2011/05/13 - 2011/05/27
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jijidarumaさん
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かつての東ドイツ:ルター諸都市・Berlin・Dresdenなどを巡る旅
期間 : 2011年05月13日(金)〜05月27日(金)15日間の旅
(5月15日〜18日;3泊4日)
目的地:
2005年以来、数年ぶりにお会いするSさんご夫妻をブレーメンに最初に訪ねるのをかわきりに、旧東ドイツの地域である、ザクセン・アンハルト州、ブランデンブルク州、ベルリン州(特別市)、ザクセン自由州、テューリンゲン自由州の各州を順次、巡る旅である。
とりわけ、今まで訪れる事のなかったザクセン・アンハルトの古城群、ザクセンの古城群を見て回り、しかも、エルベ川沿いのザクセンワイン街道、二つの川ザーレ・ウンシュトルートの川沿いの急斜面に広がる、ドイツ13番目、最北のワイン産地である、ザーレ・ウンシュトルート・ワイン街道を楽しむ予定である。
<使用レンタカー; Avis>
メルセデス A-180 CDI・1800cc 灰色 5T オートマチック
写真はプロイセン王妃エリザベート・ルドヴィカ(バイエルン王マクシミリアン1世の娘)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
≪ヴィルヘルム4世の一目ぼれ (Die Liebe auf den ersten Blick)≫
ベルリンから三十数kmの近郊、世界遺産の町・ポツダムの森の中に、珍しい歴史的なホテルがある。その建物の由来から古城ホテルの範疇に入るものだが、今まで滞在してきた古城風のスタイルとは勿論違っている。
1823年11月29日、Friedrich Wilhelm IVフリードリヒ・ヴィルヘルム4世はバイエルン王マクシミリアン1世の娘Elisabeth Ludovika von Bayernエリザベート・ルドヴィカと結婚している。
1840年、父王の死後、ヴィルヘルム4世はプロイセン王に即位した。エリザベート妃との間に子供はできなかったので、ヴィルヘルム4世の死後は弟ヴィルヘルム1世がプロイセン王位を継承し、のちにドイツ皇帝となった。
さて、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世とバイエルン王家のエリザベートは会った瞬間に恋に落ちたと云う。つまり、一目惚れでした。
写真はフリードリヒ・ヴィルヘルム4世(Burg_Hohenzollern城に銅像が立っている。) -
王妃エリザベートは王に従い、ベルリンの王宮にやってきたものの、エリザベートは故郷であるバイエルンを忘れ難く、ホームシックになったと云う。
そこで王妃はしばしばバイエルンに旅し、その憂いを忘れた。また、時には故郷を思い出すような場所に良く赴いた。そこはポツダムにあった野生動物園である。
そうした事もあって、王はついに宮廷建築家ルートヴィヒ・フェルディナント・ヘッセに命じて、王妃の為に、バイエルン風の丸太小屋(バイエルンハウス)を建てさせた。
バイエルンハウス近くの丘に立つと、野生動物園の森を越えて、フリードリヒ大王のサンスーシ宮殿までも見る事が出来る素晴らしい眺めを満喫できた。
また、近くの飼育場には王妃を慰めるためにバイエルンから連れてこられたアルプスカモシカたちが飼われていた。
晩年には、王と王妃は連れだって毎日のようにバイエルンハウスを訪れたと云う。
バイエルンハウスの外構えは質素な、地味な印象だが、王の住居としての上品な、香気を感じさせるものになっている。
XXX
写真は左にバイエルンハウス(レストラン棟)と右に5星ホテル棟 -
マグデブルクからアウトバーンでPotsdamポツダムに向かう道は比較的分かりやすく、119km(1時間30分)を走った。今夜の宿Hotel Bayrisches HausもB1沿いをポツダムの町に向かって走ると、直ぐに見つかった(15:30)。とりあえず、チェックインを済ませ、部屋に荷物を運んで、ポツダム見物に出る事にした。
-
≪3泊:Relais und Chateaux Hotel Bayrisches Haus
ルレ・シャトーホテル・バイエルンハウス≫
D-14471 Potsdam 、Im Wildpark 1 / Elisenweg 2
Tel:+49 (0)331 −8211−5505 −0 、Fax: +49 (0)331 −5505 −560
5星・全41室。Comfortzimmer im Garten- oder Waldhaus
Euro80X3=240 朝食代は別・Euro25X3X2=150 合計Euro390
http://www.bayrisches-haus.de/
Restaurant Friedrich Wilhelmはミシュラン1星 ・ Gault Millau 16点 、
全独ランク138位。
ポツダムの西部に位置する5つ星ホテルで、Sanssouci Parkサンスーシ公園にあるNeues Palaisノイエスパレス宮殿から車で10分の距離にある。
ルレ・シャトーホテル・バイエルンハウスのエレガントで広々とした客室には上品な布地が用いられ、木製家具とイタリア産大理石のバスルームが備わっている。
グルメレストラン フリードリヒ・ヴィルヘルム"(ミシュラン1星、火曜から土曜まで営業なので、私共の日程では17日(火)のみがチャンス。)では夕食を予約している。
公園の端にあるレストランは郷土料理のAlte Foersterei"古いフォレステライ"である。
館内のビューティー&スパでは、スイミングプール、サウナ、スチームバスを併設しており、美容トリートメントとマッサージも可。無料の専用駐車場。
XXX
写真はGartenhaus(ガルテンハウス・庭園小屋 -
写真は本棟のWildparkresidenz(ビルトパークレジデンツ・動物園のレジデンツ)の朝食の間
