2015/06/10 - 2015/06/10
53位(同エリア780件中)
キートンさん
パリ市街を一旦離れて高速郊外鉄道RERでパリ郊外へ。
初めてのパリ観光で、これも定番といえるヴェルサイユ宮殿へ。
17世紀のフランス絶対王政下、「太陽王」ことルイ14世が50年の歳月と天文学的巨費をかけ、贅の限りを尽くしたヨーロッパ最大の宮殿へと踏み込む。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
RERのジェヴェル駅からC5線の2階建の車両に乗り20分少々でヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅へ。
そこから徒歩10分弱で広大な広場へと出てその向こうにあの宮殿が現れる。 -
その前に立ちはだかるのは、「太陽王」ことルイ14世の騎馬像。
-
14:50頃、ヴェルサイユ宮殿前に到着。
ねらい通り入場する人より帰る人の方が多いもよう。
とはいっても、この混雑だけど。
ここであらかじめ入手しておいたパリ・ミュージアム・パスを行使する。 -
個人見学の入場口は向かって左側だった。
さぞかし絢爛豪華なんだろうという先入観があったためか、それほどびっくりするほどの外観ではないかな。 -
とりあえず、門の金ピカの装飾でも撮っておこう。
-
あまり金ピカ過ぎても如何なものかと思うので、ほど良い程度の豪華さといったところか。
さて、宮殿への入場はこの右側から。 -
順路の最初は、「王室礼拝堂」。
ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼が行われたとされる。 -
宮殿の模型。
「ヴェルサイユ」と聞くと、日本人の多くは「ベルばら」こと「ベルサイユのばら」を連想するだろう。
1914年に創設初公演という歴史を持つ宝塚歌劇団が最も低迷期を迎えていた1970年代半ば、起死回生の大ヒットとなり社会現象をまき起こしたのがほかでもない「ベルサイユのばら」だ。
「ベルばら」のヒットがなかったら、宝塚歌劇はファミリーランドと同じ運命をたどっていたかもしれない。
「ベルばら」で窮地を脱した宝塚歌劇は昨年めでたく100周年を迎えた。 -
敷地内には宮殿のほか、広大な庭園や離宮がある。
中でもマリー・アントワネットがのどかな農村生活を楽しんだという「村里」にも行ってみたいところなのだが、本日は過密スケジュールなので残念ながらパス。 -
ヴェルサイユ宮殿の建設に天文学的巨費がかかる要因となったのは、絢爛豪華な宮殿もさることながら、広大な庭園や運河の土木工事にもあっただろう。
意図してかどうかわからないが、空から見ると「ミッキーに似てる」とも噂された顔も確認できる。 -
宮殿の窓からちらっと見える庭園。
「ベルサイユのばら」と言えば前述の宝塚歌劇によるミュージカルが有名だが、原作は池田理代子の漫画で、後にテレビアニメになった。
個人的には子供の頃「ベルサイユのばら」より「ラセーヌの星」派だったので、「ベルサイユのばら」の内容はあまり知らないが、その主題歌はアニソンの中でも最も好きな曲のひとつだ。
「薔薇は美しく散る」という曲が良いのもあるがその歌声が素晴らしい。
これを歌った鈴木宏子という歌手の代表曲が「ベルサイユのばら」以外に見当たらないのが残念だし不思議なことだ。
「薔薇は美しく散る」鈴木宏子
https://www.youtube.com/watch?v=pF9G-PwZQvg -
先ほど1階から見た「王室礼拝堂」を今度は2階から。
内部に入場できないのが残念。 -
「ヘラクレスの間」の天井画。
ルイ14世時代後期の最高傑作といわれ、約321?もの大きさ。 -
天井画と壁画。
-
「豊穣の間」
参内した王侯貴族たちをもてなすために使用されたサロン。
ルイ14世の子孫の肖像画が飾られている。 -
「ヴィーナスの間」
天井に愛と美の女神が描かれた、最もバロック的な装飾の部屋。 -
「ヴィーナスの間」のルイ14世像。
-
「ディアーヌの間」
ルイ14世時代にビリヤード場として使われていた部屋。
中央の胸像は・・・やっぱりルイ14世。 -
「マルスの間」
1682年までは衛兵の控室として使用され、その後は音楽会や賭けごとを行う場所として使われた。
モーツァルトが演奏を行ったこともあるという。 -
「メルクリウスの間」
かつてルイ14世の寝室として使われていた部屋。
遺体が安置されたルイ14世最期の間となった。 -
「メルクリウスの間」の天井画とシャンデリア。
いずれの部屋も天井画が凄いと言うほかない。 -
「アポロンの間」
玉座の間と呼ばれ、王に謁見したりダンスに興じた部屋。
天井に描かれているのがアポロンだという。 -
「朕は国家なり」とか言っていたルイ14世の肖像画。
幼くしてフランス国王に即位し、以後72年もの間在位し続けた。
「中世以後の国家元首として最長の在位期間」としてギネス世界記録にも認定されているという。
フランス絶対王政を確立し、ブルボン朝の最盛期の国王である。
しかし度重なる戦争で領土を拡大したものの、フランス財政の悪化を招き、国民への重税で賄うという圧政を敷いた。 -
「戦争の間」
戦場で戦う馬上の人物は、これまたルイ14世。
実際に本人が戦場で戦ったのか疑問が残る。 -
「戦争の間」から見た庭園。
2つの池の向こうに広大な森と運河の風景。 -
「鏡の回廊」
宮殿めぐりのクライマックスともいえる、長さ73m、幅10.5m、高さ12.3mの回廊、。 -
庭園を望むその対面には多くの鏡が設置されている。
相変わらず天井は天井画で埋め尽くされ、いくつものシャンデリアが吊り下げられている。 -
