2015/06/22 - 2015/06/22
44位(同エリア544件中)
キートンさん
スイス2日目となる13日目はエンガディン地方で過ごす1日。
サンモリッツ周辺の鉄道・バス・ロープウェイなどが無料で乗り放題となるエンガディンカード(ベルグバーネン・インクルーシブ)を利用して、エンガディン地方を満喫します。
後編は、バスとロープウェイを乗り継いでムルテールまで行き、ポントレジーナまでの長いハイキングに挑戦します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
サンモリッツ駅前11:34発のスールレイ行き1番のバスでコルヴァッチバーンへと向かう。
サンモリッツ湖からイン川をさかのぼるとシルヴァプラーナ湖に出る。
湖の対岸にはお城風の建物が見えてくる。 -
バスはシルヴァプラーナ湖の橋を渡り、スールレイの街へと入って行く。
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バスは20分ちょっとでコルヴァッチバーンに到着。
エンガディンカードで12:05発のコルヴァッチのロープウェイに乗車。
このロープウェイは夏季の運行が6/20〜10/18(2015年)と、今シーズン動き出したばかりで乗客はまだまばらの状態。 -
ロープウェイが上りだすとすぐにとスールレイやシルヴァプラーナの街が見え始める。
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イチオシ
西方向にはシルヴァプラーナ湖の先に、シルスの街とシルス湖が見えてくる。
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サンモリッツからのバスが通った道や渡った橋が眼下になっていく。
少し手前にバスから見えていたお城風の建物も見える。 -
すれ違った下りのロープウェイとスールレイの街。
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西方向はシルス湖の先にマローヤ峠、そのさらに先にはイタリア国境に近いソーリオの街へと続いている。
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ロープウェイは7分ほどで標高2699mのムルテールに到着。
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ムルテールからはさらにロープウェイで「コルヴァッチ」の展望台にも行くことができるが、ムルテールからポントレジーナまでのハイキングは5時間以上かかるとみており、早めにスタートしたいのでコルヴァッチは割愛する。
現在地のムルテールからまずはフォルクラ・スールレイを目指す。
フォルクラ・スールレイからはホテル・ロゼック・グレッチャーまで標高差750mあまりを下る。
そのコースはホテル・ロゼック・グレッチャーまで一気に下るルートもあるが、できれば南に下ってから左に折れてホテル・ロゼック・グレッチャーを目指したい。
ホテル・ロゼック・グレッチャーからはポントレジーナまでひたすら川沿いを歩いて目指す。 -
いざ歩き出そうとするとフォルクラ・スールレイへのトレイルがわかりにくかった。
ほかのハイカーに聞いてルートを確認してスタート。 -
6月のこの時期はまだハイカーは少ない。
トレイル上に残雪も多い。 -
残雪上のコースもまだ踏み固められていない状況だ。
ムルテールへのロープウェイの夏季運行はつい2日前からだしハイカーも少ないので無理もない。 -
コースの標識はスイスにしては意外と少なめだと感じた。
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ムルテールから30分ほど歩いたところからムルテールを振り返る。
岩に赤白のペイントはトレイルであるサインなので、これを確認できると安心して歩ける。
トレイル上に残雪が多いのでポールは大いに役にたった。 -
13:10頃、標高2755mのフォルクラ・スールレイに到着。
ハイキングをスタートしてから45分程度かかった。 -
フォルクラ・スールレイには山上湖があることをガイドブックや旅行記などで確認していたが、時期が早過ぎてほとんど雪で覆われている状態だ。
残雪が多いとは予想していたが、湖がこんな状態だとは想定外だった。 -
これが湖らしくなるにはまだ1ヶ月くらいかかりそうだ。
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晴れていれば素晴らしい山岳風景が見られただろうが、残念ながら曇りがちで晴れ間が少なくなってきた。
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イチオシ
山頂に雲がかかっているが、右のピークが標高4049mの「ピッツ・ベルニナ」、左のピークが標高3937mの「ピッツ・ロゼック」。
そこから流れ出しているのが「チェルバ氷河」。
この雄大な風景を見ながら持参した食料でランチタイムとした。 -
フォルクラ・スールレイからロゼック谷の方へ下りて行くハイカーもいるが、この時期はほとんどのハイカーがムルテールに戻って行くようだ。
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フォルクラ・スールレイにたたずむハイカー。
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30分弱でフォルクラ・スールレイでのランチタイムを切上げ、ロゼック谷側へ南に下りて行くつもりで歩き始めた。
しかし、10分程度歩いたところでトレイルがよくわからなくなった。 -
ハイカーも見当たらず不明瞭なルートを進むのは危険なので、わかりやすそうだったホテル・ロゼック・グレッチャーまで一気に下るルートに変更するために、分岐まで戻ることにした。
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ホテル・ロゼック・グレッチャーまで一気に下るルートは「地球の歩き方」にも紹介されているコースだ。
最初だけ残雪もあったが、わかりやすく安心できるトレイルだった。
雨が降り出してもおかしくない空模様なので、ショートカットして時間短縮になることも理にかなっていた。 -
相変わらずピッツ・ベルニナとピッツ・ロゼックの山頂付近は雲で隠れている。
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ロゼック谷に向かってどんどん下る。
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ほとんど谷の下流に向かってに下って行くが、たまにジグザグ道のところもある。
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ジオラマモードで遊んでみた。
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ロゼック谷の流れが見え始めた頃、眼下に一軒家が現れた。
アルムおんじみたいな人が住んでいるのだろうか。 -
標高が低くなってきて花が見られるようになってきた。
この黄色い花はキンポウゲ科の「プルサティア・アピイフォリア」と今のところ予想する。 -
この青紫の花はエーデルワイス、アルペンローゼとともにスイス3名花のひとつとされる「ゲンチアナ・クルシー」(エンチアン)ではなかろうか。
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この小さなピンクの花はナデシコ科の「シレネ・アカウリス」と推測する。
今日は午後から空模様が今ひとつなので、こんな日はいろんな花を撮るのも良かろう。 -
この青い花はワスレナグサの一種、ムラサキ科の「ミオソティス・アルペストリス」なのかな?