-
同上
-
ホテルへの道に立て看板が。
-
レンタカーはメルセデス A-180 CDI・1800cc 灰色 5T オートマチック
-
夕食;Hotel Bayrisches Haus ・Alte Foersterei
19:00〜20:00 Euro56.7 (6,726円)
“営林署官舎もしくは山番小屋”と言う意味のフォレステライは狩猟小屋のような雰囲気を持たせて、外には鹿の銅像が立ち、建物の外壁には鹿の角が飾られていた。
1842年に建てられ、居心地の良い、ひなびた様子の室内、チロル風厨房がある。 -
*Berliner Weisse白ビールと言いながらも、緑と赤の2種類で女性向きの少し甘い飲み物。
ぴりっとさわやかな口あたりの表面発酵ビール、小麦と大麦の麦芽をミックスしたもので醸造するが、少し酸っぱいので、クルマバソウやラズベリーシロップを少量入れて、甘くして飲むのが好まれる。たいていストローがついてくるので、子供のように吸って飲む。 -
写真はシュパーゲルのスープ
-
"古いフォレステライ"の店はバイエルンハウス付属の郷土料理の店である。店の前に車を停めて、レストランの中に入ると、20人程度の席があり、この時間は8割方埋まっていた。皆さん比較的ラフな装いで食べている。後から、デュッセルドルフの日本人駐在員家族3人が入って来た。小さな女の子連れで、昔の私共家族もこんな感じであったのだろう。
この日はベルリンの名物Berliner Weisse*ベルリーナ・ヴァイセ(白ビール)と、シュパーゲルのスープ、グラッシュにクヌードル、タラのソテーにリソット、サラダなどを頂いた。総じて、料理は塩気が多い感じだった。後日の体験でも同じように感じた。
3日続けて、夕食はシュパーゲルがからんだ料理でした。これからの日記にも度々出てくるでしょう。なにしろ”麗わしの5月”はシュパーゲルの季節ですから・・・。
http://www.alte-foersterei-potsdam.de/
XXX
写真はグラッシュにクヌードル -
写真はタラのソテーにリソット、サラダ
-
ホテルのバルトハウスには20:15到着。遅い時間ではなかったが、この旅一番の距離409kmを走った疲れで、21:00にちょっと休憩とベッドで横になったら、そのままぐっすり眠りこけ1:30まで寝てしまった。2:00再度就寝となった。
私共の部屋は本棟の左奥にある別棟のWaldhausバルトハウス252室(1階)でした -
夕食を終えて、そこから、まだ明るい森の道を凡そ800m走ると、森の中にホテルがある。
夜は閉めてしまうのか、鉄扉付きの門があり、その横に門番の家がある。そこから直ぐに専用駐車場(無料)があり、高級車の部類が駐車している。私のA180が小さく見える。
駐車場の前にHotel Bayrisches Hausの本棟とレストランがあり、左手にGartenhausガルテンハウスや Waldhausバルトハウス・森の小屋と称する別館が立っている。
写真は翌日の朝、この先に鉄扉付きの門がある。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- M-koku1さん 2021/08/28 07:20:03
- 素敵なホテル
- jijidarumaさん
毎日暑い日が続いてますね。
お元気にお過ごしでしょうか?
こういう森の中のホテルを見ると 旅に出たくなります。
でもこんなに感染者が多いと どうも気が進みませんね。
jijidarumaさんの旅行記で ヨーロッパの歴史に触れるたびに思うのが、名前が同じ人が多いなぁという点。今回のエリザベートも 一瞬ミュージカルで有名なエリザベートかと思ったら、 旦那様の名前が違っているので、 そうなんだと思いました。 頭が混乱します。 歳ですね。(〒﹏〒)
シュパーゲルのスープ 美味しそう!
ああ 食べたい!
朝から暑い今日ですが 今日もお健やかにお過ごしください。
Mより
- jijidarumaさん からの返信 2021/08/28 14:52:53
- Re: 素敵なホテル
- M-koku1さん、
今日は。いつもありがとうございます。
朝も早いうち?(皆さんには普通でしょうけど)にもうご活動の様子、
お元気そうで何よりかと・・・コロナも避けていきますね。
私はいつもこの時間はまだ寝ています。離れた所から扇風機を
弱でかけて、その涼風?を足元に感じて寝ています。
スッキリ寝ていないのか、日中、ソファーでTVを見ながら、時々
10分程度寝てしまう事が多いですけど(笑)。
ともあれ、78歳を迎える身ですが、同年代の人さまよりは元気で、
毎日が充実した生活をしていると思っています。
お父上のように元気で楽しい老後を目指しております。
・・・
さて、エリザベートの名前ですが、ドイツ人の王侯貴族の家系を
見ると、同名が連なっていますから、理解するのは大変です。
≪ヴィルヘルム4世の一目ぼれ≫に登場するプロイセンのエリザベート妃
この事をここでは書いていませんが、
≪ドイツ2012年・麗しの5月:バイエルンの田舎に育った絶世の
美女Sisiシシー(皇妃エリザベート)≫で付記した「美女の家系」
に繋がります。
オーストリア皇妃エリザベート(Sisiシシー)の母ルドヴィカ妃の
姉(シシーの伯母)プロイセン王妃エリザベート・ルドヴィカ・・・
シシーの名は伯母のエリザベートの名を付けたと云う。
良き縁になった王妃にあやかって、こうした事は多かったのでしょう。
プロイセン王妃エリザベートはバイエルン王妃カロリーネ・フォン・
バーデン(バーデン辺境伯、後にバーデン大公家の出)の長女で双子の
姉にあたるそうです。その姉妹にはザクセン王妃、オーストリア大公妃
などが出ています。
・・・
相変わらずの自粛生活の中、懐かしのドイツの旅、口コミ投稿で
楽しむことにしています。
シュパーゲルのスープ、2019年の旅以来食べていないなんて・・・。
それではまた。
jijidaruma
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