2015/06/09 - 2015/06/09
362位(同エリア12010件中)
キートンさん
2015年の海外旅行は4年ぶりのヨーロッパ。
往復はどこの航空会社が安いかなと前年から探し始めたところ、中国国際航空が日中就航40周年記念のキャンペーンとあって燃油サーチャージ等経費込み約8万円でゲット。
その往路は上海経由で乗り継ぎ時間が9時間ある。
単なる乗継でも出入国審査が必要ということで、それならちょこっとでも上海観光しない手はない。
というわけで、実質3時間弱の上海観光へとくりだしました。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
上海までは関空13:30発のCA922便。
チェックインカウンターは爆買い中国人団体客で長蛇の列で大変だったものの、搭乗手続きで「エコノミー席が満席なのでビジネスクラスに変更させていただいてよろしいでしょうか?」という。
追加料金いらないならこれを拒否する者はいるまい。
当然のことながら快諾して席に着くと、早速のウェルカムシャンパンである。 -
たかが2時間半のフライトなのに、さすがビジネスクラスの機内食はワンランク上といった印象。
旅の食費は超節約派の私のこの旅で、ひょっとするとこれが一番贅沢な食事になるかも・・・
しょっぱなで運を使い果たしてないか?と不安になったりする。 -
中国の航空会社にしては珍しく?定刻で上海浦東国際空港に到着。
預入荷物は一旦引き取らなくてはいけないので、ソフトスーツケースは空港の手荷持つ預り所に預ける。
4時間までで20元、それ以上10時間までで30元、それ以上24時間までで35元。
預ける時に20元支払い、4時間を超過した差額を引き取り時に支払うというシステムのようだ。 -
空港からは、まず16:30頃発のリニアモーターカー「マグレブ」に乗って「龍陽路」という駅まで行く。
片道50元、往復80元。
その日の航空券を見せれば片道40元になるらしいが、往復では80元より割引はないようだ。
スピードが速いからといってシートとかも豪華とは限らない。 -
最高速度は430km/hまで出るらしいが、それはすいている時間帯に限るらしく、今の時間帯の最高速度は300km/hだという。
それでも乗車時間は8分程度。
空港〜龍陽路間の距離は30km程で龍陽路からは地下鉄で上海中心地まで移動となる。
高速であることがあまり生かされていないように思われるが、初めてのリニアモーターカー乗車ということで良しとしよか。
まあ往復2000円弱の運賃だし。 -
龍陽路に到着。
まあ少しは近代的といった感じか。 -
龍陽路での地下鉄乗り換えは少しわかりにくかった。
正直、あまりスムーズな乗り換えとはなっていない。
めんどくさいのはマグレブだけでなく地下鉄の改札をくぐる際にも手荷物検査があること。
手荷物検査がなかったら何が起こるというのだろう?
まあサリンをまかれることは防止できるか・・・
とか書き込んだ矢先に、日本の新幹線車両内でガソリンかぶって焼身自殺する事件が起こったりするから、必要ないとも言い切れなくなる。 -
目指す「東方明珠塔」はここから地下鉄2号線で5つ目の「陸家嘴」という駅。
上海の地下鉄は安いけど、これまたとろい。
駅の停車時間が長いのである。
扉が開いている時間も長ければ、停車してから扉が開くまでが長い。
急いでいればイライラするレベルである。 -
17:20頃、陸家嘴に到着。
リニアモーターカーを利用した割には時間がかかった。
駅を出ると「東方明珠塔」が見えている。
天気予報では雨だったが、幸い雨は降っていない。 -
駅から東方明珠塔までは距離的には近いが、エントランスがわかりにくくたどりつくのに15分以上かかった。
後にわかったことだが、歩道橋に上って行った方が良かったようだ。
そして東方明珠塔に来た目的は、塔に上るのではなく「上海城市歴史発展陳列館」という博物館を見学するため。
上海の多くの観光施設の営業時間が17:00までなのだが、ここは21:00まで営業している。
ここだけなら入場料35元。
ちなみに展望台の入場券を購入するとこの博物館にも入場できる。
ただし展望台は高さに応じて3種類あって、高い方から220元、160元、120元と結構高額。 -
「上海城市歴史発展陳列館」は、主に南京条約締結1843年以後の英米仏の租界時代にスポットをあて、上海の街の歴史と発展を紹介している。
入場すると最初は写真の展示。 -
1908年に上海で初めて開通した路面電車。
中国人経営の路面電車は1913年になってから営業開始した。 -
1920年代、少数の富豪、高官や身分の貴い人が所有していた早期の自家用車。
-
というような説明が、中国語、英語とともに日本語でも表記されているのでありがたい。
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当時はまだ自動車より馬車が主流だった。
-
綿花を紡いでいるのは良しとして、こんなものに入れられている赤ちゃんがかわいそうではないか・・・
-
上海市内で最も早く盛んに使われていた手押し一輪車。
人力の旅客や貨物輸送に使われた。
なかなか人形がリアルでクオリティー高いっすよ。 -
上海の南、紹興の商人が上海に来て紹興酒を販売するために開店した酒屋。
鳥かごは何の関係なのか不明。 -
綿花業はアヘン戦争以前から上海の主要産業だった。
-
映画の撮影風景。
1908年、上海で最初の映画館が現れた。
1913年に最初の国産映画が作成され、1926年からはトーキー映画が上海で上映された。 -
日常生活でよく使われるタバコやちり紙を販売していた煙紙店。
中国のそろばんは五玉がふたつある。 -
三人寄れば・・・
知恵をしぼっているいるわけではない。
コオロギを闘わせて賭けごとをしている。