「鏡の回廊」のシャンデリア。
-
イチオシ
庭園に面した窓に沿って並ぶ、金色の像。
1919年6月28日、第一次世界大戦における連合国とドイツの間で締結された「ヴェルサイユ条約」の調印が行われた場所が、この「鏡の回廊」。 -
「王妃の寝室」
歴代の王妃がここで王位継承者となる子を出産した。
最後に使用したのがマリー・アントワネットで、この部屋の装飾はマリー・アントワネット仕様だという。 -
「貴族の間」
マリー・アントワネットによって大規模な改装が行われ、王妃の謁見の間となった。 -
「大膳式の間」にある「マリー・アントワネットと彼女の子供たち」。
マリー・アントワネットは神聖ローマ皇帝フランツ1世シュテファンとオーストリア女大公マリア・テレジアの娘として1755年にウィーンで誕生、ドイツ語名はマリア・アントーニアだった。
当時のオーストリアはフランスとの同盟関係を深めようとしており、ルイ16世とは政略結婚であったとされる。
フランス王太子妃となりマリー・アントワネットと呼ばれるようになった。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」(後にこれはアントワネットの言葉ではなく、ルイ14世王妃マリー・テレーズの言葉だったとされる)といった世間知らずの浪費家というイメージがあるが、子供ができてからは良い母親であり、離宮や村里での田舎ののどかな環境を好んだという。
1789年、王政に対する民衆の不満が爆発し「フランス革命」が勃発。
国王一家は身柄を拘束され一時脱出を図るが再び拘束、1793年1月のルイ16世に続き10月に斬首刑で波乱の一生を終えた。 -
「祭典の間」
かつては礼拝堂、衛兵の控室として使用された広間。
ダヴィッド作「ナポレオン1世の載冠式」のレプリカが展示されている。 -
絵と装飾品で埋め尽くされた見学コースを一巡して階段ホールに出た。
各部屋はこの時間帯でも団体客などでごったがえしていて、なかなかじっくり見学するのは簡単ではなかった。
写真撮影では、団体を率いるガイドの旗がじゃまで、どうにかならないものかと思った。 -
立入禁止の回廊は人がいないので外からでも落着いて撮れる。
-
オーディオガイドも借りたけど、るるぶの別冊小冊子を見ながら回ったので比較的さらっと見学できた。
2〜3見落とした部屋もあったけどね。 -
約1時間20分の宮殿見学を終え、「大理石の中庭」。
-
金の豪華な窓枠。
-
少し庭園側に出た。
建物は宮殿の北翼棟。 -
庭園は広すぎてパリに戻ってからの予定もあるので、このあたりでベルサイユ宮殿を後にすることにした。
17:10頃、RERのヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅からパリに向けて発った。
ここからパリの後編に戻ります。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 豚のしっぽさん 2015/07/09 09:55:32
- 意外や意外(^.^)
- 驚いた〜!!
キートンさんがベルばらを語るなんて
予想もしていなかったから
第1期ベルばらブーム世代のシッポです
ちょうど世間では受験勉強しているお年頃
私は親の引いてくれたレールにちゃっかり乗っかり
受験しらずかな
なので毎回単行本出るの楽しみにして
ベルばらを何度もよみふけていました
ちなみに当時の単行本230円とか250円とかだったです
もちろん劇も観賞
アンドレ(榛名由梨)、オスカル(安奈淳)の頃ね
ちなみに、ベルばらと同時期
「エースをねらえ」も購読なり
テニス部だったシッポは
ご多分にもれず、岡ひろみに憧れた
懐かしいなぁ〜
若い頃、ベルばら好きって事で
ツアーで宮殿に連れて行ってもらったけど
若すぎて、ちゃんと見きれてません
また行きたいな
ちゃんと、じっくり見学したいと
改めて思ったです
あ〜(-"-)罪作りな旅行記ですこと!!(笑)
シッポ
- キートンさん からの返信 2015/07/09 19:01:52
- RE: 意外や意外(^.^)
- 関西人、いや日本人なら「ベルサイユ」といえば「ベルばら」を避けて通るわけにはいかないでしょう。
「ベルばら」は「語る」というほど内容を把握していないけど、2年前に池田市の「小林一三記念館」を訪れた時に宝塚歌劇団の歴史を知って、いかに「ベルばら」のヒットが宝塚歌劇の窮地を救ったのかが心に残っていたのです。
しっぽさんがそれほど「ベルばら」ファンだったとは知りませんでした。
あの頃すでに宝塚歌劇を見ていたとは、なかなかのおませさんですね。
私はベルばらブームの頃、宝塚へ行けば「歌劇」よりも「ファミリーランド」で遊んでるようなガキでしたよ、たぶん。
あれ?高校受験の頃だった?(うろ覚え)
フランス革命を背景にしたアニメといえば「ラセーヌの星」(マイナー過ぎて知らないだろうな)を見ていた記憶がありますね。
内容はもう忘れましたが、当時のガキには意外と面白かった気がする。
「エースをねらえ」はめっちゃわかります。
男子学生のあいだでも「エースをねらえ」は人気あったし、しっぽさんのイメージにもピッタリ合いますよね。
「なんで女子高生やのにお蝶夫人やねん」とか「あんな長い髪なびかせたテニス選手おらんやろ」とかつっこみながらも、お蝶夫人は人気のキャラでしたね。
> あ〜(-"-)罪作りな旅行記ですこと!!(笑)
私のハートを奪った「君の瞳に恋してる」のお返しです。
キートン
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