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この黄色い花は今のところ不明。
珍しいのは白い縁取りのある花が混じっていること。 -
この青い花はリンドウ科の「ゲンチアナ・オブリクラリス」か、それとも「ゲンチアナ・ヴェルナ」か?
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この薄紫の花はサクラソウ科の「プリムラ・ファリノサ」だと思われる。
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フォルクラ・スールレイとホテル・ロゼック・グレッチャーの中間くらいの場所にベンチがあった。
休憩するのにちょうど良い場所ではあるが、花を撮りながら休憩していたのでここはパス。 -
「ロゼック氷河」が流れ込む氷河湖が少し見えている。
その氷河湖からの流れとチェルバ氷河からの流れが合流してロゼック谷を流れていく。 -
ロゼック谷が近くなってきた。
眼下に建物が見えるが、それはホテル・ロゼック・グレッチャーではなく、何かの小屋のようだ。 -
望遠で見ると谷の流れとしっかりした道が確認できる。
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トレイル上に花は多いが、意外なのは野生動物を全く見かけないこと。
ベルナーオーバーラントやツェルマット周辺ではカモシカやマーモットを見かけた記憶があるのだが・・・ -
この黄色い花はマメ科の「ラティルス・プラテンシス」なのか?
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イチオシ
せっかくなので雪山をバックに。
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谷が近づくとトレイルは森林地帯へと入って行く。
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針葉樹の中を下って行く。
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ホテル・ロゼック・グレッチャーが見えてきた。
ここまで来ればもう遭難の心配はほぼなくなる。 -
15:45頃、ホテル・ロゼック・グレッチャーに到着。
フォルクラ・スールレイから2時間ちょっとかかった。
最初引き返したりしたので、実質フォルクラ・スールレイ→ホテル・ロゼック・グレッチャーはちょうど2時間くらいのコースタイムだろう。 -
ホテル・ロゼック・グレッチャー〜ポントレジーナ間は馬車で移動することもできる。
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でも高そうだな。
乗る気はないが、料金は気になる。 -
ロゼック谷の奥には標高3594mの「ピッツ・グルーシャイン」があるはずだが、曇っていて見えない。
青空が見られないが雨も降らないので、なんとかあと2時間は天気が持って欲しい。 -
ホテル・ロゼック・グレッチャーから歩いてすぐにトレイルからも見えていた橋を渡る。
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ここからはひたすらこの川に沿ってポントレジーナまで約7kmを歩く。
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馬車が通る広い道を歩いても良いが、並行してハイキングに適した道がついている区間もある。
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ロゼック谷は比較的広いが、両側は急峻な山に挟まれている。
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ホテル・ロゼック・グレッチャーから40分ほど歩いた頃、前方に大渋滞の光景が現れた。
こんなド田舎の道で大渋滞に巻き込まれるとは、誰が予想できようか。 -
ウシの群れ、橋を渡る。
良かった、君たちの帰る方向はそっちなのね。
ポントレジーナは橋を渡ってすぐ右方向。
おかげで大渋滞はすぐに解消された。
めでたしめでたし。 -
橋を渡ってからは右手に川を見ながらのハイキングとなった。
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ホテル・ロゼック・グレッチャーから1時間20分ほど歩いた頃、そのまま真っすぐ進む道の他に、橋を渡ってポントレジーナに向かう小路もあった。
その橋からは樹林の向こうにポントレジーナの街が少し見えた。 -
橋を渡って林の中の小路を15分弱歩くとベルニナ線の踏切を渡る。
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ポントレジーナはもうすぐ。
ベルニナ線近くの草原は黄色い花が咲き乱れている。 -
17:30過ぎ、ポントレジーナに到着。
天気予報では微妙な感じだったが、なんとか天気は持ってくれた。 -
ポントレジーナには川が深い谷になって流れている部分がある。
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宿泊するシュバイツァーホフ・ポントレジーナに帰る途中にCOOPがある。
物価の高いスイスではCOOPは強い味方である。
ここで食料と飲み物を購入。 -
18:00過ぎにホテルに到着。
午後のハイキングは、午前のディアヴォレッツアのような青空はを見れなかったのが残念だったが、無事長めのハイキングを終えることができた。
エンガディンカードも2本のロープウェイとバスで使用し、連泊したメリットを充分に活かせた。
明日の天気も気がかりだが、今夜は無理せず準備と体調を万全にしておこう。
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