中国でこの賭けごとの歴史はかなり古いらしい。 -
アヘン戦争後、上海の巷には1000にも及ぶアヘン館が散在し、女性でアヘンの客引きする「花煙間」も少なくなかった。
この体勢からしてもうアヘン漬けって感じだ。 -
南京路での消防隊による消火活動の現場。(1/30模型)
消火栓やら消防自動車やらかなり進んでいる。 -
半世紀の開発を経て、昔の田園風景から一変させた20世紀初頭のバンド(外灘)。
-
黄浦江の辺。(1/60模型)
世界史の教科書のアヘン戦争の挿絵にこんなジャンク船がいっぱいいたような・・・ -
主要な新聞社がいずれも望平街(今の山東中路)に集中していたので、「新聞社街」と呼ばれた。
上海はすでに中国の情報通信の中心になっていた。 -
原寸大の医院のセット。
産婦人科もありますよというネオンだろうが、なにか勘違いしそう・・・ -
辛亥革命後に理髪店が増えていき、1930年代には1000余りに達した。
今見れば洗脳されそうで怖い光景だ。 -
1930年代には書店、雑貨店、料亭、西洋風レストランなどでにぎわった四馬路(今の福州路)の街並の模型。
模型としてはかなり大きなもの。 -
バンド(外灘)には次々と風格の異なったビルが建てられ、1930年代の国際都市として発展した。
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照明が昼、夕、夜を演出している。
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時間に余裕があれば、実際のバンド(外灘)の夜景を見たいものだ。
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大阪の北浜にもいてるで。
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1920年に開設された上海証券・商品取引所は、中国人が最初に開いた取引所となった。
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1917年以降、南京路には相次いで4つのデパートが建った。
中国で最もにぎわう商業街となった。 -
イチオシ
南京路のアップ。
路面電車が走り、にぎわってる様子が感じられる。 -
1867年創設の「老丹桂」と1884年創設の「新丹桂」からなる「丹桂劇場」は、上海最初で最も大きい京劇劇場だった。
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京劇のアップ。
細部まで緻密に作られている。 -
1922年に英国商人が創設した「大華飯店」。
1階が広い宴会用のホールで、中心にダンスホール、その周りにイオニア式柱で装飾されている。 -
裕福層が優雅な生活をする一方で、貧民が住むバラック地区が多く存在した。
旧上海には200戸以上のバラック地区が322箇所、100万人以上の貧民が暮らしていたという。 -
1910年完工、英国ユダヤ人ハードンの個人庭園である「ハードン・ガーデン」。
中国と西洋の様式を融合させた庭園として知られる。 -
最後は上海の特徴のある建築物の模型の数々が展示されている。
その中から、これは「国立上海医学院付属病院」(今の医学院路136号中山医院1号楼)。 -
19:10頃、上海城市歴史発展陳列館の見学終了。
比較的流して見学したつもりだったが、あっという間に1時間半が経っていた。
入場料が安い割には非常に見応えがあって大満足。
東方明珠塔の展望台に上った際には、是非とも上海城市歴史発展陳列館も見学することをお勧めします。 -
イチオシ
外に出てみると、日が沈み夜景の見頃となっていた。
-
歩道橋の上り口がややわかりにくかったが、こちらからの方が駅へのアクセスが良さそうだ。
-
派手なライトアップ。
東方明珠塔のデザインもどうだかなあ〜と思っていたけど、まあたまにはこういうのもいいか。
空港に帰るマグレブには21:00には乗りたいが、バンド(外灘)にちょっと寄ることは可能のようなので、陸家嘴から地下鉄2号線で一駅の南京東路に移動。 -
イチオシ
地下鉄の南京東路から3回くらいマッサージの勧誘を振り切りながら、19:45頃バンド(外灘)に到着。
黄浦江越しに浦東新区の高層ビル群の夜景が広がる。
先ほどの東方明珠塔は黄浦江の対岸になる。
それにしても、平日だというのにここは凄い人・・・ -
黄浦江を往来する船がまた派手。
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バンド(外灘)側にも高層ビル群が続いている。
-
イチオシ
バンド(外灘)でも特にレトロなこの建物は「上海海関」。
外国船から徴税を行い、租界財政を支えた旧上海江海関で、現在の建物は1927年に建て替えられたもの。 -
往来する船もバンド(外灘)の夜景の一部だ。
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緑のとんがり屋根の「和平飯店北楼」とその右に「中国銀行上海分行」。
たった15分程のバンド(外灘)の夜景見学だったが、そろそろ空港に向かわなければ。 -
20:10頃、地下鉄の南京東路に到着。
上海城市歴史発展陳列館は非常に楽しめたしバンド(外灘)の夜景も見れて、乗継時間での観光としては十分満足できた。 -
地下鉄2号線は相変わらずトロトロ運行で少しイラついたが、21:00過ぎには空港に到着してソフトスーツケースを回収、無事搭乗手続きも完了。
0:15発のCA833便で次はパリを目指す。
ウォーミングアップはここまで。
これからが旅の本番である。
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