 -
十字の門まで来ると、風車が姿を見せる。
-
十字の門を旧市街側から見ると、反対側から見るのとは違ったイメージを受ける。
-
「ボンヌ・シエール風車」へと続く坂道。
17世紀には30基の風車があったというが、現在は数基しか残っていないようだ。 -
さらに進むと「聖ヤンハイス風車」がある。
1770年に建てられた聖ヤンハイス風車は内部見学もできるようだが、9:30からなのでまだ見れない。 -
聖ヤンハイス風車から北西に進み、突きあたった運河を南に進むと「ポタリー聖母博物館」がある。
14世紀以降のブルージュの芸術家・職人の絵画・家具・彫刻などが展示された博物館のようだが、おそらくここを訪れる日本人観光客は多くないと思われる。 -
ここを訪れた目的は、ロケ地巡りのため。
この建物は、「尼僧物語」(1959年)で主人公ガブリエルが最初に入る修道院として登場する。
主演は「シャレード」に続いてこの旅2作目となるヘップバーンである。
ヘップバーンといってもキャサリンではなくオードリーの方ね。
キャサリンの方が大物だけど、日本人はオードリーが好きだもんね。
トゥース!
お笑い芸人じゃねーよ。 -
ガブリエル(ヘップバーン)が父親と歩く運河沿いの道。
「尼僧物語」は、戦前のベルギー領コンゴ(アフリカ)で看護師をつとめるため尼僧になったマリ・ルイーズ・アベという実在の人物をモデルにした伝記的作品。
ヘップバーン主演作としては異色ともいえる内容の作品で、実際にコンゴ(一時期ザイールと呼ばれた)でもロケされた。 -
「尼僧物語」では、物語の半分近くがベルギー領コンゴでのロケになったが、1960年にコンゴ共和国として独立し、その直後から数年に渡り「コンゴ動乱」が起こった。
「尼僧物語」が撮影されたのは独立前年の1959年なので、クランクインが1年遅ければこの映画は完成していなかった(もしくは違う場所でのロケとなった)であろう。 -
映画でも写っている当時と同じ柵。
半世紀以上その姿を変えていない。 -
イチオシ
ブルージュでは珍らしい跳ね橋。
-
中世の面影を残す建物が並ぶ。
-
「尼僧物語」のオープニングに登場する石橋。
主演のヘップバーンが橋の上から姿を現し、左側の道をこちらに歩いて来るのがこの映画のファーストシーンとなっている。 -
「聖ヤコブ教会」
ここからホテルまで徒歩5分ちょっと。 -
ホテルに帰って来たのは8:30頃。
朝の散策にしては異例の2時間越えとなった。
すぐにホテルの朝食にあり着く。ホテル アンソール ホテル
-
種類は多くないが、そんなの関係ねぇ。
お腹がふくれれば。
でも少しはベジタブルが欲しいかな? -
食後に荷物をまとめてチェックアウトし、荷物はホテルに預ってもらって鐘楼へと向かった。
-
鐘楼には9:30から上ることができる。
9:30過ぎに8ユーロ支払い入場。ブルージュの鐘楼 建造物
-
鐘楼内部は天井の高い部屋になっていたが、階段部分は狭くなっている。
-
部屋に展示物はあるが、数は少ない。
-
鐘楼の塔の途中にあった鐘。
この鐘楼は、世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」として登録される56箇所の鐘楼のうちのひとつ。 -
鐘楼の塔の高さは83m。
全366段の階段は上に行くほど狭くなっていく。
足にはどんどん乳酸蓄積中。 -
まるで巨大なオルゴール。
「バレル」と呼ばれる、カリヨンがメロディーを奏でるしかけ。
オルゴールはこれから発展したものなので、そっくりなのは当然といえる。 -
カリヨンのいくつもの鐘。
バレルの突起がケーブルを引っ張り、鐘を鳴らすということらしい。 -
そして塔の上からブルージュの街を見下ろす。
東方向は「ブルグ広場」。 -
14〜15世紀に建てられたベルギーで最も古い市庁舎のひとつだが、古いだけでなくとても美しい。
-
その右側には運河の曲がり角が見えるが、ここから見る鐘楼の方向はブルージュを代表する美しい風景。
特にその夜景は感動的だった。 -
南西方向には、高さ122m「聖母教会」(左)と「救世主大聖堂」(右)が目立つ。
-
「救世主大聖堂」の塔は、私にとって道に迷った時の救世主となった。
その名は伊達ではないなと思った。 -
北西方向には、特に目立つものはないが、しいていえば「聖ヤコブ教会」が大きい。
-
北方向には、「マルクト広場」に面したギルドハウスが美しい。
その先の白い大きめの建物は劇場らしい。 -
イチオシ
ギルドハウスのレストランはまだオープンしていないようだ。
店先に整然と並ぶテーブルも良い絵となっている。 -
その右下に移ると、州庁舎を見下ろす。
マルクト広場から見える建物の正面は白い壁だが、側面の壁はレンガ色をしている。
正面も窓た扉が同じレンガ色で、ちょっとしたアクセントになっている。 -
鐘楼から下りてきた時、10:30近くになっていた。
えらいゆっくりしていたんだな。
ほぼ朝一番に入場したが、今日は日曜日ということもあって少し混雑していた。
塔のてっぺんや階段は狭いので、これからの混む時間帯は身動きしずらくなるだろうな。 -
次に予定していたのは「運河クルーズ」。
いくつかある乗り場のうち、市庁舎近くの乗り場に来てみた。 -
クルーズの料金は8ユーロ。
良い席をゲットしようと、乗客が少ないうちから並ぶことにした。 -
11:00頃、クルーズ出発。
写真が撮りやすそうな最後尾の席をゲット。 -
ボートは次々と石橋の下をくぐって、北方向へと走る。
-
レンガ造りのノスタルジックな街並みが流れていく。
-
おっと、ここは「尼僧物語」のファーストシーンの石橋じゃないか!
ここまでクルーズのルートになってるんだ。
そしてこの橋をくぐった先で運河が行き止まりになるので、そこで折り返すコースとなっている。 -
イチオシ
フォトジェニックな街並みが続くが、どんよりとした空模様が残念だ。
この空はしばらく変化しそうにはないな。 -
折り返した後は南方向へと向かい、乗車地点を過ぎて「ダイバー通り」沿いを走る。
-
建物の下に運河が流れる?
それとも、運河の上に建物が建っているというべきか?
とにかくこんなところを通って行く。
日本にこんなところあるかな?
河川法違反、違法建築扱いされそう。 -
日曜日とあって街は観光客であふれている様子。
-
何気ない運河沿いの雰囲気がいい感じ。
-
緑の中を走りぬけてく真っ白なボート。
-
ベギン会修道院の横を通って愛の湖公園へと進む。
-
愛の湖は白鳥天国。
-
愛の湖公園のところでボートは折り返し。
-
数箇所の乗り場からボートが発着しているので、しょっちゅう他のボートとすれ違う。
-
12世紀に造られた「聖ヨハネ施療院」の横を行く。
聖ヨハネ施療院の建物の一部は「メムリンク美術館」となっている。 -
橋の上にたくさんの観光客がいる光景も観光地らしくていいね。
-
渡ってみたい橋が次々と現れるが、ブルージュに架かる50以上の橋のうち実際に渡ったのは15もなかったと思う。
-
イチオシ
「ダイバー通り」沿いに戻って来ると、「聖母教会」の塔が圧倒的な存在感を示す。
-
鐘楼が見えてくると、30分ちょっとの運河クルーズもまもなく終了。
-
運河クルーズを終えてブルグ広場へと向かっている時、団体観光客がしきりに市庁舎と公文書館の間に架かる渡り廊下の写真を撮っていた。
確かに美しい渡り廊下ではあるが、公文書館の正面の方がもっと見応えがある。
この渡り廊下の重大な意味を私は知らない。 -
市庁舎の右隣には「聖血礼拝堂」がある。
入場は無料なので入ってみる。 -
入ってはみたものの、これといって感動的な部分が見つけられず、すぐに退出してしまった。
しかし実はこの上の2階の礼拝堂がみどころで、「聖血の遺物」とかいうのも見られるらしい。
「聖血の遺物」とは、12世紀に十字軍に参加したフランドル伯のティエリー・ダルザスがコンスタンチノーブルから持ち帰ったキリストの血を含んだものなのだとか。
午前のミサが終ってから12:00までの間に開帳されるということであるが、ちょうどその時間帯に行ってたじゃないか。
下調べ不足でせっかくのチャンスを逃してしまった。 -
聖母教会を正面から。
どうしても高さ122mの塔が印象的なのだが、正面も重厚な造りだ。 -
ボートからも見た聖ヨハネ施療院。
ここの夜景も見てみたかったところだ。
12:00を過ぎて、そろそろホテルで荷物を引き取って駅に向かう時間となった。 -
13:00前の列車でブルージュをあとにした。
ブルージュは期待通りの美しい街でみどころも多かった。
今日の空模様と自分の下調べ不足が少し悔やまれるが、昨日の夜景が特に素晴らしく、満足いく滞在だった。
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